ゼルダの伝説
「よぅクリス、『ゼルダの伝説』たぁどのゼルダの伝説なんだぃ?オレァこれでもゼルダに関しちゃぁちょったぁウルセェぜ!?」と全国津々浦々のゼルディストたちが目を糸のように細めアゴをちょっぴり前に突きだして腕組みしてるところだと思います。つか正直な話かなり気合い入れて書く予定だったんですが、息子がプレイしてる最中に寝てしまい、起きたらモチベが急落しておりましたのでテキトーに流して後日、またテンションが浮上する、例えて言うなら「我が青春のアルカディア」でアルカディア号が地割れと共に空へ浮かび上がる時のような、え?そりゃヤマトじゃダメなのかって?おいおいそれじゃあいくらなんでも例えが古すぎるだろう。いったい読者様の年齢をいくつだと想定してるんだい?ん?五十歩百歩ドングリの背ぇ比べだって?ん、まぁ今回はそういうことにしといてやらぁ・・・
うさんくさい猿芝居はコレくらいにして。
今日も元気に下痢でした。晩飯の時の麦茶が原因だと思われます。我ながら弱ぇぇ。しょうがないですそういう星の下に生まれてしまったんですから。
昨日は長男の友人TK也奈技TK魔君(仮名。つか長ぇので以後TK君)が泊まりに来ていたんですが、肝心の長男があっさり寝オチしてしまって間が持たない状況になったので、いつも通り僕の独断で彼に1本ゲームをやらせることにしました。
チョイスしたのは「初代ゼルダの伝説」
我ながらなんでまた、という気もするんですが、まぁ何となく。僕の中で「古くならないゲーム性」として、発売当時から、そうですねぇスーファミ版プレイ時にもまだ「初代の方が上」だと認識していた記憶がありますから、かなりの長期政権で「№1」だったタイトル。案外今遊んでも楽しめるんじゃないかと思ったわけです。
特にTK君は一度もゼルダをプレイしたことがないという。
これはイケルだろうと。ある意味逸材だと。ゲームを知らない人にゲームの面白さを教えるというのはまるで、、、、実体験に基づいてない比喩をしようとするなオレよ。さて、まず開始早々彼はやってくれました。
洞窟に入らずにどんどん探索開始。
「て、敵に攻撃できないんですか!?」
まぁそうだろう。剣持ってないからな。と思いつつ静観。
「こっちじゃないのか・・・」
と反対側へまたも洞窟をスルーして移動。スゲェな素人。
その後も、僕が妖精の泉にたどり着いた彼に、「この場所はよく覚えておけよ」と言うと、
「わかりました。っっと1つ岩のある上っと、、、」
と自分で言っておきながら、HP残りハート半分の状況で「1つ岩のあるマップ」をそのまま右へ移動しようとしたり(思わず「さっき『1つ岩のある』って言ったよな!?」って聞いたら「へ?そんなこと言いましたっけ?」と、聞き返される始末)、何回も何回も何回も何回も海岸入口のリーパー(名前微妙に失念。地面から出てくる赤いヤツ)の攻撃を喰らったり、どこをどう間違ったのか、
西の迷いの森、東の手紙をくれるじいさんに会ってるのに、全然LV1ダンジョンに辿り着けない
という凄さ。スタート地点からそんな遠くないよ、と言うのに、巧みに橋を上に移動してしまう選択眼。なんとか辿り着いたあとも、「岩を押す」アクションに気付くのにかなり時間が掛かった挙げ句「おおっ」と絵に描いたようなリアクションで僕を楽しませてくれたり、ホント、
知らないってのはこれほど素晴らしいことなのか。
と痛感させられることしきり。LV1をクリアした後も、これまた全然LV2、LV3が見つけられず、「どんだけ術中にハマってるんだよ・・」と思わせたり、相変わらずリーパーにダメージを喰らったりするスーパープレイ。有野課長がなくしてしまった何かが彼にはある。
結局LV2がどうしても見つからないということで先に見つけてしまったLV3を攻略開始。ご存じの方も多いとは思いますが、LV3にはタートナックがいるんですよね。ホント泣きたくなるほど強いヤツが。TK君もご多分に漏れず四苦八苦。慣れてくればコツも見つけられるんですが、ゼルダ素人はそれを体で覚えるしかない。思わず応援にも熱が入るんですが、、、
たぶん1時間くらい苦戦し通し。
特に5匹のタートナックを倒したあと6匹出てくる宝物庫の直前なんて、「こりゃぁ心が折れるかなぁ」と心配になったものですが、案外こういうところはスルリと抜けたりして、「これがゼルダの面白さなんだなぁ」とシミジミ感じたり。この面のボスの4方にパックンフラワーみたいなのが付いたヤツも、
※僕はこのボスが一番嫌い。だって移動が速くなるんだもの。
ボム1発で撃破!
