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2008年8月25日 (月)

L Change the world

 ※本日二つ目

何となく見た。別に深い理由はない。っていうか前作も世間様が盛り上がってる時は見向きもせず、何年か経ってから、それも映画から入ったくらいだからそもそも思い入れなんざかけらもない。つかまぁミサミサがかわいかったなぁくらいなもんだ今となっては。

つかみんなは見たのかしらコレ。つか見たにしても期待して見られる要素はほとんどないというか、まぁ予告から入るならそれもアリかとも思いつつ、冷静に考えれば大場つぐみ×小畑健&金子修介という組み合わせをさしたる作品、特に僕に響く作品を撮ってない監督や脚本家がスピンオフしたとしても、

 それは正直期待しろというのが無茶

だ。だから見終わった後「後悔」はしてない。まぁ予想通りだったから。冗長なシーンや、小さなネタを大きくふくらます展開。無理のある配役とその行動原理。主人公松山ケンイチはさすがに良くできてたというか、

 確かにこういう素材を見ると同じ役柄で一本撮りたくなる(撮らせたくなる)

のもわかる。特徴的過ぎるクセとビジュアル、そしてそれを100%体現した役者、コミック本編を(映画の後)読んでみた時はさほどLに対して魅力を感じなかったが、いやいやどうして前作では明らかに藤原竜也を食ってた。つかダークナイトのヒース・レジャーの良さはわからないが、デスノートのLの良さはわかる。

正直言ってこの監督のカラーとも言えるスプラッタな絵作りが前に出すぎていて、本来デスノートで最大の魅力と(少なくとも僕が感じた)言っていい「内側の戦い」は全く見られなかった。もちろんそれが撮れる(もしくは書ける)のなら、とうの昔にもっと有名になってただろうし、「力量相応」というのが無難な着地点だろう。

 ただもう少しカタルシスのある見せ方は出来なかったのか

とも思ったな。せっかく手札に「数学の天才」「免疫」「キャリア」「糖分」「パソコン」「金持ち」「FBI」なんかを持っているのに、そのメリットの半分も活かし切れてないというか、不完全に伏線がのさばってしまった感がある。だからラストに向かって気持ちよくパーツがはまる盛り上がりもなく、ただただ流れていくだけの終わり。スタッフロール後のワンカットもひねりもクソもなく、「ああそうですか」って感じで、「お金を掛けた割にもったいないことしたなぁ」って気持ちが前に出ちゃったな。

 でも興行的にはそれなりに成功したのか?

とも思うんだよね。話題性だけで取りあえず動いちゃうというか、サビだけで曲が好きになるというか、要は今風だもの。爆発させて血を流しとけばそれで最低限免罪符になってるみたいな。デスノートの続編としてはとてもNOでも、外伝ならまぁ仕方ないよ、みたいな。

とりあえず見たかったという人はみんな見てるとは思うけど、クリス的には「見なくても何ら問題なし」として、評価は☆。0点じゃない程度の面白さでしたな。

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