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2009年11月30日 (月)

ハクスラに物思う

「ハクスラ」とは言うまでもなく「ハック&スラッシュ」の略であり、代表はディアブロやウィザードリィのような、「倒して宝を集めて強くする」ゲームのことだ。多少間違ってるかも知れないが概ねそういうゲームのことだ。
※個人的にはプレイフィールの似たものであれば「ハクスラ」の範疇に入れても良いと思うので、ネオジオポケットの「激突カードファイターズ」に代表される「ソロメインのカードゲーム」もそれに類すると考えていたりはする。

最近はPCの「トーチライト」などをプレイしているのだが、今日はそれも踏まえて思い出すままにそんなハクスラのことをダラダラと書いてみたいと思う。つかいつものことながら最初に「書こう」と思っていてもそれが長続きしないことはよくあることだし、逆に思いも寄らぬテンションの高鳴りによってはち切れんばかりの、、、「はち切れん」ってエロいな。まぁいいや。

●ソーマブリンガー

トーチライトはトーチライトで面白いんだけど、「ハクスラの魅力ってこんなだったかなぁ」と思い返したりもしたので、おもむろにソーマブリンガーの頃の自分のブログを読み返してみたら、

 なんだけスゲェ面白そう

なんかこう読んでいてワクワクするというか、どんどん強くなっていく感覚、目の前の目標や目的が次々と更新されていく感じがとても伝わってきて、「これこそハクスラ」だよなぁという感じがした。キャラは1つしかやってないわけで、他のに手を出すのも悪くない。いやホントに悪くないと思うので、近日中にちょっとやってみようかなぁと思わないでもない感じだ。

ちなみにハードはDSだけど、DSの中では一番面白いハクスラだと思うと同時に、DS全体でも僕的にかなり上位に位置するタイトルでもあるんだよな。まぁストーリーは「全飛ばし」必須って感じだけど。

モノリスソフトはソーマのあと「無限のフロンティア」「ディザスターデイオブクライシス(購入するも騙された感出まくりのWiiソフト)」「ドラゴンボールサイヤ人来襲」などを開発してるご様子。ソーマの続編を出して欲しいけど10万本程度の売り上げでは(任天堂ソフトとしては特に)難しいだろうな。意外とサイヤ人来襲が面白かったりするのかな。

●ディアブロ

実のところディアブロが面白いのはその「シビアさ」にあると思うんだよね。何て言うかチューニングがされ切れてない感じというか、時々スゲェ辛い状況になるし(鬼強い中ボスが同時に出たりとか)、レアがなかなか出ないとか、チェーンライトニングが派手過ぎて激的に重くなったりとかの荒さを含めて凄く新鮮で、ワクワクしまくった。

当時はPCのそれも英語でしか出てなかったから町の人の話とかも全然わからなかったんだけど、それでもシンプルな構造とプリミティブなモチベーターで、かなりの時間遊びまくった。別にオンラインじゃなくても楽しかったし、
※そもそもハクスラは「自分の為に自分の為のアイテムを探す」ゲームだと思ってるし。
これがやりたくてPCを新調したのも思い出した。
※ちなみに2の時も「ディアブロ2がやりたくて」新調したんだよな>PC。

ディアブロ2拡張は今やっても間違いなく面白いと確信出来るタイトルの一つなんだけど、いかんせん寄る年波に勝てず、というかマウスオペ主体のパソゲーは肩が痛くなってかなわんのよな。

プレステ版も当然のように買って、こちらで初めて飛び道具キャラの魅力を知ったというか、以後僕のハクスラキャラの多くが飛び道具主体になった。ウインドフォース(ディアブロに出てくる強い弓)との出会いがなければ、今でもファイターを使い続けていたかも知れないな。

ハクスラと言えばやはり強力な武器に尽きると思う。ウィザードリィの村正にしてもこのウインドフォースにしても「手に入れたいと渇望する」アイテムこそが大きなモチベーターになりうる。だから、言い換えれば、

 楽しむには情報が不可欠

とも言えるんだよね。攻略本を買って、そこに載っている武器や防具のグラフィック、ステータスを見て、「いつか手に入れてやる!」と願うことがプレイへのモチベーションになる。「何か強い武器はないか」という曖昧なものでは正直言ってモチベーターとしては弱い。

ディアブロやウィザードリィが良かったのはそうした情報が(僕が始めた時は)既に出回っていて、「やっきになって探せた」点にもあると思う。でもってまだ「見つかる可能性」があったしね。

最近のハクスラじゃいろんな意味でハードルが上がり過ぎちゃって、「夢のまた夢」みたいなところにレアアイテムが飛んでっちゃった気がする。いつまでも狂王の訓練場から抜け出せないように、ディアブロも今やると案外初代が面白いってこともあるかも知れないな。KSOH(キングスソードオブヘイスト)、これより欲しいと思ったアイテムって他のゲームを含めてもそうそうないもん。つかこれはレアではあるけどユニークじゃないんだけどさ。

●シャイニングフォースネオ

オンラインを捨てて気持ちよくソロを遊ばせてくれたネバーランド謹製のハクスラ。続編にイクサがあるけどなぜだか、っていうか主人公が好きになれなかったんだよな。キャラデザインがなんか「媚びすぎてる」印象があったのかもしれないけど。

でもこのネオは遊んだ。とにかく序盤から気持ちよく倒せる、そして気持ちよく強くなる、んでもってガツンと強敵にぶつかるという流れが良く出来ていて、モチベーターに事欠かない。事実上の前作であるところのロードス島戦記邪神降臨と比べても全体が派手になり、遊びやすくなり、奥も深くなった。

ただ残念なのはラスト「オープニングに出てきた邪(よこしま)な感じのするドラゴン」と戦わなかった点。自分なりに終わりまで育てたつもりだったけど、そこだけが心残りというか、今だったらネットで調べて普通に戦う方法とかわかるんだろうけど、当時はどうしてもわからなくて悶々としてたな。

余談だけど、川嶋あいが歌う主題歌も大好きだった。基本ゲームに載るような歌は、そう大したものはないと思ってる自分だけど、たまたま好きな曲がOPやEDで流れたりすると、「凄く得した感じ」がするということをこのソフトで知りました(^^。プレイするときは結構な頻度でOP見てたもんな。この時間効率の鬼と言っても過言じゃない僕としてはよほどの入れ込み様だったんだよな。

●エストポリス伝記II いにしえの洞窟

今思えばこれも純然たるハクスラだよな。コマンドRPGだけど青箱の存在で確実に強さは蓄積していくし、何度も何度も宝探しにトライする感じ、ラスボスより強いザコどもが跋扈する下層のシビアさは今思い出しただけでもゾクゾクする。デルアルだっけ?死者復活の魔法。あれが出るとテンション上がるんだよな。

エミュでやるとどうしても心の弱さに負けてリアルタイムセーブしちゃうから、本当の面白さには出会えないんだよな。ただ、実機では「ぬし」に会うことも出来なかったわけだから(かみさんは会ったのに)、出会えただけでもやった価値はあったけど。

新作エストの発売日が2月25日DSで確定したようで何より。公式での動画を見る限り、戦闘がアクションになった以外は、パズル要素やキャラ立ちなども含めてかなりエストっぽい
※ただし女性キャラとのラブストーリーには触れられていず、ちと残念。
過度な期待をするつもりはないけど、今回もグルベリック=いにしえの洞窟に匹敵する遊び込める場所があることを期待してやまないね。

●ウィザードリィ外伝II

初代は初代で当然面白いんだけど、思い出話となるとやはり外伝のそれもたしか(うろ覚えではあるけど)2が面白かった気がする。っていうか毎度書いていることだけど「トライアス」とか「ノブナガ」とかの鬼強いザコとの戦いが思い出深いんだよな。もう「先制攻撃されただけでリセット」という状況というか、下手すると「先制攻撃出来なかったらリセット」とかしてた気すらする。

相手の属性に合わせていろんな得意武器、キャラを用意する感じは初代にはなく、ただ全員が全員魔法を使えればいいというわけじゃなかったのも良かったし、当然のように武器は魅力的なものがちょうどいいペースでドロップしたし、何より「携帯機」というのがウィザードリィのシステムと凄く相性がよかったんだよな。

最近新しいDSウィズが出たけど、また頭の悪いことにリアルタイムトラップみたいな入れなくてもいいものを入れてるようでかなり興ざめ。今ウィザードリィ作るなら、ファミコン版以上の快適さは譲れないと思うんだけどなぁ。

余談だけど、ウィザードリィって僕に言わせれば「村正はいらない」ゲームなんだよね。だってアレ手に入れちゃうとやる気が極端に下がったりしない?スーファミのVなんかは割と強い武器がガンガン出たんだけど、なんか寿命的にスゲぇ短かった気がするんだよな。「欲しいな~欲しいな~~~」って思いながら、地味に盗賊の短刀やマンティスグローブや悪の盾とかが集まっていく感じが好きなんだよな。まぁさすがに全員のHPが1000超えるくらいまでには欲しいけどさ。

●ファンタシースターオンライン

久々に起動しようとしたら「メモリーカードのスロットになんか変なモノ挿してるでしょアータ」と言われ、オ、オレ様のスプニーがぁぁぁ!とギャフっていたらなんとか他のメモカにたたずんでいて傷はさほど深くならずに済んだというか、いざ始めてみると、

 歩くの遅いなぁ

って感じ。ちまたではファンタシースターポータブル2の体験版が熱いようだけど、やっぱ「粘って粘って狙ったターゲットをゲットする」楽しささえあるなら買ってみても、とも思ったり。移動速度もPSOよりは速いだろうし。

でも何だかんだ言ってファンタシースターシリーズも結構買ってるんだよな。初代をマークIIIで買ってから、きちんと2も3も4もDCのPSOも買った気がするし、ユニバースとかポータブルとか。ブルーバーストもちょっとやったけどドロップがぬるくて今ひとつハマり切れなかったかな。でもシリーズではGCのPSOに次ぐ面白さだったけど。

PSOってやっぱ「特殊な武器」とか「見た目重視」「アクション重視」な点がハクスラの中では異端というか、変わり種だよね。スプレッドニードルを代表として他の武器とは全く違う攻撃範囲やエフェクトが存在するのは、(まぁ僕が知らないだけかも知れないけど)面白い。高難度のフレームを意識した「コンボで1体ずつ倒していく感覚」も、他のハクスラではあんまし見かけないというか、いざ実装したらウザがられちゃうんだろうね。面倒だから。

ただそうしたアクション重視のチューンと、中祐司さんの価値観によるものだとは思うけど、メニュー関係のレスポンスがこれ以上ないくらい良いのもPSOの特徴。瞬間的に装備を付け替えたりする手触りは、1ボタンで武器を切り替えるのより遥かに面倒だけど、慣れてくるととても「動かしてる感じ」がして気持ちいい。そう、PSOは(足は遅いけど)結構気持ちがいいゲームなんだよな。サクサク進むというか。
※まぁそれもエピソードIに限ったことだけど。っていうか僕が慣れただけの話かもしれないけど。

何だかんだ言っても僕が最も長時間プレイしたハクスラには違いなく、愛も深いです。普通にGCのチューンでいいから
※タウンポータルを使ったレアモンスターPOPの技もそのままに
PSPとかDSに移植してくれたらそれで十分買う気になるのに、といつも思います。まぁスペック的にシビアな面はいまだあるのかも知れませんけどね。つか最近液晶の鮮明画面に慣れてきてるからGC+ブラウン管のボヤけた画面が辛くてプレイ出来なかった(プレイに耐えなかった)ってのも大きい気がするけどね。

●激突カードファイターズ

最初はそんなことを思いもしなかったんだけど、しばらーーーくやっていて「これはウィザードリィだ!」と思ってから肩の荷が下りたというか、プレイが加速度を増したというか。

とにかくザコをガンガン倒してカードを集め、どんどん強くするだけ。別に強い相手から強いカードが出るってこともなく、
※進めることでプロモカードをゲットするチャンスは訪れるけど。
最初の最弱の相手と戦い続けるだけで「強くなれる」。まさにマーフィーズゴースト!これをハクスラと呼ばずしてなんとする、というくらいプレイフィールが似てる。

カードの強さに関しても、いわゆる「良くできたトレカゲー」のように「どのカードにも使い道がある」なんて甘っちょろいことは一切無く、「強いカードこそ正義」という潔いチューニング。だからこそ「強いカードを手に入れる」ことが嬉しいし、モチベーターも明確になる。ウィザードリィやディアブロと違って1デッキに3枚まで同じカードが入れられるというのは、「強いカード」の情報を得たあとのモチベーターにもなるんだよね。「やしろが欲しい!」と思いながら「やしろ」が出た時の嬉しさというか。

2は1より面白さというか強さに関するリミッターが付いたというウワサがあったことと、何よりプレミアで買えなかった。でも1は2本買って対戦も楽しみましたよ(^^。

ちなみにこのゲームはネットでオススメしていただいて買ったんですよね。「絶対面白いから」って言われて。ホントに面白くて凄く感謝したんだけど、そういうゲームってそんなに多くないんだよな、実際は。

DS版は全然違うみたいなのでオススメもしないし買ってもいません。

●エレメンタルモンスター

これもカードファイターズ同様「強さは正義」なカードゲーム。特徴は「デッキの枚数が極端に少ない」こと。最大4枚だっけ?あと世界観がファンタジーでカードの絵柄が非常に素晴らしいこと。
※ただしDSなのでゲーム画面上のクオリティは推して知るべし。

カードゲームってポケモンカードでも言えるけど、「勝てる相手にはサクっと勝てる」チューンのが僕は好きなんだよね。カルドセプトやカードヒーローだと、圧倒的に力の差がある相手にも結構時間取られたりするじゃない?闇雲なカード集めが出来にくい仕様というか、ハクスラファンとしては「稼ぎやすいルーチンワーク」も重要なポイントだと思うわけですよ。

続編が、っていうかルールは全然違うタワーディフェンスゲームの続編がハンゲームでリリースされてるみたいだけど、自分的にはPSP辺りでレスポンスを重視した続編を出してくれる方が嬉しいかなぁって感じです。

●ダンジョンエクスプローラーDS

同時期にPSPとDSの両方で別々の内容の同タイトルがリリースという珍しいパターンだった作品。おそらく社内に別々のチームが動いて競作したのではないかと夢のある想像をしてみたりもするのだけど、どうなんだろ。

僕的にはDSにオーラを感じてこっちを買ったんだけど、普通に楽しくて、でも奥が浅くて、というライトなハクスラゲー。

それでも50時間くらいはやった気がするし、ファンタシースターポータブルやゼロから「こういうゲームがもっとやりたい」と思った人には、そこはかとなくオススメ出来るかも。こういうゲームは(ソーマブリンガーにも言えるけど)割と年数が経ってからでも普通に楽しめたりするんだよね。

だらだら書いてきたけど結構眠くなってきたのであとはテキトーに。

●シャイニングソウル

GBAのハクスラと言えばこれとロードオブザリングくらいしか思い浮かばないんだけど、結構ちゃんとしてて、面白かった。デザインも2Dのかわいいドット絵が良くできていたし、ちゃんと手に入れて嬉しいアイテムとかもあった。敵の強い奴とかもいて、何変わりと「初代ディアブロっぽかった」気がする。そのままの路線でDS版が出たら買うのもやぶさかでなかったのに、なんで止まっちゃったんだろうな。黄金の太陽とかよりずっと好きだったのに。

●ロードス島戦記邪神降臨

「ネバーランドは死なず」と感じさせた名作。今やると見た目にしょぼくて辛いけど、当時はあまりに強烈な倍率が超ウットリで、楽しかったーーー。DCを買って良かったとシミジミ思ったタイトルだった。

一時期プレミアが付いていたりした頃もあったけど、今はそんなでもないかな。っていうかこれを今やるならシャイニングフォースネオやイクサをやった方がいいかも。でもちゃんとラスボスがいたのは良かったな。ダメージ300万!

●トーチライト

クリアしてモチベーションが下がってしまったけど、ライトなディアブロとしてオススメは出来る。もう少しスキルが楽しかったらよかったのに、、、と思いつつだったら他のキャラを試せば良いんだよな、と自己完結したり。プレイ時間は20時間ちょい。NO問題。

●キングダムアンダーファイアサークルオブドゥーム

見た目に派手な、というかザコの多さでは特筆ものの360タイトル。続編もリリース予定でちょっぴり期待。でも普通にやってると最終面手前で条件が満たせず、トライフォースの集まってないリンクのように門前払いを食らってしまう。っていうか食らってしまった。結構面白かったのにな~。キレイだったし。かといって攻略本を買うほどでもないんだよな。

●ヘルゲートロンドン

自分の中で一番完成度が高く、かつ一番未完成なハクスラ。システム的に自給自足でかなり賄え、いろんな素材にいろんな使い道があって、見た目もかっこよく、アーチャーはFPSのようなゲームになったりと盛りだくさんなんだけど、いかんせんバグが多いらしく、結局元々のソフトハウスはこれが売れなくて潰れちゃったんだよな。日本語版も出てるらしいけど、とりあえず英語版買って満足しちゃったというか、別にオンラインで遊びたいわけじゃないから買ってもいいとも思うんだけど、、、。

今はリザレクションというオンラインゲーとしてリリースされているらしいけど、これとの繋がりはよくわからない。全く同じような内容なのかしら。

ただトーチライトの時にも思ったけど、ユニークを「目指せない」仕様なので、適度なペースで良いアイテムが出ないとモチベーションが途切れる。時々敵が超強かったりするのは嫌いじゃないけど辛い。割とマゾゲー。っていうか見た目からしてスゲェ怖いよな。Sッ気満載というか。個人的には360とかでリリースしてくれたらいいのにって思う。マウスじゃなくてパッドで遊びたいよ・・・。

●ポケモンスクランブル

ライトなハクスラ№1。面白かった。奥は浅い。でもラストはムズくてクリアしてないというそういうタイトル。正直に告白してしまうと、、、

 Wiiで一番面白かったタイトル!(マジで)

オンライン限定なのが悔しい。ポケモン好きなみんなにやって欲しい。あと個人的にはもう少しステージに色気を持たせて、いろんな目的を提示してくれていればもっと長く濃く楽しめたのにって思った。あとマルチプレイがスゲぇやりづらいのも気になった。でも好き。

余談だけどディアブロが出て、初代スマブラが出たくらいの頃に、「ポケモンでこういうアクションRPG出ないかなぁ」ってスゲェ思ってたの思い出した。ある意味夢が叶った感じ?

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後半グダグダになっちゃったけど、現在大阪仕入れ中。つか今回挙げたタイトルにはPSPが一本もないんだよね。ファンタシースターポータブル2がその1本になるなら嬉しいんだけど、、、1の出来からすればそれは難しいかな。

ハクスラは基本強くなりさえすれば難度が下がるという、わかりやすくも鉄のルールがあるのが好きなんだよね。強さを所望する、レベルアップが正義みたいな僕からするとまさに願ったり叶ったりという。

でもこうしたプレイフィールってのはもっと訴求対象が広いもんじゃないかなぁとも思うんだよね。わかんないけど三国無双とかより「強さが実感出来る」分有利なんじゃないかと。ただ「歴史上の英雄」じゃないから、素材の魅力が弱いから今ひとつ市民権が得られないだけなんじゃないか、とか。僕の独りよがりですかねぇ。

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2009年11月29日 (日)

トーチライト~その2~

ノーマルクリア。ストレスもなく、効果音も心地よく、英語でもストーリーはあってないようなもんだからその辺も問題なかったんだけど、

 目的意識の薄いプレイはモチベーションを得づらい

ということを感じたり。面白いんだけど、やっぱりハック&スラッシュは「欲しいものが手に入る」瞬間のヨロコビが全てというか、漠然とプレイしていても「コレだ!」というアイテムが出ないと、今ひとつテンションが上がらないというか・・・。

アーチャーは、「攻撃力UP」「エクスプロージョン」「クリティカルダメージ&確率UP」の三つが基本で、あとは盾を上げるとか防御力を上げるとかくらいしかピンとくるものがなかったんだけど、、、僕的にはまぁクリアもしたし、ということで「砲台」を上げてみたりした。地球防衛軍3で大活躍した「設置型の武器」というかまぁトラップなんだけど、これはこれでなかなか楽しかった。攻撃力自体はエクスプロージョンのが強いんだけど、ある程度逃げながらでも戦える、標的を見なくてもいい、通常攻撃でのフォローで回復(HP&MPドレイン)に集中出来るというメリットがあってなかなか愉快というか、刹那的ではあっても楽しさを享受。

 でもそこからはなかなか。

ノーマルからハードへの移行の仕方がわからないというのもある。最初から選べる分、ハードにそのまま今のキャラを使ってプレイすることが出来ない?もっともクリア後挑戦できるダンジョンが出来たので、今はそれをやっていたりはするんだけど、別に「ランクの違いを感じさせるような」武具が出るわけでも入手金が飛躍的にアップしたわけでもなく、相変わらずダラダラプレイしてしまう。ダラダラのプレイは大好きなんだけど、目的意識を刺激されないダラダラは今ひとつ盛り上がりに欠ける。スキルがレベルキャップで強さの底上げがしづらいのも辛い。

プレイ時間は20時間弱で、テンションもかなり高く価格分は楽しんだとも思うんだけど、やっぱりもう少し多角的なモチベーターが欲しかったかなぁという感じ。

これはトーチライトだけに関する話じゃないんだけど、ユニークとかセットとかで、ある程度ショップとか博物館とかで「いつかはコレを手に入れたいなぁ」と思えるような「目指せるターゲット」をチラつかせるとかどうだろう。例えばその中でいくつかは特定のダンジョンに潜って「手に入りやすい場所」を提案してくれれば、、、。

僕がウィザードリィやPSOを今でも楽しかったと感じるのは、やっぱり目指す武器が明確だったからだと思うんだよね。初代ウィズはランダムじゃないかと思われるかも知れないけどさにあらず。アレだって「マーフィーズゴースト×4」や「ファイアードラゴン」は逃げる。絶対ではないけど、質の高い武器をドロップしやすい敵はあると言われてるんだよね。経験値重視のザコや、リスキーなザコ、たぶん世界中のムラマサやロードの法衣をドロップした敵をリサーチ出来れば、出やすい敵と出にくい敵が明るみになるはず。それが「ゲーム性」であり、「攻略法」だとも思うんだよ。

たまにズームして遊ぶと、かなり派手なアクションをしてて、細かなところまでちゃんと作ってるなぁと感心させられる。でも実際それは楽しさとは直結しない。ディアブロのように2Dドット絵で拡大も縮小も出来なくても、面白さはそれによって変動しない。

PSOをプレイするとき、一番気にするのはベリーハード、アルティメットでのドロップアイテムだ。その手前にノーマルとハードがあり、その間にテンションが下がってプレイを止めてしまう可能性も低からずあるとしても、その視点は常に先の先を見ている。その「にんじん」を目指して走る。それは特に僕がPSOでの「ゲット」を経験したからかも知れないが。

ハクスラ大好きな僕だけど、黎明期と違って今はかなり「いろんなオカズがネタバレ」になってしまっている。攻撃・防御力が上がる、攻撃・移動速度が上がる、HPやMPを吸収、自動回復、ダメージを跳ね返す、飛び道具や魔法に対する耐性、スロットによる強化、マジックアイテム・ゴールドのドロップ率アップ、、、。数字が好きな僕だけど、数字だけで楽しめる範囲には限界がある。

だから最近じゃいろんな手を変え品を変え、時にはポケモンのガワをかぶせたり、時にはFPSのような視点でプレイさせたり、最新のネタではガンスパイクのようなアクションシューティング、、、ってガンスパイクみんなわかる?DCで出てた↓
http://www.capcom.co.jp/newproducts/arcade/gunspike/
こんなヤツね。

とにかく「敵からのランダムドロップで自機を強化出来る経験値制のあるゲーム」であれば、最低限の楽しさは確保されるわけで、ぶっちゃけにぶっちゃけちゃえば、

 マリオだってハクスラに出来るはず。

移動速度が上がったり、スーパーマリオ時のサイズが大きいとか、ファイアボールの連射力が上がるとか、ピーチだと接近戦キャラで、ノコノコは防御力が高くて、、、アリか!?

そう考えるとトーチライトのオーソドックスさに「惜しさ」を感じてしまうんだよな。「洗練されているけど鮮度が低い」。

今週のファミ通桜井さんコラムで「今後ベヨネッタが基準になる」なんて話があった。クオリティの基準がかなり上がったって話。

でも確かにそうかなとも思うんだよね。「もしベヨネッタの見た目で普通に経験値があり、武器や防具や魔法が多彩で、乱数要素があって、難度による品質の向上があって、、、」みたいなゲームが出来たとしたら、

 エロい鎧や武器は超欲しい!

さっき「拡大出来ることが面白さに直結しない」って書いたけど、エロは別なんだよ!超強力なモチベーターになりえるんだよっっ!!<ちょっとツバが飛んだ。ゴメン。

 来るね。これは来る。

いやわかんないけど。つかMODでおっぱいが出せるじゃんとか言う人はとりあえず「エロとは何か」をもう一回小6からやり直して下さい。ああでもベヨネッタクラスのビジュアルだと武器とか防具とかホント集めたくなるな。メガネ一つとっても「強さに直結しないレア」でも、十分モチベーターになる。カラーコンタクトとか、メッシュとか、指輪とか(拡大しないと全然見えねぇけど)。

なんだかトーチライトのネタとしてどうかって話になっちゃったけど、たぶんクリアする頃にはみなさん似たような感想に辿り着いたりするんじゃないかなぁ。評価は★★★ってとこでしたね>トーチライト。

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2009年11月28日 (土)

とある科学の超電磁砲

一切の間違い勘違いを恐れずに書くので、誤りがある場合も多いと思うけど、あらかじめご承知置き願いたいと思う。要は、中途半端な知識でいい加減なことをいけしゃあしゃあと書くが許せ、というわけだ。
※ちなみにアニメと関係ない話も多いのでカテゴリーを「日記コラムつぶやき」にした。

今週だか先週だかの週刊アスキーにて、この作品のアニメ版OPタイトル「only my railgun」
http://www.youtube.com/watch?v=N2D73W4SNQI
がアキバで完売するほどの勢いだったという。ほほぅと思う。まぁこれまでの自分だったら全く気にも留めずにスルーしたわけだが、化物語を摂取してライトノベルに対する免疫力が極端に低下している今となっては、
※「超電磁砲」自体はマンガだけど元々のソースはライノベだよね?え?違うの?まぁいいや。
些細なきっかけも大きなヨロコビに変換される可能性をはらんでいることを知ってしまっている。もしかしたら面白いかもしれない、もしかしたら「面白いネタの入口がそこに待っているかも知れない」。

アニメを2話ほど見た感想としては、、、まぁ何というか期待過剰になっていたきらいは否定しないが、今風の「映像と声優重視」の物という感じで、脚本=セリフに関しては正直化物語に及ぶべくもない。あとなんつか学校に女の子ばかりなのも違和感があるというか、男性の描写が極端に手抜きと感じてしまう点も「なんだかなぁ」と思ってしまう。まぁ女の子の絵に関してはさすがにスルデェレベルだとは思うが。
※あとストーリーの薄さもなんだか気になった。まだたかが2話だから今後広がっていく可能性は当然あるのだけど、それにしても話が進まなすぎるというか、1話はともかく2話の「どうでもいい感じ」はどうかなぁと思ったりはした。まぁファンにしてみればこれで何も問題ないのかも知れないけど。
※僕だって他の人から見たらどうでもいいようなことに妙に深くフックしてしまうことはあるわけだし。

ただ、これで話は終わりというわけではない。

僕的に気になったのはこのタイトルの方だ。「超電磁砲」。超はともかくルビに振られたカタカナは、「レールガン・・・」。ファンタシースターオンラインで見たのが最初だったような気がするが、ほんの半年くらい前にも映画で「まだ試作品なはずだが、、」というレールガンを見た。トランスフォーマーリベンジだったか。

 レールガンってなんだっけ?

ウィキペで調べてみるとなかなか面白いことが書いてある「ように見える」のだが、正直難しいことはよくわからない。僕の得た手触りでは、

 リニアモーターカーみたいな銃?

