オルディネス
長男の友人が来てテレビを取られちゃったので、メガテン3は昨日でまたも中断。そうは言っても全員がテレビを使ってるわけでもなく手持ちぶさたな雰囲気を一部で醸し出していたこともあり、ふと先日「ああ今度ヤツらが来たらきっかけとしよう」と思っていたプロジェクトを発動した。
「久々にオルディネスクリアプロジェクト」
オルディネスとは単刀直入に言えばPCエンジンスーパーグラフィックス専用の横スクロール学習型シューティング。当時のPCエンジンはファミコンと比較してこそそのスーパーでマーベラスなスペックを誇示することが出来たが、実際はスプライトオーバーでちらつくことも多く、かの名作スーパーダライアスなども、
ちらつきつつ拡散する敵弾をイメージしつつ避ける
必要があったりもした。
しかしそんなPCエンジンの一部強化型ハードとしてリリースされたスーパーグラフィックスにそんな欠点はない。大きなキャラもガシガシ動くし、スクロール枚数も(若干気のせいか)増えていた。まぁそんなことよりも、
普通のPCエンジンで遊べないシューティングが2本ある。
※もう一本は1941。
という事実だけで、僕はそのスパグラが欲しくてしょうがなかったのだ。しかしそのスパグラ、定価で39800円という今のPS3の数万分の1だか数億分の1のスペックしかないハードとしては破格のプライスライン。おいそれとは買えなかった。
雨の日も風邪の日も下痢の日も腰痛の日も中古屋の店頭を廻っては価格をチェックする日々が続き、僕はついに、
この価格なら買ってもイイかな~
という19800円のスパグラを見つける。懸命で聡明で博識でオタクな読者諸氏ならば、このスーパーグラフィックスが、
専用ソフトがわずか5種類しかない
ことは既にご承知だと思うが、当時は既にスーファミの高額ソフトが1万円に届きそうなレベルまでインフレしており、
2本スゲェ楽しめるソフトがあれば、それはそれでアリだろう。
と自分を納得させることが出来た。そう、オルディネスは僕にとってそれほどまでプレイしたいソフトだったのだ。
今ではあまり見られないが、当時のアーケードゲームを移植したタイトルなどは、
何回コンティニューしたので元が取れた
という思考回路が存在し、100回コンティニューすればそれで「納得」だったりもした。PCエンジンにはR-TYPEという希代の名作が存在するが、前後編に分けられたとは言え、後編だけで500コイン以上遊ばせてもらった記憶からすれば、
それっぽい学習ゲー
というだけでもう2万円の価値が当時の僕にはあったのだ。だって既に400回くらい貯金があるんだもの(、、、それってどういう計算?)。
果たしてオルディネスは難しかった。
今でこそ複数のボタンに連射と通常ショットを割り振るのも容易くなっては来たが、当時は「連射なら連射」「通常なら通常」と一線引かれたシンプルなコントローラ。臨機応変に連射スイッチをオンオフするような半端なデザインでもなかったのだ。
だから今日エミュでクリアしたとしても、それは当時の難度をそのままクリア出来たとは思っていない。
やはりPCエンジンのパッドや電波のスティックでがんばってがんばってクリアしてこそのオルディネスであったことはしっかりと書いておきたい。
ちなみに本体が19800円であったのは既に書いたが、オルディネスのソフト自体はたぶん600円くらいだった気がする。ついでに買ったバトルエースは160円くらいだった気がする。大魔界村は2000円くらい?1941だけが結構高くて3980円くらいだったような気がする。つかかなり曖昧な記憶だけど。
そんな思い出のオルディネスを、長男の友人ひとりを捕まえて、
しばらくヤレ!
