モンスターハンター~やったことない人へ~
最近モンハンを始めた、もしくは始めるという人が、このゲームに対して「難しそう」「初心者は入りづらい」という印象を抱いたりしているようだという気配を少々感じたりしている。
つかまぁ僕自身初代モンハンの、、、(あ、今回は僕の「モンハン初代思い出話」ですのでまぁそのつもりで)頃は発売日には買わず、なんだか世間が盛り上がってるようだってんでようやっと中古での購入を思い立ったくらいのローテンション。つか実際やる前の印象は、
経験値がないアクションRPGって、、、どうすりゃ強くなるんだよ!
って感じで、常に人よりたくさん敵を倒し、人より有利な状況での攻略を生き甲斐にしていた自分にとって、「手強い敵を気合いで倒さなきゃならないえらく難しいゲーム」というイメージがあった。つか当時はロックマンXの8だか10だかをやって、しみじみ最近のアクションゲーム(もしかしたらカプコンに限ったことかも知れないけど)って難しいなぁと思ってた矢先だったからだ。
果たしてモンスターハンターは難しいゲームであった。つか例えばストリートファイターII全盛の頃、わずか3ボタンだからと言ってバーチャファイターの操作が決して簡単ではなかったように、アクションゲームというのは得てして操作に慣れるまでのハードルが低くない。馴染めばごくごく自然な立ち回りが出来るようになるものの、その「慣れ」までに課せられるストレスは、正直RPGの比ではないと思うからだ。
とにかく最初の自分は移動して「剣を振ること」と「剥ぎ取ること」しか出来なかった。ずいぶん遅い移動だなぁと思いながらウロウロして、最初に出てきたブロントザウルスの小さいヤツにビシバシと剣を振りまくり、ザクザクと血が飛び散って、ばったりと倒れる。「ふむふむ倒したわけだな?」。倒した辺りで適当にボタンを押していたら「生肉を剥ぎ取ったかもしんない」と表示され、でもそれがいったい何なのかもわからないような状況。
おそるおそる隣のエリアに行くと、今度は別のモンスターがいる。「既に操作は体得した。オレ様に勝てると思・・う、コイツ攻撃してきやがって、あ、う、、退散!」
こちとら移動、それも徒歩と剣を振るしか出来ないスーパーマンであるからして、当然のようにガードだとか視点移動だとかも出来ない。つか、
走るやり方すらわからなかった。
まさに生粋の初心者。初心者オブ初心者。初心者キング。初心者魔王。初心者隠しボスってなくらいに初心者であった。つかさすがに説明書を読み、「なんだよ走れるじゃんか」とか「視点は変えられたのね」とか思う。念のために言うが、「視点は変えられるか試さなかったのかよ?」って事に対して、
キャンプでは確か変えられなかった気がする。
だからそれをそのまま引きずってたのね。
まぁそんな状況で僕が出来る事と言ったら、
肉を焼いて売ってお金にすること。
特産キノコを採取して売ってお金にすること。
この二つくらいだった。キノコは見た目がモロキノコなので、そこで探したら見つかった。何回か見つかって、それをクエスト終了後に売ると小銭になる。生肉はこんがり肉にしてから売れば結構なお金になる。ミニザウルスだったらいくらでも倒せるけど、青ザウルスはちょっぴり僕の手に余るのだ。
そんなこんなでお金を貯め、店でついにあらたな武器を買う日が来た。つか武器や防具を買って強くなるのはRPGの常識である。さすがのモンスターハンターもオレ様の常識の前に屈服する日が来たのだ。
新たな剣と防具を買うには、正直血のにじむような数のキノコ、通称「血染めのマッシュルーム」を売って売って売りまくった。つかとりあえずまずは金。はぎ取れるもの、採取出来るもの全てを売り払って装備を固めたのだ。そしてついに青ザウルス=ランポスを倒す日がやってきた。
つかこれ、ほぼ実話ですよ?そのくらい僕は初代の操作に苦労したのです。
ヤツは素早く、こちらが攻撃しようとするともうそこにはいない。振り向いて近づけば飛びかかってきてこっちは一気に死にそうになるし、それも3匹同時とかマジ無理だし!みたいな状況になりつつもどうにかこうにか奴らを倒した。オレはやった!ついに宿敵ランポスを倒したのだ。父ちゃん見てるかい?オレやったよ!
