未来のゲーム
たまに考える未来のゲームの回がやってまいりました。自分で以前書いたブログのネタで、「ファミコン黎明期に今ある何を持って行くと一番ビックリするか」みたいな話を覚えてらっしゃりますかね。バーチャファイターが出た直後にPSPを見せに行くとか。
最近の進化は以前ほど強力かつ高速じゃないにしても、ところどころでエポックメイキングな変化があって、きっと僕らの知らない未来には僕らの知らないゲームやハードが存在するはずです。そんな「まだ見ぬ未来」から、どんなものが今の僕らの目の前に持ってこられたらビックリするか。技術とひらめきの進化はどんな驚きを僕らに与えてくれるのか。
当たるとか外れるとか技術的に可能か不可能かなんてのは無粋な話。これはあくまで夢のある未来の話。それまで自分が生きてるかどうかとかは別の話。
ポリゴンが初めて出た頃はまだそれが「ポリゴンだ」ってだけで凄かったじゃん?ファミコンは1つのキャラに4色しか使えなくて、拡大縮小するだけでもう信じられない未来だったわけじゃん?量的な拡大はもう衝撃を生みにくいと思うんだよね。PSPサイズでPS3が動いたとしても、DSがWii並のソフトを動かせるようになったとしても、それは連なる歴史であって衝撃の未来じゃない。
衝撃の未来ってのはやっぱり衝撃がないといけないと思いつつ今回僕が考えたのは、
ヘッドマウントディスプレイ
※サングラス程度の大きさで電気的に透明度が操作出来るもの。電力を無線で飛ばすことで大幅な軽量化と長時間駆動を実現。
バーチャルリアリティの究極はやはり視界が全てその世界になることで、ホントは戦場の絆みたいな半球型のモニターの方が良いかも知れないけど、それは正直現実味がない。ぶっちゃけ電車でHMDを付けてたりしたら今だとスゲェ引かれるかも知れないけど、以前はPSPやDSだってそうだったんだから、問題はそこじゃないと思う。つかHMD自体は前からあるわけで、重要なのは中で動くソフト。
映画が完全にデジタル化されるんじゃないかな~と。
技術が進歩する課程で、人間が演技したりカメラで撮った物を、そのまま3Dのデジタルデータに変換して動かせるようになるんじゃないかと。動きやセリフを映画のワンシーンからそのまま任意に動かせる。視点もザッピングも思うままに切り替えてロールプレイできるようなゲームが登場するのではないか。
正直ホログラフィによる3Dってのもあるかなぁと思ったんだけど、それだと背景とか視界を明確にわかりやすくする為のハードルが高くて、旨みが少ない。でもこのシステムが実現すれば、
エロにも応用が利く
普通のAV女優が出てるDVDがあって、それがそのままデジタルデータとしてポリゴン化され、現実の女性、男優と同じにしか見えない中で、自分の思い通りに「中の人」として振る舞い視点を動かせる。
音声に関しても「ただの音を本物の息ように感じさせる」技術はもう出来てるんだよね。昔テレビで実際に試してみて仰天したもの。「マジでオレに息吹きかけてる!」みたいな。
でもってそれがオンラインで繋がる冒険。
どう?未来じゃない?
メガネを掛け電源を入れるとそこには実写と同様の電脳空間が広がっていて、ファンタジーでも推理アドベンチャーでもパズルでも隔世の没入感が得られる。もっと言うと軽量のメガネ型なので体勢を問わずに出来る。
コントローラーはPSP程度の大きさがなんだかんだ言ってベストな気がする。電力を飛ばす側だから相応の重さにはなってしまうけど、極端に小さいと結局操作性が悪くなる。Wiiリモコンの時も少し思ったけど、特異なデバイスが正解になるのは大きなハードルが要るんだよね。
※体に心電図の時みたいな電極を貼り付けたりとか。
視界がほぼモニターという状況は高解像度も同時に満たしてないと、「右上の方にサブディスプレイを表示」みたいなことが出来ず、ベースとしての技術向上はやっぱり必須。ただ、今のPS3や360のように「解像度に溺れて文字が小さくなりすぎる」のは本末転倒だから、そういった意味でのより人に優しいマンマシーンインターフェイスとしての完成度が求められるところかな。
実際の車に乗っているような臨場感は、振り向いて左右の視界を確認することでも強く感じられるだろうし、海に潜ったり秘境を探検したりするのも耳元に感じる違和感や、虫や獣の鳴き声、暗くなる怖さは視界の遮蔽率が高いモニターだからこそ成し得る領域があるはず。
脳トレや筋トレも視界の広さは世界を変える。たとえば今はニューヨークマンハッタンだと言われてもそれはただのポリゴンのハリボテでしかないけど、未来なら今のストリートビュー以上のクオリティには仕上げられるはず。となれば、
本当に世界の街を歩いているような感覚が実現しうる。
ライブビューと360度カメラの進化の先には、家にいながらにして世界中、もっと言えば宇宙や海底まで思うとおりの速度で、その世界の音を感じ、言葉の壁を越えて談笑出来るかも知れない。