という程度だ。だが、その理屈や構造はともかく、僕にも分かる記述があった。

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1960年代には、550メガジュールを入力した長さ5mのレールガンで、オーストラリア国立大学に所属するリチャード・マーシャルらのグループが3gの弾丸を5.9km/s ( = 5,900m/s) で射出する事に成功した。なお21世紀初頭では、最大速度8km/s程度の物が開発されている。また、参考までに火薬を使う火器の弾丸の初速に関して述べると、拳銃では300 - 700m/s、ライフル銃では800 - 1,000m/s程度、戦車砲では120mm/L52の仏GIAT製滑腔砲にAPFSDSであるOFL120F1タングステン徹甲弾では1,790m/sである。又火薬と水素を使った2段軽ガス銃では6 - 7km/sである。

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ざっくりではあるが、いわゆる戦闘機に使われる「マッハなんちゃら」(秒速300mほどらしい)にコレを代入すると、

・拳銃でマッハ1~2
・レールガンではマッハ27

ということになる。1話の劇中で親指から撃ち出されたコインは、実に拳銃の10倍以上の速さで車に命中したということになる。
※あくまで上記の「最大速度8km/s」を参考にした場合。
※余談だが、「指でコインを撃ち出す」という動作に関しては1980年に少年サンデーで連載していた石渡治の「スーパーライダー」の中で出てきていて、当時「スゲェかっけー!」と思ったもんである。まぁあの場合は親指ではなく人差し指を弾く形だった気がするけど。

ちなみに前述の「APFSDS」のウィキペ
http://ja.wikipedia.org/wiki/APFSDS
を読むと、「たかがマッハ5程度」の弾を普通に撃ち出して着弾させるだけでもかなり難しい理屈が必要なようで、

 コインをマッハ27で撃ち出すことの難しさ及びその衝撃に関する描写

にはちょっと抵抗が生まれなくもない。だから「超」電磁砲なのかも知れないが。

冷戦が終結して今現在「スゲェ強い兵器」を持つ意味は薄らいだ気はするが、北朝鮮とかが(撃つ側受ける側問わず)核ミサイルみたいな「事後処理が大変」な武器を使うくらいなら、こういう「普通のスゲェ兵器」を使った方が安心というか、まぁ食らったら死んじゃうわけだから偉そうなことを言うつもりはないけど、なんていうのかね、

 核以外の強い武器を開発するのはアリなんじゃないの

とは思う。核はとりあえず止めようよ、という意味で、人殺しの道具開発を推奨するってわけじゃ全然ないんだけどさ。

ちなみにマッハ27という速度だと、

 東京大阪間(JR550kmとした場合)をわずか70秒ほどで到達する

※もちろん初速が一番速く段々遅くなるわけだから、「平均マッハ27」にするにはもっとずっと速い初速が必要になるわけだけど
計算になる。たぶん通過するのを肉眼では捉えられないんだろうな・・・と思ったけど、その速度で飛行する(ありえないけど空気の濃い地上付近を)場合は、たぶん凄い勢いで「空気を裂く音≒ソニックブーム」が発生すると思うので、「目では見えないけど通過は確実に分かる」んだろう気はするな。まぁスゲェ速いなぁと思いつつ、

 光速は3億m/s

だからいくらレールガンが速くても、所詮「光速の0.000027%」でしかない。将来的にこの速度がどんどん速くなっていったとしても、なかなかワープとか惑星間飛行とかが実現するのは難しそうだなぁなんてことを、「とある科学の超電磁砲」から思い至った次第ですよ。

ちなみにアニメの評価は★★くらいかなぁ。主題歌も売り切れるほど(個人的にはだけど)いい歌だとは思わなかったな。まぁこの辺りは好みってことで。

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2009年11月27日 (金)

欲しい物

欲しい物が貯まってきたのでメモとして残しておくことにする。ついでにお財布の都合上買う予定の物も書いておく。

●XBOX360用HDD 120GB 9000円(オク)

●シュタインズゲート 4700円(オク) 5658円(AMAZON)

●NEWスーパーマリオWii 12/3 4930円(15%OFF)

●FF13 12/17 8240円★

●エストポリス 2/25 5083円★

●斬撃のレギンレイブ 2/11 5780円★

●シャドウ・コンプレックス 1200MSP

●マイクロソフトポイントカード 3500Pで4200円(AMAZON20%OFF) 1400Pで1747円(AMAZON17%OFF)

●よつばと最新刊 11月27日 630円★

●クリスマスプレゼント 50000円くらい★

●ミニッツメイド アロエ白ぶどう 420g95円サティ20本1900円

●電撃ホビーマガジン最新号 1290円 もう売ってないかもな~

●映画「アバター」 12/23(水) 1000円~★

●グラボ RADEON HD5770 18000円くらい

●PSP(3000くらい)

●DSiLL

●週刊アスキーとファミ通

今日が11/26だからFFまであと20日。自由になるであろうお金は89000円ほどなので、クリスマスプレゼントに相応の出費を強いられたとしても、あと2、3万はゆとりがあるはず・・・。なのだが、優先順位として、この20日間の娯楽として果たして本当に欲しい物をどんどん買って良い物かどうかは思案のしどころだ。

今年のクリスマスプレゼントは以前からかなりの額を投資しようと考えていて、ある意味例年のように買っていたハードへの出費を抑えてでも買いたい物があったのだが、いざ金額を前にするとかなりためらいが生じる。果たして本当に買ってしまって良いものなのか、と。所詮あげる物なのだからもう少し格を下げてもバチは当たらないのではないか、と。

ただまぁPCが即絶命しなければ、別段グラボがすぐ欲しいわけでもないし、
※特に今買おうと思案してるグラボはDVIとHDMIだけでD-subが付いてないみたいなので、CRTが絶命するまでは決断が付きにくいという現実もある。
ファンタシースターポータブル2だけのためにPSPを新調する、何となくDSiLLを新調する(まぁエストポリス発売時にはLLでプレイしたいという希望がないではないが)、結局稼動停止している360の為にHDDを新調するというのも、選択肢としては弱い気もする。

となるといよいよもって「欲しい物」はそれほど高額ではないわけで、勢い余ってマリオWiiをクリスマスプレゼントにしてしまえば、残りは、

ミニッツメイドと電撃ホビーとよつばと、アバター、せいぜいシャドウコンプレックス

というところだ。しめて6567円。アバターを長男と二人で言ったとしても8000円ほど。
※シュタインズゲートはまだまだ下がりそうだし、今すぐやりたいってほどでもなくなったしね。
※つか正直言えば電撃ホビーもそんなでもないな。どうせ作らないし。

雑誌代を入れても1万円。どう冷静に考えてもこの出費に無駄な要素は見あたらない。20日間飲まず食わずゲームもせず、、、というのであればそれはそれで厳しすぎる現実ではあるが、別にトーチライトをやっても、トライアルHDをやっても、罪と罰2でもスーマリ2でもいいのだ。飢え死にはすまい。
※シャドウコンプレックスを買えば2日くらいはつぶせるだろうし。

しかしどうせ買うなら先日の液晶モニターのように、「ライフスタイルに影響を及ぼす」ような使い方をしたいなぁとも思うんだよな。世界が変わるというか、インパクトがデカイというか。
※ただ完全に移行する気になれないのも事実。その理由はやはりダライアスをプレイしたときに感じた強烈な残像感にある。比較しなければさほど気にも留めなかったんだろうけど、一旦見ちゃうとね。比べ物にならないわけで。

というような視点を鑑みると、一番候補の上に来るべきはたぶんグラボだろう。現状、というか以前プレイしたPCゲームでも、環境を最上にした状態で見れば「文字通り世界が変わる」はずだ。エンコにも対応していれば日々の暮らしを豊かにすることも十分期待できる・・・。でも同じ2万出すならDSiLLでもいいかも、とも思う。まぁやりたいゲームが現状あるわけではないが、将来的にエストポリスで活躍することが明白なわけで。

そうは言っても自分的には「あの十字キー」にいかんともしがたい抵抗感があるのもまた事実なんだよな~。「許せない」と「絶対許せないんじゃないか」と。未だにかみさんのDSLを触りたがらないのもそれが理由だったりするし。

ちなみにこういうダラダラとしたお財布の中身の話をしてると、クリスがさも貧乏で、何から何まで我慢してるように見えなくもないと思うのだけど、まぁ貧乏は当たらずとも遠からずとして、「我慢してる」というのは実はあまり正しくない。前述の項目の中で、「本当に欲しいもの」は既に「購入が確定」しているし、もっと言えば、

 一番我慢してるのはミニッツメイド

だったりするのだ。理由はサティが遠いから!となりで売ってたら絶対買ってた!でも遠いから買いに行けない!でも欲しい!うーん欲しい!あと20本しか店頭在庫がなく、すでに追加フォローがカットされている(いわゆる廃番扱い)という世知辛い状況。今すぐにでも行って買いたい!でも面倒!<どんだけヘタレだって話。つかアレだ、もう他のものはどうでもいいや。今オレに必要なのはアロエ&白ぶどう420g入りのミニッツメイドただ一つだ。いや正確には20本だ。っていうかこうしてるそばからもしかしたら売れていってしまっているかも知れないじゃないか!だったら早く買いに行け!今すぐ行け!それ行け!やれ行け!まぁ昼ご飯を食べてからでもいっか。言っちゃなんだが、今日は仕事が休みなのに、

 服を着替えているっ!

もう行く気満々じゃないかクリスよ。もう行くしかないなクリスよ。大体休日なのに服を着替えるなんて、「まるで聖人君子かチミは!」と世間様から後ろ指を指されるところだここは。もしかして靴下とか履いてるんじゃないのか?スゲェなオイ。ヒゲまで剃っちゃってる?それはない?あそう。

まぁアレだよ。欲しい物をこうしてランク付けして取捨選択してる過程で、案外いろいろとどうでもよくなってくるもんなんだよ。そうすることが結果として無駄遣いをなくすというか、そもそも僕はタバコも酒も賭け事もしないから39歳としては結構な倹約家なはずなんだけどさ。それでいてこのブログをかれこれ4年半も(ほぼ休まず毎日)続けてるんだから、我ながら大したもんだ。まぁ好きなことを書き殴ってるだけなんだけども。

とりあえず現在の時刻は12時45分。昼ご飯を食べて1時半というところか。サティに行くついでに勢いでLLとか買って来ちゃおうかしら?

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2009年11月26日 (木)

偽物語

今下巻の3分の2を過ぎた辺りなのだけど、まぁまぁ面白い。ライトノベルというのはまるでマンガを読むように気楽に読み進められるのがいいところだが、反面やはり映像がないので、例えばヘアスタイルとかの表現に「ん?」と思ってもそれを氷解させる手だてがないのがちと残念なところ。ただまぁそれをふまえてなお想像力を巧みに喚起させる文字表現というのは、

 マンガやエロビデオ、ギャルゲーでは得られなかったイヤらしさを与えてくれたりもする。

文字通り行間からフェロモンが溢れているというか。

話的には、物語内の時系列で、「傷物語」→「化物語」→「偽物語」。発表された順(たぶん書かれた順)では「化物語」→「傷物語」→「偽物語」となり、一連のシリーズ最新作にして最終作でもあるらしい。あとわずかではあるがこの先物語が一気に収束していきそうな気配も出ている。

ただまぁそんなこたぁどうでもよろしい。重要なのはこの物語をここまで享受してきて見つけた本質が、「ギャルゲーのそれ」と非常に近かったってことだ。絵もなく音もなく色もニオイもない文字だけで紡がれた物語が、物語の主人公が、登場する多くの女性を虜にし、ソフトなエロ関係を結び、かつ他のメンバーから毛嫌いされるわけでもない。
※ゲームと違ってリスタート出来ないから、モテ状態を全員に対して維持し続けなければならない大変さがある。

描写は決して直接的じゃないが、非常に臨場感があり、特にアニメを摂取したあとだと文字から声も聞こえてくる。僕は化物語のノベルを読んでないが、少なくとも傷物語の羽川や、偽物語の火憐のエピソードにはその「リアルなギャルゲーっぽさ」が如実に表れている。血のつながりのある妹相手にどんだけ本気になってんだよ!?と、「せめて血縁だけは取っぱらっておこう」としたキスシスとは一線を画すところだ。

その他神原や八九寺、忍に関するエピソードも細かなところで「くすぐってくる」。化物語のアニメだけ見ていた自分には「ここまで他の女にウツツを抜かしまくる暦クン」に正直抵抗があるが、
※「傷」と「偽」を読む限りではひたぎさんのウェイトが低いから余計そう思うのだろうけど、、、
そんなご都合主義のところも含めて「ライト」であり「エロ」であり「人気が出た」理由なのだろうとも思う。何だかんだ言って買ってしまってる自分もいるわけだし。

ちと余談だが、僕はこうして「傷」と「偽」に関してはノベルを先行して読み進めているわけだけど、今のところ「化」の最後までノベルで読むつもりはなかったりする。偽物語に関しては化物語の完全な続編であり、内容に「その頃」を示唆する記述が散見されはするが、大事なところにはほとんど触れていない。だからこそ気軽に続編から摂取できるということもあるが、まぁアニメから入った自分としては、そのソースを大切にしたいという気持ちも少なからずあるんだよね。もし読むとしても、15話まで終わってからにしよう、と。まぁ傷も偽も「今読んでもアニメ化される頃には忘れている」と確信があるってのもあったりはするわけだけどね。

現時点でそれぞれの魅力が概ね引き出された形になっているわけだけど、
※「デレ」のひたぎさんご本人は未だ登場してないわけだけど。
この時点でのクリス的萌え指数と言えば、初期の頃と比べて随分な変化をもたらしていると言わざるを得ない。っていうか、

 結構みんな魅力的なんだよな。

撫子の「子供らしい直球(怖いモノ知らず)さ」や、神原の「開けっぴろげな清々しいエロ」や、羽川の「いやらしいカラダ&包容力のあるキャラ」、そして火憐の「真性妹属性なのに実はツンデレ」など。
※ひたぎさんの「不器用すぎる愛」、忍の「ビジュアル重視」はここに来てちょっと不利かとも思うけど、じゃあアニメ12話は魅力がないのかと問えばやはり一番はコレか、と言わざるを得ず、、、全然関係ないけど「言わざるを得ず」ってスゲェ打ちにくいな。打ちにくい言葉見つけると嬉しくなる(^^。閑話休題。

今のところクリスランキングでは、

1位 火憐
2位 撫子
3位 羽川
4位 ひたぎ

みたいな状況になっていたりする。つか神原以外はほぼ「摂取した鮮度の高い順」と言っても過言ではないというか、「どんどん忘れてっちゃう」んだよな(^^;。いやホント我ながらスゲェなと思うペースで記憶からデリートされていっちゃう。
※だからマジ恋でも最後にクリアしたクリスが、トロピカルKISSでも最後にクリアした凪さんが一番萌えたと思ったのかも。
このまま行けば月火に萌えて終了か。はたまた「デレひたぎ」が降臨して王権復古するのか。

 っていうか39歳が熱弁をふるう場所としてこれ以上不適切なトコロってないよな?

と思うんだけど、大丈夫でしょうか。っていうか自分で言うのもなんだけど、このブログを書き始めていろんなものに手を染めてきたけど、ライトノベルは、っていうか文字だけのコンテンツは正直ないと思ってたんだよね。ぶっちゃけ苦手だから。でも案外そうじゃなかったっていうか、

 面白いものってのはあるね。

と。っていうか

 エロはどこでどう摂取してもいいね!

と。あらためて思った次第。何つか怪異絡みのセクションなんて、傷物語の時はまだ「かっこよく読めた」けど、偽物語だと、、、っていうか偽物語って「偽物」って言い過ぎ。日常「偽物」って言わないよ!?大抵「パチもん」とか「ハッタリ」とか「フェイク」とか「偽物」って表現は海外のブランド物にたまに使うぐらいで、特に人称代名詞的に使うことは、少なくとも僕の人生の中では無かった。「あいつは偽物だよ」だって。これだけ楽しませて貰ってる作者には悪いがぶっちゃけ恥ずい。いや腰が折れた失敬。

偽物語は「貝木」という魅力のかけらもないキャラのせいで、全体のアベレージが随分下がってしまった気がする。傷物語の相手役がどいつも結構「ジャンプ的」でわかりやすく「強かった」のに対し、貝木はあまりに悪役として弱い。つか話がわからなくなると嫌だからがんばって読むけど、正直読み飛ばしたくなる。まだ忍野メメ氏の方が暦くんに対して好意的だったからよかったよって思う。もうみなさんご存じかとは思うが僕は「嫌なヤツが大嫌い」なのだ。まだ影縫&おののきペアの方が許せる。つかこいつらは(貝木も含めて)アニメに出てないからイメージが沸きづらいのが難点ではあるが。

だから(まだ読み終わってないけど)評価はどうしても傷の方が偽よりも上になる感じかな。今のところではあるけど、偽物語★★★って感じ。まだわからないけど。

でも14話のリリース予定日もまだ明らかにされず、どうなってるんですかね。その後の予定とかは。ホントに劇場版とかやるんでしょうか。つかやるとしてもマクロスFみたいに「愛知県では名古屋の方だけ」みたいなことになりかねないとも思いますよね。「どうせブルーレイ待ちなんだろ?」みたいな。まぁそれでもいいですけど、出来たらもうしばらくこの「物語」の世界に身を沈めていたいなぁと思う次第です。

余談だけど「めだかボックス」、ジャンプの方読んでると「潮時感」がスゲェ出ちゃってるね(^^;。もうなんかハズレ担当なのか!?と思うほど西尾維新先生のいいトコロが死んじゃってるというか、ステロタイプのありがち展開にゲンナリというか。大切なのは比較であって、「強者を立てるために必要な弱者の演出」が甘すぎる気がする。展開が早いのは基本嫌いじゃないけど、
※キャプ翼とか自分ダメな方なんで。
まるでダイジェストのような展開はどうかと思う。

まぁ2巻までは買うけど、そっから先は微妙かな。っていうか「続刊が出る前に続々巻を買わないかも」なんてことを考えてる人がいるなんてことは、出版社的に想定してないだろうけどな~。

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2009年11月25日 (水)

キスシス5巻

※一応18禁の方向で・・・

いやはやエロい!ネットでいくらでも無修正だぁガイジンだぁが見つかるこのご時世、何を持って「エロ」と為すのかはまさしく人それぞれではありんすが、このキスシスのエロさこそまさに「エロの中のエロ」と言えるのではないかというくらい鉄板のエロさ。もし自分が中学生の頃に摂取していたとしたら、その後の人生が今より0.2%くらい上向いたんじゃないかというくらいエロい。単位もよくわからない変化ではあるが。

正直な話コカンはもちろん乳首すら出ないのだけど、なんつーんだろうね、「絵が上手い」のかな。ギャルゲーのそれを例に出すまでもなく「紅潮した表情」の表現がまことによろしい。実際のところ実写のアダルトビデオでも18禁のアニメでも、ここまで「紅潮した顔」を見ることはない(断言)。基本はラブコメの装丁をしてるからともすればそこにこのマンガの本質を見誤ってしまうことがあるかも知れないし、そもそも「直接的な行為」に及んでるわけじゃないのでネタとしての実用性はほぼ皆無なのだけど、、、っていうか今回は「一応18禁」じゃなくて「ガチ18禁」だな。まぁいいや。

 とにかく作者の「フェチズム度合い」(<日本語としておかしかったら失敬)は久々に記録更新してる

と言ってよい。むっつりとか変態とかそういうんじゃないってんだよっコレは!

以前八神ひろきがG-tasteで扱ったフェチズムが「世間一般で通じるもの」だとするなら、このキスシスのフェチズムは「誰も気付かなかった鉱脈」と言ってもいいかも知れない。いや正直言いすぎかも知れないが、いや言い過ぎだが、僕的にはそのくらいインパクトがあった。いや~世の中どこにどんな火種が蒔かれてるかわかったもんじゃないね。もうバチバチだよ。何がだよ!?

同時に買った甘い生活も大好きな弓月節が炸裂しまくっていて、とっても面白かったんだけど、「乳首が見えてるからエロいわけじゃない」というのはこの2冊を比較すると非常によくわかる。弓月光先生のマンガは「面白い」であって「エロい」ではないのだ。モテまくりの主人公をいかにして輝かせるかという「ヒーローありき」の王道で、シチュエーションこそ下着のプロだが、やってることはドラゴンボールとなんら変わらない。ああ変わらないと言ったら変わらないんだ。変わらないんだって、いや、まぁ少なくともオレッちの中ではってことにしといてやるよ今回だけは。

 だがキスシスは違う。

たぶん一番近いのがギャルゲーだと思うんだけど、ギャルゲーのそれが「お約束」と「ぬるま湯」に固められた「需要に対する供給」とするなら、キスシスのエロさは「青年誌で許されるキャパ」と、自分なりに考える「エロの自己表現」「エロ価値観とはなんぞや」。何がエロいのか、と。はっきり言ってしまうと、

 僕はこういうマンガが大好き!

ああ変態で結構だとも。っていうかエロってのはイマジネーションだとよく言われてることだけど、自分ひとりのイマジネーションでは限界も近いし、バリエーションも乏しい。求める形にぼんやりとしたイメージはあっても、実際にそれと合致するコンテンツに出会える可能性はそれほど高くはないのだ。

 だがこれは極めてそれに近い。

作者のぢたま某氏は「ファイト一発充電ちゃん」がアニメ化され、身辺あわただしくなったのか、キスシスの連載誌が週刊ヤンマガから月刊ヤンマガにシフトしてしまった。次巻は6月というとんでもないインターバルが宣告され愚息もしょんぼり(C:伊集院)だが、ぜひともこのパトスの輝きを失わず、今後も磨き続けていって欲しいと思う。つか「TVアニメ化」って書いてあったけど、最近のアニメってとどまることを知らねぇよなぁとシミジミ思うね。「ささめきこと」でも思ったけど、「コカンと乳首さえ出さなきゃ何でも許される」のかと。キスシス5巻★★★★。甘い生活37巻★★★☆。

余談だけど、こういうエロいマンガを読むとどうしても過去のエロマンガが喚起されるね。よしかわ進先生、弓月光先生、みやすのんき、遊人、江川達也、森山塔、最後のはともかく、いわゆる青年誌や少年誌に載るような漫画の方が個人的には直接的じゃない「心理描写」や「表情」「物語」に関する仕事が丁寧で好感が持てる気がするんだよな。まぁ中にはえびはら武司みたいに勢いだけでブレイクしちゃうケースもあるけど。
※ウィキペ見たらまいっちんぐマチコ先生280万部も売れてたんだって。スゲェな。まぁ僕もその一翼を担っているわけだけど。っていうか隣に住んでた友達に何冊か盗まれるほど当時の熱量は高かったっていうか、「普通の子は買うのをためらうんだろうなぁ」とか今になって思うよな。まぁ僕は平気だったけど。

あ、そうそうこれも余談だけど、最近西尾維新の「偽物語」を読んでるんだけど(今「下」の半分くらい)、まぁこれもかなりエロい。で、ちょうどこのエロさが「キスシスに近い」かもって思った。「絵がない」だけで作者の内側に見える(気がする)妄想の翼は、色とか材質とか大きさとか結構ぢたま某氏のそれに近い気がする。あくまで気がするだけだけどスゲェそんな気がする。媒体がマンガとノベルで違うから気付きにくいけど、

 もしかしたらこれって「来る」かも!?

と思うほど。今でも十分人気だけど、「直接的じゃないエロ」というジャンルとして加速度的に市民権を得ていくかも!みたいな?つか偉そうなこと言ったところで所詮はムッツリなだけってウワサもなきにしもあらずなのだが。

でもこれってさじ加減が難しい気もするんだよねぇ。これよりライトでもディープでも違う、みたいな。ただまぁ「ライトでもディープでもニーズがある」からいいのか。何も問題ないのか。っていうか「これよりディープ」ってイマイチ想像付かないけどね。つか今回ホント思うがままに書き殴ってるな。もちろんNO問題であり、あるいみ僕らしいとは思うけどさ。気持ちよく正直に自分の内側を吐露できたので▲▲△付けとこ。

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2009年11月24日 (火)

2012を再考

※ネタバレアリ

見終わった直後は「えらく贅沢な映画だったなぁ」という感想が前に出て、満足感も高かったのだけど、時間をおいて振り返ってみると、、、たとえばデイアフタートゥモロー(DAT)や今年見たビッグバジェットのトランスフォーマーリベンジ(以下リベンジ)、ターミネーター4などと比べてどうだったのかと考えてみると、

 意外と印象がよくない。

確かに要所要所の派手なシーンのボルテージはかなりのもので、思い出すだけでもピリリと電気が走る気がするのだが、いかんせん他の場面の、具体的にはヒューマンドラマの印象が良くない。

細かなところで、たとえば大統領の行動や言動、仕草や演技には不満がないし、博士の偽善的というかその場しのぎの善人ヅラもかんには障るが、大局的に見れば必要悪。デブチン二人(補佐官?と金持ち)の判断も映画の中ではさも悪役扱いだけど、彼らは彼らなりの正義に基づいてその場で最良の判断をしてるわけだから問題ない。DJのキチガイじみた言動は映画の中でちょっと浮き気味ではあるけど、まぁこれも語り部としていてもいい。

 何が気に入らないかって、そりゃもう主人公としか言いようがない。

DATのジェイク・ギレンホール&デニス・クエイドの親子はどちらもかっこよく、「主人公然とした」行動と見た目を全うしてくれていた。サム・ワーシントンしかりシャイア・ラブーフしかりだ。人類の存亡を賭けた大きな風呂敷の上で、彼の「ぼやけた表情」「意志力を感じさせない眼力」「半開きの口」「説得力のない言葉」どれもが場違いで、空気がよどむ。なんで監督は彼を起用したのか全く理解できない。

クリスチャン・ベイルは確かにサム・ワーシントンに食われたが、それは脚本上仕方のない面もある。サムの演じるマーカスは、ともすれば中身のないデクにもなりえる役だったが、彼のバイタリティが生気と迫力を与え、見る者を惹きつけるオーラを放ったとも思うし。

シャイアは当然ながら今どきの若者の役で、2012の主役とは責任も理由も違うが、笑顔が魅力的で、わかりやすい若者らしい情熱に裏付けされた行動を取ってくれる。ジェイクも同様だ。

96時間のリーアム・ニーソンやセガールのような無敵超人でもダメな役ではあるが、「売れない小説家」というのはあまりに情けない。見終わったあとも冷静に考えれば「今後もずっと冴えない父親なのではないか」という不安すらよぎる。一旦回復した長男からの尊敬も「危機的状況の中での刹那的なインフレ」になりはしないか。有言実行とはほど遠い彼のこれまでと、劇中でのイマイチしゃんとしない活躍。たとえばセスナでも彼本人が操縦していればまた変わってきたのかも知れないけど、アレではどうにも冴えないままじゃないか。

宇宙戦争でのトム・クルーズも同じようなヘボ親父役だったが、そこはやはり持って生まれた輝きが違う。「情けない役ですら光る」のが主役としての役割というものではないのか。

奥さんはそこそこキレイで、役所からすれば必要十分なハマり役。これより目立っても主人公を食っちゃうし、これよりヘボくても愛せない。サポーター役のゴードンも、ちとハゲてはいるがわかりやすく実直で好感が持てる。彼の死に様はもう少し派手にしてやってもよかったんじゃないかと思う。娘や息子にも不満はなく、

 とにかく主役だけが気に入らない、、、というか彼が出ている場面の魅力が極端に低い気がする。

これはトレーラーを見たときからうすうす感じてはいたのだが。

スタントマンイグニッションばりのカーアクションシーン、ダイナミックすぎるセスナのシーン、地表の隆起や火山弾、豪華客船が飲み込まれる大波や、ヒマラヤを覆うほどの津波、巨大な箱船・・・「おかず」の出来はDATと比べても決して負けてないどころか勝ってるところも多い。だが、それをつなぐ場面の主たるキャラがどうにもパッとしないせいで、結果「中だるみ感」が出てしまった気がする。

次から次への見せ場を繋いだリベンジや、異世界感を全面に押し出しているT4と比べて、人間ドラマはどうしても演じる役者の魅力、力量に依存せざるを得ない。もし今ひとつな役者を使うのなら、もっと全体的にテンポよく派手なシーンを見せるべきだったと思うし(<ひとつひとつは短くても)、メッセージ性を抑える演出にすべきだったんじゃないかと思ったりしたね。でもまぁ評価はイッコ下げて★★★☆はある。プラスがマイナスをカバーしてる大作かな。っていうかやっぱニッキーにやらせてたらもっとずっと良くなったと思うんだよな~。どう考えても彼のハマり役でしょ?情けない父親、でも見せ場があるって。

