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2009年9月10日 (木)

K20

休日と言うこともあり何もせずにダラダラネットやって一日終わるのもなんだということで借りてきた。他にいくつも候補があったのだけど、他の候補は他の日でも「見たくなる」可能性がありそうだったけど、K20はあんましヒット率が高くなさそう
※今日は見たくなったけど見たくなる日はそう多くなさそうというか。

K20は要は「怪人二十面相」の映画だ。特撮を駆使した今どきのレトロというか、雰囲気的にはスチームパンクみたいな印象の、山崎貴監督風の絵作り。まぁそれを感じたのは主演が金城武だったからかも知れないけど。

しかし僕の知識はここまで。「怪人二十面相」「金城武」「SFX」の三つのキーワード以外は全く予備知識はなく、あとは公開当時結構な評判だったということだけ。言ってみればミーハーな衝動で見たいと思ったわけだ。

で、

感想なのだが、、、正直ツライところの方が多かったかなぁという感じ。気持ちのいい場面とストレスを溜める場面が交互に来て、全編通して楽しい面白い映画とは言えない作りになっている。ある意味ハリウッドライク、教科書通りの仕上げとも言えるが、「好み」という点で言えばどうしても点数を低くせざるを得ない。

とにかく時代背景というか世界観のベースに、「より格差が大きくなった異世界」というのがあり、義賊としての怪人二十面相が助ける相手=貧民層という図式に説得力を持たせているのが逆に重くなりすぎている。派手なSFXや二枚目金城武、ヒロイン松たか子という布陣は、見る前にある程度ライトな期待感を煽るが、実際はかなりシリアスな場面も多く、見ていて思わず早送りしてしまったところも少なくない。僕が映画を見ていて早送りするケースはほとんどないので、その重さはそうとうなモンだったと思って欲しい。

ただし、先に書いたように気持ちのいい場面もそれと同じくらいある。

まず音楽が素晴らしい。担当の佐藤直紀さんは名前こそ知らなかったけど、三丁目の夕日やエウレカセブン、逆境ナイン、最近だとバラッド名もなき恋のうたなんかも手がけていて、

 かなり壮大。ある種ジョン・ウィリアムス的

なメロディを奏でてくれる。一回聴いただけでちょっとサントラが欲しくなるほどで、メインテーマ以外もかなりイイ感じに響いてきた。

オープニングもアニメもイイ意味でマーヴルっぽいというか、この時点ではまさかこんなシリアスな話になるとは夢にも思わない作り。

余談だけど企画のROBOTという会社は、踊る大捜査線や三丁目の夕日だけでなく、ジュブナイルや銀色のシーズンなど、密かに「僕個人に訴求する」作風が多く、その作品がROBOTであることを知らずとも、「面白そう」と思わせる見せ方が出来る会社。今回もそれでつい借りてきたわけだけど、まぁ当たらずとも遠からずというところだったかな。

他にもあまり具体的なことを書くとネタバレになってしまうけど、修行するシーンは結構いい。何て言うかもうこれはジャッキー・チェン世代には仕方ないレベルなんだけど、努力して勝つという図式はホント普遍のものだなぁと思う。金城武は決してスタント出の「アクションバカ」じゃないから、正直マッハのようには行かないけど、それでも結構がんばってるし、そもそも彼が嫌いじゃない僕としては許せてしまう面も大きい。

そう、この映画は監督が女性で、全体通してその感性が表に出ているシーンがいくつもある。これを由とするかどうかでこの映画の評価はかなり変わると思うんだけど、

 僕的には残念ながら惜しい止まり

何て言うか、「比重の違い」のようなものを感じた。さっきも書いたけど、もっと気楽に楽しい映画に(たとえ世界観が重くても)出来なくはなかったと思うんだよね。性格を軽薄にしたり、ギャグやガス抜きのシーンを増やしたり、場面そのものも全体的に(まぁ怪人二十面相の映画だから当然っちゃ当然だけど)夜が多すぎる気もした。

子役がなかなかイイ演技をしていたり、主人公のおやっさん役の國村隼があまりに美味しい役をやったりと、光る部分も多かっただけに、無下には否定しないけど、期待すればするほど裏切られるというか、期待しなければそれなりの結果は残るという作品かな。

あ、あと気に入らなかった点として少年探偵団がすごくおざなりに出てくるのは良くない。なんていうか僕らの世代には「BD7」として「かっこいい少年探偵団」が遠い記憶に残っている。それなのに今回は一瞬、それも言うなれば悪役の手先みたいな感じでの扱いで、、、この辺りも女性監督の価値観なのかなぁと思った。

評価は★☆。公開当時の評価はさすがに高すぎるってのがクリス的感想かなぁ。

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