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2009年8月19日 (水)

南紀旅行2009夏

今年の旅行は娘のリクエストで以前行ったことがある「ホテル浦島」へ向かうこととなった。彼女にとって何がそこにあったのかと言えばそれはズバリ「温泉」。大小7つの温泉が非常にいいあんばいだったらしい。まだ小学生になりたての頃だったろうに。

しかし愛知県の東部に住んでいる僕らにとって南紀はあまりにも遠い。歩いていったら間違いなく日が暮れるし、走っていってもたぶん日が暮れる。ほふく前進ならなんとか夕方には、、、無理である。とにかく遠いところなのだ。

いつものようにかみさんがハンドルを握り、出発ーーーつ!ファイトーーー!何かが違うが気にしない。まぁ目的地はホテル浦島でも、それだけで一泊二日の家族旅行は終わらない。

090819kariya  手始めに寄ったのが「刈谷ハイウェイオアシス」

ここは上り下りの高速だけでなく、一般道からも入ることが出来る公園と大型サービスエリアの複合施設。「モイスチャーでミストな風」が出る大型冷風機や(アキバにもあるらしい)、その名も「デラックストイレ」、多彩な土産物や屋台風のジャンクフードを楽しみつつ、割としっかりした池&外周を回る散策路があって、道中の昼食タイムに寄って一服するには十分すぎる施設だ。つかホントにいいお天気だったので、僕みたいな「歩くの嫌い走るのもっと嫌~い」な人でも思わずテクりたくなるほどだった。

ちなみに「デラックストイレ」は何がデラックスかというと「正面に石庭がある」程度のデラックスさ。あとはまぁ最近の綺麗なトイレと大差はございませんでした。

続けて寄ったのは、以前南紀に来たときも寄った「おおみや昆虫館」。大人300円ほどの有料博物館なのだけど、その小さな外観とは裏腹に、かなりの充実度。虫が嫌いな人にはとてもじゃないけどオススメ出来かねますが、

・カブトムシ
・クワガタ
・蝶
・タマムシ
・ナナフシ
・カミキリムシ

090819nanahusiこのあたりにフックする人ならかなり楽しめるハズ。っていうか2フロアで、展示はほぼ1Fのみなのだけど、やっぱり標本が充実してる、それも結構珍しいナナフシやタマムシが充実してるのに感心させられちゃうんだよね。
※ちなみに←このナナフシ、どのくらいの大きさだと思います?

 「まさか25cmくらいあるとは思わないでしょ?」

あるんです。怖いですね(^^;。こんなのがお風呂にいきなりいたらどうします?絶句。っていうか裸で逃げ出しますよ!?

かみさんは前回もさほどでもなかったので今回も「さっさと終われ」オーラを出しまくってたけど、僕らは割とのんびり、

 どの虫の名前が一番長いかクイズ!

をやったりして充実しまくりでした。ちなみに結果は17文字が2、3種ほどいて、
「モーレンカンプオウゴンオニクワガタ」ってのが最初に見つかった分みんなで名前を覚えて帰ろうということに。見た目はまぁ

 普通の白いクワガタ

つか白い時点でクワガタじゃねぇし、とセルフに突っ込みつつ次のポイントへ、、、。
※ちなみにここは標本の撮影は禁止です、、、がスミマセンこっそり撮ってしまいました。

 っと、、、そのまま次のポイントをご紹介するつもりが、、、

なんとこの日は「熊野大花火大会」の当日とがっちりフィット。花火1万発よりも「海上で爆発させる自爆花火」が見物の花火大会。ウィキペで調べると、

「毎年30km超の渋滞、JR紀勢本線も臨時列車が多数運行されるが寿司詰め状態で、交通の混雑具合も有名」

090819kumanohanabi という昼過ぎから既に渋滞状態。開始まで何時間もあるのに・・・。
※写真はそのギャラリー席。

正直一生の間でこの花火を見に来るチャンスはそうそうないとも思ったので、かなりそそられはしたのだけど、たぶん見てしまったら、

 ホテルには行けない。

ホテルまでおよそ30km。さすがにこの距離では見ることも叶わず、結局諦めてスルーすることに。とは言っても2時間くらい渋滞に巻き込まれちゃったけど。ギャフン。

ホテルにつくともう6時を回っていて、部屋へ入るなりすぐさま温泉巡りへ・・。3つほどメジャーな温泉を巡りつつ晩飯のバイキング。つかこの辺はさほど言うべき所がないというか、

