フォルト!!
※一応18禁の方向で。
先日J太から借りたギャルゲーの一人目をクリアしたので感想を少々。
キャラの見た目は可愛く、ストーリーも鬼畜さどころか嫌みな展開がこれっぽっちもなく、主人公がモテモテの僕的には鉄板な設定なのに、直前にプレイしたマジ恋のクオリティがあまりにも高かったために、どうしても低めな感想になってしまう。
キャラはメインの女の子がわずかに二人。サブキャラが二人の計4人。男性キャラは主人公の顔が映ることはなく、親友が一人だけ。実にマジ恋の10分の1レベルという寂しさ。
※顔が出ないキャラもいないことはないが少ない3人くらい?
ボリュームもそれに応じて少ないというか、アプローチ可能な4人に関してもかなりの部分でテキストがかぶっており、ぶっちゃけ
※全員クリアしたわけじゃないけどメインを一人クリアした段階で
4人合わせてマジ恋一人分くらい
と言っても過言じゃない。いや、正直な話それよりも少ないと思われるほど。
まぁボリュームがその内容の善し悪しを決めるわけじゃないのだけど、フォルト!!の場合、加えて主人公の(ボイスのない)テキストの割合が多い。ぶっちゃけその解説度はウザさを感じるレベルで、気持ちよく会話をしたいのに、いちいち3回くらい思惑が入るのでテンポがかなり悪い。またその心理描写も特に個性のあるキャラでしっかりと描かないと不安定になるような設定であるならいざ知らず、いたって普通のギャルゲー主人公。ちょっとヘタレでちょっとかっこよく、基本女心を読めないけど、いざというときはやりそうな、(実際にはそういう意味での「やる」場面はない)キャラ。
女の子のボイスもまぁ当たり障りのないエロい子というか、いわゆる清純派に見えて乱れると凄いとか、妹だけどお兄ちゃん大好き、でも表にはそれを絶対出さないツンツンとか、ハーフの先輩がなぜか最初から主人公の事が好きだったり、担任は巨乳ロリメガネだったり・・・。いかにも過ぎてプレイ中何度も脚本家のイメージが脳裏をかすめる。要するに「男の書いた言葉」の印象がちらつく。こういうキャラが好きな人ならたまらないのかも知れないけど、正直薄さは禁じ得ない。
舞台が高校のテニス部ということもあって、テニスに関する描写も結構深く濃く出てくる。用語やシチュエーション、特に練習やテクニックに関するパートのディティールはかなりのレベルで、エースをねらえ!やフィフティーンラブ程度の知識ではちと荷が重すぎるほど。果たしてギャルゲーにここまでの説明が必要だったのかという疑問は拭えないのだが、まぁキャプテンのストーリーに厚みを持たせるためには不可欠だったのかなぁと好意的に受け止められなくもない。
システム周りもマジ恋の至れり尽くせりな環境からするとかなりシンプル。直前の選択肢に移動できないし、CTRLはトグル式スキップで「押してる間だけ」と比べるとやや使いづらい。フォントも変えられず、既読の文字色を未読と同じ色に出来ないし、
※青だと結構読みにくい。
セーブファイルの数が150と多いこと、セーブリスト画面に「ロード」の選択肢があること以外はマジ恋に軍配。おまけモードの場面選択はサムネイルがあってわかりやすいけど、やっぱり既読の文字色になってるので読みにくいのが残念。
とにかく主人公がモテまくりで重さのほとんどない(妹は正直ウザいけど)展開なので、リアリティを忘れて「BOYS BE・・・」を読むようなつもりでプレイすればそれなりの満足は得られるかも。
※文字ウインドウが大きめでバックのグラフィックが隠れがちなのも不満だった。今思い出したけど。
ただやっぱりマジ恋と比べるとキャラの立ちは甘いし、物足りなさの方が大きいかな。女の子は他のギャルゲーと比べても結構かわいいと思うのに、ちと残念。評価は★☆かなぁ。
※↓こういう掛け合いは嫌いじゃないんだけど、、、いかんせん少ないんだよ。
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