ささやかな補足。

前回不明瞭だった大統領役ダニー・グローバーは「ザ・シューター極大射程」で、大統領の娘タンディ・ニュートンは「ミッションインポッシブル2」で見ていた模様。ゴードンだけはどうも勘違いだったみたい・・・。

あとそのウィキペ見て知ったことだけど、

 公開3日で制作費2億$を回収

って凄くない?アメリカ公開が11/13で日本公開が11/21だから日本で公開される前に既に元を取っているという。どの程度まで伸びるのかは全然わからないけど、一旦紀元前1万年で落ちたエメリッヒ監督の信頼はこれで完全に回復したって言えるだろうね。

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2009年11月23日 (月)

アーコン-ARCHON-

探せばこういうフリーゲームもあってよさそうなもんなんだけど、僕の知る限りではないんだよな。「アーコン」はPC88でBPSよりリリースされていた(たぶん洋ゲーの移植だと思うけど)ストラテジー(戦略)アクションゲーム。つか、

 駒同士が重なったらアクションゲームによる対戦で勝敗が決まる「チェス」

という説明がもっとも端的かつわかりやすい。双方が交互に駒を動かし、
※左側は白陣営、右側が黒陣営で、マスには「白固定」「黒固定」とターンごとに、白→薄い白→中間→薄い黒→黒→薄い黒→・・・のように移り変わるマスで構成されている。当然白陣営は白いマスの上だとHPが高く、、、HPが存在するチェスっていったい!?
キングがやられたら負け・・・だと思うんだけど、昨夜のプレイでは長男のキングが「相打ち」になって勝敗が決せず、結果全滅させるまで続いてしまったりした。ルール設定なのかも。

対戦時には1画面固定の2Dフィールドで行われ、手段は移動と攻撃のみ。攻撃は1度攻撃すると次に攻撃できるでタイムラグがあるので、「いかに空振りさせてこちらの攻撃を当てるか」が基本になる。移動速度や攻撃速度、攻撃手段は駒によって異なり、移動に関しても他の駒を飛び越えて移動出来るものや、キングによるテレポート、相手の姿に変身する者など、地味ながら心地よい味付けとなっている。

ポイントは、、、

・自分の色に近いマスの方が対戦時にHPが高く有利だが、減ったHPは基本全快しないので、わずかでもダメージを与えて行ければいつかは倒せる。

・自分の色固定マスにとどまっていれば有利ではあるがそれでは戦いが進まない(12ターンでドローになる)ので、ある程度は積極的に攻めていかないと面白くない。

・最初は駒同士の相性というより「テンキー操作による慣れ不慣れ」が重要でいくら最強の移動速度、弾速を誇るキングでも、オタオタしてたらテレポートしてきた歩兵にすら負けかねない。

・一部を除いて遠距離戦が主体になるが、弾速はキングを除いてそれほど速くないので、離れていれば余裕で避けられる。ただこれはイコール相手に当てるのも困難なわけで、「当てようと集中するあまり流れ弾に自分が当たる」パターンが非常に多い。

・対戦マップには時間で明滅する障害物があり、移動がゆっくりになったり、妨げられたりする。

長男とプレイしたところ、最初はキーに不慣れで、
※右側のプレイヤーはテンキー+HOMEだけど、左側はWとか1とかだった気がする。
上手く動かせなかったんだけど、徐々に慣れてきて後半はかなり熱い戦いになった。アーコンの面白いところはまさにここで、ちょっとした運やテクニック、そして削りによって下克上が起こりうるという話。極端なことを言えば、キングひとり対全駒という状況になったとしても、キングひとりで相手を全滅させられなくもないのだ。

左右のプレイヤーで多少差があるのも面白い。
※たしかキングの魔法にも差があったような気がするんだけど、昨日のプレイでは気付かなかったな。
やり込んでいけばどちらかの有利不利が出てくるとも思うが、最初のうちはファジィかつラッキーショットの連なりという展開で、逆にソレが熱かったりする。

 そう、アーコンはシンプルながらかなり温度の高いゲームなのだ。

ちなみにちょっと調べてみたらもとはEAがアタリのPC用に開発したタイトルだったみたいだね。それをBPSが移植したらしい。国内では88と98でリリースされていて、海外ではNES用もあるらしい。まぁ詳しいルールとかは

http://www3.airnet.ne.jp/ashen/oldgame/ARCHON.htm

こちらのページに書いてあります。細かいところまでバッチリと。

でもこういうシンプルな対戦ゲームをいくつも収録したDSとかのタイトルがあってもいいんじゃないか思うんだけどどうだろ。パッと他に例が浮かばないのが残念ではあるけど、今の方が当時よりはるかに対戦やコミュニケーションに対する理解は深くなってると思うし、需要も高い気がする。

ただまぁそれなりにクオリティの高い、それでいてシンプルなゲーム性というのを構築するのが難しいってことはあるかも知れないけどさ。アーコン★★☆かな。

余談だけど88のゲームでイースみたいに移植されまくってるものを除いたとき、現在でも普通に遊べる、もしくは紹介できるタイトルって意外なほど少ないんだよな。アーコンはある意味その頂点かも知れない。目立ったタイトルじゃなかったけど、リバイバーやウイバーンは今やるとハードルが正直高すぎるきらいがあるんだよな。

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2009年11月22日 (日)

清涼飲料新商品

091119drink もうこれは性分というか、コストパフォーマンスの高い娯楽というおもむきをもって僕は飲んだことがない清涼飲料および炭酸飲料をまずもって買ってしまうのである。
※一部の輸入雑貨店にあるようなあまりにいかがわしいニオイのするブツは別として。

正直言ってハズレることも多いのだけど、まぁ150円前後の出費は、「美味しく喉を潤す」という目的としては博打要素が強すぎるかなぁと思う反面、娯楽だと思えばさほど抵抗もない。美味しければそれはそれでラッキーだし、たとえ不味くても話題になる。初めての経験となるようなテイストならそれもまた良しなのだ。

そんな僕としては「非常に個性的なフレーバーを続出させている」キリンの「世界のKichenから」シリーズは絶対外せないところ。過去にも何度かこのブログでご紹介してきたけど、どれも「飲んだことがないような味」という点では共通している。

比較的ポピュラーな「ピール漬けハチミツレモン」や「マセドニアグレープ」でさえも、他のハチミツレモンやグレープジュースにはない清涼感、濃密感があったし、ディアボロジンジャーの辛みは経験が薄いとは言え、僕が飲んだジンジャーエールの中では最もしょうがの感じが強い、ぶっちゃけノドがヒリヒリするような味だった。

そんな中発見された新種「グレープフルーツビネガー&ミルク」。パッケージを見たらもう買うしかない、それ以外の選択肢は許されない世界のKichenからシリーズなので、それを買って飲むこと自体は別に何の問題もないのだが、

 「ビネガー・・・ってなんだっけ?」

せめてここだけは冷静に正解を模索するべきだったと今になって思う。胡椒・・・はペッパーだし、牡蠣、、、はオイスターだし、FFにそんな名前のキャラが、、、はケフカだし(せめてエドガーと間違えろよ)、、、

 飲んで開口一番、「酢かぁぁぁぁぁーーーー!!」

やられた。僕はお酢が本当に苦手なのだ。「スプーン一杯のグレープフルーツビネガー」という「たかがスプーン一杯されどスプーン一杯」である。酢の物も一切食べないし、以前「林檎ジュースに酢を入れると美味しい」などという妄言にまんまと騙されて、

 もう世の中全てが信用できなくなった・・・

というのも懐かしい思い出だ。そんな「お酢とミルク」の清涼飲料がこれだったのだが、、、まぁがんばって飲みました。お酢は好きじゃないけど健康に良いというのも知っていたので、
※この場合「本当に健康に良いかどうかは全くどうでもよい」ことに注意。要は「僕が健康にいい」と思っていればそれは僕にとっては少なくとも健康にいいのです。人間のカラダなんてなぁそんなもんなのです。誰が何と言ってもそうなのです。

つかよくこの味でゴーサイン出したなぁとしみじみするほど「僕には」口に合わないというか、「正直キツい」ですな(^^;。シリーズそのものは大好きなので無下には否定しませんけど、機会があればぜひみなさんにも飲んで頂きたいというか、ある意味「貫き通す勇気」を感じるかも?っていうか「普通に美味しいじゃん!」というかも知れないし、「いやこれよく1本飲めたなぁオマエはマイケルJフォックスよりスゲェよ」と思うかも知れない。評価は☆。勇気に乾杯!

続いては「ミニッツメイド アロエ&白ぶどう」。先に評価を書いてしまいますが、

 ★★★★☆

くらい美味いです!以前から紙パックのアロエドリンクは良く飲んでいましたが、出始めの頃と比べて最近は極端に「アロエの葉肉」が少なくなってきていて、正直スゲェ物足りなくなっていたのですが、

 コイツはマジスゲェ!

体感で10倍くらい葉肉が入ってます(マジで)。良く振って飲むと半分くらい葉肉というか、むしろゼリーのようなのど越し。よく冷えた状態で飲むと一気にお腹の温度が下がって下痢になってしまうのではないかという懸念が頭をもたげるほどに葉肉が多い!

 そして美味い!

正直ミニッツメイド、およびコカコーラボトラーズの清涼飲料はQoo(クー)を始め、果汁飲料でも他社と比較して「最低」の味を堅持してきたのですが(あくまで僕の中で)、

 これは美味い!

だから何だと言われればそれまでですが、伊達に名古屋駅のサンクスで一列全部コレ一色だっただけのことはあります。帰宅後思わず買いに行ってしまったほどでしたし。

ただ、一応1日1本しか飲まない方がいいみたいな?栄養機能食品とかいうのが入ってるみたいなことも書いてあるので、過剰摂取はあんまし良くないのかも。まぁどんなものでも摂りすぎはよかないですけどね。

しかし久々に買った新製品がこうも強烈に明暗を分けたのは本当に珍しい話。でもこれだから止められないってのもありますけどね(^^。

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2009年11月21日 (土)

2012

※途中注釈入れるまではネタバレなし。ただしトレーラーは別。

 見てきましたー!面白かった!以上!

正直最後の最後はデイアフタートゥモロー(以下DAT)の方が好きだし、全体通しての緊張感の度合いも軍配が上がるのはそちらのような気もするけど(特に初見時)、とにもかくにも贅沢仕様。DATを超えるにはどうすりゃいいのかというところからスタートしたのではないかと思えるスーパーインフレ状態。

理由はよくわからんが2012年に地球は滅びるらしいという。大規模な地殻変動で地面とかガンガンに割れまくるらしい、隕石が振ってきて、津波が街を覆い尽くし、こりゃもう全滅するしかねぇんじゃねぇの?とトレーラーを見て思ったわけだけど、

 ぶっちゃけ4分の3を見終わった時点では「どうやってハッピーエンドに!?」という思いでいっぱいだった。

もうここから幸せな終わりを導き出せるとは到底思えない阿鼻叫喚の限界地獄。冗談抜きに「アラレちゃんに地球割りを食らったかのような」派手な地震は間違いなく過去最大の迫力だったし、津波関係のインパクトもDATの二番煎じということを考慮しても「思わず笑っちゃうほど」の絵作りがされてた。

そう、この映画は、「絵を見に行く」映画だと思う。主人公は正直パッとしないし、ところどころに顔を出すエメリッヒ流の人間賛歌も鼻につく。しかし、全てのマイナス面を補っても十分お釣りが来る「迫力」。これを映画館で観に行かなくて何を観に行くのか、全ての伏線はちゃんと拾い上げるし、物語の先読みが出来ない僕なんかは途中何度も「ああなるほどーーーー!」と思ったし、思わず声に出して「かっこええ!」「上手いなー」「マジ笑える!」と言ってしまった。

主人公は相変わらずの「奥さんに見限られたダメ亭主」で、何つかそれって「そうしないと法に触れるの?」と言いたくなるほどのハリウッド鉄板設定。今回はあんまし見たことがないジョン・キューザックという人だったらしいけど、なんか「デッドライジング」の主人公みたいな半開きの口がみっともない感じで、僕的にはニッキー辺りにやって欲しい感じかなぁとは思ったんだけど、まぁこれだけの大作だとそこまでお金が掛けられなかったってことなのかな。

登場人物は何人か(具体的に言うとゴードン役の人と大統領役の人、大統領の娘役の人)はどこかで見たことがあるような気が凄くしたのだけど、ちょっと調べただけじゃ全然わからない。うーんモヤモヤする・・・でも!

 女の子はかわいかった!

スゲェ。よくこんな子見つけてきたなぁという絵に描いたようなアメリカン美少女。っていうか「美少女」のカテゴリーに7歳を入れるのはどうかと誰からともなく疑問がわき起こってくるのもやぶさかでないとは思うのだけど、ビックリするほどかわいい。なんつか「清涼剤」というのはこういう子のことを言うのだろうなぁという気がするほど超清涼剤。写真が見つからない&名前がわからなくてスゲェ残念・・・。あまりに残念なのでもちっとがんばって探したところようやく判明。

 モーガン・リリー。

でも見つかった写真はどれも写りが今ひとつで、劇中のかわいさの0.000000000000000000001%も伝わらないっ。ギャフン。まぁとりあえずこの子を観に行くだけでも価値があると(いやいやそれ以外にも十分価値がある映画だと思いますよボカァ)言いたいわけで。

価値があると言えばこれほど「ありえない映像」で「作るのにお金が掛かっていて」それでいて普通にレイトショー1000円とかで見れてしまうコストパフォーマンスの良さに関しても言及しておきたい。いやホント、これだけの映像を作れって言われてもそうそう出来ませんよ!?コルコバードのキリスト像なんて、

 映画の中のモニターごしに出るピンボケ映像で壊してる。

なんて贅沢な!っていうかホントに短いシーンにスゲェお金掛けてるなぁという場面がいっぱいあって、なんつか「笑えてくる」感じ?愉快な感じ。

ちなみに長男連れて行ってきたんだけど、最初気が進まないみたいだった彼も、見終わった後は大満足のようで「これから父ちゃんに映画誘われたら絶対行かんとな」と言ってた。まぁ君を誘うような映画は君にも楽しめる映画な訳だよ明智君。

予告はジェームズ・キャメロン久々の新作「アバター」が面白そう。でもまぁ2012の方が上かな。あ、でも念のために書きますが、

 派手な映画だし凄い映像だけど、「面白い映画」ではありません。
※冒頭に「面白かった」って書いたけどそこはそれ。

バックトゥザフューチャーやショーシャンクの空にのような見終わった後「面白かった!」という感想が出るタイプではなく、「凄かった!」とか「映画館に見に来て良かった!」とかそういう感想が出るタイプ。評価としてはまぁ★★★★かな。ブルーレイも欲しくなるし、映画館で見て本当に良かったとは思うけど、今年の作品ではサマーウォーズ、ヱヴァ破には及ばなかったかなって感じ。

とりあえずDATみたいな映画が好きな人なら絶対お金分は楽しめると思うし、もし「DATのような映画が好きで、かつDATを見ていない人」なら100%楽しめると思います。まぁそんな人はいないわけですけど。

ネタバレに関しても少し書こうかと思ったけど、やっぱりやめます。とにかく、

 嫌なヤツが出てこなかった。

ってのが何よりよかったかな。誰も彼も見せ場があったし、エメリッヒ監督らしくラストはハッピーエンドだったし。
※ちなみにスタッフロール後のおまけ映像はありませんのですぐに席を立って大丈夫です。

あ、そうそう今さらですが、観に行くつもりならオフィシャルサイトのトレーラーは「見直さない方がいい」と言っておきます。っていうか「見ないなら見ない方がいい」。僕なんかはすっかり忘れてましたから普通に楽しめましたが、トレーラーを見ることでいろいろネタバレが出てきてしまう場合もありますからね。念のため。

あと見るならある程度スクリーンの大きなところか、大きく見える席をオススメします。3D映画ばりの迫力映像は「視界カバー率」が高い方がより効果的なはず。っていうか3D映画で見たかったな。

途中でニッキーの名前を出したけど、「ノウイング」にも似た印象の場面がそういえばあったな。サスペンスエッセンスというか、ただそっちは「SF色」が強い作品だったから最後なんか「はぁ・・・」となってしまったのに対し、こちらは「出来る限りのリアリティ」を目指してるっぽくてなんかよかった。こういうのは逃げる方が絶対簡単だと思うんだよね。偉そうなこと言える筋合いじゃないけど。

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2009年11月20日 (金)

TORCHLIGHT~トーチライトその1~

091120torchlight いやはやどん欲に求めているといいことあるなぁという話。バブシカさんに久しぶりにメールしたら、

 「面白そうなゲームがあるぜよギッヒッヒ」

というではないか。

 「オレっちはヤボ用でできねぇがオメェさんやってみたらどうでぃ?」

というではないか。

●紹介ページ 4gamer
http://www.4gamer.net/games/040/G004096/20091111016/

なるほどディアブロクローンですか。グラフィックはちょっぴりバタ臭いアニメ調で嫌いではない。ただこういうゲームはプレイしてナンボ、バランスが良くて、遊びやすくてナンボでゲスからねぇ。でもこちとら飢えで死にそうな状況。一滴の水にもゴブリンの魂でさ。さっそくダウンロードしてやってみることにした。まずは体験版。

●オフィシャル
http://www.torchlightgame.com/
※中央上の「FREE DEMO」をクリック。ファイルサイズは400メガちょい。

昨今のゲームとしては破格に小さいことに一抹の不安がよぎるが、「だったらドラクエやゼルダは何メガだったんだよ言ってみろ!」と言われそうなので思考をフリーズ。つかぶっちゃけディアブロ1より容量が小さいと思うとやっぱちょっと不安。でも動画デモとか抜くだけで随分軽くなりそうだなぁ実際そうなのかもなぁと思うとまたも不安雲散霧消。レッツプレイ。

ちなみにオフィシャルにもデカデカと書かれているが、価格は19.95アメリカドルである。今のレートだと1780円ほど。なんとトライアルHDやシャドウコンプレックスより安い。もし面白ければ、あくまで「面白ければ」だが、レジストもやぶさかでない。

余談ついでに書き忘れると行けないので触れておくが、これは「ディアブロっぽい」ゲームだが「マネっこ」というよりは「本家の血筋」らしい。ディアブロとかヘルゲートロンドンとかを作っていたスタッフがちゃんと作ってるらしい。音楽とかもスゲェそれっぽく、4gamerにも書いてあったけど郷愁を誘うほど。

それと、僕みたいなプレイヤーには欠点にならないが、オンラインプレイがない。完全にソロ用で、要求スペックもCPUで1GHZくらいだったかな。あんまし高くないので、ラグとかも気にする必要はないし、あとゲーム内に「シェアできる箱」があるので、「今の自分が装備出来ないアイテムを別の自分のキャラへ移動」することも出来る。問題は何もない。

ゲームを起動すると一言も「体験版」の文字がなく、「まぁローコストで仕上げたダウンロードコンテンツだからな・・」という思いが去来するが、気にせずキャラメイク。3人のキャラ、戦士、召還師、アーチャー(女)からチョイスし、ペットを犬か猫かチョイス、自分とペットの名前入力、難度入力で開始。とりあえずハードだからってノーマルクリア後じゃなきゃ出来ないというわけでも「即死する」というほどシビアなわけでもないみたいだった。犬か猫かはお好みで。プレイ中に変更も「できなくはない」。つか猫かわいくない。犬は狼みたい。

ディアブロ2のインターフェイスにかなり近く、それをより良くした感じなので、経験者なら概ね問題なくプレイ出来ると思うけど、いくつかわかりづらいというか、ピンとこなかったというか、知ってた方が最初のハードルが心なしか低くなるような気がしないでもないということがあるので、
●WIKI
http://torchlight.wikispace.jp/
と併せて見ておいてもいいかも。っていうかWIKIって「その筋の人」用に書かれてるから、初心者にはちとハードルが高い気がするんだけどどうか。

・最初、街は西から入って順番に一言ずつ話を聞いてそのまま東へ抜けようとすれば勝手にイベント戦が始まってダンジョンの入口に辿り着く。他は一切必要なし。

・キー説明

左SHIFTキーを押しながら「その場で攻撃」。Iで装備。Cでレベルアップステータスの割り振り(キャンプ)。Sでスキル割り振り。Aでマップの表示切り替え。Qでクエスト確認。Pでペットステータス。数字キーの1から順にショートカット(デフォルトだと1がヒールポーション、2がマナポーション、0がタウンポータル)。数字キーの上でクリックするとそこに割り振れるスキルとかアイテムとかが表示される。TABで右クリックのサブアクション(魔法とかスキルとか)を入れ替え可能。左SHIFTはアイテムの売買やドロップ、ペットへのアイテム移動など、非常に便利なカスタムキーになっているので、ガンガン使おう。走るキーおよびスタミナのステータスはなし(走る為のスキルはある)。

・ザックリシステム

経験値とゴールド以外に「FAME」というポイントがあるんだけど、最初何か全然わからなかった。要は「スキルの経験値」みたいなもので、これが貯まるとスキルポイントが得られるらしい。ただスキルは例によって上げちゃったら元には戻せないので(ステータスポイントもキャンプウインドウを閉じちゃうと確定しちゃう)慎重に。ただこれまでのハクスラと違って「レベルさえあれば弱いのから順番に覚えなくてもいきなり下の方のスキルも習得出来る」。例えて言うならライトニングボルトを覚えてなくてもチェーンライトニングを覚えられるということ。あと「スキルの経験値」とは言ってもスキルを使えば使うほど強くなるわけではない。

ペットは勝手に行動するが、HPは結構高いのでほっといてもマズ死なない。またペットはペットで別のリュックを背負っているらしく、「左SHIFTを押しながらアイテムをクリックすると」勝手に拾ってきてくれる上、満タンになった状態で街に戻すと、時間を掛けて売却してきてくれるらしい(まだやったことない)。装備もリング二つとネックレスが可能で、マップ中の「池」などで釣りをして得た魚を食わせることで、

 いろいろ変身する。

ぶっちゃけ敵と同じ格好になったりして紛らわしいので僕は好きじゃないけど、まぁ攻撃力とかスキルとか変わりそう。変身は2分から30分まで魚によってさまざま。中には犬を猫にする(もしくはその逆)ものもあり、その効果は無期限だったりする。

基本SHIFTと数字の1キー辺りに指を置いて、ガンガンクリックしていけば問題なく進む。ノーマル(白文字)、マジック(緑文字)、レア(青紫文字)、ユニーク(金文字)、セット(赤紫文字)の5種類のアイテムを拾ったり装備したり、ソケット穴の空いているところに宝石をはめ込んだりして強化する。
→ソケットにアイテムをはめた場合、街の一番西の方にいる双子に、「装備を壊して宝石を残す」か「宝石を壊して装備を残すか」の選択も可能。これは結構嬉しいシステム。
→宝石は同クラス同種を二つ合成すると1ランク上の物になる。合成屋も街にいて「4つマスが表示される」のがその人。ユニークを4つ入れるとそこそこいい宝石になったりもするらしい。指輪4つで下から2番目の宝石になったりもするらしい。
→アイテムはディアブロ等と違って鎧だろうとハルバードだろうと1マス。お気軽である。

魔法に関してはスキルとは似て非なる扱いとなっていて、「アイテムを入手して装備」する感じ。ただしそのレベルはスキル側で管理してるというやや分かりづらい仕様。まぁ序盤はあんまし気にしないでもいい気がするな。

 っていうか「序盤」って言ったな!

結局僕は0時頃始めて、「6時くらいまでぶっ通しでプレイ」してしまいました(^^。途中でいきなり画面がデスクトップに戻り、「バグか!?」とマジ焦りしましたが、

 「体験版終了のお時間がやってまいりました」

ってヤツだったらしく、マッハで、本当に一切のためらいもなく、速攻でオフィシャルから「BUY NOW」をチョイス!PAYPALを使ってクレジットカードで送金。メールアドレスとか住所とかを入力するけど一切ためらわない。つかこのまま「続きではなく最初からになったらどうしよう」などということは一切考えず、当然のように今の続きからプレイできるものだと思って入金したのだが、、、

 「N O 問 題!!」<叫ぶトコ

つかここまでマッハで送金したのには理由があるというか、

 直前に強力なレア武器ゲット!!!

もうこれは仕組まれたとしか思えない状況で、こうなったらレジストするしかないでしょ!っていうか2000円しないってどんだけ安いんだよ!?ってくらい面白いですぶっちゃけ。特別な新しいシステムがあるわけじゃないんだけど、とにかく遊びやすくて意外と肩も凝らない。久々にやったディアブロ2は結構疲れたのに、トーチライトは平気。正直★で評価すると★★★★くらいでそんなに高くはないんだけど(でも8点!?それで高くないってどゆこと!?)、絵も最近のタイトルと思えば普通だし、スキルもまだケチって一つも割り振ってないけど、ボリューム的にもそれほど(全35階なんだとか)多くないみたいだけど、

 面白いのは本当に面白い!

ディアブロを未経験な若者も多いとは思うし、英語に対するハードルも低からずあるとは思うけど、、、「やってから否定してくれ」とスゲェ思う。
●海外の評価
http://gs.inside-games.jp/news/209/20971.html
ちなみにMODを使うといろいろ強化出来るみたい。僕的にはあんまし「なんかズルみたい」でそういうのはやる気になれないけど。あと街の中にある「付加効果を付けてくれる店」も「安いアイテムにガンガン付けるとユニークより強いのが出来ちゃうらしい」ので、本当に詰まるまでは使わないでいくつもりだけど、

 普通に遊ぶ分には10~20時間たっぷり濃密に過ごせそうな予感。

最初は飛び道具大好きなのでアーチャーで始めたけど、他のキャラも(ある意味当然か)面白いみたいだし、来年発売予定のパッケージ版では新しいキャラも出るのかな?
※残念ながら日本語版の発売予定はなく、日本語化MODも今のところない。ただまだリリースされてから1ヶ月経ってないブランニューなタイトルなので仕方ないことなのかも。っていうかそもそも「それほど英語力が求められるタイトルでもない」と高卒で学のない僕が思うんだから、「日本語じゃないから」という理由だけでスルーするのはもったいないと思うんだよな。

あ、書き忘れたけど、もし死んじゃうと、

・その場復活で経験値とFAMEの一部を失う
・そのフロアの入口復活でお金をちょっと失う
・街から再開。ペナルティはなし
※これは一応ハードでのこと。ノーマルではまだ死んだ経験なし。

から選択可能。ちなみにゲームを進めていけば何面かに一度街からのポータル(無期限)ポイントが出てくる。難度による違いがなければ、まめなタウンポータルと併せて経験値をドブに捨てるような場面は少ないかもしれないね。

ちなみに難度選択の時に「死んだら即終了」チェックボックスを入れることも可能だけど、、、まぁよほどのマニア向けって感じかな。

しかしバブシカさん、ホントありがとうございました(^^。非常にお値打ちで面白いゲームをご紹介下さって感謝感謝です。ぜひともご自身でもプレイしてみて欲しいと思いますです。全体的に力みのないリラックスしたダウンロードゲーという感じがいかにも僕が求めていたモノって感じでしたよ(^^!!。

あとはいくつか補足的に箇条書き・・・

・武器のステータスは「DPS(ダメージパーセカンド)」表示になっていて、重くて振りが遅いけどダメージが高いものと、軽くて高速で攻撃出来るけどダメージが低いモノを同じ尺度で比較出来るようになってるのが分かりやすくて良い。

・おっぱいが見えるMODも出てるらしい。

・チートを使うと不具合が出ることがあるらしい。

そうそうついでに書いておくけど、ヘルゲートロンドンにもその後の情報があり、現在は「ヘルゲートリザレクション」というネットゲーが完全無料でテスト運営中らしい。
※正式には12月から稼動&アイテム課金体勢になるらしい。

また来年3月には完全な続編の「ヘルゲート東京」も韓国からリリースされる予定らしく、こちらもちと興味が沸く。

ただヘルゲートはトーチライトと比べてキャラがグロすぎて雰囲気が怖いので、あまりお気楽な感じはしないかな。ゲームとしては「トーチライト」が文字通りライトなディアブロであるのに対し、ヘルゲートはそれぞれの要素をより濃密に煮染めたような感じ。奥深さややりがいは後者に軍配が上がると思うが、それ故問題も多かったらしいし、今の僕には「軽さが正義」という面もあるので、一概にどちらが素晴らしいかとは言いづらいかも。

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2009年11月19日 (木)

シュタインズゲート

世間では非常に話題になっているというウワサを目耳にしないでもないというかその世間というのはどの程度閉じたコミュニティまで許容されるのかと自問自答しつつ体験版をやってみた感想を少々。ッとその前に軽くおさらい。

XBOX360で10月にリリースされたテキストアドベンチャー・・・というかまぁ作り的にはPCエロゲーと何ら変わらない。画面にはほとんどアニメーションしないキャラとほぼフルボイス
※主人公の声に出さないセリフ(思惑)はボイスなし。
選択肢らしい選択肢もなく、オートやログなどに加えた用語解説(TIPS)がある程度の非常にシンプルな、まぁ言ってみれば「ノベルゲー」。

ただそのネットでの評価は異常なまでに高く、軽いアレンジを許されるとしたら、

・これほどのタイトルには一生出会えない気がする
・不眠不休で13周クリア。仕事も辞めた。
・とにかく物語が良すぎて涙の海から塩田が出来た。思いのほか甘い。
・2009年どころか21世紀ナンバー1。
・限定版3万ならプレイ用、保存用、観賞用で3本は買わないと!

