鉄フェチ?~ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序~
※先日ひっぱったネタにしては大したこと無いと思われるかも知れないけど(^^;。
こういったモノを好む嗜好を正しくは何と称するのかわからないのだけど、とりあえず、
ああ僕もわかるかも・・・
と思ったので触れてみる。つかことの始まりはミクシィでトムニャットさんが「工場萌え」という本について触れていた事による。「工場萌え」・・・賢明な読者ならこれが何を意味するのかすぐにわかるだろう。いや、つか、
むしろ賢明でない読者の方がわかるかも知れないが、
要は↓こういうヤツである。
つかファイナルファンタジー7のミッドガルのような、オイルと鉄と煙にまみれた要塞であるからして「空にそびえる鉄(くろがね)の城」というフレーズに慣れ親しんできた世代ならずとも多かれ少なかれ理解の見解を述懐するに違いない。おっと失礼毛穴から知性が。
しかし正直これだけだったら「ふーん・・・」止まりでも不思議はないのだけど、調べていくとガンガン出てきた。だが、それらをご紹介する前に、こっちの方を見てもらおう。
ヱヴァ序のDVDタイトルメニューなんだけど、まぁなんとも綺麗な鉄塔だこと。つか、僕自身そっち方面の人間だとは思ってなかったんだけど、いやいやどうして。庵野監督のウィキペを見たときに書いてあった電柱とか鉄塔が好きな気持ちがわかってきた。っていうか、そういう目でヱヴァを見ると、
スッゲェいい!!!
たかが1時間半の作品にこれほどまでにたくさんの鉄塔、電柱、パイプや非常階段が織り込まれていた事実。確かにリアルな工場や電柱にはそれ以上のものもある。っていうか、それと比べると所詮はアニメじゃん、って思うかも知れない。が、それは違うのだよ。リアルな電柱は「リアルであるが故の迫力」が魅力で、アニメのそれは「愛ゆえのディティール」が魅力なのだ。
普通はこんなところに凝ったりしない。
そこがスバラシイのだ。ということでまずは、ヱヴァ序から僕が惚れた電柱たちをご紹介します。あ、今回のは長くなりますよ。久々に。つか予定ですけど(^^;。
※番号は僕の目安なのでお気になさらぬよう。
・001
見所は手前の電柱が普通に立ってるのに、奥側の車やガードレールが破損してるところの電柱や電線が切れてブラ~ンとなってる点。序の序ではある。
・002
シルエットの美。白いハト、青い空、黒い電柱の影。密かに複数のコードが絡み合ってる右側の線や、左の太さの違う部分などにもこだわりが見える。確かに本物もこんな風になってたよなぁって思うもの。
・003
この戦闘ヘリが移動する場面に手前の電線っていらなくね?と思いつつも劇中で見てる分にはなんら抵抗がない事実。手前のボーリングの看板よりむしろ遠方に見える建物の排気口下の汚れにウットリ。密かに遠くにも鉄塔が描かれてるのも見逃せないぞ。
・004
これは比較的初歩的な電柱。しかし、その配線がしっかり建物に伝わっているところは要チェック。文字通り「っぽい」感じ。遠方の建物の上に給水塔の足組のディティールも気付けば結構しっかり描かれてるよな。
・005
ハイもうみなさんもまずアンテナに目がいったことでしょうそうでしょう。主役は既に交代しています。パラボラとアンテナの妙味。今回このクラスのアンテナ描写があるのはこの場面だけですから、みなさんしっかりと目に焼き付けておきましょう。
・006
ここは何を見るのか。ズバリ「電柱は凝ってるのに車の投げやりさったらないな」。手抜きにもほどがあるっていうか、作者の愛の差がどれほどあるのかわかるっていうか。
・007
夕焼けの交差点。信号がどちらも赤であることがその状況の緊迫さを「非常に密かに」伝えます。今回は序の口ですが、歩道橋にある鉄の柵みたいなものの描写にもハンパない気合いが込められてたりします。つか劇中でこれらの場面はどれも一瞬なんだけどね。
・009
新東京市が変形していくシーン。動いていればある程度わかる場面ですが、止めてみるとそのすさまじいクレーンと電線のディティールにただただ圧倒されるのみです。これが愛でなくてなんだろう。
・010
劇中ではスクロールで表示されるヱヴァの操縦シミュレーター。もう何がどうとかはこの際関係ないというか、リアルだとかどうだとかじゃなくてとにかく「好きか嫌いか」。僕は当然好きですけど、あなたはどう?
