スーパーカブ
ダラダラと寝てダラダラとゲームをし、ダラダラとDVDを見た。つかホントはスピードレーサーを見るつもりが借りられずで、なんとなく邦画のレース物を。
つか斉藤慶太はじめ登場人物は誰一人として知らない。監督も知らない。でも心のどこかに映画館で見た予告が残っていて、タイトルに「そういえばその時は面白そうと思ったような気がしないでもない」記憶が甦る。つかきっかけなんざ薄っぺらですよいつでも。
場面はいわゆる走り屋の峠レースから始まる。目下9連勝のチャンプ「ハマー」に予選を勝ち抜いたシンゴが挑み、賭けレースを持ちかける。その賭けレースにはちょっとした裏があって、、、。
とりあえず僕がここでどう書いても見ない人は見ないだろうし、だったらネタバレも平気で書いてしまっても良いかなぁという気もするのだけど、やっぱちょっとためらう。
なぜなら、この映画が「結構面白かった」から。
つか映画を衝動借りするケースってのは以前から少なくもないんだけど、
※特にB級っぽいアクションやクリーチャー物。
その期待に応えてくれる作品というのは実はそんなに多くはない。以前見たことがあったものを再度という場合なんかは、割とそのポテンシャルを知ってる分応えてくれたりはするけど、それでも「期待以上」ということはない。
スーパーカブは期待以上の出来だった。
つかね。ストーリーとかはもうベタ中のベタだし、アクションシーン(レースシーン)なんかもさほどスピード感があるわけでもない。登場人物もさほど魅力的というわけでもないし、パーツパーツを見ていくと本気で大したことない。ただ、一点かなりボルテージが上がった要素を除いては・・・。
それはベタながらも壊れたスーパーカブを修理し、普通以上に走れるようにする課程とその出来上がった瞬間の何とも言えない充実感。充足感。
カンフー映画における修行シーンに通じるような、アイアンマンにおける開発シーンに通じるような、「男の子マインド」をワクワクさせる空気に充ち満ちているのだ。
賭けレースに負けバイクを取られ、海外にいる両親の知り合いであり、今まで世話をしてくれていたソバ屋のおじさんの家に住み込みで働くようになった主人公。みんなからちやほやされる峠のヒーローがガレージで大学受験勉強というあまりにあまりな落差の中見つけた壊れたスーパーカブ・・・。
以前はそれを使っていたが今は壊れて自転車でいける範囲にしか出前をしなくなっていたそのソバ屋。毎日ちょっとずつ修理して、部品を磨いて、、、。やりとりの食い違いで届け損なったソバを大急ぎで届けなければならない状況になったりするあたりも思いっきりベタなんだけど、そこを無粋に否定するようじゃこの映画は楽しめない。
つか斉藤慶太なかなか悪くない。
見た目はロン毛の優男。仮面ライダーファーストで2号やった人みたいな、まぁあれほど濃くもないけど、あんまし主役としては向かないかなぁって感じのビジュアルだったんだけど、いやいやどうして。バイクを愛でる表情はなかなかのもの。こっちまで嬉しくなってくる。
地味に女性白バイ隊員がオフに胸元が開いた服を着てたり、風でめくれるスカートがあったりと押さえるべきところは押さえているし(そこか!?)、迫力がないとは言っても作りが粗いわけじゃなくて、お金がないなりに努力が感じられる絵作りは「僕的にはアリ」。つか実写版イニシャルDやスピードマスター(中村俊介主演の邦画。偽スピードレーサー?)なんかよりずっと愛と情熱を感じることが出来る作品だった。
とりあえず男の子か女の子かどちらに勧められるかと言えば、やはりメカへのアプローチカットの上手さから前者。つかあんまし気負わずに見るなら普通に楽しめるはず。そうだなぁ、、、10点満点中3点の期待で見れば5点(★★☆)の満足って感じ?少なくとも0点の作品じゃないと思いますよ。つか続編も作られてるみたいなんで、今度行ったら借りてこようかって感じですワ(^^。いやホント意外なほど面白かったですよ。
※つかどんだけ低く見てたんだよって気もしないでもないですけど(^^;。
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