みたいな書き込みを散見。これはやらなくては!と思う一方で、

・2ちゃんねる用語がかなり出るのでそういうのが嫌いな人は間違ってもポチるな。

みたいなのも見たりして、思わずAMAZONで「しそうに」なるのをグッとこらえて体験版からやってみた次第。ちなみに体験版は「1章まるまる遊べる」というかなりの大盤振る舞いというか、内容に自信がなければ出来ない所業。

で、あらためてその感想なのだが、、、

 正直よくわからない。

タイムパラドックスを扱ったギャルゲー要素を含むノベルゲーであることは間違いないと思うのだけど、主人公のキャラはかなり「キていて」、普通に読んでいてもかなり引くというか、理解を超えているというか、時々小さくなったりしてそういうところは愛しくなるというか、フェイリスたんの強さは本物だというか、

 途中でセーブ出来ないのが辛かった。

っていうか体験版はセーブが出来ないんだけど、

 もしセーブが出来て、そのセーブをそのまま製品版でも使える仕様にしてくれていれば、買う可能性が60%くら高まったのではないかと思った。

2時間か、、、いやところどころハイペースで読んでいったので3時間くらいのボリューム遊ばせてくれるのだけど、正直おいてけぼりになりそうになったのは1度や2度じゃなく、最後に気持ちよく収束するのは間違いないと思いつつも、

 結構疲れた。

確かに物語が加速していくパートでは止め時を見失いそうになるし、話もかなり面白いとも思うんだけど、

 ある意味対象年齢に達してないかも・・・

と思ったりもする。なんつか難しすぎるんだよな(^^;。タイムトラベルの理論のところとかなまじ単語に関する既読経験があるだけに妙に「入って来過ぎちゃって」。

キャラはまぁ主人公以外はどれも可もなく不可もなく。フェイリスたんは別格で最強だけど、主人公が最近やった「こういう感じのゲーム」の中では別格に痛いので、1章やったくらいではまだまだ慣れない。まぁこれは2ちゃんおよびネットに関するスラングや常識に対して免疫が薄いからかも知れないけど。

とりあえず体験版の評価は★★。疲れたってのが第一で、面白くなりそうというのが第二。でも今はスルーでもいいかなぁというか、これを買うならICOとかSKATE2とかソニックアンリーシュドを買った方がいいかなぁとも思ったり。アドベンチャーだからクリアして市場に出回れば値崩れする可能性も高そうな気がするし。あと正直な話こないだまで遊んでたギャルゲーのトロピカルKISSの方が僕的にはずっと居心地が良かった。わからないこととかなかったし、ダラダラと遊ぶには気楽でぬるま湯で癒されたので。

ただみなさんの評価を否定してるわけでは完全にありませんのでその点はフォローしておきます。つか衝動買いしかねないところにいるって感じ?まぁウチのブログの常連さんにはなかなかオススメはしづらいかな。

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2009年11月18日 (水)

ウルティマアンダーワールド

せっかくなので少しやってみた。最初利き手だと思って装備してた剣が実は逆で、必死にパンチして「ああエフェクトは剣を持っていてもパンチなんだな」なんて思ってたりもしたけど、慣れてきたらNO問題。ヒットアンドアウェイで斬っては逃げ逃げては斬る・・・とは言っても相手はせいぜい芋虫かスライムなわけだが。

いろんなことがわからない手探りでのプレイだが、例えばJでジャンプしたり、1で下を見、2で正面、3で上を見たり、扉を開けるには扉にカーソルを合わせてドラッグしたりと、

 操作からして発見の連続。

未だに魔法は使えないし、川を泳ぐときは画面が揺れて酔いそうになるけど、ジャンプして溝を跳び越えたり、敵の死骸を食べたり、狭い通路を走り抜けたりするのはとても気持ちがいい。
※通路が狭いと処理速度が軽くなるために走ることが出来る。

キングスフィールドほど戦闘はないが、マップははるかに立体的で、軽い傾斜を含めて探索が楽しい。踏破したエリアの地図だけ埋まっていくシステムも(ブランディッシュにもあったけど)、そこに文字を書き込める点も、

 自分の力で探索してる

という感じがして楽しい。この感覚はダンジョンマスターにも十分にあったけど、完全にブロック単位である意味パズルっぽい感覚がつきまとっていたダンマスと比べるとUUWの方がかなり自由で、、、UUWを語る時は本当に「自由度」ということを何度も書いてしまうな。とにかくそうとしか言いようがないんだけど、久々にプレイしてもやっぱりその感想に変わりなかった。

ポリゴンフィールドはウルフェンシュタイン3Dより古いくらいで、歴史的に見て最初期のものに当たるはずだけど、そのマップは僕的にすぐ道に迷ってばかりだったDOOMやディセントよりずっとわかりやすく、「ソレっぽい」と思う。
※念のために書くけどDOOMやディセント、ウルフェンシュタイン3Dを評価してないわけじゃないですから。つか今思えばウルフェンシュタインの高速移動について行けず、DOOMの上下動の激しさに酔い、ディセントで方向音痴であることを確信に変えた自分からしてみたら、UUWのマップはある意味「僕に優しかった」と言えるかも知れないな。

長男にも少しやらせたところ、「正直雰囲気がちょっと怖い」というリアクション。まぁそうかもね。ウィザードリィとかもほとんど経験がないわけだし。僕自身ホラー映画とかお化け屋敷とか超苦手だからそういう感覚もわからないではないし。

ただ、やっぱり「ゲームが好きだ」と口にしてはばからないような趣味嗜好を貫いていくのであれば、この手のタイトルはやっていても、出来たらクリアしていてもいいかなぁとも思うんだよな。

最後にファンとして非常に嬉しかったウィキペの紹介文をコピペしておしまいにする。

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まだFPSというジャンルすら登場していない当時、リアルで高低差のある3Dダンジョンが滑らか且つ高速に描画される様は世界中のゲームファン、ゲームクリエイターに大きな衝撃と感動を与えた。

同年発売されたFPSの元祖と呼ばれる「Wolfenstein3D」よりも、緻密で完璧な3D空間を形成しており、ダンジョンの中で生活しているという感覚を味わえる。発売から十数年が経過した現在に至っても非常に評価の高い作品の一つである。

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僕もそう思う。あと、リアルタイムでこのソフトに触れるチャンスを与えてくれた両親に強く強く感謝します。

余談だけど、2の方は開発が別会社になり、よりウルティマの世界観を踏襲する形で作られた分、門外漢には疎外感を与える仕上がりになってしまった気がする。
こちらも実際のソフトを買ってるんだけど、結局ほとんどプレイしなかったんだよね。まぁ僕のことだから他に傾注するようなコンテンツがあったのかも知れないけどさ。

余談ついでにもう一つ。PC9821というと他にもいくつか海外移植のタイトルがあったと思うんだけど、
※前述のディセントもそのひとつ。
このアンダーワールドっぽい仕上がりで、モンスターに変身しながら進めていくRPGもかなり好きだった記憶があって、、、

 スゲェがんばって調べたんだけどそのタイトルがわからないっ!

今の世の中ネットで調べられないことってそう多くないと思うんだけど、それでもわからない。海外産のゲームで、ウルティマアンダーワールドと似たような時期に、PC9821でリリースされていて、、、。たぶんタイトルを見れば思い出すと思ってそれっぽいサイトを片っ端から見てみたんだけど、どうにもわからない。

 でも逆にソレがちょっと面白くなったり。

「自分しか知らない面白いソフト」みたいな?っていうか自分すらもタイトルは忘れているわけだからむしろ「誰も知らない面白いソフト」と言ってもいいかも知れないけど・・・。なんかちょっと愉快。

あとUUWに全然関係ない話。

今日ファミ通のサイト行ったら、週間アクセスランキングの1位に「エストポリス」のニュースが来ていてなんだか嬉しくなった。あとドラクエ9のまさゆき本人のインタビューが載っていて、ただの素人さんなのになんか「ゲームが好きな大人」として「スタンスがかっこいい」。こういう人に見つかったからこそまさゆきの地図はあそこまで急速に広まった、でもってまさゆきの地図が広まったからこそ、他の地図も「広まる道を得た」んだなぁと思った。

うーんでもやっぱタイトルが気になるなぁ。

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2009年11月17日 (火)

PC9801エミュの話

昨日だか一昨日だったかエミュの話を少ししたような気がする。PC9821でやったウルティマアンダーワールドが懐かしいと、ベスト100に入るタイトルの多くは今でもプレイ出来るが、そこだけは無理だと。難しいと。そういう話をした気がする。そんなおり、長男が何の気なしに話しかけてきた。

 「父ちゃんはいつごろタイピングが速くなったの?」

いつの間にか速くなっていたのか、だんだん速くなっていったのか、明確に意識したときはあるのか。

 「タッチタイプが速くなったのはわからないが、タイピングが速くなったのは間違いなくウルティマIVクエストオブアバターでのことだな」

ジジイなので軽くその時の思い出話をする。僕が生涯プレイした中で唯一ラスボス不在のRPGだったこと。クリア時の写真を当時の販売メーカーだったポニーキャニオンに(キャンペーンとかやってるのは知らず、嬉しさのあまり)送ったら、ロードブリティッシュのサイン入り認定書を貰ったこと。それが日本で8番目だったこと。ナイトシェードやマンドレイクの入手が困難を極めたこと。村人たちとの会話があまりに奥深すぎたこと・・・。まぁ他にも全フィールド&ダンジョンをマッピングしたことや、ウルティマIVをプレイするために夏休みの最初から計画を立て、部屋の片づけをし(マッピングするためにPCを床に置き、B全判の方眼紙を用意したり)、全ての人の名前とセリフをノートに書き留めたりもしたが、その辺は言い忘れた。

まぁとにかく僕はウルティマIVでキーボードの配置を完全に習得したと言っても過言ではなかった。

 「それって今できる?」

軽い気持ちだったと思う。別にできなくたって構わないという、何となく話題に乏しそうな父親に対してちょっぴり優しい気持ちになったから口にしてくれたのだと思う。だが、その火種は凄まじい速度で延焼し、そこから数時間久々にパーソナルコンピュータとガチの格闘をすることになった。

※以下結構アンダーグラウンドな話であるので、できたら生ぬるい目で、見て欲しい。とりあえず当時はちゃんとソフトを買っている。つかアラフォー限定の話題を前提に話をしてしまうので、最近の人には全然ピンとこない、アラフォーでも中学高校とPC88やら98やらに魂を奪われていた人以外には全然どうでもいい&わけわからない話になるけどまぁ気にするな。

最初に手元にROMがあるかどうか調べてみたところ、かなり古いDVDに焼かれていた「PC98用」のファイルを見つける。そこには「ウルティマIV」だけでなく、IIIやVと共に、なんと「ウルティマアンダーワールド」と「ウルティマアンダーワールド2」のROMもあった。いつの間に・・・?もしや妖精か!?と思いつつ俄然テンションが上がる僕。
※同時に見つけたメタルアイとあゆみちゃん物語(実写版)にもちょっとグッと来たのは秘密。

しかしそれ以外は何もない。とりあえず「PC98 EMU」や「PC98 エミュ」などでググり、NEXTという本体を発見。起動してみると、なるほどこれは以前にも使ったことがあるヤツだということがわかった。

 が、そこまでの記憶しかない。

というかおぼろげな記憶をたどると、その当時(エミュを起動した当時)もウルティマアンダーワールド(以下UUW)の1の方は起動せず、2も中途半端な状態(画面が5分の1くらいしか見えず音だけ鳴る状態)だったことをも思い出す。

 そっかー当時は動かなかったっけな。

だが今回はちとテンションが高かったのでそれで引き下がらずにもう少しがんばってみることにした。が、まずはIVからだ。

ROMを解凍し出てきた「.fdi」ファイルをドライブ1にマウントする電源を入れるとほどなく起動し、、、と思ったらシステムエラー。ピーーーーという耳障りな音が郷愁をさそいつつもイラっとさせる。

 よくよく見たらデータディスクだった。

そんなことは良くある話である。今度はプログラムディスクに入れ替えて起動っと・・・

 はい沈黙。

こういうのはわかってる人からすれば慣れたものである。今度はドライブ1にプログラム。2にデータディスクを入れて再起動っと・・・

 お!

画面に表示される「セーブディスク作成ユーティリティー」と「ウルティマVI」の文字。つかこの時は全く気付かなかったが、今改めて見てみると、

 ウルティマVI

である。その下の文字など見やしない。つかそもそも僕の記憶なんざちっともあてにならないので、オープニングとか表示されていたとしてもそれが本物かどうかもわかったもんじゃなかったとは思うが。
※ハードも88だったし。

だがとりあえずその次点ではマジメに画面の指示に従ってセーブディスクを作る・・・と思いきやとりあえず手元にあったセーブディスクを入れて起動してみると、、、

無骨でちっとも日本人向けじゃないグラフィック&テキストが山盛りてんこ盛り。

自分的には「カタカナ半角」くらいの勢いを半ば期待していたのだが、どうもそうではないらしい。っていうか冷静に考えればこれは6であって、かつ4であったとしてもこの作品で「タイプが速くなった」と認識しているわけだから日本語入力は普通に出来たハズである。ふむ。

キャラクターを作り、設問に答えていく。中には「ええーー?」と思案に暮れるものもあったが、まぁそれが「聖者への道であるよ」と全く関係ない6のキャラメイク設問に対してのたまう僕。オイオイ。

一通り終えてさぁスタート!と「ジャーニーオンワード」をクリックすると、、、どうでしょうさっき作った長男とは全く別のキャラがいきなり戦闘をしているではありませんか。

 やっぱり自分でセーブディスクを作らなきゃダメだったか・・・

と思いつつ結局そこでお腹いっぱいに。まぁそうでしょうそうでしょう。昔のゲームなんてそんなもんですよ。思い出は思い出のママにしておくのが良いのです。ママァ~ン。

その後あらためて4を起動。味気ないグラフィックに覚えがある。ゲーム中の「ポーズしたわけでもないのに一切音声がない」状態にもおぼろげながら記憶がある。村人と話をする感覚は「もっとよりダサかった」気もするが、これはこれで味がある。

 だがこのペースでプレイしていてクリアするには、本当に高校生の夏休みクラスの時間が必要っぽい。

ただ少しプレイした感じ、例えば街に入るのは「ENTER」のEだとか扉を開けるのが「OPNE」のOだとかがわかってくるだけでも結構楽しいものだ。外に出て戦闘もしてみた。A(アタック)を押して方向というシンプルなスタイルだが勝つこともできたし、意外と嬉しい。身近で一緒にやってくれる人がいたらやってるかも知れないなぁと少しだけ思った。

ちなみに最初にドライブ1に入れるのはウルティマディスク。ドライブ2はセーブディスク。起動後「J」で続き「C」でキャラメイクだったと思うが、「カタカナひらがな」キーが入っていたり日本語入力がONになっていると入力できない。やや注意。

さて、それはそれでそんなに大変でもなかったのだが、問題はUUW。とりあえずイメージファイルの拡張子が「.fdi」ということはフロッピーディスクメディアなのだが、それが7枚組ともなればかなりの確率でHDDにインストールしてのプレイになるはず。っていうか僕はCD-ROMだったので1枚組だったんだよなぁ。でもってこの当時は、

 256色画面に表示されることだけでもかなり嬉しかった

記憶がある。ファミコンで52色だっけ?PCエンジンが256色中256色?僕の98は65556色中256色だったんだよな。256色中8色だった88からすると隔世感出まくりだったな。でもほとんどのソフトは8色中8色だったし・・・。なつかすぃ。閑話休題。

話を戻して、、、だがAディスクをマウントしただけでは起動しない。

 「インストールされてねぇからできねぇよ!」

という。うーむ。こう言うときはとりあえず全てのディスクを入れてみるのがセオリーだと試して見るも、他のディスクではにべもなくエラー。うーむ。

一旦UUWは保留とし、UUW2の方を試してみることにする。こちらはイメージファイルの拡張子が「.hdi」であり、ハードディスクイメージだ。さっそくマウントして起動してみると、、、

 先ほど書いたように「画面の下の方に『グラフィック化け』したような絵が少しだけ表示され、音楽は聞こえる」状態。これではさすがにゲームにならないので、こちらも頓挫。

 次は他の本体を試してみることにする。

PCの中にANEX86があったので、とりあえず起動。今度はNEXTと違って一切画面に表示されない・・・。うーむこちらの方が再現性は低いのかなぁと思いつつネットで調べてみると、どうやらプラグインファイルと設定をいじる必要があるらしい。該当ファイルを探して所定の場所にコピペし、設定も言われるままにチェック。

 しかし画面は真っ暗なまま。音楽だけは聞こえる。

うーむ。ただ、とりあえず最初に起動するとき、「SHIFTを押しながら起動することでインストールメニューが開ける」という魔法の呪文を得ていたことを思い出し、メニューから「16色」に設定しなおして再起動してみることにしたところ・・・

 今度は表示された!ただし16色で・・・。

動いたことは嬉しかったが、さすがに16色は淋しすぎる。というか見た目的にかなりわかりづらく、見づらく、心苦しい。これではいくらなんでも当時の幻にも似た満足感は得られまい。ん?待てよ・・もしかして

 ANEXのバージョンが古いのでは!?

オフィシャルから最新版をダウン&インストール!つかメニュー項目が増えてるが気にせず指定のファイルを指定の場所に置き、指定の設定に変えていざ起動!

 フルカラーになったーーーーい!ニヤリ(^^。

こういう達成感は本当にたまらない。よっぽどGTSさんに聞いちゃおうかと思ったけどがんばってよかった。エミュってのは「気やすく聞くな」って感じが濃厚というか、不文律みたいなとこあるからね。できる限りは自力でクリアしていかなくちゃ、と思って頑張った甲斐があったわけだ。そして僕にもう一つの天啓が訪れる。

 「SHIFTを押しながら起動」はUUWの1の方にも適用されるのでは?

早速試してみるとこれがビンゴ!ディスク1を入れてシフト起動すると、メニューが表示された。

 だが「HDDの容量が足りてねぇよ!」と僕のPCは語りかけてくる。っていうか罵声を浴びせてくる。

ギャフンと思いつつめげずにHDDの構築にトライアルHD。っていうかちょっと上手いこと言ったなオレ。めげずに続ける。

とにかく重要なのは「MSDOSのイメージファイル」だったのだが、これが全然見つからなかった。見つかったと思ったらhdiファイルだったり、hdiファイルだったり、全く別のゲームのシステムディスクとか、88用のものだったり、ベーシックのものだったり・・・。とにかくこれに苦労したのだが、

 これさえ見つけられればあとは、、、簡単にはいかないのであった。

領域を確保して(念のために40メガ)、フォーマットして、各ディスクをインストールするところまではよかったのだが、

 「ハードディスクにMSDOSのシステムファイルをコピーして下さい」

これに四苦八苦。久々に見るDOS画面というか、僕の場合は98でもずっとFDというツールを使っていて、、、ってこの画面はどうもFDっぽいなぁ。試しに画面に書いてある「ドライブ」に該当するファンクションキー(F1)を押してみると、

 ABCって表示された!

これはつまりAドライブBドライブのフロッピーとCドライブのHDDということにほかなるまい!

案の定Cドライブに移動すると「UW」というフォルダがある。ちなみにUUWは当初「アンダーワールド」というウルティマとは全く関係ないタイトルだったらしく、それを売り込み先のオリジンが「ウルティマと絡めよう!」としてくれたらしい。ちなみにこの結果UUWはウルティマシリーズにありながらも固有名詞や世界観のしがらみが薄く、僕みたいなウルティマ素人でも普通に楽しめた、という経緯があったりするのだ。

で、ここでも四苦八苦しつつ、結局「MSDOS.SYS」みたいなファイル名の上でコピー(たしかF2)を押し、表示されたフルパスを「C:\」に書き換えてリターンでクリア。この辺りの手探り感ってのはホント久しくなかったなぁと思いつつ、もうDOSベースのエミュとか僕には無理だろうなぁとも思ったり。

 そしてついにウルティマアンダーワールド起動!

長かったーーー。っていうかもうお腹いっぱいいっぱいである。つか起動してみたら思った以上に視界が狭くて、こんな画面で良くプレイしていたなぁと思うことしきりだったのだが、

 それでも当時はこれが最大級の未来だった。

ことに変わりなく、でき得ればもう一度その楽しさを再発見したいなぁとシミジミ思う僕なのである。

ちなみに「あゆみちゃん物語」はCDイメージだったらしく、このままでは起動できないが、最近のANEXにはそっちのプラグインも開発してくれたらしく、もしかしてもしかしたらポリスノーツも動くかも知れない。小島秀夫監督は今でこそいけ好かないが、スナッチャーやポリスノーツの頃は結構好きだったんだよね。っていうか、

 エミュってゲームが動くまでが楽しい。

そのことを久々に思い出したよ(^^。

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2009年11月16日 (月)

子供とゲーム

※子供のプレイを見ながら書いてるのでスゲェ支離滅裂。ゴメンちゃい。

久々に娘のプレイするNEWマリオを見てたら、これが結構上手い。長男はそれこそ物心付く前からゲームに親しんできたのだけど、娘はさほど「ゲーム!ゲーム!」ってわけでもなかった。実際今でも好きなドラマやアニメがあればそれを優先するし、やってるタイトルもテトリスやマリオなどいわゆる「女子がやりそうな」タイトルが多い。でも環境は人を育てると言うか、いつの間にか成長している我が子にびっくりというか。

子供が小さい頃は、十字キーを「右、左」と切り返すこともままならず、連打も遅いし、文句も多かった。ちょっと死にまくるとすぐ飽きちゃったりとか、怖いシーンとかも今以上に苦手で、「そんなんじゃゲームが面白くならないよ」なんてことを言っていた気がする。

そんな娘に見せてもらったNEWマリの最終面。彼女はよどみなく迷いなくブロックを叩き、ルートを確保し、ファイアになり(食らって小さくなり)クッパを追いつめていった。

何つか任天堂ってスゲェなぁと思う。僕がマリオを卒業してから既に何年も経つが、横から見ていてもプレイをする彼女は楽しそうだ。やっていて楽しそう。やっているのを見て貰っていて楽しそう。何十年も前に作られたテンプレートが今でも普通に通用する。ヒップアタックや3段飛びなど、多少の色づけはあるが、基本はなんら変わってない。新しいマップと仕掛け。正直ヒップアタックとかも、やろうと思えばファミコンでも出来たに違いない。
※デカマリオだけは難しかっただろうけど。

昨日書いた「マイベスト100ゲー」の中にマリオの名前はほぼなかったが、
※64を入れたかな。
スレた僕からしてたら何か「マリオなんて」って気持ちもたぶんあった。

もちろん当時はそんなことはなく、普通に熱を上げてやっていた。ただ、プレイ中におふくろから「どこが面白いの?」と真顔で訊かれて「・・・」と即答できなかったのも忘れてない。「確かに僕はこの面白さをおふくろに伝えられない」。隠しルートの発見や難度の高い面をクリアすることで得られる達成感。操作そのものの気持ちよさもあるけど、

 対象年齢がこれだけ広いソフトであっても、お袋相手にそれを解説出来ない。

たぶんやらせても「面白い」とは言わせられなかったと思う。世の中には普通に初見から興味を持ち、コントローラーをにぎり、楽しさを理解発見出来る親御さんも多いとは思うけど、さほどゲームそのものに興味がない母親にそれを布教するのはなかなかに骨が折れるというか、

 人間の生理的快感に根ざした訴求力のを持つポイントが見あたらない

気がした。ゲームをやっているから楽しめる。例えば小さな子供が先へ進むことでいろんな面が現れる。洞窟があり、アスレチックがあり、お城のおどろおどろしい音楽、海のワルツ、、、いろんな世界が次々に現れる楽しさ。それはともすれば絵本をめくるように、自分の力で世界を切り開くような楽しさだったかも知れない。

 でも別にオトナにはさほど魅力でもない。

最終的に母親に訴求したのは脳トレだったわけだけど、子供には子供のツボがあり、楽しさを感じる点に違いがあり、「上手くなっていく課程で得られる楽しさ」にも温度差がある。

昔プレイステーションを作った人のひとりが、「任天堂に足を向けて眠れない」って話を書いてた。ゲーム人口の底辺というか、入り口を任天堂が常に切り開いてくれているからこそ、そこから先のパイを我々が手に入れる事が出来る。そういうニュアンスだったと思うんだけど、

 自分がその対象から離れてみてあらためてその凄さに気付いた感じがした。

ろくに動かせなかった娘が、エンディングを迎えてしまう。NEWマリは僕はおろか長男もやってなかったからたぶん独力だったと思う。スゲェなと思う。そしてもっと凄いのは、

 このあとプレイさせたスーパーマリオブラザーズ2でも娘のチカラが発揮されたこと。

長男が四苦八苦してクリアした1-1を娘は割とサクッとクリアし、1-2、1-3とかなり順調なペースで、
※まぁ無限増殖した後の状況ではあるけれど。
こなしていく。たぶん僕や長男からしてみても決して「へたくそ」と呼べるようなプレイじゃなかったと思う。

 手に馴染んできてる事実。

でもふと思えばそれって僕たちも同じようなもんだったのかな、とも思うんだよね。インベーダーで避けることを覚え、ゼビウスでバキュラに256発撃ち込む努力をし、ガルザカートの弾を避け、、、ロードランナーで時間差掘りをし、ウィザードリィでマッピングをし、女神転生で合成のレシピを書き、、、

たぶん今の子供も僕や僕の子供たちとは違った経緯でいろんな「ゲーム経験」を積んでるんだと思う。中にはポケモンエキスパートになる子もいるだろうし、普通に三国無双系やメタルギアみたいなソフトに興味を持つ子もいるだろうし、親がやってたってことで龍が如くが大好きって子もいるかも知れない。

 要は子供向けのゲームなんてない。

「にこにこぷん」や「あんぱんまん」みたいなゲームは「子供だまし」であって、実際の子供に本当にフックするかどうかなんて怪しいもんだ。どうぶつの森やともだちコレクション、スーパーマリオやちびロボの方がきっとずっと「楽しい」と感じてるはずだし、プレイスタイルに対する影響力も大きいと思う。

昨日僕が100本選んでるとき、「君たちは何をチョイスするのかね?」と問うたとき、娘は「100本なんてわからない」と言い、長男は「うーん」と言った。だが僕が「洞窟物語は入るよね?」と聞いたら、

 「当然!」×2

とハモって返ってきた。やってみた人ならわかると思うけど、アレは全然子供向けの内容じゃない。でも二人には思い切りツボに入り、「ゲームの楽しさ」を教えてくれるに足るタイトルとなった。

マリオをクリアする娘にちょっと嬉しくなった感覚は、長男がピクミンをダイオウデメマダラまで到達させたときに感じたものととても近い。子供が自分の意志で選択し、自分の力で勝ち得たクリア・・・。僕もそう言うときがあったんだろうなぁと遠い昔を思いつつ、目の前のスーマリ2は僕のが先にクリアしたいかなぁと思ったりもするのだ。

 つかクリアせずにほったらかしにするのって、あらためて言うまでもないことだけどもったいないな。

明日は罪罰2をやろうと思う。思うだけは思う。

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2009年11月15日 (日)