つかなんかDVDのパッケージとかにも使われそうなデザイン性の高さを感じたりもするな。どことなくモーターヘッドっぽいし。ま、あんまし関係ないですけど。
・012
背景のクレーンはレゴでも以前紹介したクローラークレーン。建機好きならもうチェックしてると思いますが、デカイものだと200メートルとかの高さまで物をつり上げる巨大なものですが、手前の歩行者信号とのコントラストがタマラナイですね。ワイヤーの長さを調整するパーツ(正式名は知りません)なんかもなかなか心憎いです。
・014
ここで見るべきは手前の青信号です。以前の信号は通常のライトでしたが、最近のはダイオードを使っているのか一つ一つの小さな点の集合になってるんですよね。ヱヴァはこんなところにもこだわりがあるのです。ただ車は相変わらず手抜きだけど(^^;。
・015
美しいですねぇ。ネットに描かれた赤いチェックパターン。ネットに描かれているから半透明に下の部分が見えるわけです。で、ところどころの鉄枠の部分だけ明るい色になっているという。手前の信号機のカバーが長いのはこの信号が逆光で見えにくくなる場所にあることを感じさせますね。車は・・(以下略)。
・016
地下からどんどんビルが建っていく場面。こういう場面を今作ろうとすると当然のようにCGになってしまうんですが、あえてセルアニメのような手触りがスバラシイ。っていうかたぶん一旦CGで作ってからそれをセル画に落とし込んでるんでしょうけどね。スタッフの仕事量に乾杯!
・017
これはもう監督のこだわり以外の何物でもない電柱ですね。ジョン・ウーと言えば白いハトみたいに、「庵野と言えば電柱」と呼ばれる日が本当に来るかも知れません。つかこれって原画を庵野監督自身で描いてるんじゃないかとすら思います。そのくらい「フェチ臭」がしますねぇ。傑作です。
・018
心地よい遠近感と陰影をしっかりと描ききった鉄の建造物。手前のV字型の柱は耐震補強兼、デザインというところでしょうか。このような変形都市には耐震補強は不可欠なのかも知れないなぁと「ありもしないのに」まことしやかな想像に胸がふくらみますね(^^。
・019
「何か」が空から伸びてくる場面。この場面だけ切り取っても何がなんだかわかんないという声もありそうですが、地味ながらしっかり面取りエッジは画面の情報量をグッと引き上げます。ちょっぴりカトキっぽいですね。
・021
ここも主役はたるんだ電線であり、街路灯でしょう。緩やかなカーブに沿ったガードレールも悪くはありませんが、小さくとも複雑な電線たちの前では正直分が悪いところです。っていうか、「僕の中では既に使徒が背景」になってたりしますが、みなさんもご同様のことと思いますね。
・024
ヱヴァのカタパルト。一瞬しか表示されないのにこの鉄柵と立ち入り禁止の文字。内側のディティールも手堅くいい仕事。
・026
ヱヴァに新たな武器を使わせる場面、地面からニョキーンッと生えてきてズババとシャッターが開く。ちなみシャッターに書かれているのは「WARNING KEEP CLEAR OF SHATER」シャッターの近くに物を置かないで下さい。当たり前なことがとても気持ちいい。
・029
地味に好きなシーン。大文字の初号機と入道雲、車もいつもより丁寧で、そしてそこには電柱と電線が!遠近感爆発だ。
・030
こちらも遠景ながら初号機と使徒の位置関係が往年の怪獣映画を彷彿とさせる。でも山の端にはしっかりと鉄塔が建ち、近景にある電線はめずらしくボケのエフェクトが。こういうシーンは他に全く使い回しが出来ないから、コストを掛けられる作品でしか見られないんだよな。こんなに小さく主役ロボの絵を描く作品ってそうないよ?
