« 今後のみの振り方について考える | トップページ | 化物語~13話「つばさキャット~その參~」 »

2009年11月 4日 (水)

傷物語

結局昨夜の間に13話がアップされることはなく、AM9時の時点ではなおエンコード作業が進んでいる状況だという。でも頻繁に現状を報告してくれるというのは、その遅れの理由がなんであれ待つ側からすればかなり安心できるというか、納得できる気はした。1日で50万以上のアクセスが集中し、僕もサーバーエラーで弾かれたりしたことも1度や2度ではなかったが、まぁそれだけ期待が大きいと言うことなのだろう。

サブタイトルは既に決まっており、テレビの続きということになっているが、正直「つばさキャット」絡みの話を掘り下げるのか、ひたぎとのエピソードの続きを見せてくれるのか、

 まず何よりそこが非常に気になる!

羽川翼の物語も11話の時点でまだ完全に終わってないし、ひたぎの話であれば「場」さえ与えればいくらでも彼らはいつものように語り合ってくれるだろう。12話のような「クライマックス感」はなくとも、ファンのひとりとして期待している掛け合いは、十分合格点を出せるに違いない。

・・・

AM11時過ぎについに配信が開始したらしいことを昼食時に知ったが、残念ながらアクセスが出来ない。当然と言えば当然なのだろうけど、多くの視聴者の言うようにyoutubeやニコニコにアップするという選択肢はなかったのかなぁとも思う。まぁどちらにしても開幕のし烈さに変わりはないのかも知れないが。

話的には羽川をフィーチャーしたものとなっているらしく、彼女の巨乳さがいかんなく発揮されている模様(含む勝手な推測)。正直言ってひたぎ以外のヒロインにはさほど魅力を感じていなかった僕だが、というかひたぎを含めどのヒロインも初見時には決して良い印象を受けなかったのだが、怪異とのトラブルが一段落した段階で、、、文字通り憑きものが取れた段階では、どのヒロインもさほど悪いイメージがなくなった。「良い印象がない」という表現と「悪いイメージがない」という表現はどちらも否定だが、そのニュアンスには大きな隔たりがある。神原なんかはそのエッジであり、撫子の回冒頭で腕を組んできたところなんかは、

 オマエは百合じゃなかったんかいっ!

と心の中で何かが叫んだものだ。

余談だけど、主人公の暦くんというのは本当にありがちなキャラだ。優柔不断で肉体的にも学力的にも特筆しているわけではないのに、誰にでも優しく、やるときはやる。顔はハンサムではないがブサイクでもなく、加点対象はあくまでメンタル面という、オタからしてみたら非常に感情移入のしやすい、ある意味ヒーローの中のヒーローと言っても過言ではない作り。最近プレイしたギャルゲーで、主人公がモテるタイプとして描かれているモノの場合、その多くがこれらのファクターを内包していた。

その分ヒロインには様々な属性を折り込み、これまたよりどりみどりのギャルゲー布陣。属性に関してはまだまだ駆け出しなので詳細は割愛するが、ひたぎ、撫子、神原の3人だけでもかなりの守備範囲をカバーする気がする。ちなみに僕と娘はひたぎがジャストミートだ。もちろん誰も訊いてないのは承知で書いている。

・・・

話はガラッと変わるが、13話のリリース遅れに対して掲示板ではかなり多くの苦言が呈されていた。「社会的に信頼を欠く」「初めてならいざ知らず」「遅れるのがわかった時点で何らかの告知をすべき」などなど。これに対して擁護側は、「シャフトだし」「そのくらい待てる」「クオリティが落ちるよりいい」などなど。どれも一見正論に見えるが僕の見解はひとつ。

 売れているから許される。

もっと言えば「遅れた分に給料は(たぶん)出ない」。自分がもしこのプロジェクトの金勘定を任される権限があったとしたら、冷静に損得勘定だけで何を取り何を犠牲にするかを考えたとしたら、「クオリティが落ちるよりいい」が(遅れる日数にもよるが)最も重要だと「現時点では」考える。西尾維新の既刊が既に何冊かあり、化物語のブルーレイセールスが絶好調で、視聴者からの期待も非常に大きい現時点でなら、ちょっとやそっとの遅れはむしろ「ほどよい煽り」であり、社会的信用を重視して急かしたり、予定が狂ってしまったことに対するプレッシャーのあまり作画が崩れてしまう=今後多大な利益を生む可能性のあるさまざまなコンテンツに対する期待感をそぐような事態こそが最も回避すべきことであると考えるに違いない。西尾維新の最新作の評判が著しく悪く、このプロジェクトにもはや期待する術がないという状況ならばいざ知らず、現時点での遅れ、それも数日レベルの遅れは、「何の問題もない」というところじゃないかと思った。

ただ、「早く見たい」という思いはそれらの都合とは別に、純粋な僕の希望としてとても大きく隆起しているのではあるが。

閑話休題。

そんなわけで傷物語である。少しだけ注釈を添えるとしたら「暦くんの首筋にある二つの『傷』物語」である。サブタイトルは「こよみヴァンプ」。主人公が主人公の物語だ。

冒頭はアニメ第一話に挿された羽川のパンチラから始まり、一瞬の既視感とともに高速でその世界に対する懸念が消失し、親しみと馴染みをもって普段文字を読み慣れない僕の心に染みてきた。
※が、基本読むのは遅いのでまだ読み終えてないどころか三分の一ほども進んでないのだが。

登場するのはその羽川と忍野、そして化物語では「忍」と呼ばれていた「吸血鬼」の「なれの果てじゃなかった頃=キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」。そしてその他数名のヴァンパイアハンターたちだ。あ、もちろん暦くんは終始出ずっぱりだ。

