アクションRPGについて
その昔たぶんゼルダの伝説神々のトライフォースか、ファイナルファンタジーの5位の頃だと思うけど、某ニフティにて、
「僕はアクションRPGがゲーム究極形態だと思うんだけど」
という話をした覚えがある。コマンドRPGと比べて自らのスキルを問われる点、緊張感と達成感、爽快感のバランス、育てる喜び、現状では一概に言えないがロード時間の点でもコマンドRPGと比べてテンポ良く展開していた。それにデモやムービーなんかは、「ゲームとして」の完成形とはちょっと違う気がしたからだ。
あれから随分経つが、世界はある意味僕の思った通り「アクションRPGに向かって」来た。ディアブロやPSOを例に挙げるまでもなく、オブリビオンやGTA、厳密に言えば育生要素のある全てのアクションゲームはアクションRPGと言えなくもない。
※「RPG」とは本来役割を演じる・・みたいな話があったが、ある頃を境に「成長要素、育生要素全般をRPG要素」とする流れが出来た。
でもって今思えば、その歴史的ターニングポイントはF-ZEROだったのではないかとも思ったりした。
F-ZEROは言わずと知れたスーファミのロンチタイトルであり、僕の記憶ではコンピューターゲームで初めて「タイムとセーブを掛け合わせた」タイトルである。スコアをセーブするという発想はPCエンジンのCMロムの頃からあったが、レースゲームのタイムをアタックさせるためにセーブを使うというのはなかった。自らの研鑽・修練を結果として明確に記録していく。翌日、また翌日とその記録を超える走りを目指すプレイスタイルは紛れもなくRPG要素であり、リアルタイムのレースはアクションゲームのカテゴリーに入り得る。
「セーブされるのがRPG要素ならシューティングのスコアだってそうじゃないか」という方もいらっしゃるかも知れないが、レースと比べてシューティングは乱数要素が多く、センスのウェイトも技術以上に高かった気がする。もちろんどちらも高い結果をプレイ開始当初からたたき出せる強者はいたが、「コンマ1秒」を削る領域と「1点でも高く」という志は、前者の方がより純度が高い技術向上の指針だったように思う。
そんな僕の大好きなアクションRPGだが、最近になって意外というか何というか、あまりそそられなくなってきていることに気付いた。以前であればアクションRPGなら何でも、というくらいに食いついていたのが、そのエッジ的タイトルとも言える360の「TOO HUMAN」をあっさりスルーしてしまったり、ファンタシースターポータブルや、テイルズオブヴェスペリアなどにも
※まぁテイルズは戦闘までシームレスじゃないので一概に同カテに入れて良いかとは思うが。
さほど入れ込まなかった。グラフィック偏重でないのは昔からだが、それでもモンハン2PGほどの高まりを感じない自分がいる。
なんかこう、もっと進化するんじゃないか
と思ったりする自分がいる。なんつかシューティングとかサイドビューアクションゲームとかでももっとRPG要素っていうか、なんか「箱庭」を「大箱庭」とか「激箱庭」とかにするような、何つか僕はオブリビオンが好きじゃないんだよね。自由自由って言うけど、文字は読みにくいしアクションのレスポンスは悪いし、たかが数時間だけど、やっていて一度もワクワクしたりドキドキしたりしなかった。「何かがしたい!」という衝動に駆られたこともなかった。
僕の中の自由なアクションゲームの箱庭って言うのは、「理想」に近い形っていうのは、どっちを向いてもどこに行ってもモチベーションを刺激する種だらけで「困る」ほどの世界をロードもなく、移動によるイラつきも、攻撃時のストレスもなく、自分が自分ではなくなってしまうような、その世界の住人であることが自分の過半数を占めてしまうようなそんなゲームだ。
例えて言うなら、その世界には「西洋ファンタジー地方」や「SFサイバー地方」があったり、「渋谷109地方」や「藤子不二雄の裏山地方」みたいないくつもの世界観が同居していて、あるところではポケモンを集めたり育てたり対戦させたり、あるところではアイオブジャッジメントのようなカードを集めたり、サーキットがあってレースしたり、車を集めて保管出来るガレージがあったり、FPSのような対戦ツールや、2Dシューティングだけでも数種あったり、らくがき王国みたいに自分でいろんなものを作ったり描いたり・・・。全てが有機的な繋がりをする必要はなくて(ポケモンを使ってリオレウスと戦いたいわけじゃないみたいな)、でも通貨とかは「地方ごとに両替する必要があったり」、頻繁にプレイしているエリアの価値が下がるとか、、、。
