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2009年5月 8日 (金)

レッドクリフ

あまり見る気もなかったのだけど、見た人の多くが好意的な感想を寄せていたので、休日に任せて、先日録画した前編とレイトショーを続けて観た。つかこの歳で映画を連チャンで観るのはさすがに疲れるというか、おしっこ行きたくなるな。

映画の感想とかは、出来るだけ詳細にその時思ったこととかを書き留めておいた方が、後から観たときに楽しめたりするので、とりあえず前編だけでも、と思い箇条書きでメモを取りながら観てみた。それがこれ↓

・アニメ関羽に置き換えてみたい
 →「アニメ関羽」というのはGoogleでイメ検するとヒットするおっぱいの大きい萌えキャラの関羽の意。つかそれに脳内変換されるとはさしものジョン・ウーも思いも寄らなかっただろうけど、オタク中年の考えることなどそのような下世話なモンなのである。でも実際女の子が派手に活躍してた方が絵的に受ける人はいそうだよな。

・関羽超かっけー
 →上記のソレを差し引いても関羽はかっこいい。中年のじいさんなのになんだろうこのかっこよさは。つか今作は主役が周瑜で劉備は全くいいとこなしだったので、それに釣られる形で趙雲、関羽、張飛の活躍の場が少なかったのが残念。っていうか僕ほど「三国志に興味がない」人でもこの辺の人たちの「イメージ」がある程度浮かぶくらいだから、フェチな方にはもっといろんな思惑があるんでしょうなぁと思ったり思わなかったり。

ちなみに僕は光栄の三国志はPC88の頃やっただけ。蒼き狼と白き牡鹿も。信長の野望はやったことない。で、クリアしたのは蒼き狼だけ。理由はオルドがあったから。そんなことは誰も聞いてないね。

・小喬がかわいい
 →さすが傾国の美女というか、ちょっと仲間由紀恵っぽく見えなくもないけど、やっぱかわいい。曹操じゃなくても戦争起こしたくなるというか、素材的には孫権の妹役をやったヴィッキー・チャオの方がポテンシャルは高い気がするんだけど、やっぱ見せ方次第だったのかなぁって感じ。

・孫権イカス
 →主役がなぜ周瑜なのかは三国志を知らない僕からしてみたら理解出来ないんだけど、ビジュアルだけなら絶対周瑜より孫権のがイケメンだったっていうか、イケメンだから主役を張れないのか。でもイケメン好きの僕としてはもっと活躍して欲しかったな~。

・孔明がジャイアントロボを思い起こす
 →扇子を持っていて白衣だからってアニメと直結するのもどうかとは思いつつ、ところどころの仕草が彷彿とさせるというか、そもそも孔明ってこんなキャラだったの?って感じがしなくもない。個人的にはもう少しオカルティックな計略を使ってくれてもよかったかなぁとは思うけど、それは大多数の希望とはそぐわないんだろうね。

・曹操はもっと大男、魔王かと思った。
 →あくまでイメージだけどね。なんか信長みたいな?悪の大王みたいな?あくまでイメージだけど。なんでそう思ったのか、その起源はわかりません。

・そろそろ終わりかと思ったらまだ半分だった
 →とにかく三国志の基本がわかってないので、観ていても気が抜けず、結果として時間が凄くゆっくり流れるような印象に。でも後半(および後編)は割とあっという間だったので、世界観に慣れていったってことなのかもね。

・やっぱ美人の濡れ場は良い
 →小喬がそもそもとんでもなく美人なので、美人だというだけでどのシーンも多少テンションが上がる。その上濡れ場となればその思いは言うまでもなく・・・。個人的にはヴィッキーももう少しイイトコが欲しかったけど。

・劉備はちとイメージと違うかなぁ
 →いいとこなしなので、あまり多く語るべきでもないのかも知れないけど、中国史をろくに知らない=忘れた僕からしてみたら、「項羽と劉邦」の劉邦と劉備が似たようなところにいるというか、横山光輝の三国志も本宮ひろ志の項羽と劉邦もどちらも読んでないのに似たようなところとはちゃんちゃらおかしいぜ、っていうか。結局のところ何が言いたいかというと、「劉備を知らないのにイメージと違うとはおかしいだろ」って感じです。
・周瑜はもっとジジイかと思ってた。
 →司馬懿と勘違いか。

・趙雲はまさに趙雲だな
 →名前が出る前からそのビジュアル、その動きで彼が趙雲子龍であることがひしひしと伝わってきた。でも正直マスクはもう少しかっこよくてもよかったかなぁとも。
→孫権くらいのマスクが僕の中の趙雲?いやだからそんなに全然ちっとも知らない三国志の浅はか知識の中で、ですけど。

・つかまだどいつが張飛かわからんぞ
 →見ていたらわかりましたが、正直もう少し「人間を超えた」ところを見せて欲しかったかな。この辺りは印象としてかなり近かったロードオブザリングに軍配かも・・・。