斬撃のレギンレイブ・エストポリス

2月11日についに発売が決まった「ダイナミック斬(仮称」が斬撃のレギンレイブ。ハードがWiiであろうと武器が飛び道具でなく剣であろうと、オンライン4人プレイがあろうとなかろうと、

 まぁ鉄板中の鉄板。

つか世の中の評価が低いと思うんだよな>EDF。なんつの?自分さ、今39歳で、ゲーム歴的にも最初期の、それこそインベーダーもブロック崩しもない時代からコンピュータゲームに慣れ親しんできた自分の遊んだ数千数万というタイトルのゲームの中で、

 上位100本に入るソフトってそんなたくさんない。ぶっちゃけ100本くらいしかない。

そこに食い込むソフトなわけですよ。地球防衛軍シリーズってのは!誰が何と言おうと僕の好みの中では「凄く面白い」に該当する。特に1と2は2100円とかなのに。あんな面白いソフトはそうないんじゃないかと思うくらい。まだプレイしたことがない人は何はなくともこれを買えと思うくらい評価が高い。だからこのテンプレートを使ったタイトルというだけで、ハードが何であろうと期待してしまう。たとえWiiであろうと。
※どんだけWiiの評価が悪いんじゃいって話だけど。

ま、2月なんてのはすぐ来るからね。楽しみ楽しみ。

で、今日ファミ通サイトで発覚した「エストポリス」。当時のオリジナルスタッフの手でスクエニからリリースされるという。今でこそルーンファクトリー専門のようなネバーランドカンパニーだけど、僕等の世代からしてみたら「エストポリスのネバーランド」と呼んでも差し支えないというか、「オリジナルスタッフ」が「=ネバーランド」なのかどうかは何とも言えないけど。

今でも覚えてるのはエストポリス伝記IIが紹介されたとき、「いろんなゲームのいいとこ取り」って言われたこと。ゼルダのような謎解き、ヒロインとのラブ要素、やり込めるダンジョン、モンスターの育成、レスポンスも良く、「優等生」的なソフトだった。実際その通りの素晴らしい内容で、今みたいにネットで簡単に謎解きできる状況じゃなかったから結構頻繁にひっかかったりして、、、。

ちなみにエストポリスはスーファミで2作、ゲームボーイカラーで1作作られ、その後作ったヤツ誰だよ!?っていうGBA版がリリースされ今に至る。少なくともGBA版だけプレイして「エストポリスぅ?」って言う人は評価を待って欲しいというか、まぁIIが最高にして唯一のエストと言ってもいいような・・・。

販売がスクエニってのは善し悪しあるとは思うけど、タイトーよりはいいかな。とりあえず生きる希望が沸いてきました。

さて、これだけだと今日あまりに短いというか、昨日は実を言うと体調を崩しておりまして、トライアルHDのネタは前日書いたものだったりしたのですが、まぁそれはともかく。

 100本に入るソフト

をちょっとだけ考えてみたいと思います。つかこういうのはリストとかネットとかで調べるといくらでも出てきてしまうので、まず思い出せる順に思い出せるタイトルを書いてみたりします。つか「今やっても面白い」ってのは抜きで、今回はあくまで初見時のインパクトというか、当時の熱量を思い出しつつ、、、。
※ケツのアルファベットはハードね。

★ゼルダの伝説 FCDISK
★ドラゴンクエストI~III FC
●F-ZERO SFC
・ダークロード FC
●ファイナルファンタジーIII FC
●女神転生II FC
●ウィザードリィ FC
●YS 88
★ザナック FCDISK
●メトロイド FCDISK
★スーパーメトロイド SFC
・ウルティマIV 88
・ファミコン探偵倶楽部2作 FCDISK
●リバイバー 88
●天外魔境II PCE
●R-TYPE PCE
・アクトレイザー SFC
●エストポリスII SFC
・鋼 SFC
・ブレイズ&ブレイド PS
★ファイナルファンタジーV SFC
★ドラゴンクエストV SFC
●ジーザス 88
★ポケットモンスター GB
・カオスシード SFC
★ストリートファイターII AC
・オルディネス PCE
・ジノーグ MD
★ファイナルファンタジーVIII PS
★エピソードIレーサー 64
・スーパーマリオ64 64
・ゼルダの伝説ムジュラの仮面 64
●ロードス島戦記邪神降臨 DC
●地球防衛軍1・2 PS2
●ファイナルファンタジーX PS2
★ピクミン GC
・メトロイドプライムII GC
★ウルティマアンダーワールド 98
・第四次スーパーロボット大戦 SFC
・クロス探偵物語 SS
・つよきす PC
●DIABLOII拡張 PC
・バーンアウトパラダイス 360
・スタントマンイグニッション 360
・ジオメトリーウォーズギャラクシーズ DS
・餓狼伝説SP AC
・沙羅曼蛇 FC
・超連射68K PC
●悪魔城ドラキュラ月下の夜想曲 PS
・ポケモンスクランブル Wii
・モンスターハンターP2G PSP
・ドラゴンクエストXIII PS2
・ドラゴンクエストIX DS
・ファイナルファンタジーXI PC
●ファンタシースターオンライン GC
・イメージファイト PCE
・スペースハリヤー AC
・イースI・II PCE
・ゼビウス FC
・ロードランナー FC
●スターブレード AC
・ウイバーン 88
・悪魔城ドラキュラ FCDISK
・TO HEART 98
・洞窟物語 PC
・ハイドライドII 88
●イシターの復活 88
★パルスター NG
●ビューポイント NG
・BUSHI青龍伝 SFC
・エスプレイド AC
・風のクロノア PS
・オレ!トンバ PS
●カエルのために鐘は鳴る GB
・ヴァンパイア AC
・トルネコの大冒険2 PS
・精霊戦士スプリガン PCE
・悪魔城ドラキュラ蒼月の十字架 DS
・星のカービィスーパーデラックス SFC
・ヒットラーの復活 FC
・ポケモンカードGB2 GBC
★激突!カードファイターズ NGP
・キックマスター FC
●伝説のオウガバトル SFC
●サイレントデバッガーズ PCE
・天使の詩 PC
・シャイニングフォースネオ PS2
・超魔界村 SFC
・ウィザードリィ外伝II GB

これで93本・・・そんなもんかなぁ記憶だけで出るのは・・・。入るか微妙かなぁというところだと、

・R-TYPE⊿ PS
・ファイナルファンタジーXII PS2
・悪魔城伝説 FC
・ポケモンルビサファ GBA
・ワルキューレの伝説 PS
・ソーマブリンガー DS
・真剣で私に恋しなさい PC
・ローグ 88
・ザナドゥ 88
・スーパーダライアス PCE
・スーパー雷電 PCE
・R-TYPE3 SFC
・グラディウスV PS2

・・・でもこういうの考えるのって結構楽しいもんだ(^^。みなさんも考えてみてはいかが?っとココまで書いてまだ未練が沸いてきたので、上のリストの中で、

 これだけは外せない。

というヤツに●を付けてみた。でもってその中でも、

 これは特に素晴らしい

と言うヤツは★にしてみた。っていうか順番に見てきた方にしてみれば、最後に言われるまでもなく「ああそういう意味なんだろうなぁ」ってなもんだろうけど。っていうかいまさらだけど、書き忘れてるだけでもっとずっとお気に入りってるタイトルがあると思うけど。あ、ちなみに最初に挙げた93本は、たぶん当時の評価としてどれも★★★★★クラスに気に入っていたハズ。ある意味満点の大安売りとも言えますね(^^。

つか勢いで「10本」にシェイプしてみると、、、

★ゼルダの伝説
★ドラゴンクエストII
★ザナック
★スーパーメトロイド
★ファイナルファンタジーV
★ポケットモンスター
★ピクミン
★ウルティマアンダーワールド
★エピソードIレーサー
★パルスター
次点激突カードファイターズ

こういう結果になりました。ほとんどのゲームは今でも(手段はともかく)プレイすることができますが、唯一「ウルティマアンダーワールド以下ウルティマUW」だけは、現状プレイが不可能。ハードはPC-9821で、当時ありえない最新最強のハードでプレイしたフルポリゴンワールドのRPG。あ、今思い出したけど、キングスフィールドIIもベスト100に加えてもいいな。閑話休題だけど。

とにかくウルティマUWは「見て、取る」ことがストレートにできて、「ジャンプして届く」とか「罠を避ける」と言ったリアルワールドでなら当たり前の行動がほぼ全て可能になった最初のソフトだった気がする。あ、もうイッコ思い出した。ダンジョンマスターもベスト100に入れてもいいかも。っていうかキングスフィールドもダンジョンマスターも、

 ウルティマUWの凄さの前には霞む。

時系列の問題じゃないです(ちなみにダンマスのが古いし)。自由度と奥行きとバランスとリアリティの話。当時リアルタイムでUWをプレイした人はそれほど多くないと思うんだけど、もしいたとしたらぜひとも感想を聞いてみたい。マジメにやってクリアした人で、このゲームに否定的になれる人はいないと思う。今でこそ低ポリゴンゲーム全般が全てダメ、みたいな価値基準になりつつあるけど、
※実際ウルティマUWはPSにも移植されている。が、パッドで楽しさを構築できるようなゲーム性じゃなかったので買ってない。でも今さらながらちょっぴり気になってはいる。
スーファミで出たドラッケンやアローンインザダークの3人称視点とは一線を画す一人称のリアリティ。ウルフェンシュタイン3DやDOOMが比較的普及率の高いところでファンを獲得したのと対照的にウルティマUWはユーザー数に恵まれなかった不運の名作とも言えると思うんだよね。僕の中でこのジャンルは、「後にも先にもこの1本」で止まってるんだもの。

戦闘のアクション要素はそれほど強くない代わりに、トラップや謎解きが凄く手が込んでいて、もしエミュでできるなら是非やりたい。っていうかEGGでリリースしてくれるなら即購入したいと思う1本。まぁ起動できたら起動できたで、

 古くさい印象しか抱けない

のかも知れませんけどね(^^;。ただまぁあれですよ、「ゲームには旬があり、旬の間に摂取できたよろこび」というのは何物にも代え難いと、こう言いたいわけです。例えばシュタインズゲートなんかは、今のうちにやっておくべきなのかなぁと思ったりもしているわけで・・・。あ、東京魔人学園とかソードワールドSFCとか入れてもよかったかなぁ。でもやっぱり大切な何かを忘れてる気がするぞ!?

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2009年11月14日 (土)

TRIALS HD

※最初愚痴から入ります。

長男にプレイさせたら殊の外反応がよろしかったので、「シャドウ・コンプレックス」とどちらか片方レジストするつもりで買ってきたマイクロソフトポイント2100円分(1400P)は、こちらに吸収させることにした。毎度毎度このポイント入力の仕方がわからなくて失敗しまくりキレまくりなので、今回は最初からサポセンに電話して聞いて入力。最初に「XBOXボタン」を押して左、下のコード入力。「最初にXBOXボタンを押す」というのが毎回見つけられずにキレてたわけだな。よかった自力で探さなくて。通常プレイ時にはこのボタン、止めるときとタグ交代させるときくらいしか押さないからいつも必死にメニューから探そうとして、かつNEXTになってからそのメニューが(少なくとも僕個人に対して)悪意しか感じられないほど使いづらくなったのでキレるわけだ。XPユーザーはXPを使い続けることが許されるけど、360ユーザーはNEXTより前のOSを使い続けることは許されない。強制的にVISTAにシフトを余儀なくされる。ゲームはいいゲームが多いけど、インターフェイスはPS3の方が遥かに使いやすい。点数にして90点とマイナス25億点くらいの違いでPS3の方が使いやすい(ちなみにWiiは10点くらい。クラコンなしだと指ささなきゃいけないのが超ウザいから)。XBOXライブアーケードの完全版へのシフトは、これでもか!と言わんばかりの場面で表示されるのに、ポイント入力がわかりづらいのがイラつくんだよな。せめて以前のOSに戻せるなら評価も20点くらいまで上がるのに・・・。

ひとしきり360最大最悪の不満点をぶちまけたところで「TRIALS HD(以下トライアルHD)」の話である。

 普通に面白い。

評価は★★★☆。価格1800円分は既に楽しませて貰ったと言っても過言ではない。以前少し触れたけど既に忘れているのでもう一度軽く説明する。

ゲームは左から右へのベルトスクロールアクション。奥行きはなく、操作はアクセル、ブレーキ、左右の体重移動と、メインのトライアルゲームでは使わない
※メインとは別にミニゲームがあるのでそちらで使う
ジャンプボタンが基本で、あとは最初からやり直すためのBACKボタン(いわゆるセレクト)と、チェックポイントからやり直すBボタンを使う。

 重心を前に掛けるか後ろに掛けるか。アクセルを踏むか踏まないか。

ブレーキ(後退)を使う場面はほとんど無いから、実際のプレイで使われるのはこれだけ。これだけの操作なのに、

 メチャメチャ操作がシビア。

「シビア」という表現から「難しい」というイメージを喚起させてしまうのはいささか語弊があるが、要はアナログデバイスなので、

 シンプルだけど無限の選択肢がある。

という話。でもって物理演算なる、「慣性の法則」に思いっきり則った挙動がそのシンプルな操作をより一層際だたせ、様々なテクニックと学習を産む。

基本的に相手のいないソロプレイなので、
※ネット上で記録を競う相手はいるが。
スタイルは勢い修練、鍛錬、研鑽の様相を余儀なくされるが、チェックポイントはかなり頻繁にあるし、
※乗り越えなければならないオブジェクト単位で存在すると言っても過言じゃない。
一旦ステージが始まってしまえばロード時間は皆無なので、

 本当に没頭できる。

これがこのトライアルHDのある意味真骨頂とも言える部分で、チェックポイントからそのオブジェクトまでの距離が非常に短い。つか無駄なエリアがほとんどゼロなため、テンポがすこぶる良いのだ。最終的に目指すはより早いクリアタイムではあるが、まずは目の前の障害を乗り越えること。次々と乗り越えた先にあるゴールへたどり着くことが目標となるため、

 普通のレースゲームにあるようなライン取りやスローインファーストアウトのようなアクセルワーク、気持ちよく走れるホームストレートなどは全く必要がない。

ただ純粋に障害へ「トライアル」するために、純度を上げ、舞台を整えた。それだけのゲームだ。ただその「純度と舞台」が素晴らしく良くできているということなのだ。
※調べてみるとこの会社はこういうタイプのゲームばかり作ってるんだそうな。実際このトライアルHDというタイトルもPC用トライアルというタイトルの移植みたいなもんらしいし。

完全版は、ビギナーで3つコースをクリアすれば(ブロンズメダルで構わない)イージーが、イージーで3つクリアすればミディアムがと遊べるコースはメインゲームで40ほどまで増える。最後のエクストリームの難しさたるや、

 一見不可能。でもよくよく見ても、、、やっぱ不可能!

という非常に「心地よいもの」。なんでこれが心地よいかはミディアム、ハードとクリアしていってもらえればわかるが、とにかくプレイしていると「どんどん自分が上達しちゃうため、次から次へと難度の高い障害を渇望してしまう」のだ。気持ちいいジャンプや長い上り下りのような味気ないルートではもうちっとも満足できなくなってしまうのだ。
↓リアルなモトクロストライアルはこんな感じのヤツ
http://www.youtube.com/watch?v=xl_x4KDwgSM
http://www.youtube.com/watch?v=V8tim7fqMJI

ミニゲームは加速したあと「人間だけ」ジャンプして距離を競うものとか、ミサイルを爆発させないようにより遠くまで運搬するもの、サーカスで見られるような球体の中を走って移動させるものなど12種類くらいだったかな。メインゲームでゴールドプライズを取ったらアンロックするっぽい
※違ったらスミマセン。
おまけと言えばそれまでだけど、これだけでも2時間以上長男とやってたりもしたのであなどれない。

完全に一人用なので、友達と一緒に遊ぶにはやや不向きかも知れないが、画面を見てるとつい「ちょっとやらせて」と言いたくなるシンプルさ、歯がゆさ、楽しさはあると思う。気付けばコントローラーは汗でベットリだし、ゴールドが取れると素直に嬉しい。伊達に人気ランキングで上位を維持し続けているだけあるなぁというか、

 体験版でプレイできるのは楽しさの1割くらい。

と言ってよい。体験版やってみて「この10倍楽しいのか!」と皮算用できた方になら、きっと満足して貰える1本になると思うな。オープンワールドどころか屋外ステージすらない狭苦しいマップばかりだけど、手触りとしてはスケートに似て無くもない(見た目の色遣い、タイトルロゴとかも似てるし)。

 オリジナリティは低くともこれだけ洗練されているものは非常に少ない。

そんな感じのタイトルだ。

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2009年11月13日 (金)

傷物語~その2~

昨日あんだけテンションが下がっていて「何をしよう」とのたまっていたのに、結局チョイスしたのは挙げていたどれでもない「傷物語の続きを読む」でした。まぁ面白かったしテンションも「そんな感じ」だったからこそなのですが、

 一気に最後まで読んでしまいました。

「これがライトノベルの力か・・・」ってなもんですが、いやいやどうして面白かった!化物語の原作を読んでないのでその比較はあくまでアニメとのものとなってしまうのですが、

 当社比120%増しでエロく、

 当社比250%増しでバトル

って感じ。まさしくあとがきにて西尾維新本人が「化物語は趣味100%。傷物語は120%」と書いてる通り、「あのベクトルを伸ばすとこうなる」と言った仕上がりで、これをツボと呼ばずして何をツボと言うのか、というくらいジャストミートな内容でした。
※特にギャグのキレ&フィット感が高く、スベらなかったのはデカい。

シリアスな側面も多分に含んでいるのですが、上手い具合に息抜きがあって、僕みたいに「文字」を読み慣れてない人にも優しい仕上がり。前も書いたけど、化物語を見たことで暦くんを始め登場人物に対して「オフィシャルなイメージ」をかぶせやすい点もプラスに作用したし、そもそもアニメが原作をしっかりリスペクトした上で作られたからこそこの傷物語も違和感なく楽しめたとも思う。

ストーリーは、アニメ「化物語」冒頭で紹介されているフラッシュバックのような部分。オープニングのパンチラから四肢をもがれた吸血鬼や忍野との出会い、ヴァンパイアハンターとの戦い、決着が当然ながら詳細極まりなく描かれていて、ノベルを読んだ後見ると全てのシーンが「あああれはこんな感じだったんだな」と妙に居心地の良い着地ができた。

ヒロインは羽川翼ただ一人で、実際は化物語の後に描かれた話だから、いくら時系列が前だったとしても作者や読者の中にひたぎがいるのは明白なんだけど、もうこれを読むと、

 これでもかという感じで羽川が好きになってしまう

ツンデレでもなければむしろ「非常に濃度の濃い危険要素をはらむ女の子」なのだけど、、、まぁこれも絶妙な息抜きシーンのおかげでどんどん気持ちが寄っていってしまう。物語の中では一様に「友達」というスタンスをキープしてはいるが、

 羽川的には100%ラブラブだろうよ、

と言いたくなる。中二病的にはナイスでグッドな幻想に心地よく身を委ねられるほどに、ご都合主義の行動原理なのだけど、まぁこれもひたぎがいるせいで、この傷物語の後日談をきっちりと描いてしまっているせいで、微妙に「翼を広げられない」(なんかうまいこと言った?)感じになってしまってはいる。

ただこれは作者もある程度理解しているようで、劇場版のウワサの出ている傷物語に対して、「縛りを気にせず面白くなれば良い」旨の発言もあったらしく、

 ひたぎというしがらみを一切無くして羽川とハッピーエンド

というのもあっていいかな、とは思った。つかむしろ、

 それを望みたくなるほど。

結局ひたぎとの関係は12話の星空のシーンで一応の完結を見ているわけで、もっと言えば「つばさキャット」として怪異に憑かれた羽川に関するエピソードも全く出てこない傷物語の終わりを、パラレルワールド的位置づけとしてしまっても、「面白くなりさえすれば」さほど大きな問題でもないのではないか、と思ってしまった。別に先生でも学者でもないんだから全てに整合性を求める必要なんてないんだし。

話は一部「いくらなんでも都合が良すぎるんじゃないの?」と思われるシーンもないではなかったが、何にしてもライトノベル慣れしてない僕が読むにはまことにお手頃な内容。っていうか正直な話、

 このレベルの話だったらいくらでも読みたい。

と、生まれてこの方「最後まで読み終えた小説の数が片手で数えられるほど」の人間としては、本当に高い評価をしております。★で言えば★★★★くらい。
※ちなみに「読み終えた小説」は「黄金拍車」とBlue_Tasuさんに勧めて貰った「サーラの冒険」あとは、、、「リプレイ」くらい?「ダーティペア」は読んだような気もしないでもない・・・。つか忘れてるだけで高校生くらいの時にいくつか富士見ファンタジア文庫を読んでる気もしてきたな。

何にしてもこの先にまだ「偽物語」がある悦びと申しましょうか。いやでもそっちに行く前に一旦友人Tから「化物語」を借りて読んでおくべきか!?いやいやそれだと現在先が気になる状態で停止しているつばさキャットの結末を知ることになってしまう。まずは入口であったアニメの優先順位を上げるべきじゃなかろうか。つかだったら傷物語も偽物語も読むべきではない、なかったということにもなりかねないし、いやいやもう過ぎてしまったことをとやかく言うもんじゃない。だいたい偽物語に関しては映像化の話が全く出ていないじゃないか。オイオイちょっとまて!あれほど人気を博した化物語の続編、続々編の映像化がなされないなんて選択肢はおよそ通常の判断が下せる人間であれば、100%ありえないだろ。だったらやはりここはじっとこらえて偽物語を読むのをスルーするか!?っていうかそんなに待てるかぁぁぁ!!!はぁはぁ、、、でも少し考えてみればわかることだが、「どうせ今読んでも覚えてないだろうオマエは!」。確かに。だったらもう続けて読んでも大丈夫か>偽物語。つか化物語も大丈夫か!?いやいやいやそれはない。いくらオレでも数ヶ月内に結末が動画として配信される物語のノベルを覚えてられないなんて、、、それはない。ん?ホントに言い切れるの?またまたぁ~記憶力という単語すら忘れかけてるクセして!このこのぉ!つか何を書いていたのか既にどうでもよくなってる気がしないでもないのだが、

 とりあえず傷物語をネタにした同人誌が読みたい。

これは僕の嘘偽りない正直な本音。つかそういうことを書いちゃダメだって言ってるだろうオレよ。ホントはもっと書きたくて仕方ない「変態性」の強い話があるのだけど、こればっかりは書けない。ああ書けない!ちくしょう書けない!ホントはココに書いて後日忘れ去ってしまう自分に対しての覚え書きとしておきたいくらいなのに、、、書けない・・・。いやだからクリスが変態なのはみんなわかってるからって?いやいやそういう話じゃないでしょ。このブログは僕を知る人(直近だと長男)もたまに読んでいるわけだから。っていうか仮に、あくまで仮にですよ!?もし自分の父親がこんなブログ書いていたとしたら、リアル中二の頃どう思うかって感じですよね。フランクな友人もしくは先輩、兄貴のように振る舞えるのか、はたまた「さすがに親だと思うと距離を置きたくなる」のか。まぁ自分の場合は中二で既に、もっと言うと小6の頃にはかなりの強さで自我に目覚めてた気がするので、「親は親」って思ったかも知れませんけどね。なかなかそうじゃない場合もあるだろうし。ただね、2ちゃんねるとかの匿名性が好きなワケじゃないって事だけは確か。「リアルな自分を知る者に知られたくない」一方で、「個として認識されないところで叫び声を上げるのはもっと嫌」なんだよな。言葉に責任を持ちたいというか、自分の言葉が好きなだけ、というか・・・。

 たぶん必要以上にとやかく揶揄されるのが面倒なんだろうね。

だから自分の多くを認識してる人になら気楽に言える、みたいな。2006年5月21日のネタみたいなのはなかなか今は書けないですよね。
※18歳未満は検索しちゃダメですよ(^^;。
今日のは▲▲△かな。

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2009年11月12日 (木)

モチベが急低下中である

泳ぎ続けなければ死んでしまうってのはマグロだっけかカツオだっけか。ここんところハイカロリーな食事が続いていたので、フッとモチベが途切れると急に不安になると言うか、だったら仕事に行けよというか、純粋に外気温の低下に伴って空腹感が増す、いわゆる「食欲の秋症状」に見舞われたりしていなくもないクリスですども。

●ベヨネッタ

「自力で裏技や攻略法を見つけるほどテンションが高くない」感じだったので、あっさりとウィキペを見て、簡単に手に入れられる武器は一通り手に入れ、隠しボスとも言えるショップの親父「ロダン」とも戦ったけど、

 コイツの強さ、僕の心では1050万本くらい束ねても折れる。

攻略サイトとか見ても、「実績を全部解除することで手に入る『絶頂の首飾り』」とか言うモノがあれば楽に倒せるらしい。つか実績全解除の中には、

 イージーの上のノーマルの上のハードの上のクライマックスをクリアする

とかあるんですけど。ノーマルのクリアすらおぼつかない僕に何を言うって感じなんですけど。まぁそれでもサクッと諦められなかったのでしばらくバグを期待して、
※ベヨネッタが無敵になるバグがあるとかないとか・・・。
何回かチャレンジするもそのような都合の良い事態にはならず、結局挫折。まぁそれなりに楽しんだ
※プレイ時間的にも13時間を超えたし。
からいいと言えばいいんだけどさ。

●マンガ

あと化物語の歌が一段落したと思ったら別ベクトルから西尾維新コンテンツが入荷。「めだかボックス」なるマンガの原作をジャンプでやっているらしい。でもってコミックスが1冊出ていて12月には2巻も出るらしい。

 これがなかなか良い案配。

キャラは正直、「初恋限定」や桂正和作品と比べるとさすがに一歩及ばずという感は拭えないのだけれど、それでもまぁ許せる、というか。絵自体は必要十分に上手い。
※つか何が気に入らないってヒロイン「めだか」の「爆乳加減」これはもう好みとしか言いようがないけど、「ただ大きければいい」ってもんじゃねぇだろ?重要なのはそのラインにあるんじゃなかろうか、と。曲線こそがバストの真骨頂ではないだろうか皆よ、とクリスは声高に叫びたいわけである。要はそこが今ひとつなわけである。

でもまぁ主人公の男の子を含め顔は悪くないし、話自体もとても西尾維新らしいというか、化物語に傷物語を毛が生えた程度摂取した輩が何を言うか!と言われそうだけど仕方ない。僕の中の西尾維新プロジェクトはそこまでしか進行してないんだもの。でもそれでもこの「めだかボックス」がイイ感じなのには違いない。つか12月がとても楽しみ。あと基本的に1話完結っぽい展開だったので思わず久々にジャンプの方も読んでみたけど、、、

 ああ続き物になってる・・・でもってバトル物になってる・・・

「バクマン。」を読んでる人からするとこの「バトル物になる」展開は担当とのディスカッションありきなんだろうなぁアンケートありきなんだろうなぁと思わずにはいられない。もっと言うと、「ジャンプでは『とらぶる』みたいなちょっとエッチなマンガがアンケート上位に上がってきづらい」みたいなことまで思惑を広げてしまうが真実はいかに。

ともかく、自分にフィットするコンテンツというのはそれがアニメであれゲームであれ映画であれ大事にしたいという話。

●トライアルHD

「トライアルHD」でよかったんだよな?と英語の読み方もわからないダメな39歳はおっかなびっくりフォローしてしまうのだけど、先週、先々週とXBOX360のダウンロードランキングで1位を維持してるタイトルがあったので、重い腰を上げ体験版をダウンしてみた。360の良いところはライブアーケード(ダウンロード専用コンテンツ)に体験版が用意されているところだよなぁとシミジミ感じつつも、

 空き容量不足

と言われて結構凹む。お嬢が入ってるからHDDが圧迫されているのも無理ないんだけど正直20ギガなんて吹けば飛ぶような「フッ!」って吹けば飛ぶような「フーーーッ!!」って吹くと結構遠くまで飛ぶような容量である。つかさっきファミ通サイト見たら、250ギガバイトのHDDを搭載したモデルが出るみたいだね。モダンウォーフェア2モデルだそうで。コントローラ2つは良いとしてもケーブルがどうやらコンポジットのみというのが凹むというか、39800円でこれを買うのと、13320円でAMAZONから120GBのHDDを買うのとどっちがいいって話なんだよな。

 っていうか360のゲームはたまにしかやらないんだけど、やると決まってHDDがスゲぇ欲しくなる。超欲しくなる。何よりも欲しくなる!