任天堂とSCEとスクエニとバンナムとカプコンとセガが共同で作ってくれたら可能かな?つかその為にはマイクロソフトにスンゴクがんばってもらって、「みんなで協力して巨人を倒す!」みたいな状況になる必要があるかも知れない。つか、このゲームのラスボスがスティーブ・ジョブズとかビル・ゲイツ(まぁ一線を退いたみたいだけど)だったりするのも個人的には、、、ってここまで書いてて、
それってなんかライブアライブみたいだな。
とか思ったり。つか久々にやってもいいかなとも思ったり。つかなんか大きな風呂敷を広げるフリをして実際は全然大した話を書いてないことに気付いたり(^^;。あ、でもポケモンを育成しながらカードを集めつつモンスターをハントしたり女の子とデートしたりしながら役割を演じるようなゲームがプレイしたいのは事実。つか女の子のくだりは本編に一度も出てこなかっただろうがNO問題。
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コメント
個人的にA.RPGで一番好きな世界観は
「魔剣X」でしたね。都市部を舞台に戦うってのが個人的に好きなんで。(FPSは、あんまり好きじゃないですが)
Hellgate Londonはそんな感じの世界観になりそうだったんだけど駄目になっちゃったし。
メガテンの世界でGTA って感じが 僕の理想でしょうか たぶんw
投稿: wig | 2008年10月13日 (月) 02時24分
アクションRPGと聞いて、てっきりRoLの話かと思いました。
初めてアクションRPGらしいゲームに触れたのは、確か聖剣伝説2でした。
小学生の頃、親戚がやっているのを見て自分も欲しくなり、親に買ってもらって兄弟3人でプレイしていました。キャラクターそれぞれに自分の名前をつけて。
キャラクターが成長して、アクションで、3人で協力して遊べるってのは凄い感動でしたね。
このゲームのためにマルチプレイヤー5を買ってもらいましたし。
自分の理想のゲームとしては、PCとNPCが同条件で生活するようなRPGが欲しいです。自分だけ優遇されて強くなっても、なんていうか、その世界に溶け込めてない感じがするんですね。
投稿: FireFire | 2008年10月14日 (火) 00時49分
ちすwigさんFireFireさん、コメントどもです。昨日はファミ通のクロレビ近況にあった360のなんとかっていうタイトルに、「アクションRPG」というキーワードだけで反応し、プレイ。僕はボチボチでしたが、長男は「ぜひ買って欲しい」とかなり食いつきました。つか、アクションRPGのいいところのひとつに「敷居の低さ」ってのもある気がしますね。どんどん倒していくうちにいろんなことが見えてくるみたいな。コマンドRPGだとなかなかどんどん倒して、、、って行かないところもありますし。
※回復手段が重要だったり、序盤数匹倒すのも一苦労したり。
>wigさん
魔剣Xですか・・自分未見ですねぇ(^^;。たしかプレステ2のロンチかその直後くらいのリリースだったタイトルですよね。ああでも世界観か。面白かったわけではないのかしら。自分あんまし世界観に対する思い入れはないのですが、
※だから「何でもあり」なゲームを「理想」としたみたいな。
強いて挙げればFFみたいな「メカもある西洋ファンタジー」かなぁ。やっぱ要は何でもありが好きなのかも(^^;。あ、でも強いて言えば普通の人間を相手にしたくないかも。ウィザードリィみたいなコマンドRPGは別ですが、アクションゲームでもあんまし切り刻んでいくのは、、どっちかと言えばモンスターのが好きかなと思いますですハイ。
>FireFireさん
聖剣を兄弟プレイは楽しそうですね。っていうか「だから楽しめた」タイトルだったのかも?自分はもうその当時妹がゲームから離れていましたし、むしろソロで
※聖剣のマルチは対等じゃなかったですよね?
自分主役を楽しんでた気がします。
最近同世代で「子供がいない」という方何人かと世間話をしたのですが、話していて痛感するのは「子供とゲームが出来る幸せ」ですね(^^。兄弟がいる方だとあまりそのありがたみを感じない(ある意味それ以外の状況になったことがないわけですから)と思うのですが、やっぱり同じ家に住む人間が同じ趣味を持っているというのはとても恵まれていると思います。特に子供なんかは、親の価値観を否応なく刷り込まれていくものですから、より「似たような楽しさ」を評価するようになりますしね。
投稿: クリス | 2008年10月14日 (火) 23時14分