« イーグルアイ | トップページ | ゲームをするのに最高の環境 »

2009年2月19日 (木)

動画の未来

僕の非常に曖昧な記憶を元に、静止画、動画関連のパソコンスペックの変遷を思い返してみる。中にはネットでちょっと調べたところもあるが、概ねいい加減であるのでまずはその辺りをご理解して頂きつつ、、、

まず自分の中でネットワークに繋がった最初のPCということで「PC9821AP」が思い浮かぶ。当時はまだ実家がお金持ちだったので「アンタは大学行けなかったからその分のお金をあげるよ」と一人暮らしで働き始めた頃(修行に出されてたとも言うけど、現実は全然辛くなかった。っていうかむしろ楽しかった)買ってもらった物。ちなみにスペックは、、、

発売日:93/02
CPU:486DX2 66Mhz
メモリー:3.6MB+8MB増設=11.6MB
HDD:320MB
※他にMOドライブ(128MB/1枚)増設

今から16年前のスペックで、初見の人にはかなりの隔世感を抱かせるかも知れないが、当時は破格に贅沢で
※全部で100万近く使ったから。モニターとかメディアとかソフトも入れてだけど。
実際5年以上現役で使い続けられた。つっても5年という言い方もあるけど。

で、この当時使っていたOSが「Windows3.1」。数字は3だが中身的にはまともに動く最初のWindowsとも言えるOSで、鳴り物入りでのリリースだった。ただまぁ実際動かすソフト(例えばゲーム)の多くはDOSベースだったし、そもそもWindowsそのものがDOS上で動いてるアプリだったような記憶もある。

そしてこのパソコンを手に入れた僕がついに始めることになったのが、

 ニフティサーブ

パソコン通信の先駆け(こいつの他にはPC-VANってのもあって2大巨頭みたいな印象だった)にして「やるならこれしかない」くらいの王道。まぁ実際は草の根ネットとかのアクセスポイントが住んでた静岡近郊になかったってのも大きいんだけどね。

ニフティでは主にテキストによる掲示板を通じたやりとりをメインに使用していた。古いユーザーならときメモやFFの特設掲示板、対戦格闘関係のコマンド探しなどで熱くなった記憶がある方もいるかも知れない。今みたいに「ネット環境があって当たり前」じゃなかった時代だから、つなげるユーザーの絶対数の少なさ=情報開示速度の遅さおよび密度の薄さに繋がってたんだね。
※それでもファミ通やゲーメストが発売されるよりも早く隠しキャラや超必殺技、スーパーメトロイドの爆弾の場所なんかを見つけることが出来て、情報ソースとしては(少なくともその地区においては)群を抜くハイレベルなものだった。

 当然エロ絡みの掲示板もあった。

今でこそ無修正当たり前のご時世だが、当時はまだまだエロ日照り。タダで手に入るエロならなんでもいい!くらいのテンションでもなんら不思議のない時代だった。だが、そんな状況にあっても、

 ファイルネームだけで1枚ダウンロードするのに3分とか掛かる

というのはどうだろう。解像度的には640×480か、後に買い足したカノープスのグラボ(記憶では6万くらいした)を乗せても1024×768程度のグラフィック1枚である。いくらテレホータイムだとしても、気軽にダウンロード出来るもんでもない。
※それでも初めて落としたエロ画像は今でも鮮明に覚えてる。もうどっか行っちゃって見ることも叶わないけど、「PC上で鮮明な写真を見る」こと自体嬉しかったというか、カルチャーショックだったんだよね。
→せっかくなのでもう少し思い出話をする。

当時静止画というとWindowsの基本とも言えるBMP(ビットマップ)ファイルか、もしくはマルチペイントと言う当時は「これしか考えられない」くらいのペイントソフトが扱っていた(ような記憶がある)MAG形式。そのどちらにも言えるのが、

 黒は黒。

何を当たり前のことを、と思われるかも知れませんが、当時(今でもかな)モニターで表示されてる画像の多くは、大なり小なり黒や白が飛んでたり(ある程度以上は真っ黒になったり真っ白になったりしちゃう状態)したわけです。当然ペイントソフトで書く場合でも、「黒く見えるのに黒じゃない色」を使うことはないわけで、

 明るさを変えても「明るさ以上の情報は変わらなかった」

しかし!僕がダウンロードした画像はJPG形式。最初は「圧縮された画像形式」くらいの印象だったのですが、

 これを明るくすると細部まで見えるようになった!

黒い部分が実は黒じゃないというのは、具体的にわかりやすく興味をそそるような表現をするとするなら、

 おパンツが影ではなく明確に認識可能になった!