思わずポチりそうな自分を抑制し、
※だってベヨネッタクリアしたし。
とりあえず落ち着けオレよ、と。

ただトライアルHDはともかく、シャドウコンプレックスも気になってはいるし、久々に360熱が、
※文字通り
高まってきているのは事実。ここいらでEDFの新作が発表されたりすれば、「思い切ってHDD増設すっか!」となるのではあるが・・・。

ちなみにそのトライアルHD。ぶっちゃけ「縦の移動がなく、上下の移動が極端に激しいエキサイトバイク」のようなゲーム。絵は360らしく普通にキレイで、重要なのは前後の重心移動。時に回転し、時にジャンプをし、一定時間内にチェックポイントをクリアすれば良い、、、というのが体験版の内容だったけど、、、レジストしたら何か特別なことができるようになるのかしら?ただ価格はシャドウコンプレックスと同じく1800円。高いか安いかと言えばちと高いかなぁって感じかな。

●罪と罰2

 ほったらかし

●化物語

 さすがに飽きてきた

●ギャルゲー

 物色中

●2012

 最初情報見たときは「それっぽく作った肩すかし作品」かと思ったのだけど、天使と悪魔に入ってたトレーラー見て、期待度は180度くらい変わった。

 「なんだよローランド・エメリッヒ監督じゃんかよ」

氏は前回「紀元前1万年」で見事に肩すかしを食らわせてくれたので、正直手放しで期待というわけにはいかなくなっちゃったんだけど、それでもあの「ディザスター感」を見せつけられては、、、っていうか冷静に考えると、

 自分で自分の作品の二匹目のドジョウを狙ってる

みたいな感じが凄くして、正直「ヤバい?」と思わなくもないんだけど、まぁあれだけの映像を見せて貰えればよほど内容(いわゆるストーリー)がどうしようもなくても許せるかな、と。1000円で見るならそれでOKかな、と思った次第。
↓オフィシャルね
http://www.sonypictures.jp/movies/2012/
ちなみに公開は11/20(先行)。一応行く予定。

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とりあえず有力候補は罪罰2か、360のライブアーケード2本のウチどっちかかなぁ。個人的には全く別の愉快で情熱的なコンテンツと巡り会えるのが理想なんだけど、
※例えば美味しいお菓子とか最高にカワイイアイドルとか驚愕のトリビアとかでもいいんだけど。

日々これどん欲。みんなはどう?なんかある?

●補足

そう言えば今日初めて「牛角」に行ってきました。というか正直な話僕の焼き肉人生というのは生まれてから一度だけ「さかい」に行っただけで、それも大して食べてないのに1万円くらい取られて(それもさほど美味しくなかった)、まぁ焼き肉はいいと。もう行くこともないだろうと。いくら美味しくてもあの価格はないというか、そもそも美味しくなかったしと思っていたのだけど、ぐつさんがあまりに牛角の良さをアピールするのと、車で行ける程度の近所に支店が出来たこと、まぁ社会勉強的にも一度くらいは子供と行ってもいいんじゃないかとかみさんが前向きだったりしたことが掛け合わさって行ってきたわけさ。

 まぁボチボチ。

美味しいか美味しくないかと言えばまぁ美味しい。価格的にも4人で6460円。ひとり当たり1615円なら妥当と言えば妥当。もう一度来ますかというアンケート項目にも「たぶん」と答えたりもしたのだけど、

 自分は正直もっと美味い肉を食べたことがある。

自慢でも何でもなく、実家の近所のお肉屋さんで親父が正月にだけ買う肉の方が、
※部位とかは全然わからない普通の焼き肉だけど。
当社比2倍くらい美味かったんだよね。あとこれは単に僕という人間が小さいだけだと思うんだけど、「ライスL240円」ってやっぱちょっと高い気がする。っていうか量を考えるとそんなに高くなかったんだけど、メニューにグラム数とか書いて欲しかったとか、あと地味な本当に地味な話、4人家族で来た際に、焼く時に使うトングが1つというのもなんか地味にイラっときた。

店員さんの挨拶は最高に気持ちよく、いろんなところで(価格を含め)良くできたチェーンだなぁと感じさせる一方で、「普段から焼き肉を食い慣れてない」人間にしてみると、なんつか「居心地が悪い」感じはしたかも。最初に肉がアミにくっついただけでなんかちょっとあわてちゃったし<どんだけ小せぇんだよ。

タンも頼まず、かみさん任せで適当に食べただけなので、「牛角に行ってこれを食わずに語るとは!」というメニューもあるかも知れないけど、
※娘なんて一番美味しかったのが「ピートロ」(豚)だったって言うし。

 美味しい時の吉野家と価格ほどの差はない

ってのが僕の正直なところかな。具体的な金額で言えば、ひとり頭1615円分食べたけど、満足度的には1050円分くらいだったみたいな。

つか親父の正月の肉っていくらくらいなんだよって話だけどさ(^^。あ、あと思った。お腹もいっぱいになったんだけど、それ以上に「アゴが疲れた」。大食いの人ってスゲェよなホント。「アゴ筋」鍛えまくってるんだろうな。

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2009年11月11日 (水)

復活の日

091110hukkatu 昨日に引き続き映画の話。と言ってもこれは最新作でも何でもなく遥か昔僕が生まれる前に書かれ(本当)、10歳の時に映画化されたもの。作品は2時間36分の長編で、原作小松左京(1964年作品)、監督深作欣二、主演草刈正男。

最近新型インフルエンザが猛威をふるっていますが、今からなんと45年も前に、ここまで強い意志で書き上げられたウイルス(「復活の日」の英題は「VIRUS」)ものがあったのかと今さらながら驚きました。

当時からしてとても大きな作品でしたし、怪獣モノを中心に映画はかなりの数足を運んでいたので、この作品も「見た記憶」はあるのですが、それがテレビだったのか劇場だったのかは曖昧です。ただ一つ覚えていたのは、

 ラストが非常に感動的だったということ。

僕等の世代なら草刈正男がボロボロの格好でただひとり立ちつくす冒頭に貼り付けたポスターの絵柄が記憶にある方も少なからずいるとは思うのですが、細かなところはもう完全に忘れ去っていて、映像的には前世代的でありながらも、その扱っているテーマはまさに今が旬としか言いようが無く、コストもかなり割かれて作られていたことが明白なため、新鮮な気持ちで楽しむことができました。

あらすじはウィキペから抜粋・・・

生物兵器に使うため弱毒化する過程で出来た、猛毒の新型ウイルス MM-88がスパイによって持ち出される。スパイの乗った航空機は、吹雪のため前方視界不良に陥り、岩山に激突し墜落した。やがて、春が訪れ気温が上昇すると、MM-88は増殖を始め、全世界に蔓延した。そして、人類を含む哺乳類と鳥類はほとんど絶滅し、わずかに生き残ったのは極寒の南極大陸に滞在していた各国の観測隊員約1万人(映画では863人)と蔓延前に出航していた原子力潜水艦の乗組員だけであった。

強烈なのは「全世界が1000人足らずを残して死滅してしまう」という設定。ある意味「I AM LEGEND」もそういうプロットだったけど、あちらはまだゾンビとして生き残っていたし、世界中探せばまだ生き残ってる人もいた、という話だったのに対し、こちらはもう正真正銘の全滅。主人公の恋人も、アメリカの大統領も、女も子供も赤ちゃんも、もっと言うとゾウや鳥や金魚でさえも、ありとあらゆる生き物が死んでしまう。
※ここでいろんなつっこみもあろうかとは思うが、その辺りはこの時代の背景と僕等の知識の蓄積による「無粋な行為」としてスルーするのが、「天使と悪魔」と違う正当なスタンスだと僕は思う。

ウイルスは最初ちょっとした風邪の症状だが、それがすぐさま肺炎のようになり、ほどなくして絶命してしまう。特に気が狂うとか、何かを吐き出すとかではなく、「そこにいた者は全て例外なく死ぬ」。もともとの小説がかなりの長編だったことに疑いの余地はなく、作者本人も相当なSFマニアだったことを感じさせる丁寧で(ネタ的には不謹慎だが)面白みのある展開。

場面はウイルスの開発、盗難、墜落から、各国の映像を織り交ぜて死体が積み重なっていく。途中経過最初で最後の報告の時点で「死者3000万人」というのもハッタリが効いているし、恋人の働く病院もほとんど全滅。唯一残った彼女も親友の息子と共にボートで沖へ出て、睡眠薬を飲んでしまう・・・。

唯一の聖域となった南極でも、辛うじて傍受した5歳の子供からの通信。「お父さんも動かなくなっちゃった。お母さんも死んじゃった」を繰り返し、操作がわからないためにこちらからの呼びかけには一切応じないまま、最後は近くにあった拳銃とその銃声だけが無線機から聞こえてくる・・・。

僕は本来こういう救いのない話は好きではないんだよね。何つか暗くて暗くて辛くて辛くてで見ていられない。それでも僕がこの作品を好きなのは、

 ラストがハッピーエンドだったことを、それだけを鮮明に覚えているから。

恋人には死なれたが、残された中にはよりどころとした女性もいる。自分の子供ではないが出産に立ち会った子供もいる。頭が狂った科学者や、利己主義者や、軍人も出ないことはないがほとんど大きな扱いじゃなく、基本的に出てくる人はみんないい人。みんないい人でみんなでがんばって行こうという気持ちの中で、いろんな希望が奪われる。僕が見ていて思うのは、

 奪われる希望ではなく、がんばろうというスタンスはいいよな。

諦めるでもない、殺し合うでもない
※見えないところではそういうのも起きているけど。
いろんな問題にまともにごまかし無くぶつかっていく感じが好きなんだよな。

音楽は古くさいが南極を中心とした自然の映像は美しく、
※ラスト付近でなぜかマチュピチュが映った時は失笑してしまったが。
テンポは最近のダイハード4みたいなジェットコースタームービーと比べたらさすがにモタついた感はあるが、それでも当時としてみたら決して悪いレベルじゃないと思う。特に同様の印象を持っていた「日本沈没」(作者は同じく小松左京)と比べたら、全然良くできてたと思う。まぁ年代に5年の隔たりがあるし、制作費等にも破格にこちらの方がデカかった。
※ただ結果としては「日本沈没」が黒字でテレビドラマまで制作されたのに対し、「復活の日」は赤字で角川が小粒な作品に逃げるようになってしまうきっかけとなったらしい(ウィキペ)。

ちなみにこれを見ると、先日見た「感染列島」や「252生存者あり」、2006年の草薙剛版「日本沈没」なんかは、どうしても弱く感じてしまう。CGの派手さも最新の技術もない代わりに、気持ちの描かれ方が鮮明で、力強い。とにかくその状況の深刻さが他に類を見ないレベルだからこそ、その舞台設定の上手さがあったればこそだとも思うが、

 ああいうパニック映画が好きな人なら一度は見てもいい作品

だとは思いますね。まぁかなりネタバレしちゃったしあんまし置いてある店も無いかも知れないけど。★★★☆かな。

書き忘れたけど、映画として29年前の作品なんだけど、結構知ってる俳優がいっぱい出てたのはなんか嬉しいというか、懐かしい感じもした。特にアメリカ大統領役の人は「スーパーマン」の義理の父親(地球での父親)役の人で、たぶんもう他界されてたはず・・・。昔の映画を見るとこういう「再会」があったりするから、そういうところは素直に喜びたいって思いますね。

ちょっと気になったので調べてみたら、この大統領、芸名をグレン・フォードと言い、過去の出演作には「リタ・ヘイワース」と共演したこともあったという。リタ・ヘイワース?どっかで聞いたことがある名前だなぁと思ってこれも調べてみたら、「ショーシャンクの空に」で、部屋に貼られたポスターがリタ・ヘイワース。ちょっとした記憶からいろんなことが紐解かれていく感覚はとても心地よい。

ちなみにグレン・フォードはこの「復活の日」が(ウィキペ上は)遺作となったらしく、没年は2006年だったけど1978年のスーパーマンとほぼ同時期の映像ということで僕の中で「掘り起こされやすい」見た目だったんだなぁなんてことを思ったりもしました。

細かなところでは劇中で大統領とほぼ最後まで話をしていた俳優もどこかで見たことがあったんだけど、、、こちらが思い出せないのは残念かな。

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2009年11月10日 (火)

天使と悪魔

ダヴィンチコードは旬が随分と過ぎてからの視聴だったので、今回はもちっと早く、ということで観てみました。正直前作は一周回って「思ったよりずっと面白かった」という着地点だったので、今回も期待していたのですが、、、。

まず天使と悪魔の話をする前に、少しだけ前作のことに触れておきます。
ぶっちゃけ僕は原作を読んでおりませんし、キリスト教だとかバチカンだとかにはてんで疎いです。わからない単語だらけだし、ところどころに作者(もしくは監督)の陳腐な展開が鼻についたりしたし・・・。

ただ正直な話、「本当に陳腐かどうか」は僕にはわからないんですよね。細かなディティールに対する理解が薄いわけですから。僕が言いたいのは、

 高尚な見せ方をする割に陳腐

という話。テーマや映像、広告展開があまりに派手で、ともすれば歴史の証人とか、真実が明るみに、みたいな
※あくまで僕がそう感じただけで、そんなことは一言も言ってない可能性大です。
ふれ込みの割に、要所要所でかんに障るというか、ツッコミどころがあるというか。

 天使と悪魔もそんな映画でした。

僕はあんまし頭がいい方じゃないので、、、少なくとも推理小説やサスペンスを読み慣れていないので、展開について行けないというか、二転三転するストーリーに簡単に翻弄されるタイプなのですが、これがしっかりと物語に引き込まれた上で「気持ちよくもてあそばれる」のか「疑問を抱えたままあっちこっち転がる」のかは大違い。要するにこの映画は、人によって全然感想が変わる、そういうタイプの映画だと言いたいワケなのです。

 分かる人、知ってる人、読んだ人、、、

立場によって見えるものが変わる。まぁそれはテーマそのものが奥深いからこそ為せる、いい意味での構成だとも言えるんですが、まぁ日陰に入った者からしてみたらそう大層な物語には見えないわけで、、、。あくまで個人的な視点から見終わった感想だけ言うなら、

 前作のが面白かったかな。

って感じでした。もちっと言うと、「ルパン」や「ナショナルトレジャー」の方が僕みたいなオコチャマにはちょうど良いというか、トムハンクスはやっぱり今ひとつ好きになれないなぁというか・・・。
※ロン・ハワードに関しては以前何て書いたかよく覚えてないんだけど、「名前が売れてる割に」自分が好きな映画は少ないというか、観た映画が少ない監督だったりするんですよね。「コクーン」「ウィロー」とあとは「ダヴィンチコード」くらいで、「バックドラフト」も「アポロ13」も「身代金」も観ていません。「スプラッシュ」はきれいな人魚ちゃんが出てきた映画ですが、ふと気になって検索してみたら、

 ヒロインダリル・ハンナは現在48歳・・・。

091109darillhanna 思えばこの作品にもトム・ハンクスが出てたんだなぁってこと以上に時の流れの哀れを感じてしまいました。ウィキペを見ると、彼女ぶっちゃけ魔女みたい・・・。

 閑話休題

そんな天使と悪魔でしたが、一点かなりグッと来たところもありました。それは、

 殺し屋がスゲェクール!

マスクこそさほどでもありませんが、その身のこなし、銃の扱い、セリフ、どれを取っても一級品の悪役。コラテラルの時のトム・クルーズを彷彿とさせるというか、やはり殺し屋に余計な言葉は要らないというか、もうその仕草にウットリ。出演時間は僅かですが、

 彼の為に借りてもいいかも、

というくらい素敵な殺しぶりを見せて貰えました。ただ最後はなんだか腑に落ちない死に様でゲンナリでしたけど。

まぁそれ以外は全体通してさほどピンとくるところもなく、
※一箇所だけ「こけおどし」がありますけど。
※「こけおどし」=いきなり大きな音を鳴らせて驚かせるやり方。
アクションシーンは多くなってるけどそれ以上にかんに障る固有名詞も多くなってる(気がする)し、さっきも書いたけどツッコミどころも凄く多いと思うので、、、
※もう忘れかけてるけどとりあえず4人の枢機卿の最初のひとりに関してはスゲェイラっと来た。「8時に処刑」っつってるのにほんの数分後の発見でなんでネズミがたかってんだよ!って感じだった。

あ、でもユアンはなかなかいい演技だったかも。彼は「青臭い役」をやらせたら結構右に出る者はいないんじゃないかってくらい「若造」が似合うね。年齢的には僕と同学年(歳はイッコ下)なんだけど、絶妙な情けなさと未成熟を感じさせる熱い演技にはホント上手く乗せられる。決してかっこよさとか魅力がある役回りじゃないし、主役は似合わないと思うんだけど、この作品ではなかなかよかった気がする。
※だから逆にスターウォーズエピソードIIIのような「重みのある役」はスゲェ違和感があるんだよな。ぶっちゃけ「しゃらくせぇ」感じがしちゃって。

ホントに興味がある人は映画館に足を運んでいると思うし、DVDを借りるような人でもウチのブログに興味があるような人はいないような気もするので、正直この感想が常連さんの目に触れる、もしくは感想を読んだ上で映画を見ることはないような気がするんだけど、とりあえず評価は★★ってとこかな~。最後まで眠くならなかったのはよかった。まぁ知識と教養のない人間の感想ですヨ(^^。
※つか貼り付けた画像が天使と悪魔に全くと言っていいほど関係ないってのはどうなんだ?

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2009年11月 9日 (月)

トロピカルKISS~その3~

※一応18禁ってことでひとつ・・・。

昨日のネタの中でもクリアしたことは報告済みであるのだけど、とりあえず別枠で感想も挙げておくことにする。と言ってもそれほど書くことがあるわけでもないのだが。

短くまとめると、「とても毒のないソフトだった」という感じ。やっていて気に入らないようなキャラは全然出てこないし、キャラも不自然なリアクションも取らなければ見た目に違和感を感じることもない。ギャグは適度に回り、エロはそれなりにエロく、泣く場面も感動する場面もほとんどなく
※序盤共通ルート中の妹絡みでウルっと来たけどそれは既に報告済みだし。
何とも当たり障りのないというか、悪く言えば意外性のない、でも良く言えば必要十分なタイトルであった。

全員クリアしたところでマジ恋の竜舌蘭のようなルートがあるわけでもなく、ハーレムルートがあるわけでもなく、普通におしまい。何とも物足りなさを感じたのは事実だったけど、じゃあゲームが面白くなかったか、話がつまらなかったかと言えばそういうわけでもなく、、、もっと言えば「もう少しエロに入るまで、告白からエロまでの期間を堪能させて欲しかった」というか、最近凄く感じるんだけど、

 SONYチェックが入るくらいのイヤらしさが自分一番好きなのかも・・・

化物語でも思ったけど、別にいいわけですよ、乳首が見えて無くても、露骨な「やる」シーンがなくても大丈夫なわけですよ。
※あ、でもギャルゲーの場合はキスシーンが欲しいかも。っていうかキスシーンをおざなりにするなっ!とクリスとしては声高に叫びたい!なんつかこのトロピカルKISSでもひとりにしかキスシーンはなかったわけですよ。そんなのダメだろっと。まぁつよきすですらカニとかレオの顔がないものがあったわけで、、、あ、念のために申し上げますけど、僕の言うキスシーンとは、テキスト上でキスをする場面が取り上げられるシーンのことではありませんよ!?

 ちゃんと絵で見せてもらう

ということなのです。なんつかこれはもう僕の中二というかもはや小学生の頃からのマンガへのスタンスでもあったわけですが、、、っていうか具体的に言うと原秀則作「さよなら三角」の中の風邪をひいた明日香が拓へしたキスシーンが僕の中でのマイベストキスシーンなわけですが、
※誰もそんなことを聞いてないというのは億も承知。
今はそんなことを問題にしてるわけではないわけです!重要なのは、、

 キスシーンにしかない「趣」を蔑ろにするな!

ということなのです。特にこのタイトル「トロピカルKISS」にいたっては、タイトルにもその文字が入っていたわけで、、、正直な話、そこに僕が惹かれてプレイを始めた事実をここに告白したっていいくらいです。ああそれなのにそれなのに・・・。っていうかさっきまで「当たり障り無かったけど評価は高い」みたいな口調だったのにここに来てなに手のひら返し?つかそおそも何オマエ熱くなってんの?つかホントに39歳?みたいな?

でもそこさえガマンすればこのゲームはとても良く僕の好みにフィットしてくれました。丁度寝る前の1時間ほどウトウトしながら遊ぶには丁度いいというか、いやまぁぶっちゃけにぶっちゃけちゃうと「遊ぶ」ってのも語弊があるんだよな。だってルートに入っちゃうと、

 選択肢は「中に出す」「外に出す」の1回だけ。

そのキャラとエッチするシーンが3回あるとしても、その選択肢があるのは最初だけ。っていうかじゃあ残りの2回はどうなんだよ!?って話になりますが、

 問答無用で・・・

それってどうなの?とも思いますが、この辺りは、

 ファンタジーってことで。

絵的に脚本的にボイス的に、、、まぁ多角的に不満の少ない小粒な優等生、芸能人で言うと、、、だから例えられないのにそういうフリ方をするなオレよ。詳しくないだろうオレよ。つかオマエが詳しいと言えるのはせいぜい童貞マインドと森山塔作品くらいのもんだろう。

以前紹介したかもしれないけど、軽くおさらいすると、このゲームはひとり暮らしをしていた主人公がアロハというプールとカジノ風ゲームコーナー、ショッピングモールなどが併設されたテーマパークでアルバイトをしながら、奇跡的に彼のことが好きになっちゃった女の子たちの中からひとりだけと特に仲良くなるゲーム。

設定的にニヤリだったのは、「いくつか年上で初恋の相手」。子供の頃憧れていた「お姉ちゃん」的な女の子が、地元を離れテーマパークの面接で偶然の再会。相手はそのテーマパークの支配人になっていて、でも実は昔から主人公のことが好きだったという、巨乳&黒髪ロン毛。他の4人はほぼ主人公と同世代で露骨に好意とライバルに対する敵意をむき出しにする一方で、この人だけは立場も年齢も違うから素直になれない、、、。でも顔、体、正確、経歴、ほとんど欠点らしい欠点がなく、学生時代のモテ方たるや筆舌に尽くしがたかったという、、、。まぁいかにもっちゃいかにもな話ではあるんですけど、

 この荒唐無稽かつご都合主義的な物語が凄くイイ!

わけです。入学して3ヶ月で学校内の全男子生徒から告白され、バレンタインには女子から4000個のチョコを貰い、フォークダンスを一緒に踊る権利を賭けて5人の重傷者を生み、体育祭ではブルマを見るために県下の男子が集結し、その制圧には自衛隊が出動・・・そんな女の子が、

 バレンタインに唯一あげたチョコが主人公へのもの・・・

わかりやすっ!つかこれで恋仲にならないってどんだけニブいんだよ!さすがゲーム!でもそれがいい。みたいな。

ああでも最後まで立ち絵があるのに恋仲になれなかったキャラがいたのは残念だったかなぁ。「いつ好きになるかわかりませんよ」みたいなフラグっぽいセリフがあっただけに・・・。

まぁ、何にせよ面白かったです。ホントはテンション上げて動画を切り出したいんですが、なかなか面倒で、、、スミマセン。

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2009年11月 8日 (日)

記憶力との軋轢

軋轢(あつれき)を人と人との関係以外で使うのはどうかという意見があるかも知れないが、まぁこれは雰囲気というヤツで、あまり目くじらを立てるでないぞよ。まぁ記憶力氏が僕に対してあまり快く思ってないというか、ちょっとアナタとは距離を置こうと思うの、、、というか、「これはツンデレじゃないから、マジだから」と思いっきり否定されるというか、、、。まぁ物事に対してよく忘れ、よく忘れ、嗚呼よく忘れ、よく忘れである。もっと言うと、

 そもそも覚えられない。

ということにこの数日強く感じることがあったので、そのことについて少し書いてみたいと思う。

とは言ってもその内容はこの数日の僕のブログネタであるところの「化物語」の話である。ああまだ引きずってるのか、と。オマエは進歩も進化も前進も右折も左折もないなぁと。愚直だなぁと、「愚直」というのは昨今割と良い意味で使われるケースが多いがオマエの場合は本当の意味で愚かだなぁと。直進もせずむしろ後退するなぁと。「なぬ?生え際が後退!?」だからなんでも悪口に直結させるなオレよ。自分で自分を追い込むなオレよ。どうせあと数年もしたらいろんな意味で答えが出ているだろうオレよ。

要は化物語の主題歌であるところの「君の知らない物語」を覚えようという話である。この数日、否、10日ほどの間に数十時間という単位で摂取したこの曲だが、まことに覚えるのに苦労した。とにかく「何回か聴いていれば耳についてくるから自ずと覚えるものなんじゃないの?歌なんてものは」という若かりし頃の自らのポテンシャルの高さ、
※編集部注:個人的なポテンシャルの高さではなく、単に若いというだけであることに要注意。
を完全に失った自分に残されたのは、「努力友情勝利」の3文字。いやこれは6文字だから。でもって記憶とは全く関係ないから。

でも歌えるようになりたいのは本当なわけである。自分の声質とは距離にして1.5トン・・・わかったわかったもうそういうボケはいいから。「時間にして1.5光年」とか言って「それは時間じゃなくて距離の単位だから」と流すつもりがちょっと気を回して「トン」とか言っちゃって引っ込み付かなくなっちゃったなんてことはなかなか素人風情には理解して貰えないことと知れよクリス。

とにかく全然違うのである。だって相手はかわいい(少なくとも声は)女の子。こちらはどうしようもない装甲も騎兵でもないボトムズである。最低だ。人類の敵だ。もはや明日を生きる資格すらない!言い過ぎだろ。もちょっとオブラートに包め。包みまくれ。むしろ5枚くらい重ねて飲みづらくしてしまえ!余談だけどオブラートに包んで薬を飲んだことってみなさんあります?僕はあります!<自慢ね。エッヘン!さあ胸を張れ!張りまくれ!

何の話だっけ?ああそうそうギャルゲーであるところのトロピカルKISSをクリアしたって話だっけ?全然違う。あ、でも今思うと「マジ恋」「フォルト」と合わせて3本も続けてギャルゲークリアしてるんだよな。ベヨネッタもクリアしちゃったしそれ入れると4本か。ギャルゲー四天王!NO問題。なんかスゲェなオレ。充実してるっていうの?いやでもその中身が重要なんじゃねぇの?あ、化物語昨日見てて気付いたことなんだけど、

 これってほっとんど静止画なのな。

全然関連性のない話題に余裕でシフト。ギアチェンジャークリス!アニメと呼べるほどの動画はOPとEDくらいで、他の画面は動きが非常に少ない。なんつか5Kmくらい離れてみたら点にしか見えないっていうか点すら見えないっていうか、それが動きがわかりづらいことのたとえとして無理があるなんてことは当然わかってるのでもう少しわかりやすい表現をするなら、

 ビットレートが低くてもブロックノイズが出にくい

わかりやすいかぁ!?わかりやすい?まぁいいや。そんなことを気付いた次第。化物語は僕的にも非常に満足のいく作品ではあったのだけど、その根幹は「動画のないギャルゲーのようなハイクオリティなボイス」であり、好みとしかいいようがないひたぎのキャラであり、それらを引き立てるに必要十分な世界観、背景その他の描写であって、「アニメ=動画」のチカラではないと今さらながら書いてみたりする。「最近のアニメはアニメとは名ばかりの動画力のないメーター(アニメーターの略。ホントにそう言われているかどうかはまったくわからないっていうか、たぶん言われてない。だってメーターだもん。何メーターだよ?距離かっ!光年かっ<そんなに長くない!って話だし)が美少女のアップを描ければいいと思って・・・」なんてことを以前の僕なら正直思ったりしました。ええしましたとも。告白します正直に。あなたが好きです。ずっと前から好きでした。思わず好き過ぎて帰り道つけたり、座っていた椅子にすぐ自分で座ったりしました。リコーダーはなめていません臭いから。それってホントに好きなのかぁ?

