O3b
Googleがネット接続をフリーにするためにいろいろ考えてるって話は以前したっけか?今週の週刊アスキーにとっても面白いというか僕好みのコラムが載ってた。いつもの歌田さんの仮想報道。
基本広告収入で大きくなったGoogleはその媒体がより多くの人に見てもらえることが何よりも大きな増収に繋がるわけで、例えば携帯電話とかネット接続とかをフリーにすることができれば、その分自分たちにそのメリットは返ってくるという話。だからOSとかメーラーとかいろんなフリーウェアである意味無言の圧力を掛けてたりするわけだけど、その話を聞いた段階ではまだまだなんつか、「受け身」な感じが拭いきれなかった。
結局キャリアあってのこと。
って感じがして。でもタイトルに上げた「O3b」プロジェクトの話はそれをかなりアクティブにシフトさせた。
O3b=OTHER 3 BILLION 「ほかの30億人」
もうこの発想からして惚れる。ネットに接続できない地球上にいる30億人の住むエリアにお手ごろ価格(できたら無料)でネット接続を提供する。
つかやり方はともあれ、「30億人」を対象としたサービスをやろうという発想が凄い。30億人って一言で言っても日本人の20倍ですよ!?ザックリ地球の半分の人間をたかが一企業が対象になんかしようというのって凄くないですか?入社できることが凄まじいステータスになるのも頷けるというか、知り合いの知り合いでもいいからGoogleに勤めてるって人が居て欲しいみたいな?ある種のカリスマみたいな感じがする。
要はケーブルを引くより安くネット環境を構築するために、地球上全てをカバーするために最低限必要な人工衛星5つの3倍以上の15機もの人工衛星を現在建造中だという。来年中にはアフリカの8063km上空に打ち上げるプランがあるという。
人工衛星を使ったネット接続がどの程度の速度になるのかは正直まだわからない。でも、
Googleならやりかねないし、実際にやってしまう気がするじゃないか!
O3bの中にはたぶん日本は入ってない。でも16機の人工衛星の中には入っているはずだ。
どんなプランで造られ、どんなタイミングで打ち上げられ、実際に稼動するかどうかもわからない計画ではあるけれど、その壮大さ、先見性は、ある意味アポロ計画をも彷彿とさせたと言ったら言い過ぎだろうかね。
こないだサマーウォーズ見ていて、全世界で5億だか10億だかの人間がその仮想世界OZの中で遊んだり仕事したりくつろいだりしているって話があった。それが近い将来なのか遠い未来なのかはわからないけど、
もし実現するとしたら、Googleがどっかできっと一枚噛んでるに違いない。
そう思った。
余談だけど、僕が毎週楽しみにしてるコラムは、ファミ通WEBのメッセサンオー店長のコラムと、この歌田さんのコラム。そして以前も紹介した、これも週アス巻末の岡田斗司夫のもの。
店長のコラムはファミ通の中でのコラムなのに全く提灯を持たないナイフのような鋭さを持った内容で、PS3やモンハン、ドラクエを文字通りぶった切ってる。ぶっちゃけ写真週刊誌でも同じ様なことをしてるのかもと思うんだけど、やっぱり実際に最前線で働いてる人の言葉は重みが違うし、文章自体も結構面白いと思う。
歌田さんのコラムは僕好みの「近未来」を取り上げる感じで、個々のネタに対して好き嫌いは正直あるものの、総じて僕の知らないことを書いてくれて、知識欲が結構満たされる感じ。オススメ。
オタキングのコラムは思いっきり転載して紹介したくらい面白い時もあれば、ホントにオタクな内容の時もある。でも今はまた面白くなってきたので、今週号に目を通す機会があったら読んでみてもいいと思う。巻末なので探すのも楽だしね。
他にもたぶん読めば面白いって話はいくらでもあると思うけど、基本活字が嫌いなのでなかなかチャンスがないんだよな(^^;。ファミ通が面白くなくなってきてるから、何かのきっかけがあれば定期購読するんだけど、40前になっていろいろわがままになってるから素直にみんなにオススメとか訊けなかったりもするのだ。オッサンマジウゼーみたいな?
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