指令発動。とりあえず3面くらいはクリアしろ。と半強制。まぁ割と彼は柔軟なので地味に死にながらもハードルを少しずつ越えていく。
それを見ているのが殊の外楽しい。
シューティングゲームは「デモプレイゲー」であると言っても過言ではない。上級者のプレイは流麗で無駄が無く、初心者のプレイは滑稽で愉快である。ゲームが見て楽しめる性質のものであることは大前提だが、グラディウスやR-TYPEなどの横シューは、
僕みたいに好きな人にはたまらない懐かしさを演出してくれる。
ちょっとしたミスですぐに死に、あっさりとそれまでの経過を無駄にしてしまう。しかし繰り返し死ぬことで徐々に安定し、先に進めるようになる様子は、わずかな時間で長久の成長をかいま見ることが出来る。ヒヤリとさせられる場面、気持ちよくパターンに落ちる場面、ついにボスを撃沈する場面・・・。
彼は結局4面までプレイし、僕は思わずそのコントローラを譲り受けた。
オルディネスは後半に行けば行くほど難度が上がる。当然当時の記憶など全くなく、技術も随分退化劣化老化している自分にはシビアすぎる姿で立ちふさがる。
思いっきり死にました~(^^
でも、当時「これしかないっ!」と信じたパターンよりたぶんきっと遙かに安定するパターン(だと思われるパターン)を見つけ、難所をスルリと抜けたり、連射を利用した高速撃破パターンでごり押ししたりして、
きっちり戻り復活をしつつもラスボスまで到達した。
しかし!こいつが強いのなんのってアータ!とにもかくにもしょっぱな撃たれるサーチレーザーがかわせない。自機の移動速度ががっちり育っていればそこも何とかなったのかも知れないが、コンティニューポイントから得られるSPEEDアイテムの数では到底避けきれるレベルではない。
僕は戻されつつも安地を探す。
ようやっと僕は最初のレーザーだけはかわせるポイントを見つけた、、、のだが、結局そこからボスが攻撃出来ず、ついにRTS(リアルタイムセーブ)の甘言に乗ってしまった・・・。
でも(もう速攻言いわけ)安地使わないと倒せないってのはどうなの?
と思ったり。何かラストで微妙にテンション↓ちゃったりして・・・。つか当時も安地で倒したのかなぁ。あんましそういう記憶ないんだけど・・・。
でもまぁ終盤の道中はさすがに面白かった。ヒリヒリするような学習横シュー特有の「針の穴」。繰り返し繰り返し繰り返しまくるコンティニュー。たぶん今日だけで50回くらいはコンティニューした気がする。
※フリーコンテなのでカウント出来ないのが残念。
ま、オススメですよ。普通に。ただ対象は非常に限られますけど(^^;。
クリス評価は★★★★☆。ま、愛ゆえに。一応操作法とかも書いておこうかな。十字キー+2ボタン。Iボタンは「オプション操作」。そのままだと勝手に敵を探して「たまに」攻撃してくれる。一回押すごとに自機正面に固定と切り替え。正面配置時は自機ショットをそのまま強化。押しっぱなしで自機の回りをクルクル回ってくれる。敵弾は遮ってくれるし、耐久力の低い敵も倒してくれる。
IIボタンはショットで、押しっぱなしで正面にだけバリアが現れる。でもまぁ当然レーザーや耐久力のある敵は消せないし倒せない。もっぱら連射のが有効。
ちなみにROMは8メガビットヒューカードで今風の単位で言えばわずか「1mb」。
凄いなぁと思うね。
今回久々に昔のシューティングやってやっぱり面白いと思いました。つかこれはミクシィでトムニャットさんが、ダライアス外伝とかザナック×ザナックやって結構オモシレーって話を読んだからなんだけど、今さらながら「面白いゲームは面白い」ことを再確認。ジジイにはジジイのゲームライフがあると思うわけで、無理に最新タイトルに「自分を合わせる」こたぁないよな、と思った次第ですよ。
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コメント
これはおもしろそう!でもさすがにスパグラは持ってない…エミュもよくわかりませんし…それにしても「そそる」グラフィックですねえ^^
投稿: DAISO | 2009年1月 6日 (火) 00時46分
ちすDAISOさん、前も書いたけど、エミュやる気があるなら教えますよ。オルディネスやるのに必要なのはセレロン400mhz以上程度の低スペックなPCと、使いやすいコントローラーをPCで使えるようにするための変換器。あとはネット環境くらいです。正直2フレーム(15分の1秒)くらいの遅延があるので、シビアなコマンド入力が要求される格ゲーにはやや不向きですが、ロースペックのシューティングをやる分には全く問題ないでしょう。
※ちなみに360の有線パッドをお持ちであれば、そのままPCでも使えます。多少のドライバインストールとかは必要みたいですが。
投稿: クリス | 2009年1月 6日 (火) 01時42分