順調にランポスを倒せるようになる頃には、マップ内の亀裂からピッケルというアイテムを使って鉱石を採掘出来るようになっていた。つか僕が見つけた採掘ポイントはわずか2カ所。つか変なところに入ると、モノスゲェ高速移動で突っ込んでくる恐怖の最強イノシシが出てくるので、とてもじゃないけど行動半径は狭いのだ。
でも地味すぎる作業は嫌いじゃない。
徐々に鉄鉱石だとか円盤石だとか時には大地の結晶!スゲェ強そう(実話)。マカライト鉱石!なんだそりゃ!!ダイヤモンドかプラチナかはたまたミスリルか!?(本気で実話)。
とにかく操作に不慣れで、一匹のランポスにも苦労するオレ様にとって、その当時のマカライト鉱石はまさにダイヤにも等しかったのだ。
しかしあまりに単調すぎるサイクルからちょっぴり背伸びしたくなるのもこの頃の特徴。僕はついに禁断のクエスト「YOU、ドスランポスを倒しちゃってよ(byジャニーズ)」に挑むことにした。つかドスランポス?なんぼのもんじゃい!オレ様はもう昨日までのオレ様じゃない。毎日少しずつ年老いていって、、、ブンブン!そんなこたぁないとりあえずがんばってるんだ!
つかドスランポス強すぎ・・・
攻撃力、俊敏さ、防御力、全てにおいてランポスの数千倍のステータス!つかさすがに「ラスボスデス」って名前だけのこたぁあるね。超強いのも無理ないって。
再び採取の鬼となった僕は、雨の日も風の日も雪の日も夏も冬も秋も、、と春も何年も何年も鉱石を集め続けた。倉庫にはすでに300個を超えるこんがり肉があり、素材を元に装備を作ることもわかった僕は、その時点で出来る最高の装備を調えた。
つか回復薬が少なすぎるんだよ!
かなりダメージを与えている手応えはあるんだけど、今一歩のところでこちらの体力のが先に尽きてしまう。必死に薬草を採取しつつ応戦するもそれすら尽きてしまう。つかランポスやイノシシとの複合攻撃はマジ卑怯。オマエはエルメスか!
そしてついに僕はあることに気付く。
回復薬を持っていけばいい!
最初は全然気付かなかったのだけど、アイテムをしっかり持ち込めばそれだけたくさんの攻撃に耐えられる。事実上HPが大幅に増したことと同義!
そしてついにヤツは地を舐める日が来た。
今でも覚えているが、僕は確かまだガードも回避も出来なかったはずだ。ただただ視点を変え、攻撃するだけ。逃げる時は武器をしまって、必死に逃げるだけ。裏から攻撃されたら運がなかったと諦めるだけ。HPが減ったら即その場で回復。でも大抵じゃまされてヘタすりゃ回復前よりHPが減ったりした。
そんな僕でもドスランポスを倒すことが出来た!
いざ倒せるようになってくると素材も集まるし、他の武器に色気も出てくる。ある時僕は「ランス」という槍に目がいく。
「攻撃力は片手剣より強いけど、動きは遅いし何コレ?」
しかし説明書を見ながらランスの特殊攻撃である「突進」を試してみたら、、、
「ズガガガガガッ!!!ランポスが一瞬で!?」
強すぎる・・・オレはもしかして触れちゃなんないものに触れちゃったんじゃないか!?自分の強さが怖い。
出来る限りの装備で強化したランスはあの超強敵ドスドスポス(当時はまだ名前がうろ覚えだった)ですら串刺しにしまくる。走り始めたオレを止められるのは、「スタミナ切れ」だけだぜ!?
