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2009年11月21日 (土)

2012

※途中注釈入れるまではネタバレなし。ただしトレーラーは別。

 見てきましたー!面白かった!以上!

正直最後の最後はデイアフタートゥモロー(以下DAT)の方が好きだし、全体通しての緊張感の度合いも軍配が上がるのはそちらのような気もするけど(特に初見時)、とにもかくにも贅沢仕様。DATを超えるにはどうすりゃいいのかというところからスタートしたのではないかと思えるスーパーインフレ状態。

理由はよくわからんが2012年に地球は滅びるらしいという。大規模な地殻変動で地面とかガンガンに割れまくるらしい、隕石が振ってきて、津波が街を覆い尽くし、こりゃもう全滅するしかねぇんじゃねぇの?とトレーラーを見て思ったわけだけど、

 ぶっちゃけ4分の3を見終わった時点では「どうやってハッピーエンドに!?」という思いでいっぱいだった。

もうここから幸せな終わりを導き出せるとは到底思えない阿鼻叫喚の限界地獄。冗談抜きに「アラレちゃんに地球割りを食らったかのような」派手な地震は間違いなく過去最大の迫力だったし、津波関係のインパクトもDATの二番煎じということを考慮しても「思わず笑っちゃうほど」の絵作りがされてた。

そう、この映画は、「絵を見に行く」映画だと思う。主人公は正直パッとしないし、ところどころに顔を出すエメリッヒ流の人間賛歌も鼻につく。しかし、全てのマイナス面を補っても十分お釣りが来る「迫力」。これを映画館で観に行かなくて何を観に行くのか、全ての伏線はちゃんと拾い上げるし、物語の先読みが出来ない僕なんかは途中何度も「ああなるほどーーーー!」と思ったし、思わず声に出して「かっこええ!」「上手いなー」「マジ笑える!」と言ってしまった。

主人公は相変わらずの「奥さんに見限られたダメ亭主」で、何つかそれって「そうしないと法に触れるの?」と言いたくなるほどのハリウッド鉄板設定。今回はあんまし見たことがないジョン・キューザックという人だったらしいけど、なんか「デッドライジング」の主人公みたいな半開きの口がみっともない感じで、僕的にはニッキー辺りにやって欲しい感じかなぁとは思ったんだけど、まぁこれだけの大作だとそこまでお金が掛けられなかったってことなのかな。

登場人物は何人か(具体的に言うとゴードン役の人と大統領役の人、大統領の娘役の人)はどこかで見たことがあるような気が凄くしたのだけど、ちょっと調べただけじゃ全然わからない。うーんモヤモヤする・・・でも!

 女の子はかわいかった!

スゲェ。よくこんな子見つけてきたなぁという絵に描いたようなアメリカン美少女。っていうか「美少女」のカテゴリーに7歳を入れるのはどうかと誰からともなく疑問がわき起こってくるのもやぶさかでないとは思うのだけど、ビックリするほどかわいい。なんつか「清涼剤」というのはこういう子のことを言うのだろうなぁという気がするほど超清涼剤。写真が見つからない&名前がわからなくてスゲェ残念・・・。あまりに残念なのでもちっとがんばって探したところようやく判明。

 モーガン・リリー。

でも見つかった写真はどれも写りが今ひとつで、劇中のかわいさの0.000000000000000000001%も伝わらないっ。ギャフン。まぁとりあえずこの子を観に行くだけでも価値があると(いやいやそれ以外にも十分価値がある映画だと思いますよボカァ)言いたいわけで。

価値があると言えばこれほど「ありえない映像」で「作るのにお金が掛かっていて」それでいて普通にレイトショー1000円とかで見れてしまうコストパフォーマンスの良さに関しても言及しておきたい。いやホント、これだけの映像を作れって言われてもそうそう出来ませんよ!?コルコバードのキリスト像なんて、

 映画の中のモニターごしに出るピンボケ映像で壊してる。

なんて贅沢な!っていうかホントに短いシーンにスゲェお金掛けてるなぁという場面がいっぱいあって、なんつか「笑えてくる」感じ?愉快な感じ。

ちなみに長男連れて行ってきたんだけど、最初気が進まないみたいだった彼も、見終わった後は大満足のようで「これから父ちゃんに映画誘われたら絶対行かんとな」と言ってた。まぁ君を誘うような映画は君にも楽しめる映画な訳だよ明智君。

予告はジェームズ・キャメロン久々の新作「アバター」が面白そう。でもまぁ2012の方が上かな。あ、でも念のために書きますが、

 派手な映画だし凄い映像だけど、「面白い映画」ではありません。
※冒頭に「面白かった」って書いたけどそこはそれ。

バックトゥザフューチャーやショーシャンクの空にのような見終わった後「面白かった!」という感想が出るタイプではなく、「凄かった!」とか「映画館に見に来て良かった!」とかそういう感想が出るタイプ。評価としてはまぁ★★★★かな。ブルーレイも欲しくなるし、映画館で見て本当に良かったとは思うけど、今年の作品ではサマーウォーズ、ヱヴァ破には及ばなかったかなって感じ。

とりあえずDATみたいな映画が好きな人なら絶対お金分は楽しめると思うし、もし「DATのような映画が好きで、かつDATを見ていない人」なら100%楽しめると思います。まぁそんな人はいないわけですけど。

ネタバレに関しても少し書こうかと思ったけど、やっぱりやめます。とにかく、

 嫌なヤツが出てこなかった。

ってのが何よりよかったかな。誰も彼も見せ場があったし、エメリッヒ監督らしくラストはハッピーエンドだったし。
※ちなみにスタッフロール後のおまけ映像はありませんのですぐに席を立って大丈夫です。

あ、そうそう今さらですが、観に行くつもりならオフィシャルサイトのトレーラーは「見直さない方がいい」と言っておきます。っていうか「見ないなら見ない方がいい」。僕なんかはすっかり忘れてましたから普通に楽しめましたが、トレーラーを見ることでいろいろネタバレが出てきてしまう場合もありますからね。念のため。

あと見るならある程度スクリーンの大きなところか、大きく見える席をオススメします。3D映画ばりの迫力映像は「視界カバー率」が高い方がより効果的なはず。っていうか3D映画で見たかったな。

途中でニッキーの名前を出したけど、「ノウイング」にも似た印象の場面がそういえばあったな。サスペンスエッセンスというか、ただそっちは「SF色」が強い作品だったから最後なんか「はぁ・・・」となってしまったのに対し、こちらは「出来る限りのリアリティ」を目指してるっぽくてなんかよかった。こういうのは逃げる方が絶対簡単だと思うんだよね。偉そうなこと言える筋合いじゃないけど。

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