下呂旅行
毎年夏は旅行に行かないというか、まぁかみさんたちは実家の親父さん達と行ったりしてるのだけど、僕は大概おいてけぼりなのだ。ただ今年は何となく「行きたい」と意思表明したら、いつの間にか下呂になってた。っていうか激遠くなくかつそれなりと言えばそれなりな下呂はそんなに嫌いじゃないっていうか嫌いじゃないから書くこともあるかと言えばそれはそれで別の話なのだが。
つか物忘れの激しさがニワトリを煮染めたようなレベルにある僕としては正直昨日と今日で何をしたのか、どこに行ったのかもあんまし覚えてない。っていうかそもそも場所の名称を明確に認識してなかったというべきなのかも知れない。というわけで結構あいまいな感じでダラダラと進む。
●鬼岩
本来ならたくさんの巨石がゴロゴロと転がり、たまたま出来たその隙間みたいなところを歩いていける名勝の一つだったのだが、数年前の土砂災害で通行禁止に。悲しいかなそこまで行けなくなってた。
※ちなみにここもかみさんと長男は一度来たことがあるらしく、なんか結構楽しかったっぽい。
つか「悲しい」のはむしろ行けなかったことより、
あまりにも強力に廃れた感じの周囲
完全に廃業して入口に黄色いテープが貼られてるようなところはまだマシで、キモである鬼岩そのものが立ち入り禁止になったのにまだ営業を続けているホテルなんかは、怖くて近寄ることも出来ない。シャッターが降りた土産屋はぶっちゃけどこの観光地でもあるが、かなり大型の観光バスにサビが浮いて数年動いてない感や、池に溜まった汚い灰汁の泡。傾いた「鬼岩祭り」の灯籠など、別の意味で凄みがあった。
修復に相応のコストが掛かるのは間違いなく、今後加速度的に「廃色」が強くなっていくことは間違いないだろうな。そこに働く人たち、とりあえずがんばれ。
●サイエンスワールド
http://www.astec-gifu.jp/homepage/homepage2.htm
つかこの無個性なタイトルを持った博物館というか体験型パビリオンってのは日本中にそれこそ無数にあるのだけど、
※つか我が家的にもたぶん二桁に届くくらい行ってる。
ここはここで意外にもよかった。
つかどう見てもインベーダーをパクったキャラがなぜ「先端科学技術体験センター」と関係するのかは定かではないが、夏休みということもありかなりの子供達でにぎわっていた。
※ちなみに入場は無料。
要はちょっとした工作を通して科学に親しみを持ってもらおう、理科を好きになってもらおうといういわゆる「でんじろう系」の科学館なのだけど、その展示物がかなり普通とは異なっている。
よくある科学館、っていうかこの旅行中に行った「中津川市子ども科学館(後述)」とは一線を画す科学館で、まずのっけから、
スーパーカミオカンデの解説
みなさん知ってます?「スーパーカミオカンデ」。地下100mくらいに掘られたバカデカイ水槽の中に、約50cmくらいのこれまたデカイ電球みたいなのが1万数千個並べられた施設で、宇宙からのニュートリノを検出するんだそうな。
ニュートリノ?
つかもうお手上げなくらいハイテクなお話で、正直解説も「大人というより科学者向け」レベル。子ども達どころか多少こういうものに興味のある僕やかみさんでさえついて行けませんでした(^^;。
でもなんか凄い感じが伝わってきたのでこれはこれでアリかなぁとか。
あとなんか「消える貯金箱」とか「プラ版に塗り絵してオーブンでちっちゃくする」とかの夏休み工作教室みたいなのがあって、我が家も「ブーメラン作り」しました。細長い短冊状の厚紙を二つクロスするようにホッチキスで止め、アールを付けて全体的にちょっとそらせる。それを縦にしてスナップを効かせつつ投げると、、、
おおっ戻ってくるわい!
というか僕はこういうのかなり気合い入れて作るタイプなので、むしろ精度の低い子ども達のより「見た目的に既に凄くイカス」出来だったのがかなりウケて、それが楽しかったというか、まぁこういうのもアリでしょって感じ。
そしてキモは
本物と偽物を見分けるコーナー
つか同時間帯にスクリーン上映系のイベントがやってたのでろくに人がいなかったのだけど、「鼻が効く」僕はこちらをチョイス。つか見るだけなんてのはどこにでもあるんだよ。と思いつつ。
ここでは「シルクとナイロン」「真珠と人工真珠」などを科学の目を使って見分ける実験を体験。わずか4種類だったけど、一つ一つに驚きと感心があり、子ども達ともどもかなり絶賛。つか「ルビー」なんかはほんとわかんなくてむしろそれが愉快だったり。担当のおじさんもかなりいい人で、小学校高学年~中学生くらいのお子様がいるご家庭には特にオススメですね。
そうそう、もう一つ凄く、ある意味この旅行で最も印象に残ったのが、「食品サンプルコーナー」にあった「アデランス提供の人工毛髪」。
一方は数年前まで「それ」だったツルツルの人工毛髪で、もう一方には「表面に砂をぶつけて人工的に人間のキューティクルを再現した」もの。この「最新版の毛」がもう凄いわけ!