ここでようやくモンスターハンターが楽しくなってきた!
それまでの地味な生活が一気にバラ色に変わった瞬間である。
その後ほぼ全ての敵に苦労しつつ僕のハンター生活は進んでいった。ドスガレオスなんて引きずり出すまでに何十分も掛かっていたし、倒す時は必ず巣に行って眠っているところに爆弾を仕掛けて倒していたし、ガノトトスに至っては、
未だに一度も倒せたことがない。
※初代モンハンのね。
イャンクックなんて「ハンターの最初の壁」とか言われてたけど、未だに慣れてない僕はどうしたらいいの?って思う。全然隙を突いて攻撃できないんですけど?つかランスでカウンター食らったりするし、もうどうすりゃいいの?え?素材を集めることです?神様わかったよ、オレ集めて集めて集めまくるよ。
・・そして10年の歳月が過ぎたある日。
飛竜の中の飛竜、キングオブ飛竜、ストライダー飛竜「リオレウス」と戦う日がついにやってきた。パッケージにも描かれた超かっこいい&超デカいまさに主役と呼んで差し支えない、なんならマジで呼んでみてよ?「主役!」「いやいやテレるなぁエヘヘ(^^」のリオレウスである。
つか本気で死にまくった。
回復薬は持てるだけ持ったし、装備だってその時出来る全精力を傾けた。でもあっさり薬が切れてゲームオーバー。つか巣に出るランポスがウゼぇんだよ!あいつらさえいなけりゃ、、
雑魚は最初に掃除する。
でもって戦いづらい場所では戦わない。
降りてくるまでじっとガマン。
いついかなる時も必死。雑魚一匹だって手を抜かない。ここで手を抜いたことで最後時間が足りなくなったら泣くに泣けない。爆弾も無駄には出来ず、ペイントボールや捕獲用麻酔玉を上手く当てられるように練習もした。
そしてついについにヤツを倒す日が来た。
ちなみにこの瞬間は初代、2ドス、P2、P2Gとモンハンをやってきた中で、一番嬉しかったですね(^^。とにかく苦労しすぎるくらい苦労した。つかその後情報を集めて、レウスは頭がダントツにダメージが伸すことや、雷属性とか龍属性とかの属性が付いてる武器の方が(相手にとって弱点なら)ダメージが高いこと、確実に攻撃出来る隙があることなどを学んでいき、いつしかレウスの装備で身を固めるまでになったのでした。
※つかまだ苦手ではあるんだけど。
フルフルも、モノブロスも、ゲリョスも苦労したけど、初代や2の頃はオンラインをしてなかったので、ある程度装備が頭打ちになった時点で僕のモンハンは終焉を迎えた。プレイ時間は100時間。ちなみに2も約100時間。
今P2Gのプレイ時間は290時間に届こうとしている。P2は330時間くらいだっただろうか。モンハンは面白いのだ。その世界に入ることさえ出来れば、それだけ遊び続けられるだけの魅力があるのだ。応急薬で倒せないなら、回復薬を持っていけばいい。それでもダメなら回復薬Gとハチミツと薬草とアオキノコと秘薬と栄養剤Gとマンドラゴラといにしえの秘薬と活力剤とケルビの角と回復笛とこんがり魚Gを持っていけばいい。消耗品を死ぬほど使ってでも、倒せるかどうかが重要なのだ。一度倒せたら次はきっともう少し薬を使わずに倒せるようになる。きっとなる。信じて戦えばいつか余裕が出てくるはず。もしあんまし倒せないなら他の敵を倒して別の武器を作ればいいじゃないか。なんならハチミツだけを集め続けたり、マカライト鉱石を100個貯めたっていい。
経験値は己の中にある。
この傑作、スルーするにはあまりに惜しいぜ?
