96時間
電話で友人のnoriくんがフックしてる、なんてことを申しましたものだから僕の方も、「そうなんだよねぇ面白そうなんだよねぇリーアム・ニーソン」。
たまたま直前に見た記事で名前を覚えたからって調子に乗って口にするなよリーアム・ニーソン、、、と思いつつこう言うときくらいしか言う機会がない知識であればそれはむしろナチュラルか。ちなみにリーアム・ニーソンは僕の中ではエピソードIファントムメナスのクワイ・ガン・ジン以外の何物でもない。つかクワイ・ガンが誰かとかそいうこと言う人はとりあえずトイレにでも行って洋式便座の上で踏ん張って下さい。あ、その時下痢だったりするとアウトオブバウンズの危険性が高まりますので注意です。
でも相変わらずというか最近自分が見たい映画を全然最寄りのシネコンでやらないのはなんでかね。単に少数派ってこと?そうかもなぁと思いつつ夜9時15分くらいからのレイトショーへ。遠いけど仕事終わりでも十分間に合う時間なのは嬉しいところ。
お客さんは結構少なめ。まぁ主役もそうだけど、(GIジョーやウルヴァリンと比べて)それほど派手なアクションがあるようにも見えなかったし、タイトル的にも「48時間」なの?「60秒」なの?みたいな個性のなさ。ぶっちゃけ見終わった後も、
これで96時間って邦題はどうかなぁ~
って思った。
ストーリー的にはアメリカ映画に多い、「離婚した奥さんのところにいる娘に誕生日プレゼントを届けに行く冴えない元亭主」的導入。娘が友達と二人でパリへ旅行に行くというのを渋々了承するも、結局娘たちはパリで誘拐され、以前政府のややアンダーグラウンド寄りの仕事をしていた、いわゆるマスターキートンを肉体派にした感じの、ぶっちゃけスティーブン・セガールの役所か?いやでもセガールだとあの序盤の情けない感じは出ないし、、みたいな主人公パパが単身助け出しに行くという話。
リーアム・ニーソン(以下パパ)は、パッと見おじいちゃんにも見える顔のしわと(実年齢は57歳だから実際おじいちゃんと言えなくもないけど)ライティングがちょっと後方によるとすぐ目の辺りが影になる彫りの深さ。ちょっとスネークっぽいと言えなくもない感じで、それほど強そうには見えないんだけど、背は高いし、走ったり格闘したりという肉弾戦もそこそここなす。でも、一番重要なのは、
その容赦のなさ。
ネタバレになっちゃうので多くは語らないけど、ホントセガールのようなわかりやすい強さとカタルシス満載。「オマエ最初から殺すつもりだっただろ!?」と問いつめたくなるような、娘のためなら何をしても正当化されるんだよっ!と言わんばかりの殺戮ぶりに思わずウットリ&ニヤリ。昨今主人公が今ひとつ強くないというか、弱みがあって、付けいられる隙があって、、みたいなのが多かった気がする中、
※アメコミ各種、トランスフォーマー、他にも絶対あったと思うけどパッと思い出せない。
パパの活躍はとってもスカッとする。
ストーリーのひねりもどんでん返しもないホント直球の救出モノだけど、とりあえず「急いでる」感をキープしつつシーンがどんどん展開していくので見ていて飽きさせない。ただ、それを単純で面白みがないとしてしまう人もいる気がするのも事実で、正直後の世に名前が残るかと問われたら答えはNOかも。全然違う話だけど、このパパの雰囲気はバンテージポイントのデニス・クエイドに近い感じもしたかも。あの映画も割と面白かった反面、後の世に名前が残りそうもない点
まぁ予告なり情報なりを得て「見に行きたい、見に行こう」と思ったような人が見る分にはハズレじゃないと思いますけどね(^^。僕的は★★★ってとこかな(やや甘め)。
余談だけどパパの元奥さん役の人が、「絶対どっかで見たことがある。絶対ある。この目の周りの雰囲気、視線の強さ、絶対ある。誰だっけーーーー?」とかなり長い間モンモンとしてたんだけど、最後の最後で、「グレイだっ!」とわかってかなりスッキリしました(^^。
あとスタッフロールの後には別に何もありませんでしたので、気軽に劇場を後にして大丈夫です。
最後に少しだけネタバレ感想・・・
※反転してね。
一番気持ちよかったのは、実行犯を突き止める瞬間ですかね。つかアイツが黒幕じゃないってのは新鮮ではあるものの、何か憎しみの度合いが薄れないか?とも思ったり。でもかっこいいから許すけど。
あと娘が誘拐される瞬間の緊張感もたまらなくよかった。1秒が重い感じ。
総じて「96時間」というタイトルである必然は薄いんだけど、「時間がない」という切迫感は心地よい。娘を見つける為に、昔の同僚(今は事実上の敵)の奥さんすらも容赦なく撃つ(殺しはしないけど)。そのためらい無い決断と行動がとにかく爽快感がある。
正直敵方のカリスマ性がほとんどないのが残念で、もう少しラストで戦う相手の描写があってもよかったかな、とは思った。「強い相手をより強い主人公がねじ伏せる」ところに面白さはあるわけで。やっぱりギニューやベジータの方がキュイやラディッツより魅力的だと思うわけです。
まぁ損したとは思わないけど、DVDで見てもよかったかな、とは思ったかな。
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