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2009年11月16日 (月)

子供とゲーム

※子供のプレイを見ながら書いてるのでスゲェ支離滅裂。ゴメンちゃい。

久々に娘のプレイするNEWマリオを見てたら、これが結構上手い。長男はそれこそ物心付く前からゲームに親しんできたのだけど、娘はさほど「ゲーム!ゲーム!」ってわけでもなかった。実際今でも好きなドラマやアニメがあればそれを優先するし、やってるタイトルもテトリスやマリオなどいわゆる「女子がやりそうな」タイトルが多い。でも環境は人を育てると言うか、いつの間にか成長している我が子にびっくりというか。

子供が小さい頃は、十字キーを「右、左」と切り返すこともままならず、連打も遅いし、文句も多かった。ちょっと死にまくるとすぐ飽きちゃったりとか、怖いシーンとかも今以上に苦手で、「そんなんじゃゲームが面白くならないよ」なんてことを言っていた気がする。

そんな娘に見せてもらったNEWマリの最終面。彼女はよどみなく迷いなくブロックを叩き、ルートを確保し、ファイアになり(食らって小さくなり)クッパを追いつめていった。

何つか任天堂ってスゲェなぁと思う。僕がマリオを卒業してから既に何年も経つが、横から見ていてもプレイをする彼女は楽しそうだ。やっていて楽しそう。やっているのを見て貰っていて楽しそう。何十年も前に作られたテンプレートが今でも普通に通用する。ヒップアタックや3段飛びなど、多少の色づけはあるが、基本はなんら変わってない。新しいマップと仕掛け。正直ヒップアタックとかも、やろうと思えばファミコンでも出来たに違いない。
※デカマリオだけは難しかっただろうけど。

昨日書いた「マイベスト100ゲー」の中にマリオの名前はほぼなかったが、
※64を入れたかな。
スレた僕からしてたら何か「マリオなんて」って気持ちもたぶんあった。

もちろん当時はそんなことはなく、普通に熱を上げてやっていた。ただ、プレイ中におふくろから「どこが面白いの?」と真顔で訊かれて「・・・」と即答できなかったのも忘れてない。「確かに僕はこの面白さをおふくろに伝えられない」。隠しルートの発見や難度の高い面をクリアすることで得られる達成感。操作そのものの気持ちよさもあるけど、

 対象年齢がこれだけ広いソフトであっても、お袋相手にそれを解説出来ない。

たぶんやらせても「面白い」とは言わせられなかったと思う。世の中には普通に初見から興味を持ち、コントローラーをにぎり、楽しさを理解発見出来る親御さんも多いとは思うけど、さほどゲームそのものに興味がない母親にそれを布教するのはなかなかに骨が折れるというか、

 人間の生理的快感に根ざした訴求力のを持つポイントが見あたらない

気がした。ゲームをやっているから楽しめる。例えば小さな子供が先へ進むことでいろんな面が現れる。洞窟があり、アスレチックがあり、お城のおどろおどろしい音楽、海のワルツ、、、いろんな世界が次々に現れる楽しさ。それはともすれば絵本をめくるように、自分の力で世界を切り開くような楽しさだったかも知れない。

 でも別にオトナにはさほど魅力でもない。

最終的に母親に訴求したのは脳トレだったわけだけど、子供には子供のツボがあり、楽しさを感じる点に違いがあり、「上手くなっていく課程で得られる楽しさ」にも温度差がある。

昔プレイステーションを作った人のひとりが、「任天堂に足を向けて眠れない」って話を書いてた。ゲーム人口の底辺というか、入り口を任天堂が常に切り開いてくれているからこそ、そこから先のパイを我々が手に入れる事が出来る。そういうニュアンスだったと思うんだけど、

 自分がその対象から離れてみてあらためてその凄さに気付いた感じがした。

ろくに動かせなかった娘が、エンディングを迎えてしまう。NEWマリは僕はおろか長男もやってなかったからたぶん独力だったと思う。スゲェなと思う。そしてもっと凄いのは、

 このあとプレイさせたスーパーマリオブラザーズ2でも娘のチカラが発揮されたこと。

長男が四苦八苦してクリアした1-1を娘は割とサクッとクリアし、1-2、1-3とかなり順調なペースで、
※まぁ無限増殖した後の状況ではあるけれど。
こなしていく。たぶん僕や長男からしてみても決して「へたくそ」と呼べるようなプレイじゃなかったと思う。

 手に馴染んできてる事実。

でもふと思えばそれって僕たちも同じようなもんだったのかな、とも思うんだよね。インベーダーで避けることを覚え、ゼビウスでバキュラに256発撃ち込む努力をし、ガルザカートの弾を避け、、、ロードランナーで時間差掘りをし、ウィザードリィでマッピングをし、女神転生で合成のレシピを書き、、、

たぶん今の子供も僕や僕の子供たちとは違った経緯でいろんな「ゲーム経験」を積んでるんだと思う。中にはポケモンエキスパートになる子もいるだろうし、普通に三国無双系やメタルギアみたいなソフトに興味を持つ子もいるだろうし、親がやってたってことで龍が如くが大好きって子もいるかも知れない。

 要は子供向けのゲームなんてない。

「にこにこぷん」や「あんぱんまん」みたいなゲームは「子供だまし」であって、実際の子供に本当にフックするかどうかなんて怪しいもんだ。どうぶつの森やともだちコレクション、スーパーマリオやちびロボの方がきっとずっと「楽しい」と感じてるはずだし、プレイスタイルに対する影響力も大きいと思う。

昨日僕が100本選んでるとき、「君たちは何をチョイスするのかね?」と問うたとき、娘は「100本なんてわからない」と言い、長男は「うーん」と言った。だが僕が「洞窟物語は入るよね?」と聞いたら、

 「当然!」×2

とハモって返ってきた。やってみた人ならわかると思うけど、アレは全然子供向けの内容じゃない。でも二人には思い切りツボに入り、「ゲームの楽しさ」を教えてくれるに足るタイトルとなった。

マリオをクリアする娘にちょっと嬉しくなった感覚は、長男がピクミンをダイオウデメマダラまで到達させたときに感じたものととても近い。子供が自分の意志で選択し、自分の力で勝ち得たクリア・・・。僕もそう言うときがあったんだろうなぁと遠い昔を思いつつ、目の前のスーマリ2は僕のが先にクリアしたいかなぁと思ったりもするのだ。

 つかクリアせずにほったらかしにするのって、あらためて言うまでもないことだけどもったいないな。

明日は罪罰2をやろうと思う。思うだけは思う。

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