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コメント
初めまして、こん○○わ!
私はアクション系が苦手でMHを避けてました
(本当は凄く興味があったのですが...)
安価になってるMHGを買ったのがきっかけで
今はMH2Gをしています
MHGは緊急クエのリオレウスまでは討伐出来たのですが
ガノトトスで果てました...もう出来ないと...
MH2Gになって初心者にも親切になり
プレイするのが楽しいです
私の場合、いつかはGの時のように
限界が来ると思いますが、それまでは
沢山楽しめそうです
少しずつ成長できるのがMHの魅力ですよね(^^)
頑張ります!
長文...失礼しましたm(_ _)m
投稿: ナイト | 2008年6月12日 (木) 21時04分
まったくもってそのとおりですね!
この記事を友人に見てもらいたいですよ。食わず嫌いはやめてー
かくいう私も敬遠してたんですけどね。
でも今回はとうとうはまりました.
レベルという概念はないですが、なんつうか自分自身のレベルが上がってくのがわかります。
逆に言うとプレイヤーとしてのスキルさえ見につければ、先にはじめた人に追いつこうと思えばすぐ追いつけるのかも。
とにかく巨大なモンスターをなんとか倒す快感を感じてもらいたいもんです。余裕で倒すのより、やるかやられるかの勝負がいいんです。
ところでこの記事ではじめて知りました。ランスの突進。
そんな技があるんですね。
大剣しか使ってないので知りませんでした。
興味深い。ランス使ってみようかなあ。
投稿: ぐつ | 2008年6月13日 (金) 01時42分
ちすナイトさん、ぐつさん、コメントどもです。クリスです。つか毎日モンハンばっかやっててちっとも他の話題がないこのブログ、ぶっちゃけそのモンハン話ですら進んでる人からすれば「遙かな過去の話」であり、最近始めた人からしたら「遠い未来の話」に見えてしまいかねない事実。つか僕自身オフの友人がたまたま僕と似たような進度だからモチベーションが維持されてますが、そう言う人がいなかったらなかなか、、、かなって思ったりしますもんね(^^。
>ナイトさん
初めまして!つかモンハンは回復方法と回避(ダメージを受けないで敵の攻撃をかわす)方法が充実してる経験値のないRPGみたいなもんですよね。過去似たいタイプのゲームがないから及び腰になってしまっていたのですが、いざ「遊び方」がわかると、無類の輝きを放つというか、いくらでもやれることが用意されているその奥深さに感嘆するというか。
ナイトさんが現状どの辺りで、一緒にプレイされる方がいるかどうかはわかりませんが、今作は過去最も「ヘタレでも先に進める作り」のモンハンだと思います。僕の過去のモンハン話とか読んでもらえたらわかると思いますが、ホントに「逃げ道」があるんです。ほとんどの強敵に。
ダラダラとがんばってぜひハンターランク9まで育て上げてくださいませ(^^。つかそっからはまぁ諦めてもいいと思ったりしてますよ(汗。
>ぐつさん
最近のモンハン話、非常に楽しんでおります(^^。つか更新の早さもさることながら、ゲームのペースもめっちゃ早い気がします。なんか止められるものなら止めてみろ、的な?つかぐつさんぶっちゃけ上手い人なんだろうな~とか思ったり。
ただ、正直ちょっと早く進みすぎなんじゃないかな~と思ったりもしたりして(^^;。まぁそれぞれにあったペースってもんがありますから、僕がとやかく言うモンでもないのですが、現在G級に来てしみじみ
来るのが早すぎた・・・
って感じてる次第なので、老婆心ながら申し上げてみた次第です。つか人に言う前にオマエもハンマーとかボウガンとか使いこなせよって言われそうですけどね(^^;。
投稿: クリス | 2008年6月14日 (土) 02時48分