ホントに侮れない。
その後も「2面を見つける前に」ホワイトソードをゲットしたり、入手したイカダでたまたまハートの器をくれるジジイを見つけたりとファインプレイ?を連発。そうかと思えば2面でシルバーブーメランを入手する場面で、
またも1時間くらい頓挫
したり。青いヴァンパイアみたいなヤツに「あと1撃」というところでやられちゃうケースがとにかく多くて、見ていてかなり熱くなる。このあたりたぶん長男だったらボムを連発して一気に片を付けるんだろうけど(タートナックの時もそうだった)、不慣れなTK君はそういうところに「イイ意味で」機転が利かない。
だからこそ倒せたときが嬉しい。
結果なんと、
2面クリア時にはルピーが255まで貯まっているという状況に!
さすがにこれはもったいないので、僕がやんわりとヒントを出して指輪を購入。そこで僕も眠くなったので寝てしまおうと部屋を後にしたのですが、効果を言わないのもかわいそうだと思ってUターン。
「店長コレって何の意味があるんですか?」
「あ、防御力倍だから。ハートが倍に増えたようなもんだから」
「それって凄いじゃないですか!」
そう凄いのである。アンタの貯めた250ルピーは無駄にはならないのだ。アンタの苦労して苦労して手に入れたシルバーブーメランは、シルバーブーメラン以上の恩恵をアンタに与えることになったんだよ。
結局彼はLV4でのはしごを手に入れるところまでプレイして事切れてしまったようだけど、見ていた僕的には非常に楽しい娯楽となった。個人的には「全てを知らないままで」裏ゼルダまでクリアして欲しいと思うけど、さすがにそこまで独力は不可能極まりない。何とかついさきほど始めた長男と
※と言ってもさすがに勘所がわかってるのでかなりサクサク進む。ただ「彼も2面より3面を先に見つけてしまったが。っていうか3面クリアするより先に4面ではしごを手に入れてしまったが」。
協力して謎を解いて欲しいなぁと思う。
ただ惜しむらくは耳の大きなヤツの存在。これがファミコンだったら2コンを使って「ワッ!」と驚かすことで即死攻撃の助力となったのだが、、、。説明書には「ポルスボイス:強敵」という芸のない押さえ込みになってしまっていたのがとても残念。
※↑説明書のくだりはうろ覚えですけど。
しかし初代ゼルダはホント面白い。見ていても全然飽きない。見事に作者の思惑通りなプレイをしてしまうし、知っていても知らなくても、、、いや、知っていれば知っている楽しみがあり、知らないなら知らないの楽しさがある。同じゲームなのにプレイヤーの状況で全然違うプレイフィールを与えてくれる。これはスーマリのそれを完全に踏まえたもので、かつ
今のゼルダにはないイイ意味での軽さ
になってると思った。オクで検索したら新品送料込み820円がGBAのファミコンミニ版で出品されてる。思わず買おうか思案中だ。
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