ということなのです。そりゃもうなんかこうテンションが上がりましたよ!っていうか上がったのはテンションだけかとかそういうことは言っちゃいけません。ある意味パソコン通信を使うようになって次に訪れたPCカルチャーショックだったと言ってもいいでしょう。
※その後ポリゴンの育成とかもしてみたけど、これも半日くらい掛かって「ただの円筒」とかのレベルだったんだよね。それでも楽しかったけど。

そんな9821でしたが、モデムによる回線速度はせいぜい14400bps(1.44kbps)。それも実測ではそれを遥かに下回るのが当然でしたから、とてもじゃないですが動画をネットからダウンロードするどころの騒ぎではありませんでした。そもそも動画どころか音声すらまだ「ありえない」レベルだったんです。
※ちなみに当たり前でありながらもなるほどという話を一つ。「動画」というのは単純に「動く絵」ですが、実際には「静止画を何枚も高速に表示して動いているように見せている絵」です。これはズバリ「1枚を3分でダウンロードするような状況」だと、

 毎秒30枚の普通のテレビ動画を1秒表示するのに(無音)でも90分のダウンロード時間が必要。

ということ。音声ファイルもそれなりではありますが、単純に30分番組であれば、「50時間以上」掛かるレベルです。さすがにこれではとてもじゃないけど「楽しめるレベル」とは言い難い。

しかしそれでも流れはこちらにあるというのか、「WindowsMediaVideo」、いわゆるWMVフォーマットが生まれます(記憶は曖昧ですがたぶんOSがWin95になる前後だったと思います)。

ただ、まだまだ当時は「ダウンロードして楽しむ」というよりは「動画がパソコン上で表示される」ことそのものを楽しむレベル。
※今で言う3D表示みたいな感覚かなぁ。
解像度は100×60とかで、かつそんな低解像度なのにブロックノイズだらけ。今見たら「え?なんで普通の電車なのにモザイク掛かってんの?どっかエロいのコレ?」というレベルがスタートでした。当然1秒間の書き換え枚数も10枚程度でカクカクです。動画というよりは「高速紙芝居」というおもむきでしょうか。
※それでもエロい動画をパソコン上で楽しめるということで、何本かCDソフトを買ったりしましたね。冷静に考えるとエロビデオより遥かに「モザイク強」なんですが。

そんな中一つ目の転機が訪れます。ISDNの登場です。当時は、「64000bpsを2回線同時に使用することでなんと最大128000!bpsを実現」というふれ込み。もちろん今でもそうですが「ただしご使用出来るかどうかはアクセスポイントからの距離等による制限がございます」的な状況。

それでも128000(128kbps)とは、、、異次元!まさに異次元マクー空間!それまでのざっくり10倍の速度ということは、今までの10倍速くダウンロード出来るということです!(当たり前)

ちなみに当時の僕は今ひとつよくわかってなかったんですが、いわゆる「128kbps」というのは、「128キロビットパーセカンド」のことで、バイトに直すと「16キロバイト/S」。実際に僕が導入時出ていた速度が12キロバイト/Sくらいでしたからそれほど遅すぎるということはなかったんですね。でも当時それがわからなくて、「なんでこんなに損失してるの~?やっぱ遠いからかなぁ」とか思ってました。

12キロバイト/S。3メガバイトのMAMEロムを落とすのに4時間掛かる速度。

それでもモデムよりは遥かに速く、「夢見心地」でした。
※この当時は動画よりもエミュの魅力にアウアウしてた頃なので。

そしてほどなく光のウワサを目にします。

 「毎秒100Mbps!」

ちょっと待てと。そりゃおかしいだろうと。いくらなんでもありえないだろうと。ISDNですら「0.128Mbps」なのに、いきなり100は何かの間違いだろうと。

計算すると「3メガバイトが5秒でダウンロード出来る速度」・・・。4時間が5秒に!?なんて未来なんだ!未来過ぎる!未来バンザーーーイ!

 今がその未来なワケですよ皆さん!

さて、ひとしきり楽しく書いたので、そもそもこのネタを振るきっかけとなった話をしておしまいにしたいと思います。それは、、、

 今度出るSDカードとUSB3.0の規格がまた未来!

既に古い話題だとおっしゃる方もいるかも知れませんが、まぁ許せ。

 SDXC規格 最大2テラバイト 転送速度毎秒300メガバイト
 USB3.0 最大転送速度 毎秒4.8ギガバイト

もちろんインターネットなどからのダウンロード速度が上がったわけではありませんが、
1メガバイトのフロッピーがCD1枚に「640枚分」
DVD(2層)には「CD14枚分」
ブルーレイ(2層)には「DVD5.5枚分」

そしてSDXCの小さなメモリーカードには「ブルーレイ40枚分」

なんですよ!?ブルーレイ一枚をUSB3.0で転送するのに掛かる時間、わずかに10秒!

 「どんだけ未来だよ!?」

って感じです。遥か昔恐竜がまだ地上を闊歩していた頃、パソコン通信の速度は300bpsとかだったと聞きます。
※ちなみにメガドライブのモデムの速度は1200bps。
もしその当時の速度で「50ギガバイト」のブルーレイを転送したとしたら、掛かる時間は、、、、計算中・計算中・計算中、、、

50GB=50000MB=50000000KB=50000000000B
÷300B=166666666.7秒
÷3600秒=46296時間
÷24日÷365年≒「5.3年」!

それが10秒ですよ皆さん!なんて愉快なんだ!なんて痛快なんだ!はずかしげもなく言ってしまうぞ、「まさに怪物くんだ!」

僕がこういうネタの時に必ず出してくる山崎貴監督の「ジュブナイル」。2020年には35mm四方くらいの小さな光学メディアの入ったディスクが「2000テラバイト」として登場するが、

 どうやら現実が追い越しそうだな。

ビバ未来!

|

« イーグルアイ | トップページ | ゲームをするのに最高の環境 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/119981/44100810

この記事へのトラックバック一覧です: 動画の未来:

« イーグルアイ | トップページ | ゲームをするのに最高の環境 »