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2008年12月16日 (火)

ウォーリー/WALL.E

レイトショーで見に行ってきました。まぁ平日ですので子供もいず、かなり空いてましたが。

実を言うと僕はこの作品、見に行くかどうか凄く迷っていました。ミクでトムニャットさんが絶賛してたり、前田さんの映画批評でもかなり好意的なコメントが寄せられていたり、既に複数回見てる人もいたりして見た人の感想は「すこぶる良好」。普通考えたら「見て当然」「見に行かない理由がない」くらいの着地点とさえ言える、もっと言えばポニョより遙かに魅力的であって不思議はない作品でありながら、迷ってました。理由は、

 僕はあんましファインディングニモが好きじゃない

んですよね~(^^;。理由は単純に

 嫌なヤツが出てたから。

僕はあのニモに出ていた子供とか、あと半ヒロイン役の物忘れの激しい青い魚?ああいうのも辛い。何つか気持ちを空回りさせるような、スカした印象を持ってしまう。あと反抗期のニモ自体正直イライラする。あっさりとひどいことを言ってしまうが、自分が父親だったら絶対許さない。要するに、

 ニモが大好きな人とは価値観が違う。

これはいくらニモが売れようとも致し方ないこと。一見似て見えるかも知れないけど、僕の中ではブラッド・バートの描くインクレディブルやレミーの方が、圧倒的にニモよりも評価が高かったのだ。

だからウォーリーもかなり及び腰だった。

160億円掛けたとか、序盤はサイレントムービーのような演出だとか、正直デザイン的にもPS3か360でやった体験版の「ファミコンロボット」のような印象から脱却出来なかったし、イヴも事前に目にした情報だけでは「これのどこに恋出来る要素があるんだよ?」くらいに思っていた。あとみんながみんな「泣ける泣ける」と言い過ぎて、むしろ泣きたいワケじゃないと口を尖らせてしまった感も否めない。現に「河童のクゥと夏休み」に関してはパートさんが「絶対いいから!」と力説してくれたにも関わらず、未だ見ていない。原恵一のファンであるにも関わらず、

 泣きすぎるのが恐い

ので見てないのだ。感情を刺激されすぎることに対して不安や、警戒心の方が「身を任せる心地よさ」への期待感を凌駕してしまっているのだ。

でも逆にアンドリュー・スタントン監督に対する「期待の薄さ」を考えれば、「それほど泣かされるはずもない」
※少なくとも僕は。
という見方も出来る。むしろそう考えたことで気が楽になり、見る気になったわけなのだ。

で、

その感想だが、
※まずはネタバレなしでこれから見る可能性がある人向けに言うと、

 そう大したことはない。
 が、
 見る価値はある。

死ぬほど面白いかというと、正直そうでもない。子供と見に行ったのだけど、ぶっちゃけ子供達にはこないだ借りたカンフーパンダの方がかなりウケが良かった。面白さのトリガーは人それぞれだが、後者の生き生きとしたコミカルな表情は、少なくとも子供に対してウォーリー以上の訴求力があるとも思える。

泣けるかと言われたら別段泣けもしない。ちょっとグッと来る場面もないではないが、テンポを重視した構成のためか、それほど引っ張らず次へ次へと展開するため、「徹底した泣き演出」にはなってないのだ。

 だが、だからこそ最初から最後までとても気持ちよく見ることが出来る。

導入部からワンカットたりとも無駄なシーケンスがなく、めまぐるしく移り変わる展開も間延びとは無縁。ビジュアルの訴求力もトイストーリーやバグズライフの頃にあった「CG特有の(なくてもいい)無機質感」が抑えられ、いい意味でリアルに仕上がっている。肩の力を抜いて見るなら、

 なんだ、予想以上にイイ出来じゃないの!?

と期待を超える評価も得られるに違いない。そう。僕の中では、あくまで僕の中だけかもしれないけど、ウォーリーは「期待しないで見に行ったらそれより面白かったけど、もし期待過剰で見たらたぶんそれほどでもないって感想になってしまったんじゃないか」って作品となった。

 だからこそ見に行く人は、「そう大したことない」と思っていくのが

 「結果的には正解」

と思うのだ。クリスの評価は★★★★。まるでもっと低いような言い回しなのに★はかなり多い。言い換えれば、

 それがこれから見に行く人のことを最大限考えた僕なりの誠意

と言ってもいい。つかホントそうなんだってば。

で、以下ネタバレを含む感想に入るが、
※と言ってもそれほど大したことを言うワケじゃないので、読むなら読んでもいいかも。

何が一番よかったかって、

 「人間が全員いい人!」

だったこと。普通これだけの数の人間がいたら、一人や二人、100人や200人は反対意見が出てもおかしくないと思うのに、その辺を一切描かず、あくまで敵役を絞って、
※その敵役も決して「生まれながらに悪」というわけでもない。
描いているので、見ていて腹立たしいシーンがほとんどない。とにかく嫌な気持ちに全くと言っていいほどさせないのが何より素晴らしい!僕が8点付けたのはそれが理由なのだ。

 ストレスのない映画。
 ※まぁツッコミどころがないわけではないんだけど。
  つか人によってはそれがストレスに繋がる可能性は否定できないけど。

けなげでピュアなキャラメイクがなされたウォーリーも正直ともすれば「あざとく映らなくもない」。それでも最後まで気持ちがそれずに見られたのは、「邪魔者がいなかった」から。終わり?もちろんハッピーエンドですよ!?文句なんてあろうはずがない。

子供にしてもそれは同じなようで、パンダと比べたら表情の甘いウォーリーに、序盤テンションが上がりきらない風もあったのだけど、全編にちりばめられたちょっとしたジョークや心安まる演出、メリハリのあるそれでいてハイテンポな展開に引きずられ、見終わってみれば、

 「思った以上に面白かったね!」

とのコメント。そう、やはり期待をしない方が見終わった後の後味が良くなるタイプの作品なのだ。

個人的にはもう少し「デレ」モードの時のイヴの演出も欲しかったところだけど、
※劇中ではほとんど「ツン」モードしかウォーリーに見せてないし。
いざ入れてみたら蛇足となった可能性もある。

何にしてもピクサーらしい作品には間違いのないところ。見に行って損するってことはないでしょうな。

以下余談。

ピクサーやドリームワークスなどのCG映画で自分が好きな作品をあらためて挙げるとするなら、

・Mr.インクレディブル
・カンフーパンダ
・モンスターズインク

がトップ3(順不同)で、

・シュレック
・レミーのおいしいレストラン
・ウォーリー

が割と好きというライン(これも順不同)。

・サーフズアップ
・ハッピーフィート
・シュレック2&3
・アーサーとミニモイ
・ルイスと未来泥棒

あたりがが今となってはどうでもいいというところで、

・ファインディングニモ
・トイストーリー
・カーズ

が嫌いな方から3本。まぁとにかく「嫌なヤツ」の僕なりの定義を示すために書いただけのこと。他意はないです。
※シャークテイルやビームービー、アンツなんかは見てない。

ちなみにレミーは中盤調子に乗る主人公が嫌いなのですが、とにかくラストの「ペンを落とすシーン」が死ぬほど好きなので、この位置に付けました。この辺りなんかも好みとしか言いようがない部分ではありますよね(^^;。

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