・やっぱちょっと冗長な箇所が散見されるなぁ
 →もう少しだけ短くてもいいのに、という場面が多かった気がする。これは僕の好みと監督の好みの差かも知れないけど、トータルにしてあと10分くらいは短く出来たんじゃないかなぁ。なんかイライラしたところもあったし。

・ヴィッキーがもちっと可愛く撮れてればいいのに・・・
 →ファンとしては悲しい出来。でも小喬よりも出てた?ウィキペだと3人目に書いてあるんだよね。まぁたまたまかも知れないけど。どうせならもっと活躍して欲しかったかなぁ。

・すげぇマスゲームだなぁ
 →CGかもしれんけど、それを刺すのは無粋とも思うし。でも実際これだけの規模の人を動かすのは無理なんじゃねぇのって思ったり。よほど大きなスピーカーがなきゃ一番遠くの人まで合図が届かないよ!?え?時計でやればいい?まぁそうっちゃそうだけど。

・一騎当千という言葉を思い出させるね
 →特に関羽。実際10万対80万の戦いを見せられるわけはないんだけど、いかにして数の不利を退けるのかってのはやっぱ大きな見せ場。その辺がなかなか愉快というか気持ちよく描けているのはジョン・ウー監督らしい感じ。まぁ名前のあるキャラには矢が当たらないってのは当然ではあるけど、時々思い出しちゃうことではあるけどね。

・無駄死にが目に付く
 →そう、名前がないキャラでもいくらなんでもその死に方は無駄死に過ぎるだろうというのが目に余った。自分で考える脳のある人間なら、もう少しは、、、まぁそれじゃあ迫力のある絵が撮れないってことなんでしょうけどね~。

・割とエンターテインメントだな
 →これは素直に驚いた。何か予告の印象だけだと「英雄」みたいな?ただ綺麗なだけで中身が全く感じられないような作品かと思っていたのに、ちゃんと飽きさせないような工夫が随所に見られて思ったよりずっと楽しめる、「娯楽作品」に仕上げてあったのがビックリ。さすがというか、やっぱさすがだな。

・あんな風に包帯巻いて貰ったら死んでもいい気になるね
 →あれはエロ過ぎ。でも萌え。あのシーンだけブルーレイで見たい。<だからそういうのは胸に秘めておけよクリス。

・意外と面白かった
→前半の評価は★★★かな。三国志をもっともっと詳しく楽しんだ人なら、その評価はもっと高くなったと思う。ジョン・ウーのいいところがよく出た感じかな。

続いて後半の感想・・・

思ったより面白くなかった。前半がよかったので期待して行ったのだが、、、まぁ上映開始からかなり経ってたから映画館そのものが小さかったってのもあるけど、もう少し後半にひねりが欲しかったというか、ただただ爆発爆発刺殺刺殺の繰り返しみたいになっちゃって、劉備が応援に来たところとかもグダグダだったし(見せ場になるはずだったと思うのに・・・)、前半の孔明と周瑜のやりとりが一番の見せ場だったのが残念。
→1隻だけ小舟を残した辺りに孔明の孔明たる所以をみた感じ。「ス、スゲェ!」みたいな。

女性軍はヴィッキーが前半より活躍してくれたのは嬉しいと思いつつ、小喬役のリン・チーリンは前半のが輝いてた感じ。ちなみに彼女、ウィキペ見たら34歳だって!めちゃめちゃ綺麗な34歳だな。

しかし前半も後半も通してみてシミジミ感じたのは、

 銭掛かってんなぁ~

ってこと。とにかく一つ一つのシーンが大げさで、見て損した気には全然ならない。アジア圏ではまさにトップクラスの大作だったと思うし、このクオリティなら100億円掛けて作っても黒字は余裕だろと思っていたら、、、

●パート1
中国2000万円
日本50億円

●パート2
日本50億円は固い(4/24時に30億円)

※欧米は1,2併せた作品で2億円弱。

結構ギリギリなライン。ちなみに中国の数字は中国産映画では過去最大のヒットらしいけど、3億人民元ってざっくり計算すると所詮こんなもんなんだよね。

 どれだけこの映画が日本向けだったのかがわかる。

三国無双、光栄や横山光輝の三国志、ジョン・ウーも日本人ウケするように作ってるきらいはあるし、全てが計算づくだったのだろうとは思うけど、ちょっとビックリ。欧米じゃダメなんだな、と。

とりあえずパッと探した限りではまだ黒字には届いてなかったみたいだけど、今後ブルーレイとかDVDで二次利用されるわけだし、どうにかこうにかってところか。つか僕が彼らのサイフを心配するこたぁないんだけどさ。あ、後半の評価は前半よりやや落ちて★★ってところかな。

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