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2008年9月10日 (水)

クローバーフィールド

※かなり否定的ですのでファンの方は読まない方がいいかも・・・。

結構レンタル開始を楽しみにしていたタイトル。監督も「映画館よりDVDのが楽しめるかも・・・」ってそれ言っちゃっていいのかよ、って思ったりもしたのだが、、、

以前nori君がダークナイトに対して「溜飲が下がるところがない」と言った。主人公があまりに報われず、最後までやられっぱなしではヒーロー物が好きな自分としては、いくら批評家が絶賛しようとそれを肯定出来ないという。

クローバーフィールドもまた僕にとってそういう映画だった。決して最後に主人公達が勝ち名乗りを上げ、モンスターが駆逐されなければならないというつもりはない。遙か昔の巨大なクモが出てくる映画でも、アメーバが出てくる映画でも最後に全く希望の持てない終わり方をする、しかし作品としてとても楽しめたものはあった。

ネタバレを恐れずに言うなら、クローバーフィールドは巨大な怪物にマンハッタンが襲われる映画だ。主要なキャラクターが手にハンディカムを持ち、終始主観視点で物語は展開する。ビルから脱出し、地下鉄に逃げ込み、恋人を救出するために傾いたビルに再び赴く様も全て主観視点で描かれる。

カメラは常に揺れまくりで、音を拾うマイクもまたその時の情景をありのままに喚起させる。「リアリティ」という言葉を使うとするなら、これほどリアリティのある怪獣映画は無かったのかも知れない。

 が、正直言って疲れる。

自分が見たい物が見れるわけじゃなく、常に集中してないと何が映っているのかを把握しづらい。サブリミナル的に挿入される幸せだった頃のビデオ映像や、何よりカメラを持って移動する必然性の薄さが僕にぬぐいきれない違和感を感じさせる。

 撮してる場合か。

これは物語に入って逃げまどう主人公達に対してよりむしろ監督や脚本に対しての感想だ。「それはないだろう」と。リアリティのある映像を撮る為に最も非現実的な行動を肯定している「映画のウソ」。

序盤の冗長なパーティシーンから既に9割方僕の評価は決まっていた。今後どれほど素晴らしい「絵」を見せてくれたとしても、ここまでマイナスに傾いた思いを払拭することは出来まいというところまで「気持ちをそいでしまった」。そこまで行ってしまうともはや些細なウソ一つ一つを全力で否定したくなるのだ。なんで付いていくのか。なんで彼女だけウイルスみたいな死に方をするのか。即隔離しなかったのはなぜか。なんでカメラの電池は切れないのか。なんで傷ついているはずの彼女は普通に走れるのか。

 疑問と不満が最後まで解消されず、溜飲は一向に下がらない。

映画館で見たらその迫力は数倍になったろう。だが、だからと言って僕の感じたいらだちが軽減されるとも思えない。とりあえずクリスの評価は☆。良かった点は多大なる不満点で完全に帳消しになった。っていうか本音はマイナス40点くらい気に入らない。あの序盤でかなりキレた。

ちなみに劇中はほぼBGM無しだが、最後スタッフロール時のバックで流れた曲に関しては伊福部昭をリスペクトしているのがありありと感じられて◎。

最後に無茶を承知で僕個人の好みを書いてしまうなら、やはり主人公は普通の人ではなく、戦闘機や宇宙船のパイロットで、ウザイパーティなんかなくて気持ちよくラストは敵もろとも死ぬ、もしくはギリ脱出するというありがちな展開の方が好きだ。絵的な見せ方はともかく、ストーリーテリングそのものが好みじゃなかったんだろうな。

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