ダヴィンチコード
※録画したのを途中まで見たところ
何てつまらない。そして腹立たしい。じいさんを殺した殺し屋を同じ飛行機で連れて行くシーケンスのなんたるチープで見苦しいことか。その先にあるドラマを演出するためだけに整合性のない行動を折り込むあさましさよ。次から次へ謎が謎を呼ぶと言えば聞こえはいいが所詮はミニマムなトリックのつなぎ合わせ。サンデー版のロジックパズルを大きな風呂敷を広げて花火を上げてるように見せかけただけだろう。
原作は読んでない。原作はもしかしたらもっとずっと素晴らしいもので、映画化に際して監督や脚本家らが独自の価値基準を元に悪しきアレンジを積み重ねてしまったのかも知れない。
だが、少なくとも僕にはこれが正解だったとは思えない。
※最後まで見たところ
監督ロン・ハワードだったのか。アポロ13とかバックドラフトとか?なんだかスッキリしない終わりだったな。あんな近代建築のまっただ中に、どうやったって秘密に出来るわけがないだろうと。荒唐無稽にも程があると。
ぶっちゃけダヴィンチコードはナショナルトレジャーやインディジョーンズと大した違いのない宝探しの物語。ただそれが史実のエッセンスでより大きな訴求対象を得たに過ぎない。「これは間違いなくUFOですね」と矢追純一が熱くなるように、時に良くできたこじつけは多くの人を虜にする。
むしろ小説であればそのイメージは読み手の想像力でいくらでも「プラスに」昇華される。派手なアクションシーンがあるわけでもなく、バックボーンを知らない者に最低限の解説で長い物語を紡ぎ直すのはさぞかし骨の折れる作業だったことだろう。★。公開当時から賛否両論だった本作だが、僕の評価は厳しいものになった。たぶんこれは映画にすべき物語じゃなかった気がするな。まだモアイを火星古代人にして登場させたコブラの方がかわいげがある。
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