カンフーパンダ
大阪出張中に知り合いのバイヤーとなんばの映画館で見てきました(字幕)。っていうかみんなこの映画ナメてるでしょ?伊集院も「コケるの期待してる」とか言ってた気がするし、柴咲コウの「少林少女」も気持ちよくコケたし、何ソレ?って感じでちょっと斜に構えてるでしょ?いやいやどうして侮って貰っては困る。コイツはタダのイロモノじゃないですよ。
歴としたカンフー映画の基本とCGの妙味を合わせた僕らの世代向けの佳作
つか褒めちぎっているようでいて「傑作」ではなく「佳作」とする辺りに僕の小市民性がうかがい知れるところだけど、いやいやどうしてホントにジャッキーチェンとかベストキッドとかが好きだった人が作ってるのがよーくわかる。つかドリームワークスはシュレックでもかなり見栄えのするCG殺陣を披露してくれているから実力的にも十分「カンフー映画を作る素地が出来ていた」ところだったわけだけど、とにかく作り手が楽しんで仕上げているのがよく伝わってくるのだ。一挙手一投足の静と動がとっても心地よく、(ちょっぴり修行があっさりし過ぎてる感はあるけど)ドラゴンボール世代にも訴求する世界観、テンポのいい展開、わかりやすいキャラ配置など、意外なほど非の打ち所が見あたらない。
ジャッキーのカンフー映画と言えば一部の作品を除いて復讐劇が定番だった気もするけど、正直今の時代にその重さはウケないし似合わない。でもカンフー映画は作りたい。気持ちのいい殺陣とわかりやすく魅力的な「ありがち」をきっちり消化&昇華して見せれば、きっと楽しんで貰えるはず。そんな作り手の気持ちが思いっきり前に出て、そして丁度良いあんばいに結実している。
オススメ出来るのはジャッキーチェン全盛の頃「笑拳」「酔拳」「蛇拳」「少林寺木人拳」を見ていて、ブルースリーも嗜みつつシュレックっも1から3まで見ていてCGに耐性があり、ドラゴンボール世代でありつつもケンイチも結構好き、そんな人なら満点とは行かないまでも絶対楽しめると思うね。もうありがちに次ぐありがちで、展開が透けて見えるようなところもあるんだけど、それを踏まえてなお面白かった(^^!つかジャッキー世代の方がヘタしたら子供より楽しめるかも!?ってくらい。
つか敵役が脱獄するシーンなんかはX-MEN2のマグニートーにも通じる威圧感があって、、、つか要するにトムニャットさんやnoriくんは楽しめます(^^;。満点じゃないけど7点はイケル。音楽も悪くないし、クリス的には★★★★ですね(9点に限りなく近い8点)!
※ぶっちゃけポニョは見に行く気にならなかったんだよな。
ちなみに日本語吹き替え版の方も評価はまんざら悪くないようですね。今度は子供とこちらを見に行こうかな。
| 固定リンク
コメント
ジャッキー大好物な俺がやってきましたよ!
聞き捨てならない評価ですな。
あのジャッキー全盛期の「女は必要ねえ。カンフーを見ろ!」な感じがたまらんです。
投稿: ぐつ | 2008年7月29日 (火) 02時05分
クリスさんこんばんは。
行く気全くのゼロだったけど、評価聞いたんで早速子供と
行って来たよ。
吹き替え版で。たしかにスンゴク良かったねぇ。
子供達はやたら大笑いするシーンの連続みたいで、
笑ってばっかだった。
行く前はね、太ったパンダがカンフーするってね、
幼稚な笑いを狙ってるだけの安っぽい映画っってなくらいにしか
思ってなかったのね。てか映画館で何度も見せられた
予告編では、そう思ってもショーガナイと思うんだけど・・・。
そのくらい本編の素晴らしさが何も伝わってこない予告編なのよ。
僕もあのシーンねスンゴク好きですよ。
最初の予想を全く裏切って、
アクションにせよ、ストーリーにせよ、とってもシッカリ丁寧に
作られた、チャンとした映画だった。
それにしても子供達が大喜びでした~。
お決まりで僕らの世代ではジャッキーを見たアトは
誰もが真似してカンフーしたみたいに、
エンディングの字幕流れ出したとたんに、
シートの上で子供がメッチャなりきってカンフーしてたよ。^^
投稿: nori | 2008年7月30日 (水) 23時14分
ちすぐつさん、noriくん、クリスですども。
>ぐつさん
ぐつさんも冷静に考えれば十分ジャッキー世代な可能性があったんですよね。ニヤリです(^^。カンフーパンダはそんなあなたを裏切りませんよ。っていうか期待過剰にあおりすぎるのもどうかと思いますから、
1000円で見に行けばまぁギリ許せるんじゃねぇの?
くらいの着地点としておきますが、本音的には「マジいいぜ?」くらいの熱量で。
>noriくん
とても嬉しい感想です(^^。やっぱり自分が紹介したからこそ見に行ってもらえて、なおかつその評価が高いというのは、冥利に尽きるというか、自らの価値観肯定という今時一番のハッピーエッセンスですからね。っていうか子供の評価が異常なまでに高いのはやはり日本語吹き替えゆえの妙味があったからかしら。
つか僕らの世代が過去を振り返ってみると、案外夏休みのアニメ映画に通じる面白さもあったような気もするんですよね。ホルスやゆうれい船のような(尺的にも同じくらいかな?)テンポの良さと見せ場の上手さみたいな。
もう少しタイガーの女性らしい面を出してもよかったかなぁとも思いますが、この辺りはジャッキー映画でもほとんど触れられていませんでしたから、「リスペクトの産物」と言うところなのかも知れません。
「シートの上でカンフー」は最高ですね!つか「連れてきた甲斐がある」というのはこういうのを言うのではないでしょうか。ある意味父親に対するスタンディングオベイションとも取れる賛辞。もし僕がその場にいたら思わず同じような型を取って首をチョチョイとかしげるところですよ(^^。ホワチャー!!
投稿: クリス | 2008年7月31日 (木) 09時13分