どこをどう触っても十代の女性の毛としか思えない。
なんつかこれを書いてしまっていいのかちょっぴりためらいつつも書いてしまうのだけど、僕は中学時代とにかく女の子の髪の毛を触るのが大好きだったんだよね。
※念のため書いておきますが、本人の了解を得て触ってましたよ。っていうか「スゲェ綺麗」とか「スゲェ柔らかい!」とかほめまくりながらだったのでご本人もそんなに嫌な気持ちにならなかったんだと思うけど。
その手触り!人工なのに萌えるっ!
まさに「本物と区別が付かない」レベルで、電子顕微鏡写真でもホントにキューティクルが再現されてる感じ。つかコブラにあった「本物の髪の毛は片方向にしか滑らない」ってのまで出来てて、ひとり劇的に唸ってました。つかあれだけの技術があれば、ホントにカツラとかが本物と区別付かなくなるよなぁって思ったもの。つかお土産に欲しかったくらいだし<どんだけフェチだよ。
●ホテルくさかべアルメリア
テレビでよくCMやってる「有名どころ」に泊まってきました。が、ぶっちゃけ店のパートさんに「最低のホテルだった」と前評判を聞いていたので、むしろ何がどう最低なのかを確認するような心づもりだったのですが、
※でもかみさんがせっかく予約してくれたのであまりおおっぴらには言わず・・・。
※あくまで貧乏人視点ですのでそれをお忘れ無きよう・・・
○ダメなところ
・部屋まで案内してくれない。当然荷物も持ってくれない
・防音が甘く、他の部屋の子どもの声が凄くうるさい
・冷蔵庫は自由に使えない(普通?朝6時にオートロックがかかるのって普通?)
・トイレが臭い
・廊下がかなりタバコ臭い
・晩飯バイキング時に、「トレイがない(毎回皿を運ばなければならない)」「果物がない(チョコレートフォンデュ用のバナナとパインのみ)」「ご飯が大型ジャーではなくおひつなのでぶっちゃけ冷めてた」「テーブルとテーブルの間が40cmほどしかないのですれ違えない。つか太ってるお客さんはかなり困ってた」「料理してる人の目の前にあるものが「何か」を訊ねても知らない」「基本的に品数が少ない(うどん、そば、カレー、パスタなどの定番がない。刺身がマグロとサーモンだけで甘エビやイカがない(これはたまたまかも)、アイスやヨーグルトがない。焼き肉系のものがない。つか「お席を回ります」とか言ってたソーセージとステーキは食い終わる頃に回ってきたし)」「フタが開いたままにならない料理(異常に取りづらい)が数品あった。つかキレそうになった。っていうか半ばキレ気味に器の口を無理矢理広げたし」「何よりあんましおいしくない」
つか、ご飯が冷たいようなバイキングがおいしいわけはないんだよな。
・全体的に外国人スタッフが多いのは仕方ないと思いつつもう少し教育が徹底してあってもいいのでは?と思った。
・部屋の布団がかなりほこりっぽいというか、ニオイとかは別に全然大丈夫なのだけど、ちょっとしたことで空気中に「何か」が舞うというか、羽毛?綿?