ヘッドマウントディスプレイは、よく他の人から見えないという話があったけど、技術的にはたぶん全然透過性を変動させて目視で認識させたり、ペアリングして位置情報を把握させ、モニター上にアバターとして(目の前にいる人を目の前にいるように)表示させたりも出来るはず。当然のようにボイスチャットにも対応するし、ブルートゥースなどで、「携帯電話を使った文字入力」を飛ばすことも出来るかも知れない。
なんだかんだ言って人間はひとりになりたくないわけだから、より強い繋がりをよりイージーによりリアルに感じさせることが出来れば、たぶん世界が変わる。つかマトリックスってそういう未来なのかもな~。なんだか今共通点の多さに気付いた気がするよ。
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以下ちょっと余談。
最近の週間アスキーにGoogleのコラムが載ってたんだけど、Googleってアメリカで試験的に面白いサービスをしてるみたい。
どこに掛けても(例えば携帯に掛けても家電に掛けても)指定した電話(複数)が鳴るサービス
今は携帯ならその携帯そのもの、家電なら家電それ1つずつに電話番号が割り振られていて、違う番号に掛けることで違う電話機が鳴るシステムなんだけど、Googleのそのシステムのコンセプトは個々の「人間」に電話番号を割り振るようなビジョンらしい。ただまぁ難しいことはどうでもよろすぃ。具体的にどういう事かと言えば、
ナンバーポータビリティを無料、進化させた形で、電話会社の競争を非常に煽るシステム
ということ。
Googleは将来的に「どこにいてもネットに繋がる社会」を作ってくれそうな気がするんだよね。実際広告宣伝費だけでそれが実現するのかという疑念はあるけど、こうしたサービスはその過渡期を示唆するに十分だと思ったりもする。
※地元のマウンテンデューという町では無料でネット環境が構築されているらしい。
そうなると当然というか必然というか、電話はネット電話になり、どこに掛けるにも電話代が掛からなくなったりするかも知れない。電話代を前提に0円携帯があったのも昔の話。より高機能高価格で「通話料永久無料」の携帯電話が生まれたりするかも。
※当然電話会社は猛反対するだろうけど、基本国営じゃないんだからGoogleが無料の電話を提供するとなったらそれなりに「別の財源」を確保しつつ追従せざるを得ないのかなぁとか思ったりするけど、僕的には携帯電話という文明の利器が「日本を食い潰した」とさえ思っているので、むしろここで「携帯を食わせる為に掛けていたコスト」が浮く分他に使ってくれる→経済効果が高いんじゃないかと思ったりするんだけど、実際はその浮いた分のコストで新しいハードを買うだけになったりするんだろうか・・・。
僕みたいな貧困なイマジネーションしか持たない人間には「その先にあるもの」が何なのかわからないけど、どこにいていつでもネットに繋げられる環境というのは、前述の「未来のゲーム」のファクターとしてかなり有力。つかホントにマイノリティリポートみたいな個人を識別することが凄く重要なことになって、誰がどこにいてもわかる世界とか、プライバシーがあってないような世界とかになっていくのかも、とも思う。ああでもそれって「どこにいてもモンハンの通信プレイが出来る」なんて甘いモンじゃないのかも。わかんないけど。「未来のゲーム」はもっと生々しくてどす黒いモノなのかも・・・。
でも何でもかんでもが無料になる一方で、企業はどこかで利益を上げなきゃならないわけで、いくらニコニコが大人気でもプレミアムユーザーが相当数ないと運営はやっぱきついんだろうと思う。オンラインコンテンツだけで集金するビジョンの「PSPGO」だって、本当に自信と裏付けがあってそういう仕様にしたのか甚だ怪しいモンだ。
結局お金がどんどん世界からなくなっていって、進化どころか退化、簡略化されたソフトがどんどん増えていくというネガティブな「未来」だって全然あり得る話。今でこそハリウッドは何百億円も掛けて映画撮ってたりするけど、それだってコストに見合った売り上げが見込めなければどんどんパイのお皿は小さくなっていくでしょ。かといって携帯アプリじゃ満足出来ない層は絶対的にいるわけで・・・。
巡り巡って今くらいのハードとソフトが案外未来まで続くのかも。
※進んだり戻ったりしながら
と思ったりもするわけ。どこにいてもネットに繋がる環境になったからって別にわざわざ出かけていってドラクエがやりたいわけじゃない。家にいるときは家でやればいいわけで、むしろゲームってそう言うモンだとも思ったりもするわけで。
でもきっとそういう「どこでもネット」の時代になったらなったで、上手く時流に乗れる人が儲けて、大きくなるんだろうな。
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