・032
何とも言えずイイ感じのモヤ。明かりの点いている家の数からすれば時刻は未明くらいか。でもしっかり鉄塔もある。さすが監督。まぁ主役はこの家並みと遠景のビルだろうけどさ。
・033
闇に浮かぶ初号機と電柱のシルエット。それだけじゃ演出不足だと思ったのか虹も重ねてみましたって感じ。そういうところに庵野監督の微妙な貧乏性が見て取れるけど、僕もそゆとこあるので嫌いじゃなかったりするんだよな。
・034
すさまじい数の電柱。っていうかヤシマ作戦は、ズバリ「電柱が描きたくて決めた作戦では?」とすら思えてくるのはたぶん僕の気のせいじゃないだろう。つかそれにしてもスゲェよな。背景のローソン、置く必要あんのかって思うもの。
・035
これも出色の一枚。電線に接続されたケーブルの色分けが何ともイカス!自転車や自販機、路面に描かれた文字もイイ感じだけど、やっぱりこの場面は電柱&電線が主役でしょ!オススメ!(って誰にだよ)。
・036
灰色の背景に細くたくさんの電線。実際これほど電線がある場所ってのはそうそうないとは思うけど、ある気もするし、どことなく押井監督のニオイがしなくもない気がするのは僕だけかな。っていうか最近の押井作品は全然見てないんだけどさ。
・037
実際にはこんな鉄塔を見たことがないんだけど、ここまでいろんなアプローチでスバラシイものを見せられると、単に僕が知らないだけなんだろうなって思う。つか本物を見てみたい(ソースにしたものが絶対あると思うし)。
・039
レイとゲンドウだけど、ディティールチェッカーとしては足下の消化器やガムテが貼られたネルフプリントのダンボールをチェック!つかまぁそんな大した場面じゃないかな。
・040
つかそんなにいるか?この場面と思えるような鉄塔も多いんだけど、やっぱ監督が「入れたい」って思った理由がどこかにあるんだろうな。
・041
プールサイドにあるようなはしごの大きさがそのスケールの大きさを決定づける。っていうか今作を見て思うのはその対比の妙。手前に人間を配することで置くにある巨大な初号機や使徒をより際だたせる。求めているのはリアルではなく「リアルっぽさ」。
・043
初号機を強制収容するために区画ごと下降させる場面。ちょうど境目辺りに止めてあった車が落っこちる描写なんだけど、「背景の作画時に描かれなかった柵」がどうしても入れたくなった監督の気持ちが伝わる。つか作品の随所にセルで描かれたビルが出てくるんだけど、「それだけビルを動かしている」ってことなんだろうな。
・044
使徒がドリルのように侵攻してくるシーン。右折禁止、片側二車線ゆえの右折表示信号。この場面では結構丁寧に車が描かれてますが、道幅が広い分、電線が少ないですね。ファンとしてはちと残念です。
・045
ここは右手前の非常階段のディティールにウットリするところでしょう。手すりがある側には鉄柵がなく、歩くところにはしっかりと柵がある。当たり前のことを当たり前に描写してるだけなんだけど、ヱヴァ以外の作品ではあまり見られないし気にしない光景ではあるんだよな。
・047
ヘルメットの浮きかたもリアルだけど、やはり足下の「急あつらえ」の足場やサイドのスポットライト。こういうのは今現在使われているものと同じものが使われているわけだけど、たぶん近未来でも変わらないんだろうなって思える。動いてるのを見ると右側も決して手が抜かれていなくて飽きさせない場面。つかそういう目で見る人には本気でたまらないんですよ。
・048
黒潮重工の巨大な建機。ネルフ専用車両というところか。庵野監督はあまり無限軌道に興味がないのか、それほど戦車やこういった建機は出てこないんだけど、いざ画面に出すからにはきちんとした物に仕上げる感じ。
・049
すさまじい勢いで工事が進み瞬く間にヤシマ作戦決行の準備が整っていく。巨大な建機らしく運転席がサイドについていたり、クローラークレーンも多数導入されていたりする。つか実際この場所にいたとしたら結構この裂け目は怖いと思うんだけど、そんなこと言ってたら使徒に壊滅させられちゃうし、しょうがないよな。
・050
夕日に映えるクレーンのシルエット。カウンターで重心を取ることでとんでもない長さ、重さのものをつり上げられる構造。無骨な鉄の枠組みが涼やかな空を彩る。季節は夏の終わりか、秋の始まりか。
・051
直球の鉄塔&送電線。こういうのは既にフリーハンドじゃないんだろうなぁって思う。でも手前にいる人たちは何でこれほどのペットボトルを掃除してんだろ。明確な理由がありそうだけど、、、残念ながらわからないなぁ。
・052
使徒との戦いで水没してしまった家。傾いた電柱と瓦屋根、水面の静けさがこれからの激戦を予感させる。こういう何気ないシーンでも遠景のディティールに手を抜かないから、絵的な完成度が凄く高くなる。