・部屋にスリッパが出してない
○イイところ
・洗面所の水を出すハンドルが凄く軽いのにちゃんと出るし止まる。ちょっと感動。
・エレベーターが斜めでケーブルカーみたい。
・フロントのイスのクッションがフワフワ。
・露天風呂が結構気持ちよかった&24時間利用可。
・いろんなサイズの浴衣が用意されてる。
※3S~3Lくらいまであったような気がする。
・室内テレビが地上波デジタル対応のWOOO26インチ。
※でも時々電波が途切れて映像が止まる・・・。
・室内設置のお茶菓子がなんと8種類!コーヒーや紅茶まである!これは普通に凄い。
・バイキング時に氷を出せる給水器があった。
トータルすると確かにダメホテル。でもテレビCMをたくさん打って、外人をたくさん使って、「安いコストでたくさんのお客を集める」努力をしないと生き残れないのがホテル業界なのかなぁとも思った。要するに「これだけサービスの質を落としてでもテレビCMを打って集客に力を入れる」経営方針を「余儀なくされる」のかなぁと。実際お客さんはスゲェ入ってたし。
ただリピーターがどれほどいるのかは怪しいところ。少なくともあのバイキングをまた食べたいという気には全くなれなかったな。とりあえずクリス評価は0点ってとこで。
※ただ長男曰く、直前に実家のご両親と行った石川県のペンションはもっと悪かったとのことなので、僕以外の3人はそれほど不満はなかったご様子でしたな。
あ、ちなみに僕は基本風呂嫌いなので、温泉が少しくらい良くても加点要素にはなりません。ちなみに2カ所ある温泉の「いい方」にしか入ってません。
●中津川市子ども科学館
http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/kodomo-m/
大人310円の入場料が取られるオーソドックスな科学館。まぁ普通。お客さんも全くいなかったし。強いて言えば旅行中唯一ネットが出来る場所があって嬉しかったってのと、
手動計算機
http://www.tiger-inc.co.jp/temawashi/torisetu1.html
という非常にレトロなガジェットが触れたのがよかったかな。鉄の魅力というか、中は歯車の塊で電気的な仕掛けは一切ないという、ヘヴィな一品。ちなみに「電子計算機」いわゆる電卓が登場したのが僕らが生まれた頃なので、実際に「実用として」疲れていた頃を全く知らないわけですが、こういうのをカチャカチャとマッハで操作してるというのは絵的になかなかいいなぁとも思いましたね。
ちなみにうちの子はこういう科学館が大好きなので、寄るところがなかったらこういうところに寄っておけば間違いなかったりします。つか大当たりもないけど大ハズレもしないってとこで。
●クアリゾート湯舟沢
http://www.nakatsugawaonsen.com/index.html
子供達がどうしてもプールに行きたいというので帰路の道すがらに寄ったスパ&プール施設。料金は大人1700円子供900円からホテルにあった割引券で100円引きくらい?
基本はプールとそのまま水着で利用出来るジャグジー&低温サウナ&水着着用不可の温泉ゾーンで、正直プールそのものは一周40mくらいの短い流水プールと円形ジャグジー、スクウェア、幼児、スライダーというコンパクトながらも無難な仕上がり。温水というほど温かくはないが、たぶん水そのままじゃない。つかそんなことより、
ここのバーデゾーン(水着で入る温泉ジャグジー)はスゲェ!
何がスゲェってその「水圧」。
寝ころんで肩に当てるオーソドックスなものは肩に刺さるほどの細く鋭い弾丸。例えて言うならサボテンダーの針千本ってこんな感じなんだろうな~って感じ。
打たせ湯は上からのジェット水流。つか「落としてる」のではなく「たたきつけてる」感じはむしろ「Sか!?」と作った人の感性を勘ぐりたくなるほど。1分もいると頭が痛くて逃げたくなること必至。ちなみに側面や足の下からもボコボコと。
通常の下方からのジャグジーも水面に20cmくらいアブクが盛り上がってるくらいだからかなりの勢い。っていうか長男なんかは、
浮く!
って言ってたからよほどだ。
そして何より凄いのが深さ120cmのエリアにある側面攻撃。十数カ所ある射出口からふくらはぎ、ふともも、腹、脇腹、背中の贅肉という贅肉をそぎ落とすかのごとくに噴射される「刃物のような水」。つかあまりに勢いがありすぎて、
CMのアブトロニック以上に腹の肉が揺すられる
感じは正直立ってるだけなのに死ぬほど疲れる。つかふくらはぎ攻撃なんて、痛くて5秒と同じところに当てていられないほど。
確かにジャグジーと言っても弱い水流でほどよく気持ちいいところがほとんどだから、こういう「強烈なの」があってもいいとは思うけど、それにしても痛かった。つかまぁ「それほど痛いのはエリア内でも2カ所」っぽかったけど、もし行く予定の方はぜひその側面ジャグジーを体験して欲しいと思います。ぶっちゃけ風呂から上がったらアザが出来てるんじゃないかと思ったもの。
ちなみに風呂の方はいたって普通。プールの水を洗い流して軽く使って出てきた。入口ではコーヒー牛乳。これもまぁ普通。施設の評価は(1700円は安くないが)★★★☆かな。リラクゼーションルームもあったみたいだし。ただもう少し飲食が充実しててもよかったかなぁとは思ったけど。ちなみに服着たままでも大丈夫みたい。
最後帰り道にトイザらスに久々に寄ってきた。まぁ別にコレと言って書くこともないのだけど、結構空いてたな。町の小さなオモチャ屋はトイザらスが来て大概食い尽くされてしまったけど、トイザらスもまた南米から来た巨大なワニに食い尽くされてしまうのかも知れないな。アマゾン恐るべし。
つか貼り付けるほどの写真が一つもないのはもはや致し方ないところ。別段見て楽しめるようなものもなかったし。ただ今思えばあの「人工毛髪」だけは写真に撮っておくべきだったかな。トータルすると★★って感じの旅行でした。つか今回もずっとかみさんが運転してくれて、予約も撮ってくれて感謝です。つかやっぱたまには「非日常」がないと毎日の加速度が増してしまう気もしますしね(^^。
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