なんだかタイトルとは全く違う方向へ転がってきてる気がするけど気にするな。もちろん親愛なる読者さまのこと、「どうせ気にするななんて書いてるけどホントはそんなこと毛ほども、、、毛!毛のことを言うなぁぁぁぁ!!はぁはぁ、、、で?何の話だっけ?つかせめて”「 ”くらいは閉じようじゃないか。投げっぱなしにもほどがあるぜクリスよ。

本気で歌を覚えようと思うと、似たようなフレーズや「が」とか「は」とか「の」みたいな接続助詞(<これがわからなかったので思わず辞書で調べちゃったのはナイショ。っていうかナイショにする気ねぇだろ最初から嫌らしいヤツだなぁオマエは)を間違えたりしないように気を付けたり、音程を取ろうと必死になる必要がある。少なくともアランドフォーテー・・・アランドってなんだよアランドって。アラウンド、あーらーうーんーんーーんーーーどーーーー。何が言いたいのかよくわかんねぇよもはや。

たぶん子供の頃とか歌詞とか書きまくって覚えたりしたんだよな。ハローバイファムとか英語の歌をカタカナで書いてまで覚えた気がする。いやホント言うと中学入ってからもカタカナで英語の歌とか書いてた気がする。恥ずかしいなぁもう!イヤン。

でもねこの数日の記憶に関する努力でわかったことがあるのさ。歌を覚えるのってさ、

 ゲーム性がある。

最初はとにかくクリアさえできればいい、みたいな感じで、最初から最後まで間違いも気にせず歌い通すじゃない。正直ちょっとくら怪しいところがあっても何とか最後まで行けばそれでひとつの節目的な。

で、次はもう少し安定してクリア出来るようにパターンを覚えていく。「言えなかった」のあとに続く言葉は「二度と」であって、アドリブを減らしていく。ミスりやすいところ、決めボムするポイントを洗い出していく。ミスするところがわかっていればその直前に集中力を高めれば良いのだ。

そんなことを繰り返しつつ怪しいプレイがなくなっていくと、ある意味それでこのゲームは終わりが見える。達成感があり、寂寥感もある。歌詞を全く間違えずによどまずに歌いきれた瞬間、エンディングロールが流れはじめる・・・。

 でもより美しいプレイへと自己研鑽する場合もある。

語尾の裏声や伸ばす発音の長さを厳密にする。一音一音丁寧に歌詞を拾い直し(例えば歌詞では「星を見に行こう」は「ほしおみにゆこお」と歌ったり)、息継ぎの音や気持ちの入れ方やなんやら・・・。

でも歌詞を覚えるのって39歳にはホントきつい。たぶん49歳にはもっときつくなるんだろうし、59歳にはもはや無理だろうなって思う。音楽とか全然聴かなくなっていくのかなぁとか思う。そういうもんかなって思うんだけど、「抗えるウチは抗いたい」とも思うんだよね。久々に今回集中して歌覚えてなんかちょっと楽しかった(^^。
※つか本気で歌詞を覚えようとしたのって尾崎豊の誕生以来な気がする。なんかちょっと懐かしい感じ。

みんなも抵抗していこうぜ!レジスタンスだ。ロケンローだ。ハウトゥビルドガンダム、メーテルまたひとつ星が消えるよ・・・。

※以下覚え書きというか自己満足。
▲▲▲<気持ちよくボケれた時に書いておこうと思う。★と同じように10段階。ゆくゆくはサイト内検索で自己満足指数の高い記事を探せるようになりたいかな、とか。

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2009年11月 7日 (土)

君の知らない物語~その2~

ただの歌の話なのに「その2」とは、、、どんだけ好きなんだよ!?って話ですが、仕方ありません今の僕の中にはこの歌が占める割合が最も高いのです。いつもならボーッとしながら運転するところを、必ずと言っていいほど口ずさんでいます。昔から思っていたことですが、歌が上手ければいいのにって好きな歌が出来た時はいつも思いますね。顔や身長や運動神経よりも歌の上手さが欲しい。人に聴かせられなくても、自分が自分に素直に酔えるくらいの能力が欲しいとしみじみ思います。

さて、今回何でまた2回目として取り上げたのかと申しますと、

 衝撃の事実発覚か!?

というわけなのであります。あくまで「か!?」ですから発覚したわけではないのですが、、、。

昨夜ふと気になって「化物語 13話 感想」でググってみましたところ、そこにさらりと書かれていたある文章を見つけました。

 最終話のオチに2番の歌詞を重ねてくるのでは?

「つばさキャット」は言うまでもなく羽川翼の物語・・・。2番の歌詞とは「あれはデネブアルタイル・・・」から始まる歌詞ですが、Bメロ以降は1番の歌詞を引用してエンディングでは使われています。実際12話のひたぎエンドではその歌詞の持つ雰囲気が暗くなりすぎず、「むしろこの構成にフィットするな!」と自分でもしみじみ納得したわけですが、

 これが羽川の歌だと考えると様々な点で合点がいく。

物語の中で羽川は終始主人公暦くんに一定の距離を維持してきました。憑きものが取れた後の神原のようにベタベタするわけでも撫子のように最初からゾッコンというわけでも八九寺のように子供らしい?ニュートラルなじゃれあいをするでもなく、かと言って二人きりで文化祭の話し合いをするのを嫌がったり、参考書選びに付き合ったり、いや待てよ、、、最初「副委員長」に選ばれたのは羽川の意志だったか?参考書選びの時に「あと1秒」というところまでくちびるを近づけてきたり、13話では横座りでチャリに座ったにも関わらず「ギュッと」抱きしめてきたり、、、。

 どう考えても好きなんじゃん!

ひたぎのあまりに強すぎる印象と輝きのせいで、この目立たない優等生の暦くんに対する思いにまで気が回らなかったことに気付きました!まさしく「君の知らない私だけの秘密」なのであります。

ここで今一度歌詞の怪しい部分を振り返ってみます。

♪本当はずっと キミの事をどこかで分っていた
 見つかったって届きはしない
 「だめだよ泣かないで」
 そう言い聞かせた

♪強がる私は臆病で 興味がないようなふりをしていた
 だけど 胸を刺す痛みは増してく
 あぁ そうか好きになるってこうゆうことなんだね

♪どうしたい?言ってごらん?
 心の声がする
 キミの隣がいい 真実は残酷だ

♪言わなかった言えなかった
 二度と戻れない あの夏の日きらめく星
 今でも思い出せるよ 
 笑った顔も 怒った顔も 大好きでした
 おかしいよね 分ってたのに
 キミの知らない私だけの秘密

♪夜を越えて 遠い思い出のキミが指をさす
 無邪気な声で

後半ほぼ全部コピペしてしまいましたが(^^;、どれをとっても羽川からみた「暦くん&ひたぎ」のことのような気がして来ます。

ひたぎのことが好きだと分かっているから、興味がないようなふりをして、君のとなりがいいって言いたいけど、言えない。笑った顔怒った顔、ずっと見てた。「友達として」君が無邪気な声で語りかける・・・。

ある意味セルフバーニング!ひとりで想像してひとりで切なくなってしまいました!(^^;。

思えば13話のエンディングのセンターは羽川。もっと言うと「つばさキャット」11話、12話のオープニングは「つばさキャット」なのに「ひたぎ」の歌で、むしろこのままだと羽川をフィーチャーした歌がない違和感が残る。しかしこの「君の知らない物語」が、その2番以降の歌詞が羽川視点のものだったとしたら、

 スゲェしっくり来る。

アンハッピーエンドはあまりに似合わない化物語の世界観ではあるけれど、アニメとして泣かせに来るのはありえない話じゃない。暦くんのいろんな横顔をフラッシュバックさせつつ海外でひとり旅、、、「旅に出る」というキーワードも今思えば「鹿島みゆき」が傷心旅行をするシチュエーションとかぶる。このままここにいても二人の幸せな日常を見せつけられるだけだから・・・と自分の中の意識では認識してなくとも、深層心理ではありえるかも。

 つか羽川に萌えてきた!

だから13話のエンディングが羽川センターなんだな!って感じ。でもってこの流れはそのまま「傷物語」へ続き、彼女の印象をより強く惹きにして視聴者のニーズを根こそぎ吸い取るつもりか!

・・・

ここまで書いてからふと気になって友人Tに電話してみた。ひとしきり化物語とベヨネッタの話で盛り上がったのだけど、

 どうやら今後(原作化物語では)ひたぎはほとんど出ない様子。

やはり羽川の話で終了か。想像が当たったというか、まぁ誰でも思い浮かぶかも、というか。

でもそれはそれこれはこれという感じもしないでもないんだよな。だって実際問題、

 いつの間にか羽川も結構好きになってる自分がいたりする

から。ああいう「片想いな感じ」ってのもそそられちゃうんだよな。中二病としては。

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2009年11月 6日 (金)

BAYONETTA~ベヨネッタその2~

今日は仕事が休みだったので、昨夜から続けて一気にベヨネッタをクリアしました。前回「面白いか面白くないかと言えば面白くない」と書きましたが、クリアした今もその感想はあまり変わりません。

ロード時間等のストレスがなく、ビジュアルはド迫力で操作性もいい。メリハリのある展開にスタイリッシュなキャラクターたち。良いところを挙げればいくらでも挙がる、今風のビッグタイトルです。途中ちょっとしたジョークやセガ発売ということでのファンサービスもあり、ボリューム的にも
※僕のクリア時間は10時間ほど
僕的にはかなりのものでした。

ただ、前回も書いた気がしますが、やっぱり経験値がない雑魚を大量に倒していく感覚というのがなんともしっくりこない。それぞれに攻略法が必要になるほどハードな相手では心が折れちゃうくせに、ボタン連打で十把一絡げというのもテンションが上がらない。じゃあボスはどうかっていうと、これもなんか疲れちゃうというか、倒し方がわかってお金を効率よく稼ぐような状況になればそれはそれで悪くはないんですが、、、

例えば苦労して倒したボスのあとには、イースでもゼルダでもご褒美があったわけじゃないですか?
※正確にはゼルダは倒すちょっと前に道具が手に入ったわけですが。
基本お金で買える、買えないものは自力で見つけるか高難度をクリアするか。お金を効率よく稼げさえすれば、なんつかいろんなことがどうでもよくなってくるというか・・・。

ストーリーもバカな僕の頭には今ひとつよくわからず、最終的にベヨネッタ=セレッサなんですよね?じゃあなぜマミー?こういうのは単純に僕の理解力不足という見方もあるけど、数百本と見てきた映画ではこれほど不明瞭な後味を残した作品はないわけで、やっぱりこの展開にわかりづらさがあったというのは、僕個人の感覚だけじゃないんじゃないかなぁとも思ったり。

ただ、途中ベヨネッタがセレッサやルカに対して優しくなる展開はちょっと萌え。見た目はバリバリのボディコン美女なのに、母性を感じさせる展開はいい意味で裏切られたというか、そういう「余裕」みたいなのはいいよな~というか。ルカをはじめとして善玉は全員ひとり残らず「不死属性」だし、ハッピーエンドが好きな僕としてはその辺ありがたかったりはしました。

なんかよくわからない感想で恐縮ですが、ムービーシーンとかでアップになるベヨネッタは確かに魅力的なんだけど、それが長すぎると「さっさとゲームに戻れ」という気になり、でもこれが例えばもしクレイトスのキャラだったとしたら
※念のために書きますが、ゴッドオブウォーは「ゲーム性にこそ魅力がある」と僕は思っています。世界観やキャラも悪くはないけど、、、
たぶん続かなかったと思う。彼女が魅力的だから最後までプレイできた。操作が軽く、ロードが短く、難度が低いからジジイでもがんばれた、、、ちなみにイージーね。

でもやっぱ途中、例えばバイクやスペハリのシーンは「もっとずっと短くて良かった」と思いました。半分でも長すぎるぐらい冗長さを感じたし、話ももう少しわかりやすくすることは出来なかったのかなぁと。・・・あ、もしかして話って途中で手に入る本とか読めばわかるんでしょうか?

ちなみにプレイおよび攻略に関しては多少ネットのWIKI情報を読みました。ネタバレを極端に嫌う方もいるとは思いますが、
※僕的にはこのタイトルは全然平気。だって自力で見つける気にならないから。

・RTを押しながらBACKキーでデモを飛ばせる

ってのはもっと早く知りたかったかも。スゲェ便利です。使いまくりです。あとお金稼ぎは「節制」だかのアウディティオを雷のドゥルガー&絶望の眼差し&セレーネの光で倒す(その際永遠なるマリオネットは外す)と10万くらい稼げるというのを活用させて貰いました。感謝。

イージーで辛かったのは「まるでループしてるんじゃないかという気にさせられた」バイク面と、海のボスかな。他はラスボスではじめて薬を使いましたが、まぁ別にいいかなって感じ。武器とかは全部集め切れてなくて、もっと言うと

 今だにスカボロウフェアとオニキスローゼズの違いがわからない

とか、もっと言うと

 トーチャーアタックのやり方がわからない

とか、イージーで偉そうなこと言うつもりはないんだけど、

 マリオネットを装備してるときと外してる時の違いがわからない

とか。とにかくよくわからないんだよ。いろんなことが。情報量が多いからかも知れないけど、なんか古い人間にはピンとこないシステムというか、なんかストIIターボみたいな?いやあの時はわかってプレイしていたか。

たぶんそういうことが全てわかってプレイする人はきっと楽しいというか、しっくりくるんだろうなぁと思う。ぶっちゃけ三国無双に僕が今ひとつなのも同じような理由なわけで、楽しむ上で理解すること、納得することってのある意味不可欠なんだよね。
※誤解を恐れずに言えばギャルゲーとかBLとかもそういうことだと思う。「わからないから嫌悪する」だけで、もし理解出来れば、その楽しさと面白さのトリガーがわかりさえすれば、嫌悪とは違うリアクションになるんだろうなぁと思うから。

話は変わるけど、クリア後のおまけが贅沢だったのは素直に嬉しかった。

・設定画
 →キャラクター 75
 →背景 46
 →オブジェクト 20

・3Dモデル
 →ベヨネッタ 9(服を2つしか持ってないので)
 →ビースト 3
 →ジャンヌ 5
 →エンジェル 35
 →サポートキャラ 5
 →ボス 10
 →市民ほか 12
 →召喚獣 17

・サウンドモード 全127曲
※中にはゲーム中に使われてないものも含む。

ちなみに前回「マジカルサウンドシャワー」って書いたやつ、ずっと気になってたんだけど、スプラッシュウェーブでした。おはずかしい。

ちなみにちなみにそのゲーム中含まれてない曲、というのはそのスプラッシュウェーブやマジカルサウンドシャワー、スペハリやアフターバーナーの曲。つか僕が気づけなかっただけでどっかに入っているのかも知れませんが。

せっかくなのでひとつくらい録音しようかと音声出力をPCのマイク端子に挿したのですが、音がしない。いくつか検索して鳴るようになったのでせっかくだからメモしておきます。WindowsXPです。

コントロールパネル→サウンドとオーディオデバイスのプロパティ→音声→音声録音→音量→RecordingControl→StereoMixの選択チェックボックスをMicrophoneの選択チェックボックスに変更→トーン→そのほかの設定→1MicrophoneBoostのチェックボックスを外す

結構面倒ですがこの手順で我が家ではPCから音が鳴るようになりました。ちなみに今回初めてPCから360の音を出力した形になったのですが、
※以前テレビを録画する形での抽出はあったけど直接は初めて。

 音が非常にクリアで超気持ちいい!

たまたま聞いたのがスペハリアレンジだったからかも知れませんが、手間を掛けた甲斐があったという感じです(^^。

ちなみに録音するときはまいどおなじみに超驚録を使うのですが、設定的にちとひねりが必要というか、先ほどのRecordingControl画面で元のStereoMixのチェックボックスにチェックを戻さないと、超驚録側が音を拾ってくれません。ただそうするとPCのスピーカーからは音が鳴らなくなるわけで、、、でもって音量もかなり絞らないと割れまくってしまうのも要注意です。とりあえずスペハリの曲がどのくらいの時間かわからないので、適当に数分録音して編集、という手順になったりしました。

まぁ参考になる人がいるかどうか甚だ怪しい情報ではありますが、、、。

・クリアデモ

 1周終わった後流れたベヨネッタの激しいダンスムービー。個人的にはスタッフロール時のポールダンスのデモ(出来たらモノトーンではなくちゃんとしたやつ)が見たかったかなぁとは思いましたが。

ともかく、充実のご褒美と言っていいでしょう。

つかなんだかんだ言って楽しんでる感が増してきた気もするけど、これもある意味ツンデレか?いやいやクリスが何をどうやったって萌えはしないわけですが、とりあえずベヨネッタ、イージークリア時の評価を★★★☆とさせて戴きたいと思います。

以下おまけ↓

●SPACE HARRIER ∞CLIMAX MIX
「space_harrier_climax_mixc.mp3」をダウンロード

●SPLASH WAVE ∞CLIMAX MIX
「splash_wave_climax_mixc.mp3」をダウンロード

●AFTER BURNER ∞CLIMAX MIX
「after_burner_climax_mixc.mp3」をダウンロード

削除されるかもですが、、、。

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2009年11月 5日 (木)

化物語~13話「つばさキャット~その參~」

しかしなんでこの作品はこう難しいというか、ワープロで出しづらい漢字を使うのかねぇと思いつつ13話。期待していたかと問われれば答えはNO。じゃあ見たかったのかと問われれば答えはYES。今一番熱いアニメの最新話であるからしてモチベそのものは振り切るほどに高く、かなりの回数アクセスを試みたが途中で寝オチ。3時半頃起きてトライアルしたら無事視聴。

 まぁこんなもんでしょ。

ひたぎ大好きな僕からすると彼女の出番が少ないのが甚だ残念というか、むしろ僕はあんまし羽川が好きじゃないんだなぁということを痛感。なんつかコイツって嫌味じゃない?暦クン、、、「クン」ってすると一気に「女子セリフ」風になるね。まぁいいけど。彼も羽川はそういう対象にはならないって言ってるように、おっぱい大きいだけじゃ2次キャラには萌えられぬ。否、蕩れられぬ。
※むしろ猫化してからの方が魅力的に見えたり。

ちなみにyoutubeにもアップされていて、実を言うとそっちを先に見つけたのだけど、3分割されていて、

 何とか1つに出来ないかかなりの時間四苦八苦した。

「FLV 連結 フリー」とかで検索したような気がする。でもって4本くらいソフトを試したような気がするが、その多くは「タグ情報が見つかりません」みたいな苦言を呈されて連結どころか、って感じ。唯一「Any Video Converter」というソフトが連結を可能にしてくれたのだけど、残念ながらAVIファイルに再エンコードしてから連結するため、画質が落ちてしまう。

パソコンっていろんなことが出来るって思うのだけど、全く同じ形式で保存された複数の動画を「続けて再生させる為にくっつける」という素人からすれば全然大変そうじゃないこととかが妙に苦手だったりするというか、出来る人は余裕なんでしょうけど、なかなか検索で引っかからなかったりするんだよな。ま、ある意味「簡単に連結出来るファイルもある」から出来ないことがイレギュラー扱いになって見つからないのかも知れないけど。

で、あまりにも上手く連結出来なかったので悔しくて公式にアクセスしたら無事見られた、というわけ。ちなみにネットには他にも動画が流れてるようだけど、

 公式よりキレイなのってどうやって保存してるの?

アップスキャンコンバータとか?超解像とかなのかしら。スゲェ不思議。まぁ身内がリークしたってこともありえなくはないけど。

とりあえず続きが気になる終わり方だった&次回もひたぎの出番がなさそうだなって感じ。14話は(僕がプロデューサーだったら)11/25のブルーレイ第三巻の発売前後までに仕上げて欲しいところだけど、、、どうだろな。

ちなみに昨日はひたぎクラブのコメンタリーというのを見た。西尾維新本人がひたぎ&羽川のセリフとして書き上げたらしく、非常に「美味しい」。コメンタリーというのは得てして監督とプロデューサーや演出や脚本書いてる人なんかが寄せるもんなんだけど、基本こういう人はしゃべりに長けているワケじゃないので、聞いてて眠くなるんだよね。でも本職の声優さん、それもその世界の住人にしゃべらせる、それもその世界の創造主が作った言葉となれば、それはもう「アーモンドグリコ」としか言いようがない。こういうボケは低年齢層に通じず、対象年齢にはスベるというもはやどうしようもないものなのだが、まぁNO問題だ。

2巻ではひたぎの代わりに八九寺が羽川とコンビを組んでコメンタリーを当てているらしいが、こちらもまぁひたぎほどじゃないけど楽しみ。
※でも「つばさキャット」は誰がやるんだろね。個人的にはぜひともひたぎに復活してもらいたいと思うのだけど。でも「暦&ひたぎ」って選択肢もなくはないか・・・。あの星空のシーンのコメントが(誰がしゃべるにせよ)非常に楽しみだな~(^^。

余談だけどこのあと「君の知らない物語」があまりに好きなので久々に「OSU!」
※↓以前紹介した回参照のこと。
http://cris-deepsquare.cocolog-nifty.com/top/2008/12/osu.html
やバンドブラザーズDXに楽曲提供してくれてる人がいないかな~と期待して探してみたけどいませんでしたな。ちと残念。つか愛があれば自力でビートマップを作ることも出来ようかとも思うんだけど、ジジイにはなかなか手強いのも事実。つかそれよりも歌ってるガゼルちゃんの見た目が気になるな~。つか声があまりにかわいいもんだから思わずニコニコでいっぱい検索しちゃったりなんかして↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2494494
※一番フィットしたのがこのメルトだったり。まぁryoさん的にも彼女のこの歌声を聞いたからメジャー第一弾に起用したのかなとも思うけど。

ちなみに「君の知らない物語」はなかったけどBMS
※よく知らないけどOSU!のようなフリーのビートマニアソフトだと思う。
には「帰り道」「恋愛サーキュレーション」「ambivalent world」の3曲は発見。何で「君の知らない物語」がないのか世界の七不思議って気がするけど、ソフト自体は興味が沸いたので今度テンション上げて調べてみる予定。



舌の根も乾かぬうちにテンションがやや上向いたので調べてみたところ、やっぱフリーのビートマニアソフトという認識で概ねあっていた模様。ただソフトもかなり色々出ているようで、、、とりあえず

●リンク集
http://body4649.com/link/bms_link01.htm
から
http://bemaniadx.s3.xrea.com/
この方の本体をダウンロードし、
曲ファイルもしっかり検索したら「君の知らない物語」も発見。
http://movie1.search.biglobe.ne.jp/video/watch/81b9dfaa4899cada
※コメントにあるアドレスに飛んでパスワード「2525」を入力してダウンロード。ファイルは本体フォルダのsoundに解凍して入れる。

で、やってみたのですが、、、

 自分には無理でした(^^;

OSU!やプロジェクトディーバのようなのなら素人でも何とかなるんですが、ビーマニはもう僕らがいきなりやってどうこうできるレベルじゃなかったですね。正直ちと残念。でも愛があれば出来るようになるかも、、、とも思ったり。
※とりあえずデフォルトのキーが押しづらいし
 →ピアノ配置だから当然っちゃ当然なんだけど。

でも曲数の多さはかなりのものみたいですね>BMS。OSU!で作ってくれたら自分もがんばろうって気になるのになぁ。

・・・今日は久々にベヨネッタをやっていたのでテンションが不安定なのでした(^^;。思い通りに動かせるようになればもっとずっと面白くなるんだろうな~と思いながらやってましたね。

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2009年11月 4日 (水)

傷物語

結局昨夜の間に13話がアップされることはなく、AM9時の時点ではなおエンコード作業が進んでいる状況だという。でも頻繁に現状を報告してくれるというのは、その遅れの理由がなんであれ待つ側からすればかなり安心できるというか、納得できる気はした。1日で50万以上のアクセスが集中し、僕もサーバーエラーで弾かれたりしたことも1度や2度ではなかったが、まぁそれだけ期待が大きいと言うことなのだろう。

サブタイトルは既に決まっており、テレビの続きということになっているが、正直「つばさキャット」絡みの話を掘り下げるのか、ひたぎとのエピソードの続きを見せてくれるのか、

 まず何よりそこが非常に気になる!

羽川翼の物語も11話の時点でまだ完全に終わってないし、ひたぎの話であれば「場」さえ与えればいくらでも彼らはいつものように語り合ってくれるだろう。12話のような「クライマックス感」はなくとも、ファンのひとりとして期待している掛け合いは、十分合格点を出せるに違いない。

・・・

AM11時過ぎについに配信が開始したらしいことを昼食時に知ったが、残念ながらアクセスが出来ない。当然と言えば当然なのだろうけど、多くの視聴者の言うようにyoutubeやニコニコにアップするという選択肢はなかったのかなぁとも思う。まぁどちらにしても開幕のし烈さに変わりはないのかも知れないが。

話的には羽川をフィーチャーしたものとなっているらしく、彼女の巨乳さがいかんなく発揮されている模様(含む勝手な推測)。正直言ってひたぎ以外のヒロインにはさほど魅力を感じていなかった僕だが、というかひたぎを含めどのヒロインも初見時には決して良い印象を受けなかったのだが、怪異とのトラブルが一段落した段階で、、、文字通り憑きものが取れた段階では、どのヒロインもさほど悪いイメージがなくなった。「良い印象がない」という表現と「悪いイメージがない」という表現はどちらも否定だが、そのニュアンスには大きな隔たりがある。神原なんかはそのエッジであり、撫子の回冒頭で腕を組んできたところなんかは、

 オマエは百合じゃなかったんかいっ!

