アーサーとミニモイの不思議な国
長男とダラダラと視聴。つかリュック・ベッソンっぽくないと言えばぽくない素材だけど、ぽいと言えばぽいカット。ただ正直言って「どこかで見たような」感は散見されたというか、、、。
「アーサーとミニモイの不思議な国」は序盤失踪したおじいちゃん、出稼ぎに出てる両親と離れて暮らすアーサーとおばあちゃんの二人暮らしから始まるが、すぐさまグーニーズライクな借金取り立て&宝探しストーリーにシフト。ただその先がミクロキッズばりのミニマムファンタジーワールドにダーククリスタルのような(でもマペットじゃなくてCG)妖精の住む世界。
本来の声優はマドンナやデヴィッド・ボウイ、ロバート・デニーロなどそうそうたるメンバーだが、吹き替えもまんざらではなく、神木隆之介くんやGackt、戸田恵里香に永井一郎がかっちりと筋を一本通した感じ。つか戸田恵里香は正直かなりぎこちないのだけど、ヒロインの造形が、というかヒロインの造形と性格設定(ツンデレ)だけがCGのキャラクターの中で際だって出来がいいので、むしろそのぎこちなさすら魅力に感じられた。っていうかCGキャラクターは(正直好みはあるだろうけど僕的には)ホント魅力がなくて、彼女演じるセレニア王女以外はめちゃ微妙。つか敵役の魔王も
オマエ、スターウォーズに出てただろ?通商連合役で。
と言いたくなる造形で、ホントさっきも書いたけど「どっかで見たことがあるような」感が終始つきまとう。
ただストーリー自体は小粒ながらちゃんと伏線を拾っているし、最後もボチボチハッピーエンド。嫌みな展開は何一つないので、子供と一緒に見る分には「100%健全」な内容と言えると思う。ほんのりラブエッセンスも僕好み。つかむしろその部分が心の支えになって何とか見終えることが出来たと言っても過言じゃないというくらい。
キャラはそんなわけでセレニア以外あんましなのだけど、背景関係はさすがに綺麗。ミクロキッズがミクロの決死圏から大きく飛躍したように、アーサーでもその進化は十分見て取れる。まぁハリウッドの最新VFXと比べたらやや弱いと感じる箇所もないではないが、それもマペット風キャラとの世界観すり合わせだと思えば合点もいく。
1から10まで傑作ではないが、ファンタジー、マペット、ミクロキッズ、ツンデレの中に二つ好きなものがあれば、見て後悔はしないはず。とりあえずクリス的には★★。両親がもう少しまともならよかったのに、って感じかな。小学生くらいの子供さんがいるなら、ハリーポッターよりオススメ出来るかも(★★★くらい)。つかハリーはちょっと子供には怖いしグロいと思うんだよね。僕的には。
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