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2008年12月 7日 (日)

クレヨンしんちゃん~チョー嵐を呼ぶ金矛の勇者~

たまには子供と一緒にDVD。まぁ明日は休みだし。っていうかちと風邪気味というか、あまりにあまりな寒さで今日一日でひいてしまったというか、「風邪をひく」の「ひく」って「曳く」でよかったんだっけ?え?違う?

ぶっちゃけ本郷みつる作品は正直弱いというか、天才原恵一と比較しては分が悪いというか、ムトウユージもあんまし好きじゃなかったというか、水島努の方がまだよかったというか、、、

つかココを読んで下さってる方のどれだけがこのクレしんネタに付いてきて下さってるのか甚だ怪しいとは思うけど、一般的に、クリスが考える一般的に、大人向けクレヨンしんちゃん劇場版と言えば、、、

・モーレツオトナ帝国の逆襲
・アッパレ戦国大合戦

この二つがまず鉄板で、その下に、

・ワクワク温泉大決戦
・ブタのヒヅメ大作戦
・嵐を呼ぶジャングル

あたりが来る。そっから先はあまりメジャーじゃないんだけど、僕的には、

・夕陽のカスカベボーイズ
・栄光のヤキニクロード

と続く感じ。つか、

正直好みもあるかも知れないと前置きしつつ、監督が見たらガックリ来るんじゃないかという人を傷つけることをいとわない物言いをしてしまうとするなら、、、

 才能が違いすぎる。

1カット1カットの時間、それぞれのシーケンスに割かれるウェイト、ストーリーテリング、キャラ立て、音楽、演出、ディティール、、

とにかく映画を構成する全ての要素で原恵一や水島努の足元にも及ばない感じがする。唐突な小島よしおやミュージカル仕立ての挿入歌も、

 あの半分もいらない

と判断すべきだと思う。これはもう「べき」と言いたくなるほど、ダメだ。好みとかそういうレベルじゃない。

 ヘタに長くし過ぎて、逆に他の伏線なのかと勘ぐりたくなるほど

の演出は、もはや破綻していると言われても仕方ない。途中何カ所か挿入されるタッチを変えた演出も、ヤキニクロードほどふっきれていず中途半端だし、魅力的であるべきヒロインも正直何番煎じかわからないほどキャラが弱く、必然性もない。

CGで演出された戦闘シーンもクオリティは「リアルに出来なかった頃のグランツーリスモことモータートゥーングランプリ」のようで、技術力うんぬん以前に見ていて非常にシラける。せっかくベースのスタッフはちゃんと絵が描ける人たちを使ってるんだろうに、あんなのでクオリティを落としてゲンナリだ。

良かったところはほとんどなく、途中挿入されるギャグで2度ほど笑った程度。もちろん感動もなく、最後も盛り上がらない。「ふぅやっと終わった」という感じ。まぁ娘のウケ自体は悪くはなかったが、「思ったより面白かった」って程度で、「手放しで面白かった」という感は全くなく、このままじゃクレしん劇場版の栄えある歴史が幕を閉じるのも時間の問題かという感じだったね。

☆(1/10点)の期待を持って見たら0点だった。そんな作品。まぁ最近の(っていうかジラーチ以外の)ポケモン映画もほとんど似たような感じだけどさ。つか子供向けで何か借りてくるなら、100%カンフーパンダの方がオススメだぜ?

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