 浦島自体安手の大量宿泊施設

って感じで、飯も部屋もボチボチです。まぁ温泉はなかなかですけど。39歳の僕の肌すらもスベスベにしてしまうほどに。

晩飯を死ぬほど腹一杯食ったので、「ギブ・・・」とそそくさ部屋へ退散後そのまま爆睡。運転手はかみさんだったのに、、、申し訳ない。

深夜3時半頃にトイレで目が覚めたのでおもむろにエレベーター前の畳敷きのイスでドラクエをプレイ。誰も来ない静かなホテルでドラクエ。悪くない。まぁやってることはそう大したことじゃないけど。

翌朝のバイキングもフツー。でも1泊2食で大人1万弱くらいの料金だと思えば、温泉もその他の施設もまぁ良くできてるというか、納得のラインだと思います。アルメリアなんかよりずっといい。缶ジュースの自販機も普通の値段だし、お土産の試食もメチャいろいろあるし。
※お土産はあまりにも大量に試食を食べてしまった「ほたての浜煮」を買ってしまいました。試食におどらされたとも言えますが、

 1050円200gの半分くらい食った

ので、むしろ買わないと罰が当たるかな、と。

090819osagame 二日目は僕的に何の目的もなかったのだけど、かみさんが「紀宝町ウミガメ公園」に軟着陸。さほどテンションが上がるでもなかったのだけど、「普通にデカイ『オサガメ』の標本」や直接ウミガメに触れるイベントもあって、割と愉快。まぁ旅行の途中で軽く寄るならアリかな、と言う感じ。

で、こっからはしばし就寝。かみさんありがとうドライブお疲れ様。

090819chosigawa01  気付くとそこは綺麗な清流が流れる峡谷だった。

場所は「海山町(みやまちょう)魚飛渓、銚子川」。三重県下で随一の透明度を誇ると言う文字通り清流の中の清流。水は冷たく、ジジイには心臓マヒの恐れもあったのだけど、

 あまりにも綺麗すぎて入らずにはいられない

090819chosigawa02 その透明度は思わず水の中で目を開けても全然痛くないほどで、「飲めそう・・・」って感じ。愛知県の奥三河にも綺麗な川はいくつもあるし、過去他にいくつもこういう渓流を見てきたけど、

 ここはホントにイイ感じ。

まずポイントとして人がそれなりにいる。これだけ大人がいれば子供がもし流されても途中でかなりのフォローが期待できる。でもって最寄りの駐車場からかなり近く、川沿いの道から降りられるポイントも多い。

090819chosigawa03 ←特にこの橋。鉄製の吊り橋で、この脇からすぐ河原に降りていけるのだけど、

 「まさか飛べないよなぁ・・・」

と思った矢先に、先客の二人が今やジャンプせんとするところ、、、だったのだけど、小学生くらいの男の子は橋の欄干を超えて、小さな足場からワイヤーに手を掛けなかなか跳べない様子。下では親父さんと思われる人がカウントダウンを何度も繰り返している。

 でも結局跳べなかった。

そりゃ跳べないよ。だって

090819chosigawa04 ←これだもの。

高いよ?いやホントに。8mか10mか。セレナのCMで男のがジャンプするのあるじゃん、あれより絶対高い。っていうか、

 初心者には無理です。無理です無理無理無理無理。

090819chosigawafriend ←そこへ現れたのが地元の中学生と思われるヤローどもの集団。やっぱいいよな、こういうとこの子供たちは。すぐにとけ込めるっていうか、親しめるというか。

「余裕で跳べるの?」

A「余裕じゃないッスよ。僕昨日はじめて跳べたし」

「マジで?スゲェじゃん。何歳?」

A「15です」

B「オレ小5で跳べた!アイツ小4で跳んでたよ~!」

「おかしいし。絶対無理だし」

中には欄干の上に立って跳ぶ剛の者も少なからず居て、本気でビビる。つか初心者コースはないのか初心者コースは!

するとその中の一人が橋の脇にある岩からジャンプ!

「あそこなら出来そう・・・かな」

もう見てるそばからガンガン跳んでいく。オマエら・・・そこまでされちゃ跳ばなきゃ超ダセぇっつーか死ぬしかねぇみたいな空気になってくんじゃんかよーー(顔で笑って心で(号泣)。

意を決して岩からはジャンプ。1秒にも満たない滞空時間の後、ジャッパーーーンと水の中へ落ちる。続けて長男もジャンプ!

