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2009年10月 2日 (金)

ドゥームズデイ

前田さんの映画批評で「オススメ」となっていたので期待していたのだが、、、まぁ価値観の違いというものはあるわけで、正直見終わった後「どこら辺がオススメだったんだろう」という疑念が沸々と沸いてきた。

致死性のウイルスに感染したスコットランドを隔離し数十年。壁の外でもそのウイルス感染者がみつかり、これはヤバイと壁の中へ抗体を求めて精鋭が送り込まれる。主役は隔離直前に母親から軍人に預けられスクスクと戦士に成長した片眼の女性。最初キャサリン・ゼタ・ジョーンズかと思ったけど、どうやら別人のようで、まぁ冷静に考えれば彼女ほどタッパもないか。

壁の中はもう完全に退廃しきった北斗の拳&マッドマックスの世界で、派手なメイクの暴徒どもが人肉を喰らう非日常。でも正直ここで既に違和感が沸いてきた。だって外界からは完全に遮断されていて、
※脱出しようとしても入ろうとしても自動で撃ち殺されるセキュリティシステムが万全。
当然20年も30年もってことになれば、何かを食べなきゃ生きていけないし、じいさんだって赤ちゃんだっていておかしくないのに、いるのは全員若者男女。統率が取れてると言えば聞こえはいいが、あれじゃあ「誰が食料になるのか」と妙に冷めてしまう。

派手な装備で突っ込んだ装甲車も、火炎瓶におびえたり簡単にフロントガラスが割られたり、どう考えても怪しすぎる若い女の子をいきなり車の中へ保護したりと、ツッコミどころしかないような手触り。妙に長いライブシーンや、結局なんでみんなが生き残ってるのかわからないままの進行に違和感は膨らむばかり。

とどめは中盤でいきなり世界観が「中世ファンタジー」にシフトする下り。マッドマックスから一転風光明媚な観光地のごとき背景に中世の城&鎖かたびら、ヤリ、弓、コロッセオの世界。まぁさすがに魔法はないし、銃器もないわけじゃないのだが、見ていて、

 お金の使い道がわからなかったのかなぁ

と思わずにはいられない。前田さんのページによれば1000万円で映画を撮れる監督に30億円あげちゃったというのだからこれも妙に頷ける話。

とにかく雑多な要素を織り込みまくっていて、細かいことは全然気にしない展開。何十年もほったらかしの世界になんでピカピカのスポーツカーがそれもすぐ走れる状態でキーもついてガソリンも劣化せず保管されているのか。携帯電話もまたしかり。30年前の携帯が今使えると思うなよ!?乾電池の保証期間だって10年がせいぜいだろうに。

アクションシーンに関してもこれでもかと人が死ぬのだけど、正直見せ方が雑でデスレースの時に感じた「ウォッ!」感は全くない。命が安い世界と言えば弁解が立つと思っているかも知れないが、いやいやどうして味方の方も軽い扱い。でもってカメラワークに演出が甘いためか、正直緊張感もなく、やや眠い仕上がり。

多額の予算をキャストではなく爆発とクリーチャーと大量の小物&世界演出に費やしてしまったためか、見ていて「誰が活躍するのか」がよくわからない。主人公以外では唯一壁の中のリーダー的役割のモヒカンがアップでよく出てくるが、ネジが取れてるのかどうも魅力が薄い。死に様ももう一歩カタルシスが欲しかった気がする。
※顔はブルース・ウイルスに似てた。でもあそこまで若くないよな。さすがに。

全体的に絵作りは派手なので映画館で見た方が楽しめるタイプの作品に違いはないが、
※今日は1日で日中でも1000円だったし。
その昔マッドマックスに心を奪われ、北斗の拳を毎週楽しみにし、デスレースを楽しんだ自分としては、正直評価は★くらい。もし観に行くなら徹底的につっこめる野郎2人体制で行くのがオススメかな。

あ、そうそうスタッフロールの後には何もないので気軽に席を立って大丈夫です。

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