最初うなったのは「ハートアンダーブレード」という名前から「刃」の下に「心」と書いて「忍」というネーミングの流れだ。もちろんこれは最初から、ヘタしたら忍野より前から作者の貯めたプロットの中にあったモノなのかも知れないが、何ともわかりやすく、カッコイイ。

「キスショット」というのもいい。牙に噛まれた傷痕ではあるが、当然そこには唇を重ねているわけで、「キスの弾痕」≒「キスショット」というニュアンスを(僕の勝手な想像だけど)想起させる。濁音を含まない語幹も金髪で線の細い綺麗な女性にはとても似合いだし、忍野やその他のハンターがラストネームの「アンダーブレード」と濁音入りまくりの呼称を使うのに対して、暦くんがより女性的で繊細なファーストネームで対比させるのも上手い。

「アセロラオリオン」に関してはまだその由来を(僕の勝手な想像とは言え)決めかねている。「アセロラ」は実物を食べたことがないけど赤い果実で、「オリオン」はまぁオリオン座だろう。赤色巨星ペデルギウスと青白いリゲルの二つ星は知っているが、知識はそこまで。ウィキペを見たら「冬の第三角」の一翼を担っているようだが、これはひたぎへの伏線というほどのことはないと思う。

個人的には右肩にあるペデルギウスと対となるように左肩にもうひとつ赤い星があれば、オリオン座全体を口と見立て、二つの赤い星を「アセロラ色の犬歯」としてヴァンパイアを想起することもイカスのになぁと思ったが、あいにく左肩の星はそれほど有名じゃないみたい。
※色がわかんなかった。つか夜空を見ればわかりそうなもんだけどそれをしない辺りが引きこもりだよな。

そんなステキな名前のヒロインは齢500歳を超える伝説の吸血鬼で、掛け値なしに高飛車な口調と実力を兼ね備えていたが、ハンター達によってその力の多くを封じられてしまう。あとわずかで絶命するという状況で、四肢をもがれた吸血鬼は暦くんと出会い、彼の無鉄砲で後先考えないご奉仕精神によって一命を取り留める。ちなみにこの代償は「命」だと「勘違い」していてのことだから、暦くんも大概お人好しなのだが、その辺りもまた「男性読者からも好かれる主人公」としてイカスところだ。

 僕が読んだのは概ねここまで。

あらすじと言うには具体的だったかもしれないけど、「非常に面白い」のは事実。僕はノベルというと挿絵がないと心が折れてしまうほどオコチャマなのだが、今回はそういうこともなくガンガンページをめくっていけている。それはたぶん、

 アニメを見て暦くんや忍野、羽川のキャラクターが僕の中でしっかり根付いている

ことが大きいのだろう。シンプルな文字だけで構成されたページから、鮮烈な躍動感と違和感のない声が聞こえてくる。僕はアニメと同じようにクスリと笑うし、アニメと同じように緊張が走る。ノベル慣れしてる人であれば当然こういった音や絵はアニメ化される前から感じてきたのだろうが、素人には「アニメ入り」がむしろ丁度良い。

この先どうなるのかわからないが、気になるのは「忍ちゃん」の存在だ。彼女は「吸血鬼のなれの果て」であり、キスショットの残骸というわけだ。ひたぎにしても神原にしても化物語のヒロインは誰ひとり欠けることなく暦くんとの距離を縮めてきたが、いくら「消え去ったわけではない」とは言え、もとのキスショットの人格を為さない、キスショットとしては「死んでしまった」と思わせる彼女に(たとえそれが人類の仇敵かも知れない吸血鬼であったとしても)何のフォローもないのは正直寂しい。

時系列では当然傷物語の中でそれが為されることはありえず、期待を掛けるとしたら今後ネット配信される3話のつばさキャット、もしくはその先へ続く物語の中で、ということになるのだが、ぜひとも元気なキスねぇさんの姿を再臨させ、ひたぎとのし烈なバトルを実現してもらいたいものだなぁと思ってやまない。つかキスねぇさんもツンデレっぽいんだよな、実を言うと!
※ただそれやっちゃうと今の「ロリキャラ忍」ファンが黙っちゃいねぇかも、という懸念はあるんだよな。二つを両立させる上手い着地点→たとえば日中は忍で夜はキスショットとか。を見いだせれば良いのだけど。

ちなみにふと気になって調べてみたら、ひたぎはツンデレというよりむしろヤンデレと言った方がしっくりくる感じだったな。「心が病んでいる、病的なまでに思う」ニュアンスの方が前に出ている気がするし。ただ「ツン」属性があるのも間違いじゃないから、、、っていうかひたぎのどこに「デレ」があるのかはしばし議論の必要なところかっ。

続けて思い出したことをそのまま文字にしてしまうけど、ひたぎが暦くんに「あげられる全部」を語った際、「かわいい後輩」も入ってたんだよな。「あげちゃってもいいの?」とか思った。っていうか「あげられる全部」じゃなかったっけ?でも神原も神原で暦くんに対して好意を持っているのは明白で、むしろ3Pを希望していても不思議はないのかなぁと、、、なんかこういうことを真剣に考えるのって、

 すごく中二病的。

こういう自分は嫌いじゃないのだがな。

|

« 今後のみの振り方について考える | トップページ | 化物語~13話「つばさキャット~その參~」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/119981/46667511

この記事へのトラックバック一覧です: 傷物語:

« 今後のみの振り方について考える | トップページ | 化物語~13話「つばさキャット~その參~」 »