・053
これも好きな場面。夕焼けに染まる空と鉄塔のシルエットは、監督自身もとても好きな場面なんじゃないかと思う。ここは鉄塔より雲の凄さに唸る場面だね。
・054
これほどの大規模作戦ともなれば、こうしたパラボラを携えた指揮車が不可欠となる。っていうか、周りの人や車が、なんだかプラモデルみたいで、どことなく嫌いじゃない。つか庵野監督にプロデュースしてもらってジオラマとか作ったら、結構イイモノが出来そうだな。
・056
劇中だととてもイイ感じに「脳内地球防衛軍」がリフレインする場面なんだけど、写真で見るとちょっと暗すぎたので補正。それでも電柱が描かれてるのだけはわかる。っていうか今回は「電柱を見せるため」に書き出した企画だから、電柱があるのはむしろ必然だったりするんだけどね。
・057
ポジトロンライフルの組み上げ現場。現実っぽい建機と比べるといささか未来派で、リアリティが薄れる反面、それならそれでアプローチの仕方があると言わんばかりの小物群。ケーブル類の断線部分や、シンプルな構造のロボットアーム、手前の人間と奥の人間のスケール対比による巨大感の演出などなど。ニクイ。
・058
日本から一カ所に電力を集めると一言で言っても、その為に何が必要なのかもよくわからないのが本音です。だからこれみたいに「いったい何を運んでるの?」なんて疑問符が浮かぶ映像も少なくなかったりしつつ、、、「嫌いじゃないけどね」って感じ。
・059
夜間の鉄塔を下から見つつ、ヘリが通過していく場面。ほとんど暗すぎて何がなんだかわからなかったので少し補正。つかこのクラスの鉄塔はリアルに探すとなかなか見つからないというか、実際にはもう少し細い鉄骨で組まれているケースが多かったからある意味リアルではないのかも知れないけど、「この無骨さがいい」という気も多々する。
・062
集められた電力を一カ所に集約してくための機械なんだろうけど、まるでピラミッドのよう。この小さなヤツ一つで一般のご家庭5年分の電力を・・・みたいな感じなんだろうな。
・063
笠がたくさん重なったようなこのパーツがあるだけでそれが「電気専門」って感じになるのはある意味おいしいのか?つかこんな機械は実際にはないんだけど、その昔ヤマトの半重力装置や動力炉、999のコンピュータルームでもいいけど、「詰まっているのは現実ではなくて夢」であるからして、いかに上手いウソを見せるのかがポイントな気がする。個人的には機械だけじゃなくて人も配置してる点が高評価。でかさがよくわかる。
・064
手前の電線に地味に手が入りつつこれって「セグウェイの進化した形?」みたいな。こういうミニマムなメカデザインだってきっちりやってる人がいるからこそ形になるわけで、実は結構嫌いじゃない。ワンフェスとかでキット化するような人がいて欲しいとか思うけど、ニーズはないだろうな。
・065
隔離されたアダムへのゲート。とにもかくにも「沙羅曼蛇のレーザー」を彷彿とさせるドリル状のセキュリティロックがこれまたウットリ。当然回ってる。っていうかこういうのは地味に大変なんじゃないかと思うんだけど、CGで作ったのをセルに落としてたりするんだろうか。
・067
初号機運搬トレーラー。このクラスになるとたとえレールの上を走るものであっても、複数の運転席、もしくは監視室が必要になるんだろうと思わせるデザイン。密かに左右非対称で緑と赤のランプがニクイ。
・068
これもむしろヱヴァ自体は手抜きで、手前の鉄条網の上の薔薇線や各車両デザインこそが見所か。つかこの場所でこの柵を越えていく人はいないだろうから、見た目的に「何か足りない」と付加したんだろうな。急場しのぎな不揃い感がイイ感じ。
・070
基本車は手抜きが多いが、ここまでアップだとそこそこ丁寧。つか左ハンドルなんだな、とか、後部座席に人を乗せる必要があったのか?踏切がないと落ち着かない人?という「ある意味過剰過ぎるディティールアップ」が作品全体を底上げしている。はっきり言って話うんぬん以上に僕好みだ。
・072
主役はペンペンなんだけど、遠方にはしっかり鉄塔のシルエットを配しているあたり、こういうところでも手は抜くな!という監督の激が聞こえてきそう。よく見ると明かりの内側にそれぞれ違う影があったりして、「ああ一般家庭なんだな」と細かな物語すら見つけることが出来る。
・073
これも暗すぎたので輝度を上げてみた。つか一カ所でこれほどまで信号機が集中してる交差点ってのは実際には見たことがないんだけど、たぶん世の中には存在するんだろうな。っていうか軽く要塞な感じで嫌いじゃないですよ!?