 「案外やれるもんだな!」

 「だね!」

でもあっちはな~。オレはマジ無理。無理無理無理無理。でも長男は結構やる気になってしまって、「行ってみる」発言。うっ父親としての威厳は、、、いやもう無くていい威厳とか。がんばれ息子よ。

その場の友人たちがかけ声をかけ盛り上げる。まるで鉄腕ダッシュのような空気の中、長男ほっとんどためらわずにダイブ!

 オマエスゲェよ・・・。

「お父さんも跳ぶしかないでしょう!」

だから無理だって。無理無理無理無理・・以下200万回くらい繰り返しても可・・・だったはずなのだけど、

 何となく橋の上に行ってしまって、欄干をまたぐところまで・・・

つか高ぇってこれ高ぇって。マジ泣きそうだし。っていうかガクブルという表現をいつ使うのが適切って今だろってくらいガクブル。超ガクブル。

 でもどうせ跳ぶならカメラで撮って欲しい。

だって跳んだって証拠が残らないと。パートさんや数年後の自分が見て「跳んでる」って結果が言葉だけじゃダメでしょ?

 一旦欄干から降りる。かっこ悪。オレかっこ悪。

でもその後も先客さんから何名かの若い衆が跳びまくり。歳を聞くと22歳で今日が誕生日なんだと。戸田さんスゲエよ。体重僕の1.5倍くらいありそうなのに、アンタ男だよ・・・。

ほどなくして長男がカメラのところに着き、制限時間いっぱい。もう跳ぶしかないと腹を決め欄干の向こう側の出っ張りの上に立つ。もうここに立ったら戻れない。ここで戻ったら格好悪すぎる。死んだ方がマシってくらい格好悪い。でも跳べるかどうかって言ったら跳べない人も絶対いると思う。地元の中学生だって15歳まで跳べなかったってんだぜ?いきなり来たアラフォーが跳べるもんかよ。だって心臓マヒとかで死んじゃったら誰が責任取って、、、さっさと跳べよオレ。

周りの連中がはやし立てる。実際は本名だったが、さしずめ、「クーリース!クーリース!」ってなもんだ。跳ぶしかない!

 「行きます!」

フッと足を踏み出し、文字通りヒューーーーーーと落ちていく。ジャッパーーーーーン・・・。一瞬のようで一瞬じゃない。もう怖くて怖くてたまらなかったんだけど、よくオレ跳べたと思う。つか地元の中学生の友人達に感謝だし。長男も彼らがいなかったら跳べなかったって言ってた。「なめられたくない」という気持ちで跳んだって言ってた。誰もケガとかしてるわけじゃない。ただ勇気さえあれば跳べる。ちょっとくらい鼻から水が入ったり、背中や手やおしりを打ったりはするものの、倒れてるような人は一人もいない。

水深は十分にあり、足が着くとしても衝撃が走るようなことはない。着水の瞬間足の裏は確かに痛いけど、それよりも踏み出す直前の緊張感が何よりも勝る。水だって全然冷たくないし、心臓はバクバクで、足もガクガクだけど泳いで岸にたどり着けないほどじゃない。

 跳べてよかった。

本気で思った。なんかこういう場面が昔あったのかどうかも思い出せないけど、もしあったとしたら「きっと跳べない側の人間」だったんじゃないかって怖さがあった。経験はなくても直面したら跳べないと、情けない、勇気のない側の人間じゃないかと思ってた。

 でも跳べた。

 でも写真は撮れてなかったーーーー!!ギャフン!つかギャーーーッフンッ!

そりゃないだろう息子よ。「だって父ちゃん早すぎるんだもん跳ぶのが」。そんなこと言われたってあの空気じゃそれほど待っては貰えなかったんだもんよぉ。

結局その後かみさんも跳び、娘は低い崖の方(僕らが最初に跳んだ方)から跳んだ。つか小4の女の子だったら跳べない子も絶対いると思う。つか橋の方も長男の友人がみんな跳べるとは到底思えないっていうか絶対跳べないよ。怖いもの。

今回の旅行で何が一番よかったってここで跳べたことだと本気で思う。面白かったとか楽しかったとかじゃなくて、「貴重な勇気を体験出来た」と思う。

ちなみに1回跳んだからって2回目が余裕なわけじゃ全然ないです。「昨日はじめて跳べた」って子も、「跳ぶ跳ぶって言いながら跳ばないじゃん」みたいな話もしてたし、実際跳んだ後もう一回橋から見た川は、

