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2009年1月 8日 (木)

ABSとFRP

 くだらないミニネタ。

プラモには主にプラスチック(ポリスチレン)が使われているが、関節部や特に強度が求められるランディングギアなどのパーツには、通常のプラスチックとは別にいわゆる「樹脂」と呼ばれる強化プラスチックが使われる。
※中にはポリカーボネイトと呼ばれる透明度の高いものや、ポリエチレンと呼ばれるいわゆるポリキャップに使われる素材もある。

現在主に流通しているのはABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂。翻訳すると共重合合成樹脂というらしいが、スチレン=樹脂と考えると、正しくは「AB樹脂」もしくは「ABS」と表記すべき、、、

 なんでこんな事を急に書き始めたかというと、

 「単に気になったから」

ABSってなんだよ!?みたいな?VF-25を変形させていて、「この表面のプラスチックって全部ABSじゃないよなぁ?」とか関節部のちょっと柔らかな質感があるところなんかは、「これってポリじゃないよなぁ?」とか。

でもABSのSが樹脂ってのはまぁ知らなかったがわかった。いわゆるプラがポリスチレンであることも知らなかったが、スチレン=樹脂だと考えれば、プラも樹脂だったんだなぁとか、、、

 ウィキペってやっぱスゲェと思うよ。ホントいろんなことがわかる。

で、そんなミステリアスな素材がちょっぴり明るくなる一方で、僕の中には昔から「FRP」という名前も刻まれてたんだよね。「FRP」なんで覚えてるのか正直よくわからないんだけど、曖昧な記憶の中では、むしろABSはモデルガンで、FRPがプラモの堅いところに使われていたような記憶があった。
※実際は少なくとも現状FRPがプラモに使われていることはなさそう・・・。

当然略称なわけだけど、その内訳?は、

 ファイバーリーインフォースドプラスチックス:FRP:繊維強化プラスチック

硝子繊維などをプラの中に織り込んで強度を増したもの。つか読者のうち98.76%くらいの方が思ったことと思いますが、

 こっちのが名前がかっけーじゃんか!

と。方や豚児園。豚の子供達が通う幼稚園のような名前で、こっちは荒木節炸裂のバオー・リスキニハーデン・セイバー・フェノメノンな感じです。戦ったら間違いなくこっちが勝つ。誰が何と言おうと。

ああでもこれが実際には使われてないと思うと何とも口惜しい。

でも理由の一つには環境問題対策もあったみたいな気配なんだよね。なぜならFRPはプラとガラスの合成繊維で、たぶん1990年以降の分別ブーム?の頃に「ABSに代替え出来るものはすべきだろ、世論を鑑みると」みたいな流れのあおりを受けた(と勝手に想像)。だから今の人にFRPなんてことを言ってもたぶんちっとも全然全くこれっぽっちも「なにそれ?」だと思うわけ。

 でも大丈夫これは独り言だから。

とにかく、一言でプラスチックと言ってもいろんなものがあるんだよ、と。でもってその中には若くして亡くなったFRPという時代の寵児がいたことも、覚えておいてね、とこう言いたかったわけなのですよ。ああでも何に使われてたんだろ>FRP。せめてここだけでも思い出したいなぁ悔しいぜ。

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コメント

勘違いされているようですが、FRPはいまでもかなり需要が有り、使われています。

FRPとABSはまったく用途が違うものです。
FRPに代わってABSが増えてきたなんてこともありません。
適材適所、どちらも使われています。

ABSは寸法安定性がよい、割れない(粘り強い)等のメリット
FRPは寸法安定性は悪く、衝撃で割れますが、ABSに比べて安価です。

FRPにさらに粘り強さを持たせるため、カーボン繊維やアラミド繊維を混合したものもあります。

FRPは建築材料、車の部品(社外品バンパー等)に良く使われます。
プラモデルにFRPがあまり使われないのは、製作工程上、細かいものには不適だからです。
溶けた樹脂を型に流し込むだけではないので。

他の記事でもそうなんですが、ちょっと仕入れた知識を間違った解釈で披露しないでください。

投稿: 指摘 | 2009年1月10日 (土) 13時59分

お名前が指摘さんなので「コメントどうも指摘さん」と書く
べきなのかちと戸惑ってしまいますが、、、

指摘スミマセンです。でもわかったようなわからないような・・・。
僕が「FRP」という略語を目にした記憶は間違いなくプラモを嗜むようになった課程からだったと思うのですが、製作工程が「型に流し込むだけではなく細かいものには不適」となると、その記憶の根底がどこにあったのかやっぱりモヤがかかったままです。

でも自分が書いたのを読み返すと、後半でさも「FRPがこの世から根絶してしまった」ような印象を与えてしまいますね。
※本意としては「プラモ」カテとして、自分の記憶にあったFRPが今は使われなくなってる、使われていた頃も何に使われていたのか思い出せない、、という意図だったのですが。
申し訳ないです。

「間違った解釈で披露しないで」というのは、なかなか難しいですね。あなたのような筋の通った指摘は真摯に受け止めたいと思う一方で、書いてる本人は上記のような意図だったりすると、
※その時点では間違った解釈であることに気付いてなかったわけですから。
訂正することは出来ても、最初から書かないのはなかなか・・・。

あとまぁ言い訳がましいですが、このネタは単に「豚」と「ファイバーリーインフォースド」を言いたいだけの文字通りくだらないネタでしたので、そこまで専門的な視点でつっこみを入れて下さる方がいらっしゃったことにむしろちょっとビックリしました。

でもやっぱりFRPが「何のプラモに使われていたのか」はわからないままなんですよね・・・。

投稿: クリス | 2009年1月10日 (土) 23時33分

チェロケースに使われています。この世界でも一番はカーボンです。その次がグラスファイバー。強度だけでなく、軽さが求められるからです。軽いものは3kgぐらい、重いものはその倍。抱えて移動するとぶつけるリスクがあります。キャスターを付けるなら強度。矛盾する要請のため素材は今でも全種類。本体より一般的には意識してお金をかけるようです。

投稿: Primerosegreen | 2012年1月 5日 (木) 13時34分

コメントどもです。Primerosegreenさん。クリスです。
既に元発言からは3年の月日が流れておりまして、自らもどういった心境で書いていたのかすら全く心当たりがない状況です。ただ、一つ言えるのは、

 たぶん素材の強度や軽さではなく、プラモにあんまし使われなくなったよね>FRP

ってこれが言いたかっただけだったように思います。「畑違い」と逃げるのも卑怯かとは思いつつ、突っ込んだ話には付いて行けない底の浅さを露呈してしまいますね。

投稿: クリス | 2012年1月14日 (土) 22時06分

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