・074
最初なんだろこの細かな信号はって思ったんだけど、これはたぶん一般道とかじゃなく、作戦遂行のための施設の一部か。これほどの大規模作戦ともなれば、その多くはコンピュータ管理に違いはないんだけど、それらが全て同じ環境下で用意できるとは限らず、中にはこうしたある意味原始的な集合装置を作ってたりするのかも。とも好意的に考えてみたり。
・079
この辺りの場面はどれも最高にスバラシイ鉄塔と電線の塊魂なわけだけど、いかんせん暗くてディティールまで上手く拾いきれなかったんだよね。でもこの鉄塔群はその中でも特に凄いのでピックアップ。っていうかリアルでもありそうなんだけど、実際見つけるとたぶんこれよりかなり小さかったりするんだよな。っていうか近所に変電所があるからわかる。
・082
ただの砲塔なんだけど、冷静に考えるとこれは自走式なわけではなく、「ああこれが使徒迎撃用の都市ならではの装備」なんだということがわかる。つかこんなのが四方八方に配置されてるってのもちょっと怖い感じがするけど、その一方で「どうせ効かないのになんで?」という本末転倒な疑問も浮かぶ。税金対策?
・083
たぶんここまでくるとCGで動かしてるものが過半数なのかも・・と思いつつ、別に露骨にそう感じさせなければいいじゃん、とも思ったり。ちなみにこの場面はこの後で電気が走る描写があり、「セル画なんだよな、やっぱし」と1人納得だ。
・085
人を描かずとも乗用車を描くことでそのスケール感が伝わってくるという例。この作品がどれほど大規模なのか、その雰囲気を伝える為のカットに著しくコストが割かれているが、テンポよく次々と表示されるので間延びした印象は全くない。こういうお金の使い方が完全な正解とは言えないのかも知れないが、僕的にはアリだと思う。ヱヴァの見所はこっちなんだと思う。
・086
ポジトロンライフル背後にある最終送電装置。つかこのクラスの電力を扱うには正直一発モノで全て交換しなきゃならないと思うのだけど、それだとレイのシーケンスを入れようがなくなっちゃうから仕方なく短時間でもう一発撃てるってことにしたんだろうな。もう少しスマートな正解があってもよかった気はするけど。
・087
一瞬で溶解する電線の演出。つかこれだって電力を流してるんじゃねぇの?って気もするけど、ここも突っ込んじゃいけないトコ。でもホント一瞬しか映らないんだよ?漠然と数秒のシーンに数億円かけて作るCGより、ずっともったいない感が残る気がする。
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ホントは実写で集めた「それっぽいもの」もあるんだけど、最近ちと仕事も忙しく、疲れも抜けきれないので、とりあえず今日はここまで。また後日続き書きます。つかこんなの誰も楽しめてないかも知れないけど、一度走り出したからにはなかなか後には引けないってのはあるよな?つか今回載せたものが「一部」とは言わないけど、まだ何割かは載せ損ねている電柱や鉄塔のシーンがあったりもするんだよな。記録としては残らないけど、間違いなく「世界で一番電柱が描かれた映画」だろうって思う。つかそういう目で見ると本気で最高な作品だぜ!?