 やっぱり遠いし怖い。

って思った。でも結局長男は4回。それも最後は僕と一緒に跳んで、無事ジャンプの写真を撮って貰えました。クリスの濃い部屋初公開の僕の写真が、

090819chosigawa05 ←こちら。
つかかっこ悪いとか白ブタとかそういうのはこの際甘んじて受けますし、こんなの高くないじゃんって声も全然あると思いますよ。10m以上から跳べるポイントだっていくらでもあると思うし。
でも、腐っても8m。少なくとも校舎の2階から飛び降りるよりずっと高いわけです。
※僕の今までの一番高いジャンプが校舎2階からだったんです。
39歳で記録更新。こう言うときたぶん口にするのが、

 自分で自分を褒めてやりたい

ってヤツなんだろうな。つかかみさんは余裕だよ。バンジー出来る人なんだもの。僕とは人種が違う。チキンで結構って僕が跳んだから価値があるっていうか息子もよく跳んだよな~。オマエもスゲェぜ。小学生の頃だったら絶対泣いてたよ!?

090819chosigawa06 その後もう少し上流には「天然の滑り台」的なポイントがあり、先ほどの友人たちがガンガン滑ったり跳んだりしてた。スゲェよオマエらは、、、と思いつつも息子がすぐさまトライ&余裕の笑み。でももう体も乾いちゃったしな(言い訳)、ここで出来なくてもさっきのが出来たしな(これも言い訳)、、、。と思ってたら今度はかみさんが先にトライ。
 結構余裕。でも落ちた後正面にある岩の下に入り込んじゃうと怖いかも。

脅すな、オレを脅すな!またも泣きそうになりながらも中学生くらいの女子も滑ってる。っていうか正直ジャンプの方が絶対怖いと思うんだけど、滑り台は「危険そう」なニオイがする。落ちる所の正面にはほぼゼロ距離くらいのところに大きな岩があって、かなり当たりそうなんだよね。水深は問題ないみたいだけど、それが怖い・・・。

 でもトライしましたーーー。がんばったオレ。

090819chosigawa07 つか余裕。滑り台は「滑る所の距離が2mくらい」なので、滑りはじめてすぐ落ちる。滝壺までの1mほどの高さは一瞬なんだよね。橋からのジャンプみたいに「空を飛んでる」時間がないから、変なところを打たなければ全く怖くない。っていうか、

 よもや娘が頭を打つとは思いもよらず・・・。

と言っても飛び降りたあと浮いてくる時に(ライフジャケットを着てたことが災いしての)ゴツンだから、それほど強い衝撃でもなかったようだけど、さすがに泣いてた。スマン娘よ。父ちゃんが滑ったときは全然余裕だったのだよ。

090819chosigawa08 ←他にも上の木からロープが釣ってあってターザンのようにダイブ出来るポイントや、広いバーベキューやキャンプに適した河原もあり、距離が距離なら何度でも毎年でも来たくなるくらいいいところでした。つか車で4時間くらいかな。自分が中高生くらいだったらバスと電車を乗り継いで一泊キャンプとかの計画とか立てたりして来たら、

 超楽しい!

だろうと思いましたよ(^^。いや~でも跳べて良かった。ホント。とりあえず自分に勇気のかけらがあってホントよかった。あとみんな大きなケガとか無くてよかった。コレが何よりかな。

帰りもずっとかみさんがドライバー。行きに寄った刈谷のSAでえびせんを買って帰宅しました。お疲れ様でした。今回の旅行は「大谷の地下空洞」
http://cris-deepsquare.cocolog-nifty.com/top/2008/04/post_c97d.html
や「シラヌタの池」
http://cris-deepsquare.cocolog-nifty.com/top/2007/03/post_f6ef.html

に勝るとも劣らないハイクオリティなものになりましたよ(^^。お子さんが泳げるくらいになったら、もしくは彼氏彼女と綺麗な水で自然を満喫しつつエンジョイしたいという人にこの銚子川上流はオススメ度★★★★★です!。
※でもケガとかは自己責任でよろしくですが。

090819chosigawamap ←周辺地図ね。

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コメント

すごいじゃないかー!!同級生としては尊敬するね。

投稿: YGH、T・H | 2009年8月19日 (水) 14時21分

一瞬誰かと思ったら、、、(^^。コメントども。
ぜひT・Hさんも飛びに行って下さいませ!
なんかいろいろ得るものがあると思うよ~。
自分はありました(^^。
あ、でも飛べなくてもいいところです。凄く水も綺麗ですし。
名古屋からなら3時間弱くらいかしら?

投稿: クリス | 2009年8月20日 (木) 01時27分

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