迷彩
つかこの話は既にしたんだっけか?日本古来から伝わる「ド忘れネズミ」という妖怪が僕の頭の中からチューチュー(ネズミだけに!)記憶を吸い取る毎日なので、その辺りすっかり忘れているけど、とりあえずしてないような気もしなくもないのでダラリ書いてみる。
先日車を運転していると目の前に迷彩塗装の装甲車のような車を発見。っていうか現実世界で迷彩の、それもタオルとかバッグとかTシャツとかレインコートとか腐ったミカンとかじゃなく、本気の迷彩を見たのは初めてだったので、結構興味深く見入ってしまう。
プラモとか作ってる人とかサバイバルゲームやる人ならわかると思うけど、迷彩ってのは英語に訳すと「カモフラージュ」。要は相手から発見されずらくするための塗装であり、言い換えれば普通の日本の公道を走るにはちと「目立つ」塗装パターンだったりする。でもその車は普通に一般が購入出来るような風体ではなく、明らかにそっち方面のニオイのするゴツさがあったので、
ああこの車はいざとなったら道なき道を突き進んだり、敵対勢力から発見されないように・・・
敵対勢力?
つかこの国内でそんな勢力があったりするんだろうか。つか海外支援用とかならまだしも、普通に愛知の田舎(つっても国道1号線だけど)を走ってるってのはどういう了見なんだろう。
っていうかそもそもこの車両を迷彩に塗った意図ってなんだ?
まぁそんな堅い話もないではないのだけど、むしろ僕視点で気になったのはそのパターンそのものと塗装、およびその車両のディティール。
よくガンプラで採用される1/100スケール。実際2mほどの車両ならそのスケールではわずか2cmほどの大きさになるのだけど、その2cm内に掛けられたパターンはざっくり4段。仮にザクにそのままの密度で塗装したとすると、かなり高精細な、ぶっちゃけ遠目に見たら単色と見間違えるんじゃないかというレベルなほどだ。
でも本来はこちらがリアル。
車の迷彩はそれぞれの色の境目がスプレー状にボカされていて、曖昧になってはいる。が、その曖昧な塗装の幅は僅かに5cm程度。1/100なら0.5mmということになり、これはもはやエアブラシで境目を曖昧にするレベルの幅ではない。
もちろん迷彩である車両がもっと大きなパターンで塗装されている可能性は捨てきれない。派遣される場所に応じて光の当たる明るい箇所と木々の緑&茶色。
でもモビルスーツの足を3段階で塗るほどの巨大なジャングルってないだろ!?
と思った。以前読んだ本に「実際の塗料は厚みがせいぜい2、3mmだから1/100ならその100分の1の厚さで塗ってこそリアリティが生まれる」という話も。ふむふむ。
その車両にはたくさんのボルトやメッシュのパーツがあり、これ以上ないリアルな仕上がりを見せている(当たり前っちゃ当たり前だが)。比較的新しいのか汚れやキズは少ないが、それでも僅かに浮かぶ錆びの細かさはガンダムに持ってくるにはいささか厳しいんじゃないかと思うレベルだ。
つか別にだからガンダムにリアル塗装をするなという話じゃもちろんありませんよ?
要は「リアリティ」と「リアル」にはまだ歴然とした差があって、僕らが(プラモなりゲームなりに)求めているのはたぶん前者なんだろうって話。面相筆で細かく細かく塗った迷彩よりエアブラシでザックリ塗った迷彩の方がきっとザクはカッコイイって話。現実的な密度で打たれたリベットより、1/24のスコープドッグのリベットの方が「ちょうどいい」って話。現実から空想にディティールを運んでくるとき、何をどう翻訳するのかがポイントであり妙味。
つってもリアルな迷彩装甲車はそれはそれでとってもかっこよかった
んだけどね(^^。やっぱ博物館にある戦闘機や速射砲とは違う魅力があるんだよ、実際に動いてるヤツってのは。つかわかった風な口をきくなオレよ。っていうか速射砲って何だよ速射砲って。機関銃か?っていうか浜松の航空自衛隊の博物館にあったヤツは↓
やっぱこっちもかっこええな!
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