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コメント
うわ、やばい。
まだエヴァ序観てないんですけど、こりゃ観なきゃいかんね。
借りに行こう、絶対明日借りに行こう。
BlueTasuです、久々こにちわこんばんわ。
工場萌え、わかる。
こりゃ1枚の絵としては壮観ですね。
働きたくないけど。
044、ラミエルのドリルが変わってますね。
観るべきところはそこじゃないんでしょうけど、普通に感動した。
確かに昔見たとき、そこからドリルかよって思ったけど、こっちのほうがラミエルっぽいですね。
他の絵も凄い良いのが多くて、今見ちゃうのが惜しいですなぁ。
でも見ちゃった。17.52.53.67がたまらなくお気に入り。
つか全部どこかしら、くるものがあるんですけど。
1時間半の作品に、よくもまぁここまで描きこんだものですねぇ……。
人間ってすげぇや。
投稿: BlueTasu | 2008年5月17日 (土) 04時55分
とても嬉しいコメントどもです(^^。
つか大人は誰もわかっちゃくれないかとも思いつつ、
どなかたには水面下でヒットしてるんじゃないかとも
期待しつつ・・・
僕自身それほどヱヴァが好きなワケじゃないと思う
のですが、「絵の上手い庵野監督」は間違いなく好き。
話よりも絵作りが好きなんですよね。なんつかそれって
ある意味美術鑑賞みたいな、天才の仕事に触れるみたいな
感じかも知れませんが。
カット数は莫大に多く、ここにアップしたモノが全てでは
ありませんし、動いてナンボのシーンも多々あるので、
見る価値は大ありだと思います。ただ、ある程度は僕
みたいに「話は二の次」的視点がないと、
なんだまんまじゃん・・・
って感想になってしまうかも知れません。ただコレ見て
二作目は絶対映画館に行こうとは思いましたけどね(^^。
※DVDのがゆっくりじっくり楽しめるとも言えるけど。
投稿: クリス | 2008年5月17日 (土) 23時49分
まず、言わせてください。
お誕生日おめでとうございます(^^)!!
ブログも日々更新されて、ますます「濃い」生活を満喫されているご様子。さらなるご活躍を期待しております~。
さて、当件。
驚きました。
なんなんすか、この背景群は(汗。
確かに「電柱といったら庵野」といわれる日がきてもおかしくないですね、これは。って、やっぱりこういうのは監督のこだわりなんでしょうかね。原作で再現したかったことを、幾数年経てここで爆発させた!という感じ。
あまり興味なかったんですけど、思いっきり見てみたくなりました。レンタルは明日からでしたっけ。さすがに購入する経済力はないのですが、こりゃ見なければ損!てヤツですね。
つーか、アップ数からむしろ監督よりも、クリスさんの絵に対するこだわりを圧倒的に感じましたよ(笑)。
投稿: トムニャット | 2008年5月20日 (火) 23時58分
ちすトムニャットさん、バースデーコメントどもです。トムニャットさんの素直なところを知っているだけに、なんだかこそばゆいというか、誕生日とかスルーしてくれればいいのに、とか思ったり思わなかったり(^^;。つかまぁそれは余談ですけど(汗。
ヱヴァ序に関しては僕も公開当時全然ピンことなかったんですが、仕事場の女の子がとにかく絶賛していて、他にもなんかディティールがいいっぽいオーラみたいなのを感じてたりしたのですが、実際最初見た時は「絵が綺麗だなぁ」くらいだったんです。ただ、その後庵野監督のウィキペを読んで「電柱フェチ」だと言うことを知り、それを踏まえてもう一回見てみたところ、、、
全く別のものが見えるじゃないですか!
日中煙を吐くだけの公害クリエイターである工場も、夜間のライトアップで全く別の魅力を醸し出すように、このヱヴァ序もまた「見るところを見ると全く別の映画になる」作品だったんです。
ちなみにかなり多くのカットを貼り付けたりもしましたが、じゃあ実際に見る価値がないかというと答えはNOです。
動いている凄さもまたある。
別に綾波のおっぱいとか綾波のブラジャーとか綾波のショーツとかを見る必要はないというか見てもいいけど、初号機とか使徒とかも別段悪くないし、CGを使っているけどアニメっぽい良さも残してる点は評価しますが、、
主役はそこじゃない。
テレビシリーズを見てからこちらを見るとその差があまりに歴然で逆に愉快ですよ(^^。
>つーか、アップ数からむしろ監督よりも、クリスさんの絵に対するこだわりを圧倒的に感じましたよ(笑)。
最初はこんな風にコメントを付けまくるつもりはなかったんですが、1枚、2枚と見ていくウチに、気付いちゃったんですよね(^^;いろんなところに。つかこういう楽しみ方はある意味スターウォーズ映画のお遊びエッセンス探しにも似たものがありますから、トムニャットさんもご覧になると僕の気持ちがわかるかも知れませんよ(^^。
投稿: クリス | 2008年5月21日 (水) 03時27分
写真037はたぶん電線ではなくゴンドラの柱だと思います。
投稿: | 2010年6月 3日 (木) 09時49分
>名無しさん
言われてみれば凄くゴンドラの柱っぽいですね。でもそれにしては前後に出てるワイヤーが「たれ過ぎ」な気も・・・。カラーに電話したら教えてくれるかな(^^。
投稿: クリス | 2010年6月 4日 (金) 20時50分