地元の市
地元の「いち」と読みます。まぁ1年1度の屋台メインの祭事というか、お祭りほど町ぐるみじゃないけど、僕ら商店を営む者としてはお客様が「買う気で来て下さる」ので、こと本店に関しては一番売れるビッグイベントだったりします。
とは言っても所詮小さな町の小さなイベントですから、お客さんが来るとは言っても700人くらい?まぁウチで買ってくれた人の数ですから、実際は
売り出しの為に日頃お世話になっている問屋さんに無理を言って安い品を出して貰い、2週間ほど前から徐々に下準備。当日は支店からも応援を呼び、朝7時半から夕方4時くらいまで結構ヘビーに呼び込みします。
※ちなみにこの日の僕の呼び込み文句は「日本一安い肌着を○○市で買ってって下さいよ~」。アウターと違って肌着はそれほど見切らなくても売れるし、翌年へ持ち越してもあまり商品が傷まないので、
せいぜい3割引
がバーゲン期の価格帯なのですが、この日は問屋さんが、
平常1500円の品(小売り売価で言えば2480円くらい)を150円とかでくれたり
定価29800円のテンプラ上代
※「テンプラ上代」とは本来の売価ではなく、価値観を演出するためにメーカーサイドが勝手に揚げて付けた価格。
を付け、通常売価でも5800円くらいのゲルマニウムブレスレット(サンプル展示品)を、「十把一絡げ」の1000個1万円のアクセサリーの中から見つけたり。
当然それらは大して(荒利を)乗せずに売る
わけです。それでもまぁこのご時世ですから、飛ぶように売れる物もあれば、「こんなに安いのになんで?」と思うものもあったり。
でもまぁ昨年並には売れたので御の字というところでした。
※事前目標もかなり低かったんですよね。ギリギリまで上手く特価品が仕入れられなかったし、常日頃の売上げ減が普通なので。
でも今回何が一番言いたかったか、まぁ結構疲れてるので割と事実をダラダラと書く形になっちゃったりなんかしちゃったりしてますが、、、
神様はいると思う
という話。ちなみに今日の市もそうですが、昨日は昨日で通常の新聞折り込みチラシが入る「売り出し初日」だったわけです。当然ながら路面店であるウチなんかは、
寒くて晴れてれば一番。
せめて雨さえ降らなければOK
という状況。しかし3日前の時点での降水確率予報は、
10日 くもりのち晴れ 30%
11日 晴れのち雨 50%
そんな感じ。もうね、マジ泣きそうなわけですよ。準備は完全に青空市で、雨用の対策なんざ一切してない。ただでさえ通常売り出しの品で店内がいっぱいになってるのに、市の為の商品なんざ置くところがない。
出来ることは祈ることだけ。
今回僕は本当に祈りました(冗談でも何でもない)。
とにかく雑念を挟まないように一つのことを集中して手を前に組み祈る。
「10日は雨でもいいから11日が晴れますように!」
体感で3分ほどですから、実際は1分程度なのかも知れませんが、とにかく雑念が入りそうになったら「必死に」自分をリセットする。みなさんも追いつめられて本気の神頼みをしたことがあればわかると思いますが、
結構簡単に雑念は忍び寄る。
「お願い神様晴れにして下さい・・・とは言ってもダメかも知れないけど」とか「晴れますように、晴れますように、、貼れますように?、、腫れますように???」とか。それを打ち消して集中する。本気の本気。
ええ僕は神様を本気で信じています。
つか、
これほど神様に祈りを捧げたのは一生の間でも2回くらいしかないんじゃないかというくらい祈りました。
10日当日(昨日)の降水確率は、くもりのち晴れ。0~10%。しかしその時点ではまだ今日の降水確率予報は0~50%くらいで午後から降る確率が非常に高かった。それでも雨の用意は出来ない。そんな簡単に出来るならやっている。
僕は以前作ったてるてる坊主にもお願いをしました。「晴れますように!晴れますように!晴れますように!!」
そして今日。
くもり混じりの天気でしたが、晴れ間もしっかり見えて、例年以上のお客様が来て下さいました。昼過ぎに一度雲が厚くなり、「このまま降るのか、、、」と意気消沈したりしましたが、、、
最初の一粒が僕のほおに落ちたのは、全て撤収した10分後でした。
僕は神様に感謝すると同時に、先祖の仏壇にも手を合わせました。
神様も仏様もいる。
今日はゆっくり寝るぜ!
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