TRIALS HD
※最初愚痴から入ります。
長男にプレイさせたら殊の外反応がよろしかったので、「シャドウ・コンプレックス」とどちらか片方レジストするつもりで買ってきたマイクロソフトポイント2100円分(1400P)は、こちらに吸収させることにした。毎度毎度このポイント入力の仕方がわからなくて失敗しまくりキレまくりなので、今回は最初からサポセンに電話して聞いて入力。最初に「XBOXボタン」を押して左、下のコード入力。「最初にXBOXボタンを押す」というのが毎回見つけられずにキレてたわけだな。よかった自力で探さなくて。通常プレイ時にはこのボタン、止めるときとタグ交代させるときくらいしか押さないからいつも必死にメニューから探そうとして、かつNEXTになってからそのメニューが(少なくとも僕個人に対して)悪意しか感じられないほど使いづらくなったのでキレるわけだ。XPユーザーはXPを使い続けることが許されるけど、360ユーザーはNEXTより前のOSを使い続けることは許されない。強制的にVISTAにシフトを余儀なくされる。ゲームはいいゲームが多いけど、インターフェイスはPS3の方が遥かに使いやすい。点数にして90点とマイナス25億点くらいの違いでPS3の方が使いやすい(ちなみにWiiは10点くらい。クラコンなしだと指ささなきゃいけないのが超ウザいから)。XBOXライブアーケードの完全版へのシフトは、これでもか!と言わんばかりの場面で表示されるのに、ポイント入力がわかりづらいのがイラつくんだよな。せめて以前のOSに戻せるなら評価も20点くらいまで上がるのに・・・。
ひとしきり360最大最悪の不満点をぶちまけたところで「TRIALS HD(以下トライアルHD)」の話である。
普通に面白い。
評価は★★★☆。価格1800円分は既に楽しませて貰ったと言っても過言ではない。以前少し触れたけど既に忘れているのでもう一度軽く説明する。
ゲームは左から右へのベルトスクロールアクション。奥行きはなく、操作はアクセル、ブレーキ、左右の体重移動と、メインのトライアルゲームでは使わない
※メインとは別にミニゲームがあるのでそちらで使う
ジャンプボタンが基本で、あとは最初からやり直すためのBACKボタン(いわゆるセレクト)と、チェックポイントからやり直すBボタンを使う。
重心を前に掛けるか後ろに掛けるか。アクセルを踏むか踏まないか。
ブレーキ(後退)を使う場面はほとんど無いから、実際のプレイで使われるのはこれだけ。これだけの操作なのに、
メチャメチャ操作がシビア。
「シビア」という表現から「難しい」というイメージを喚起させてしまうのはいささか語弊があるが、要はアナログデバイスなので、
シンプルだけど無限の選択肢がある。
という話。でもって物理演算なる、「慣性の法則」に思いっきり則った挙動がそのシンプルな操作をより一層際だたせ、様々なテクニックと学習を産む。
基本的に相手のいないソロプレイなので、
※ネット上で記録を競う相手はいるが。
スタイルは勢い修練、鍛錬、研鑽の様相を余儀なくされるが、チェックポイントはかなり頻繁にあるし、
※乗り越えなければならないオブジェクト単位で存在すると言っても過言じゃない。
一旦ステージが始まってしまえばロード時間は皆無なので、
本当に没頭できる。
これがこのトライアルHDのある意味真骨頂とも言える部分で、チェックポイントからそのオブジェクトまでの距離が非常に短い。つか無駄なエリアがほとんどゼロなため、テンポがすこぶる良いのだ。最終的に目指すはより早いクリアタイムではあるが、まずは目の前の障害を乗り越えること。次々と乗り越えた先にあるゴールへたどり着くことが目標となるため、
普通のレースゲームにあるようなライン取りやスローインファーストアウトのようなアクセルワーク、気持ちよく走れるホームストレートなどは全く必要がない。
ただ純粋に障害へ「トライアル」するために、純度を上げ、舞台を整えた。それだけのゲームだ。ただその「純度と舞台」が素晴らしく良くできているということなのだ。
※調べてみるとこの会社はこういうタイプのゲームばかり作ってるんだそうな。実際このトライアルHDというタイトルもPC用トライアルというタイトルの移植みたいなもんらしいし。
完全版は、ビギナーで3つコースをクリアすれば(ブロンズメダルで構わない)イージーが、イージーで3つクリアすればミディアムがと遊べるコースはメインゲームで40ほどまで増える。最後のエクストリームの難しさたるや、
一見不可能。でもよくよく見ても、、、やっぱ不可能!
という非常に「心地よいもの」。なんでこれが心地よいかはミディアム、ハードとクリアしていってもらえればわかるが、とにかくプレイしていると「どんどん自分が上達しちゃうため、次から次へと難度の高い障害を渇望してしまう」のだ。気持ちいいジャンプや長い上り下りのような味気ないルートではもうちっとも満足できなくなってしまうのだ。
↓リアルなモトクロストライアルはこんな感じのヤツ
http://www.youtube.com/watch?v=xl_x4KDwgSM
http://www.youtube.com/watch?v=V8tim7fqMJI
ミニゲームは加速したあと「人間だけ」ジャンプして距離を競うものとか、ミサイルを爆発させないようにより遠くまで運搬するもの、サーカスで見られるような球体の中を走って移動させるものなど12種類くらいだったかな。メインゲームでゴールドプライズを取ったらアンロックするっぽい
※違ったらスミマセン。
おまけと言えばそれまでだけど、これだけでも2時間以上長男とやってたりもしたのであなどれない。
完全に一人用なので、友達と一緒に遊ぶにはやや不向きかも知れないが、画面を見てるとつい「ちょっとやらせて」と言いたくなるシンプルさ、歯がゆさ、楽しさはあると思う。気付けばコントローラーは汗でベットリだし、ゴールドが取れると素直に嬉しい。伊達に人気ランキングで上位を維持し続けているだけあるなぁというか、
体験版でプレイできるのは楽しさの1割くらい。
と言ってよい。体験版やってみて「この10倍楽しいのか!」と皮算用できた方になら、きっと満足して貰える1本になると思うな。オープンワールドどころか屋外ステージすらない狭苦しいマップばかりだけど、手触りとしてはスケートに似て無くもない(見た目の色遣い、タイトルロゴとかも似てるし)。
オリジナリティは低くともこれだけ洗練されているものは非常に少ない。
そんな感じのタイトルだ。
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