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2009年3月 6日 (金)

バクマン。2巻

面白い。かなり面白い。思わず読みながら声が出るほど面白い。

つってもまぁ僕より好きな人は当然連載を読んでるだろうし、コミックスを買うような人は誰もが面白いと思ってるだろうから、何を今さらとも思うが、それでもあえて、

 面白い。これは面白い

と繰り返したくなるほど漫画としての完成度が多角的に高い。

「多角的に」というのはたぶんデスノートの頃からそうだったんだろうとは思うけど、、、

・緩急のある画力

シリアス、おちゃらけの2極だけでなく、時にきらびやかに、時にラクガキのごとく1キャラ1キャラ手を抜かずに描いてある。個人的に編集長と岩崎さんがお気に入り。岩崎さんは、1巻ではただの嫌な優等生だったのに、伊達に作者から一番愛されてるだけのことはあるなぁ、というカットがあった。「ツンデレだーーーい!」って感じでヤラれてしまいました(^^。

・タイムリミットが効果的

1巻で明かされるネタバレなので書いてしまいますが、彼らは「18歳までにアニメ化」という明確な目標を持って漫画に臨んでいます。当然展開としてそれが「出来ない」もしくは「出来なかった」というのはアリなのですが、現時点では結論は出せない。出せては困る。結果、「夢が見られる程度はトントン拍子である必要がある」。だから話が早く、「打率が高い」。

・ネガティブな溜めが少ない

「打率が高い」というのは、要するにチャレンジして成功を収める確率が高いということ。もちろん努力はするが、それが常に実ってばかりでは成功の重みはどんどん軽くなる。だから必要十分な「ネガ溜め」が不可欠ではあるのだけど、今の世の中それがメインでは重すぎる。結果バクマン。ではマイナスの、主人公が凹む流れを極力シェイプして、流れとカタルシスを重視する仕上がりを目指している。それが最終的にジャンプの「努力、友情、勝利」に結びつく辺り、サスガというか、策師というか、、、単に怖がりなだけかも知れないけど。

・密度が濃い

画力との兼ね合いもあるけど、1話1話大事に起承転結を描いているような気がする。ストーリー漫画だからどの話もある程度前後とのつながりがあって当然なのだけど、1話にしっかりとした展開を織り込むことで「中身の薄い加速感」より「耐久力の高い充実感」を演出してる気がする。

あだち充や前川たけし(鉄拳チンミの人)みたいな、ベタだけど一気に、そして気楽に読める漫画も好きだけど、あまり何度も読む感じじゃない。バクマン。はその点一つ一つのネタに対する掘り下げが強く、思わずもう一度読み返したくなる濃さに仕上がっている。
どちらがいいとは一概に言えない。一気に読破する楽しさも知ってるから。ただ、描くのはたぶんこちらの方が大変だろうとは思う。計算と努力とセンスを感じる。

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正直本屋い行く前はガラスの仮面が目的だったのだけど、ジャンプコーナーに差し掛かる前に「そろそろバクマン。出てんじゃないの?」と思ったのも事実。

 週間って早い・・・。

僕が買ってる漫画に週間連載モノがなかったからそう思うのかも知れないけど、単純に1冊8話で2ヶ月だから、月刊連載のよつばととは4倍近い差が出る。なんつか上手い言い回しが出来ないけど、

 単純に面白い漫画が頻繁にリリースされて嬉しい

と思う。次も楽しみだな(^^。

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