と心の中で何かが叫んだものだ。

余談だけど、主人公の暦くんというのは本当にありがちなキャラだ。優柔不断で肉体的にも学力的にも特筆しているわけではないのに、誰にでも優しく、やるときはやる。顔はハンサムではないがブサイクでもなく、加点対象はあくまでメンタル面という、オタからしてみたら非常に感情移入のしやすい、ある意味ヒーローの中のヒーローと言っても過言ではない作り。最近プレイしたギャルゲーで、主人公がモテるタイプとして描かれているモノの場合、その多くがこれらのファクターを内包していた。

その分ヒロインには様々な属性を折り込み、これまたよりどりみどりのギャルゲー布陣。属性に関してはまだまだ駆け出しなので詳細は割愛するが、ひたぎ、撫子、神原の3人だけでもかなりの守備範囲をカバーする気がする。ちなみに僕と娘はひたぎがジャストミートだ。もちろん誰も訊いてないのは承知で書いている。

・・・

話はガラッと変わるが、13話のリリース遅れに対して掲示板ではかなり多くの苦言が呈されていた。「社会的に信頼を欠く」「初めてならいざ知らず」「遅れるのがわかった時点で何らかの告知をすべき」などなど。これに対して擁護側は、「シャフトだし」「そのくらい待てる」「クオリティが落ちるよりいい」などなど。どれも一見正論に見えるが僕の見解はひとつ。

 売れているから許される。

もっと言えば「遅れた分に給料は(たぶん)出ない」。自分がもしこのプロジェクトの金勘定を任される権限があったとしたら、冷静に損得勘定だけで何を取り何を犠牲にするかを考えたとしたら、「クオリティが落ちるよりいい」が(遅れる日数にもよるが)最も重要だと「現時点では」考える。西尾維新の既刊が既に何冊かあり、化物語のブルーレイセールスが絶好調で、視聴者からの期待も非常に大きい現時点でなら、ちょっとやそっとの遅れはむしろ「ほどよい煽り」であり、社会的信用を重視して急かしたり、予定が狂ってしまったことに対するプレッシャーのあまり作画が崩れてしまう=今後多大な利益を生む可能性のあるさまざまなコンテンツに対する期待感をそぐような事態こそが最も回避すべきことであると考えるに違いない。西尾維新の最新作の評判が著しく悪く、このプロジェクトにもはや期待する術がないという状況ならばいざ知らず、現時点での遅れ、それも数日レベルの遅れは、「何の問題もない」というところじゃないかと思った。

ただ、「早く見たい」という思いはそれらの都合とは別に、純粋な僕の希望としてとても大きく隆起しているのではあるが。

閑話休題。

そんなわけで傷物語である。少しだけ注釈を添えるとしたら「暦くんの首筋にある二つの『傷』物語」である。サブタイトルは「こよみヴァンプ」。主人公が主人公の物語だ。

冒頭はアニメ第一話に挿された羽川のパンチラから始まり、一瞬の既視感とともに高速でその世界に対する懸念が消失し、親しみと馴染みをもって普段文字を読み慣れない僕の心に染みてきた。
※が、基本読むのは遅いのでまだ読み終えてないどころか三分の一ほども進んでないのだが。

登場するのはその羽川と忍野、そして化物語では「忍」と呼ばれていた「吸血鬼」の「なれの果てじゃなかった頃=キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」。そしてその他数名のヴァンパイアハンターたちだ。あ、もちろん暦くんは終始出ずっぱりだ。

最初うなったのは「ハートアンダーブレード」という名前から「刃」の下に「心」と書いて「忍」というネーミングの流れだ。もちろんこれは最初から、ヘタしたら忍野より前から作者の貯めたプロットの中にあったモノなのかも知れないが、何ともわかりやすく、カッコイイ。

「キスショット」というのもいい。牙に噛まれた傷痕ではあるが、当然そこには唇を重ねているわけで、「キスの弾痕」≒「キスショット」というニュアンスを(僕の勝手な想像だけど)想起させる。濁音を含まない語幹も金髪で線の細い綺麗な女性にはとても似合いだし、忍野やその他のハンターがラストネームの「アンダーブレード」と濁音入りまくりの呼称を使うのに対して、暦くんがより女性的で繊細なファーストネームで対比させるのも上手い。

「アセロラオリオン」に関してはまだその由来を(僕の勝手な想像とは言え)決めかねている。「アセロラ」は実物を食べたことがないけど赤い果実で、「オリオン」はまぁオリオン座だろう。赤色巨星ペデルギウスと青白いリゲルの二つ星は知っているが、知識はそこまで。ウィキペを見たら「冬の第三角」の一翼を担っているようだが、これはひたぎへの伏線というほどのことはないと思う。

個人的には右肩にあるペデルギウスと対となるように左肩にもうひとつ赤い星があれば、オリオン座全体を口と見立て、二つの赤い星を「アセロラ色の犬歯」としてヴァンパイアを想起することもイカスのになぁと思ったが、あいにく左肩の星はそれほど有名じゃないみたい。
※色がわかんなかった。つか夜空を見ればわかりそうなもんだけどそれをしない辺りが引きこもりだよな。

そんなステキな名前のヒロインは齢500歳を超える伝説の吸血鬼で、掛け値なしに高飛車な口調と実力を兼ね備えていたが、ハンター達によってその力の多くを封じられてしまう。あとわずかで絶命するという状況で、四肢をもがれた吸血鬼は暦くんと出会い、彼の無鉄砲で後先考えないご奉仕精神によって一命を取り留める。ちなみにこの代償は「命」だと「勘違い」していてのことだから、暦くんも大概お人好しなのだが、その辺りもまた「男性読者からも好かれる主人公」としてイカスところだ。

 僕が読んだのは概ねここまで。

あらすじと言うには具体的だったかもしれないけど、「非常に面白い」のは事実。僕はノベルというと挿絵がないと心が折れてしまうほどオコチャマなのだが、今回はそういうこともなくガンガンページをめくっていけている。それはたぶん、

 アニメを見て暦くんや忍野、羽川のキャラクターが僕の中でしっかり根付いている

ことが大きいのだろう。シンプルな文字だけで構成されたページから、鮮烈な躍動感と違和感のない声が聞こえてくる。僕はアニメと同じようにクスリと笑うし、アニメと同じように緊張が走る。ノベル慣れしてる人であれば当然こういった音や絵はアニメ化される前から感じてきたのだろうが、素人には「アニメ入り」がむしろ丁度良い。

この先どうなるのかわからないが、気になるのは「忍ちゃん」の存在だ。彼女は「吸血鬼のなれの果て」であり、キスショットの残骸というわけだ。ひたぎにしても神原にしても化物語のヒロインは誰ひとり欠けることなく暦くんとの距離を縮めてきたが、いくら「消え去ったわけではない」とは言え、もとのキスショットの人格を為さない、キスショットとしては「死んでしまった」と思わせる彼女に(たとえそれが人類の仇敵かも知れない吸血鬼であったとしても)何のフォローもないのは正直寂しい。

時系列では当然傷物語の中でそれが為されることはありえず、期待を掛けるとしたら今後ネット配信される3話のつばさキャット、もしくはその先へ続く物語の中で、ということになるのだが、ぜひとも元気なキスねぇさんの姿を再臨させ、ひたぎとのし烈なバトルを実現してもらいたいものだなぁと思ってやまない。つかキスねぇさんもツンデレっぽいんだよな、実を言うと!
※ただそれやっちゃうと今の「ロリキャラ忍」ファンが黙っちゃいねぇかも、という懸念はあるんだよな。二つを両立させる上手い着地点→たとえば日中は忍で夜はキスショットとか。を見いだせれば良いのだけど。

ちなみにふと気になって調べてみたら、ひたぎはツンデレというよりむしろヤンデレと言った方がしっくりくる感じだったな。「心が病んでいる、病的なまでに思う」ニュアンスの方が前に出ている気がするし。ただ「ツン」属性があるのも間違いじゃないから、、、っていうかひたぎのどこに「デレ」があるのかはしばし議論の必要なところかっ。

続けて思い出したことをそのまま文字にしてしまうけど、ひたぎが暦くんに「あげられる全部」を語った際、「かわいい後輩」も入ってたんだよな。「あげちゃってもいいの?」とか思った。っていうか「あげられる全部」じゃなかったっけ?でも神原も神原で暦くんに対して好意を持っているのは明白で、むしろ3Pを希望していても不思議はないのかなぁと、、、なんかこういうことを真剣に考えるのって、

 すごく中二病的。

こういう自分は嫌いじゃないのだがな。

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2009年11月 3日 (火)

今後のみの振り方について考える

まぁ別に私生活の話。それもかなり小さな話。

とりあえずベヨネッタと罪罰2があり、ギャルゲーではトロピカルKISSが最後のキャラに差し掛かっていてある意味充実している一方で、化物語は最終話まで見てしまったし、
※現時点では13話の配信が始まってない。僕みたいな「にわかバケモノガタラー」ですら結構気になってしまっているのだから、「ヘヴィガタラー」の貴兄は箸も手に付かない気もそぞろな「情況」に間違いあるまい。
2巻に手を付けてないメルカノ、同棲レシピを読んだり、先週の週間アスキーに載っていたフリーウェアのタイトルをいくつかプレイするのも悪くない選択だ。

 が、

そのどれもが大きなモチベーションを伴うわけでもなく、かといって始めれば相応の時間を吸収してくれるのも明白。ん?

 僕は今時間を消費したいの・・・か!?

いやいやそれほど人生に置いて無駄な時間などあるまい。何かに傾注し、気付いたら6時を回っていた、チュンチュン小鳥の鳴き声がする。今から寝たら2時間も寝られないな今日も仕事なのに、っていうか日中思わず居眠りとかしちゃったりしたらどうしようそれが運転中だったら非常にマズイ。だがもし本当にそういう状況に追いやられてしまうような事態に陥ったとしたらそこは一旦路肩に車を止めて数分でも仮眠を取るのが望ましいだろう。

 こういうのをくだらない話という。

じゃあ今僕が取るべき正解とはいったい何なのか。真後ろで執拗なまでに強力なプレスを掛けてくる長男に「PC使っていいよ」というべきなのか。

余談だが今日から長男と娘はそろばんに通い始めたらしい。僕も小学生の頃1、2年ほど通った記憶があるが、

 イデオンが見たくて見たくてとてもじゃないが長続きしなかった。

もうそろばんを弾いている最中も頭の中では「たいらいさお」の「伝説のイデオン」が流れまくっていた。銀河を切り裂いていた。「イデオンスゥォード!!!」別にイデオンソードを使う時にかけ声などはない。

しかし全く別のサイドからレゴやプラモに目を向けるというのは、まだブランニューなゲームソフトがある我が家においていくらなんでもマゾ過ぎるというか、罰当たりというか、あ、そういえばファミ通の稲越さんコラムが更新されていて、

 メッセサンオーではPS3版より360版の方が2倍売れたらしい。

まぁ当然だったのかも知れないが、出荷本数的にはPS3の方が3倍も出ているともあったし、なんだか解せないというか、諸行無常というか。つか言われなきゃ気付かないような違いではあるんだけどね。

それはともかく化物語である。仕入れから帰ってきて一番最初にしたのが「最終話を綺麗な画面で見る」である。終盤二人の会話のシーン。もう最高過ぎて既に20回くらい見ていますが、特に好きなのはひたぎの「この星空が最後」と言った後の暦くんの「・・・」と息を継ぐ場面。ラブコメ特有の優柔不断さで時に僕らをヒヤヒヤさせてくれた暦くんでしたが、何だかんだ言ってひたぎのことが一番、ひたぎだけが好きなんだなぁと感じさせてくれました。

長男がとなりでベヨり始めたのでおもむろに視線を投げかけると、僕の知らない大きなお友達と戯れておりました。「デケェなぁ・・・」ちょっとやりたい気になったようなならなかったような、、、やっぱならないな。

 何だかんだ言って自分が今一番欲しているのが13話「つばさキャットその3」であることに気付く。

公式サイトを覗くと今も編集作業の真っ只中。今晩中には見られるようになるんでしょうか。

ちなみに化物語はその前身に「傷物語」があって、化物語はその続きかと思っていましたが、、、確かに時系列ではそうなのですが、作品としては化物語が2006年の作品で、傷物語は2008年、2009年に発表されたものだったんですね。てっきり傷物語のアニメも出ているかと思ったらとんでもない誤解だったようです(ですよね?)。

しかし時系列で化物語が最新ということになれば、そのエッジは今晩配信される13話ということになるわけで、ひたぎとのラブラブライフにそのアイデンティティの10割20分ほどを掛けている自分としては、

 まぁ傷物語はとりあえず保留の方向で。

と言うのが本音といったところでしょうか。

まだ書き足りないのだけど、下半身がシクシクと悲鳴を上げ、背後にいる長男に毒ガス攻撃をマシンガンの如く浴びせかけ続けるのもさすがに気が引けてきましたので、我が家のブラックホールへ身を投じたいと思います。

↓おまけ(化物語終盤)

化物語12話クライマックス
化物語12話クライマックス

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2009年11月 2日 (月)

化物語~その3~

※本日二つ目。

ほぼ続けてアップされているけど、実は「その2」は10月31日の夜書かれたもので、11月1日の夜は大阪に出張中なのだ。で、この「その3」はホテルで残りの数話を見て、そして書いたものなのだ。なのでこの「その3」は、

 ネタバレがあるので本編を見終わってない人は読まないように。いやマジで。

・・・で、感想。

「やられた。」

12話まで見終わったあと「よかったな~」と思いトイレに行き、お菓子を食べ、トロピカルKISSを少しプレイし、その後もう一度最終話のいいところから見直してみて気付いた。

 「君の知らない物語」の真実。

「真実」とはちとオーバーな表現だが、あの歌詞がこの最終話にリンクするには、ちょっとしたワザが使われていたのだが、元になった曲を聴き過ぎていた僕はそのトリックに全然気付けなかった。

 アニメのエンディングは(最終話に限らず)歌詞の1番と2番を掛け合わせている。

最終話星空を見ながら流れる歌詞をかみしめると、その詩が片思いの歌ではなく、やはりひたぎの歌であったことがわかる。もともとそういう意図で作詞されたものなのか、もしくは「ひとつの曲として」成立させるために片思いのエッセンスを加えてフルの形になったものなのかはわからないが、

 なんとも綺麗なマッチングではないか。
※「まいっちんぐ」ではない。注意。

「あげられる全部」がいい。片手で足りるほど少なくて、その精一杯の気持ちが乱暴な言葉遣いの裏側に満ちあふれてるのがいい。歌の詩に違和感がないのもいい。ひたぎのセリフはほんのちょっとのさじ加減でこちらに与える印象をガラリと変えてしまう。聞く方も凄く真剣だし、作り手もそれがわかるこのラストシーン。

 まさに入魂の演技だったと思う。

感動したり涙を流したりはしなかったでも、マクロスの時に感じた「慌ただしさ」「詰め込みすぎな感じ」は全くせず、これが妖怪やモンスターを扱った「化物語」というタイトルであることも忘れさせ、ただただ戦場ヶ原ひたぎという女の子の告白の重みを際だたせるために、その為だけにこの物語が紡がれたのだなぁと感じさせるシーンだった。

 なるほどこれで終わるのもいい。

僕はノベルを読んでないが、一応上下巻の終わりまでを全12話で描いたと聞いている。これならとても納得できる終わりだと思うのだ。

蛇足を承知で書いてしまうが、「ゲスな男にされたこと」の中には「体に触れる=手に触れる」というのもあったのではないかと思うが、車から降りる際ひたぎは暦くんの手を取る。それはとどのつまり「暦くんの体」を求めている行為を深層心理で抱いていて、もし例えばキスのあと抱きしめられたとしたら、彼女はそこに最高の幸せを感じたのではないかと思うのだがどうか。最終的な行為に臨めずとも彼女も彼のぬくもりが欲しかったのではないか。学校の先生が「変わった」とする彼女は既に襲われたときとは変わっているのではないか。でもそれはあくまで深層のことで表層ではやはり怖さが先に立ってしまう。失ってしまうことが何よりも怖く、不安。そんなことを思うと、

 あのあとやっちゃった方に一票

と僕的には思う次第です。

「体だけが目当てだったと言っても肩を抱いたり、頭をなでたりもしなかったわね」



あと今日気付いたことだけど、暦くんのヘアスタイル&アホ毛はゲゲゲの鬼太郎へのリスペクトだったんだな。探せば他にもそういうネタが見つかるかも知れないな。

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化物語~その2~

主題歌「君の知らない物語」が良すぎて泣きそう。既に化物語との関連性は希薄となり、この歌だけでイメージの翼は夜空へ舞い上がる。最初見えにくかった歌詞の意味が、ひとつ一つ輪郭を浮き彫りにするように現れてきて、曲解を恐れずに恋心を伝えきれない彼女の想いをかみしめると、思わず胸が熱くなってる自分に気付く。「君の知らない物語」★★★★★。化物語は★★★★☆くらい。一つの作品でこんだけ☆が付いたのはグレンラガン以来か。

化物語の作りはとても今風で、OPをその回のヒロインのイメージソングになっていたり、このエンディングの歌詞がメインヒロインのもう一つの内側
※本編は作家である西尾維新が書いてるひたぎ像で、この詩は作詞作曲を手がけたRYOさんからのひたぎ像。
が見える。二つはやっぱり別物でその違いと相似を見つけるのがとても楽しい。

こういった作りも、昔はスポンサーがいかにアニメというコンテンツから関連商品を売るのか、という仕組みだったのが、今はかなりお金の流れが変化してその作品だけで、ノベル、アニメ、CD、ブルーレイ(DVD)、マンガ、ゲーム、劇場版と幾重にもお金を生むチャンスを構築できていることが大きい。作品のクオリティは愛のあるアニメーターが底上げし、お金の掛かる人気声優を使わなくても分母が増えた声優人口がある程度のクオリティを確保させる。何もアイドルに物語と何も関係ないようなテキトーな歌を歌わせなくても、しっかり売上と人気を得ることが出来ればその方が作り手としても消費者としても健康で幸せだ。今週の週アス見たらAMAZONDVDトップセラーランキング(10/14付け)の10位までに化物語のブルーレイが6本全て入っていた。1枚が7500~8500円くらいと決して安くないのに。

作品は商品であり、儲からなければ今のご時世やっていけない。トヨタだろうと自店だろうと合併を繰り返すゲーム会社だろうとその状況は厳しさを増すばかり。「商品である前に作品であって欲しい」などというのはエゴに塗り固められた引きこもりの戯言に過ぎないのだ。

だからこそ、パンチラであり全裸であり下着姿であり「願い事をひとつ叶えてあげる」であり美少女であり童貞でありツンデレでありロリでありメガネっ子でありアホ毛であり絶対領域であり包帯であり吸血鬼であり化け物であり廃墟であり二人の妹でありRYOさんの曲提供でありネット配信でありDVDよりブルーレイの方が売り上げが高かったりするのだ。

 化物語は非常に洗練された商品だ。

あだち充やラブプラスやタカヒロ作品となんら変わらない、言い換えるなら「流行りもの」と言ってもいい。トレンディドラマや携帯小説のように陽の当たる場所にいる連中からは見えないが、陽の射さぬ家の中では着実にそして多数の消費者を生み、心をつかむ。

少なくともシャナやファフナー、もっと言えばハルヒの時には受け入れられなかった僕のような立ち位置ですら、とらドラからけいおん、化物語への流れの中で心を奪われている。単純に嗜好が変化した可能性も否定できないが、作品の「媚び方」がより巧みになってきたことも否定できないだろう。

このまま男性の欲望を極限まで具現化した先に何があるのかはわからないが、その埋蔵量はかなりのものなはずだ。なぜなら僕が小学生の頃から掘り続けていてなおまだニヤリとさせる言葉や場面があるのだから。

余談だけどひたぎが言う「メンヘル処女」という単語に凄く強い疑問符が沸いた。「メンヘル?」。すぐさまネットで調べるとそれは「メンタルヘルス=精神病」のようなニュアンスがあるらしい。「心が病んでしまった彼女」。確かに彼女を顕すのに適切な表現だと思うが、

 なんで「メンタルヘルス」が「精神病」
※ウィキペには「症状、患者」とあるが、まぁ大差ないだろう。

そのものを指すのかがわからない。「精神的な健康度」を表す尺度がそのまま「病んでいる対象」と同義となるのか。これじゃあ「MP=マジックポイント」と「MP切れ」が同義になったり、「NHKのどじまん」が「音痴」になったりしちゃわないかと思うのだけど、、、。

まぁ閑話休題。

個人的にひたぎのキャラが超ツボなので、もっとこっちを掘って欲しいと思う一方で物語の基本スタイルが「怪異(妖怪とか)&美少女」であるため、一段落したエピソードにいつまでも固執するのはある種の動脈硬化を引き起こしかねないかなぁとも思うんだよね。いつまでもひたぎを出し続けていいのかな、とか。
まぁ全部見たワケじゃないので何とも言えないんだけどさ。

二次創作、出来たらエロじゃないヤツがもっとアクティブに育成されないかなぁと思ったり。ああそうか!それがアンソロジーってヤツなのか!でも自分の中の「アンソロジー」というカテゴリーはいい想い出がないんだよな。たまたまなのかも知れないけど。

コンシューマ向けのギャルゲー(ボイス付アドベンチャー)仕様にしてひたぎと暦のエピソードをてんこ盛りにしてくれるだけでも全然構わないというか、そういうのってニーズないんですかね?西尾さんご本人が脚本書いて、、、ってそんなことしてるヒマがあるなら本編をもっと書いて貰うことを望む声のが多いのかしら。

まぁ自分みたいな人種がジャストミート層であるなら、その望みは他の多くの人の望みでもあるわけで、逆に考えれば既にそうしたプロジェクトが動いている、と考える方が自然かも知れない。

13話の配信が11月2日に延期になっちゃったけど、当日のアクセス数は想像も出来ないな。僕なんかはまだ8話だっけ?なんとかモンキーの話を見終えた状態なのだけど、
※友人Tの話では次の2話にはほとんどひたぎが出ず、12話はほぼ全編ひたぎ染めな内容らしいと聞いているので、正直次を見るテンションが上がらないというのもある。
12話の内容次第ではめちゃめちゃ悶々としそうだよな。あ、配信ってフルHDなのかね。アマレココとかでキャプチャ出来てしまうんだろうか。でもぶっちゃけキャプられたって構わないんだろうとも思うんだよね。

 だってそれでもAMAZONの1位は「まよいマイマイ」だったんだもの。

先日の「有料ユーザー比率」の話じゃないけど、こうした優良なコンテンツってのは凄くお金を使わせるのが上手いと思うわけですよ。アニメがよければ原作も読みたくなるし、曲が良く、キャラに愛着があればCDだって買う。化物語はヒロインに合わせてOPの歌を歌わせ、エンディングは分母の大きな楽曲提供。やり方次第でシングルもアルバムも全部買うって人は少なくないでしょ?たぶん。

昔はかなりいた「レンタル出来るけどアルバムを持っていたいから買う」って価値観は、一時楽曲の乱造&容易で劣化のないコピーによって死滅したかにも見えたんだけど、
※死滅はオーバーでもコピーコントロールCDが出来たのはそういう背景もあるでしょ?
作品が素晴らしくて「 愛 」がある場合、その限りじゃないんだよね。一時期の「ときメモプロダクツ」のように「愛をむさぼり食う」ような商品展開をしてはダメだけど、しっかりと満足して貰えるコンテンツを、「作り手側も愛を持って送り出せば」十分長期的にお金を生む作品に成り得ると思う。いやホントに今さらと思われるだろうけど、化物語は凄い作品だと思いましたよ。グレンラガンやマクロスFみたいにメカがあるわけでもなく、けいおんみたいにキャラの見た目の萌え度が振り切れてるわけでもない。まさにノベル出の「テキストで形作られたヒロイン」だからね。ある意味新しい。

しかし再三書いてるけど、あるところにはあるもんだね。今年もあと2ヶ月になったけど、結構いろんなコンテンツが僕を楽しませてくれたなぁって思う。ドラクエ、サマーウォーズ、けいおん、ヱヴァ、マジ恋、化物語、、、。今後もどん欲にサーチして行きたい所存です。つかワガママなジジイなのでアグレッシブにいかないと全てスルーになっちゃうんだよな。

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2009年11月 1日 (日)

罪と罰 宇宙の後継者~その1~

こんなの買うのは64版経験者、もしくはトレジャーのファンでバーチャルコンソールで購入した人くらいだと思うので、基本知ってる人向きな話になってしまうのだけど、、、

 今回もしょっぱなからかなり置いてけぼりにされる。

相変わらずキャラはしょぼく、64版の時に感じたしょぼさをそのままWii版(以下2)でも感じられる。なんつかまるで「プレステのよう」なグラフィックというかデザインというか、、、。

シーンの見た目も(ベヨネッタの後だから余計そう感じたのかも知れないけど)なんか微妙に前時代的で、例えば斑鳩であればそのセンスに美しさを感じ、縦シューという既に斜陽のそれもかなり奥底に封じ込まれたジャンルでありながらも古さを感じなかったのに対し、2のそれは、

 つかみがしょぼい

ため、なんだか淋しい印象ばかりが目に付いてしまう。

例えば、最初はルールを覚えさせるためにザコらしいザコと戦うことになるのだが、それがそもそも淋しい。敵は小さく少なく、前作が完全にチュートリアルを別にし、かつかなりヘビーで息苦しいほどだったのに対し、今作ではチュートリアルライクな戦闘を序盤に持ってくることで、(内容は軽くはなっているが)最初の掴みに失敗してる感じがする。

空から落っこちながらド派手な戦闘で開幕するベヨネッタとは好対照というか、まぁあっちと比べるのはいろんな意味で間違っているのかも知れないが、、、。

 が、念のために書いておくと、少なくとも僕にとってはベヨネッタよりこの2の方が面白さを感じた。

見た目は古くさく、キャラはダサく、操作はそのくせ煩雑で、1ステージがげんなりするほど長くても、敵の攻撃を意識して避け、アルゴリズムを把握し、大小問わず気合いを入れて倒していく。当然やられて再開することも多々あるし、
※自分ベヨネッタはEASYで始めたけど2はノーマルで始めたのでした。意地っ張りめ。
再スタートがちと遠くて凹むこともあるんだけど、それでも敵のデザインはこちらに分があると思うし、ポリゴンも解像度も少ない分当然のことながらデータ量も少ないわけで、各面でかなり多彩な敵の攻撃&姿を拝むことが出来るのは、昔ながらのゲーマーには悪くない手触りだと思う。

そう、罪と罰2はその手触りが悪くない。

見た目で損をしてしまうベヨネッタと同じ発売日だし、ぶっちゃけにぶっちゃけちゃうと、64版とそんなに変わらない印象すら受けてしまうが、0面をクリアする頃にはコントローラーの操作にも慣れてきて、だんだん罪罰特有の楽しさが見えてくる。ある時は避けに集中し、ある時は攻撃に集中し、時には剣で斬り、時には貯め攻撃をお見舞いする。無敵時間のあるダッシュの使い勝手はよく、、、

 ほぼ似たゲームがない特殊な操作ジャンルの中で、結構な洗練度を持って出迎えてくれている

ことを感じさせるのだ。ちなみに軽く補足すると、2にはキャラが2種類選択可能で、野郎は手動で敵を狙い、ロックオンすることで集中攻撃も可能。溜め撃ちは広範囲のボムのような(無敵があるわけじゃない)攻撃で、比較的テクニカル。お嬢は常に自動ロックオンでターゲットを変える時は一旦ショットを離す形となり、最寄りの敵にしか基本攻撃はしづらい(が、まぁそれでほぼ事足りる)。溜め撃ちはまんまレイフォースのレーザーのようなショットで例えば耐久力5の敵には5発まで重ね当てが可能(最大8発)。どちらも溜め撃ちを使ったあとは溜めたゲージ分だけ冷却時間が必要になる仕組み。

それから、操作はWiiリモコン&ヌンチャクが基本だが、ゲームキューブコントローラーでもクラシックコントローラーでもWiiザッパーでも可能。どっかでWiiザッパーの相性がいいって書いてあったので僕も長男もそれでやっているが、別段不満はない。
※ちなみに長男は野郎で、僕はお嬢でやっているのだけど、実は僕が右手でキャラ移動、長男が左手でキャラ移動と似て非なる操作をしていたりする。当然僕が異端なのだけど(ヌンチャクを右手で操作する形になるので)、慣れてしまえば別段問題はない感じ。

世界観にもストーリーにも置いてけぼりだけど、別段それを求めるタイプのゲームではないし、当然デモはスキップ可能。二人でプレイするときは1Pしかキャラを動かせないとか(2Pはショットのみ?よくわかんないんだ実はゴメン。やってないし)あるらしいが、まぁ基本一人用のゲームだと思うので大局に影響なし。

Wi-Fiを使ったランキングにも参加可能のようだけど、僕のようなヘタレは、

 セーブポイント→這々の体→セーブポイント→死ぬ→満タンで再開→這々の体→セーブポイント→死ぬ→満タンで再開・・・

を繰り返すスタイルなので当然大したスコアは残せない。要するに、

 コンティニューしてしまうようではダメ。

ということ。もっと言うと、

 敵の攻撃をガンガン食らっていてはダメ。

ということ。まぁHPに関してはタイピングオブザデッドみたいな(あそこまで1ダメージの重さはないけど)雰囲気かな誤解を恐れずに書くと。

とにかくゲームとして64版そのままの作りなので、そっちの経験者であれば何ら問題なくプレイすることができると思うし、未経験者には「スゲェ違和感のある操作」と映ると思う。自分のキャラを動かしつつターゲットも動かすんだから。でもそれが罪罰の面白さでもあるし、僕がどうしても受け入れられないFPSとの明確な違いでもある。

連打もするし集中力も使うので、長時間プレイするのはキツいけど、どこかに「経験値稼ぎ」の匂いが残るベヨネッタより一切のパワーアップ要素がない「純度の高いアーケード性」に僕的には軍配を上げる。たぶん30歳過ぎてもシューティングに反応するような(ある意味このブログの常連さんのような?(^^;)方であれば、何人かに1人は同じように「ベヨネッタより好き」という判断に同意して貰えるのではないかと思う。罪と罰宇宙(そら)の後継者はそんな作品。でも評価は★★☆。ベヨネッタより面白いけど、ベヨネッタほど凄くないしエロくないので、見た目の評価は同じくらいになってしまうのだった。たぶん制作コストも10分の1くらいじゃないかと思うし<まぁそれがゲームの面白さ、評価と直結するワケじゃないけどさ。

ちなみに今作は前作のたぶん続きで、舞台は未来の地球→日本。面数は0~7面の全8面構成で、1面の中に複数のセーブポイントがあり、一旦終了して再開してもその面の初めから、とはならない(セーブポイントから再開)。ので、実際の面数は50面くらいに感じられるかも知れない。ベヨネッタでもそうかも知れないけど、基本シューティングゲームなので何度か死ねばよほど学習出来る。その場復活ではない戻し復活のシューティングという意味で言えばR-TYPEっぽいと言えなくもなく、テンション次第ではハードでのプレイもあるかも、という作りではある。長男的にはベヨネッタに軍配のようなのでちと残念だが、一緒にプレイできるような友人がもし奇跡的にいるのであれば、評価は★分加算してもいいかも知れない。そういう意味でも「アーケードゲーム的」なのだ。

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