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2009年11月23日 (月)

アーコン-ARCHON-

探せばこういうフリーゲームもあってよさそうなもんなんだけど、僕の知る限りではないんだよな。「アーコン」はPC88でBPSよりリリースされていた(たぶん洋ゲーの移植だと思うけど)ストラテジー(戦略)アクションゲーム。つか、

 駒同士が重なったらアクションゲームによる対戦で勝敗が決まる「チェス」

という説明がもっとも端的かつわかりやすい。双方が交互に駒を動かし、
※左側は白陣営、右側が黒陣営で、マスには「白固定」「黒固定」とターンごとに、白→薄い白→中間→薄い黒→黒→薄い黒→・・・のように移り変わるマスで構成されている。当然白陣営は白いマスの上だとHPが高く、、、HPが存在するチェスっていったい!?
キングがやられたら負け・・・だと思うんだけど、昨夜のプレイでは長男のキングが「相打ち」になって勝敗が決せず、結果全滅させるまで続いてしまったりした。ルール設定なのかも。

対戦時には1画面固定の2Dフィールドで行われ、手段は移動と攻撃のみ。攻撃は1度攻撃すると次に攻撃できるでタイムラグがあるので、「いかに空振りさせてこちらの攻撃を当てるか」が基本になる。移動速度や攻撃速度、攻撃手段は駒によって異なり、移動に関しても他の駒を飛び越えて移動出来るものや、キングによるテレポート、相手の姿に変身する者など、地味ながら心地よい味付けとなっている。

ポイントは、、、

・自分の色に近いマスの方が対戦時にHPが高く有利だが、減ったHPは基本全快しないので、わずかでもダメージを与えて行ければいつかは倒せる。

・自分の色固定マスにとどまっていれば有利ではあるがそれでは戦いが進まない(12ターンでドローになる)ので、ある程度は積極的に攻めていかないと面白くない。

・最初は駒同士の相性というより「テンキー操作による慣れ不慣れ」が重要でいくら最強の移動速度、弾速を誇るキングでも、オタオタしてたらテレポートしてきた歩兵にすら負けかねない。

・一部を除いて遠距離戦が主体になるが、弾速はキングを除いてそれほど速くないので、離れていれば余裕で避けられる。ただこれはイコール相手に当てるのも困難なわけで、「当てようと集中するあまり流れ弾に自分が当たる」パターンが非常に多い。

・対戦マップには時間で明滅する障害物があり、移動がゆっくりになったり、妨げられたりする。

長男とプレイしたところ、最初はキーに不慣れで、
※右側のプレイヤーはテンキー+HOMEだけど、左側はWとか1とかだった気がする。
上手く動かせなかったんだけど、徐々に慣れてきて後半はかなり熱い戦いになった。アーコンの面白いところはまさにここで、ちょっとした運やテクニック、そして削りによって下克上が起こりうるという話。極端なことを言えば、キングひとり対全駒という状況になったとしても、キングひとりで相手を全滅させられなくもないのだ。

左右のプレイヤーで多少差があるのも面白い。
※たしかキングの魔法にも差があったような気がするんだけど、昨日のプレイでは気付かなかったな。
やり込んでいけばどちらかの有利不利が出てくるとも思うが、最初のうちはファジィかつラッキーショットの連なりという展開で、逆にソレが熱かったりする。

 そう、アーコンはシンプルながらかなり温度の高いゲームなのだ。

ちなみにちょっと調べてみたらもとはEAがアタリのPC用に開発したタイトルだったみたいだね。それをBPSが移植したらしい。国内では88と98でリリースされていて、海外ではNES用もあるらしい。まぁ詳しいルールとかは

http://www3.airnet.ne.jp/ashen/oldgame/ARCHON.htm

こちらのページに書いてあります。細かいところまでバッチリと。

でもこういうシンプルな対戦ゲームをいくつも収録したDSとかのタイトルがあってもいいんじゃないか思うんだけどどうだろ。パッと他に例が浮かばないのが残念ではあるけど、今の方が当時よりはるかに対戦やコミュニケーションに対する理解は深くなってると思うし、需要も高い気がする。

ただまぁそれなりにクオリティの高い、それでいてシンプルなゲーム性というのを構築するのが難しいってことはあるかも知れないけどさ。アーコン★★☆かな。

余談だけど88のゲームでイースみたいに移植されまくってるものを除いたとき、現在でも普通に遊べる、もしくは紹介できるタイトルって意外なほど少ないんだよな。アーコンはある意味その頂点かも知れない。目立ったタイトルじゃなかったけど、リバイバーやウイバーンは今やるとハードルが正直高すぎるきらいがあるんだよな。

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