クロストレジャーズ~その1~
今日は仕事が休み。財布の中には15000円(まだ12月分のおこづかいには手を付けてないのでこれは11月の残金)。朝床屋に行って2500円。残金12500円・・・。今年の12月ほどお金が苦しい月はないというくらい近年稀に見る金欠の月となった。それはまぁクリスマスプレゼントへの多額の予算確保が元々の原因であるわけなのだが、それでもFF前に1本くらい買ってもいいかなぁと思っていた。
本来ならばそれはファンタシースターポータブル2になる予定だったのだが、とりあえず本体ごと買うというハードルは殊の外高く、
※買って買えないことはないけどちょっとしたイレギュラー出費があると怖いので。
だったら山椒は小粒でぴりりと辛い一本でも、と推敲に推敲を重ねてチョイスしたのがコレ。ヤマダでポイント使って(あんま溜まってなかったけど)4000円ほど。結論から言うと、
正解だったかな?
って感じ。
対抗馬は(ぐつさんとの話にも登った)「怪獣バスターズ」「エレメントハンター」。どれもモンハンと言えばモンハンっぽく、ハクスラと言えばハクスラっぽく、
※正確にはブルードラゴンの新しいヤツもハクスラっぽかったんだけどそれは元々のブルードラゴン自体が肌に合わなかったのでスルー。
「ストーリーを蔑ろにしてくれていそう」な点で共通し、好感を抱いていたのだが、
決め手となったのは「勘」
ご助言下さったぐつさん、Lakiさんに感謝するとともに、ファミ通初見時に「これは面白そうだ」と感じた10/18のブログ↓
http://cris-deepsquare.cocolog-nifty.com/top/2009/10/post-c9f2.html
を思いだしつつ多数決で可決。その時不安視していた「世界を設定」に関しては、
全くどうでもいい、ゲーム内でもぞんざいな扱い
だったことが奏功。よかったおまけ程度でって感じだった。
で、具体的な内容とその面白さについてようやっと触れていくわけだけど、、、
意外と近いゲームがない
ダンジョンに潜り、敵を倒し、素材を集め、自宅で合成&強化。「敵を○○匹倒す」とか「武器を○○種類作る」とかの実績解除でビンゴをして一列揃えば「MPマックス+10」みたいな特典。魔法はランダムに提案されるものを気に入ればお金で購入。5階に1回大型のボス戦があり、ピーチ姫のごとくさらわれるお姫様を救うのが最初の目的っぽい・・・。
言葉にすると何ともステロタイプで魅力に乏しい内容に見えてしまうが、
さにあらず。
前回ではなくしばらく前に書いたような気がするけど、こういうゲームはバランスがとても大事なのだ。
・直接攻撃の判定が意外と広い
宝箱とか「ちょっと当たってないかな」と思うような角度でも当たっていて、逆に適当にやりすぎれば当然当たらない。飛び道具の飛距離も長く、画面外でも命中するし、戦っていてストレスを感じる場面は少ない。
・ほとんどの場合複数の敵を相手にするが、同時に攻撃を当てるとほんのちょっと効率が上がる
とりあえず自分はメイジなので魔法を当てていくスタイルになるが、上手く敵が並んでいる時に当てると2匹とも命中する。自分の位置取りやささいな集中力で効率が上がるのはとてもゆるくていい案配。マリオRPGとかだと「ほぼ必須」な空気を僕は感じるんだけど、まぁ僕にはちょうどいいって話。
・クラスチェンジや死んだときのペナルティがほぼない
自宅でなら自由に転職出来て、それまでのステータスのみならず装備もその時のものが再現される。死んでも町に戻されるだけで、金も経験値も減らない。
※タウンポータルの魔法が存在しないので、その場所までは自力で戻る必要があるが、5フロアごとに直通階段が作られるし、マップもさほど広くないし、ダッシュ移動も出来るのであまりショックじゃない。
・自動育成じゃないマップが生産性を上げる
体感的には1フロアはシレンの半分くらいで、ワールドチェンジなる行為をしなければたぶんマップは変わらない。一度踏破した部分が記録されるタイプで、階段や宝箱なども近づけばわかる。
※フロア構造に関しては変更も出来るみたいだけど、とりあえずまだやったことなし。
・無駄になるアイテムがほとんどない
序盤のアイテムでも食事(摂るとパラメータが恒久的に底上げされる)に使ったり、「ばあちゃんの漬け物」でより上位のアイテムに変化させたり出来るので、「いらない物」というものが事実上ほとんどない。
・同時押しを多用した多彩な選択肢
「Rを押しながら」「Lを押しながら」と合わせて最大12箇所(含む回復薬)の行動選択が可能。まぁ多少ごっちゃにならなくもないが、PSOとかでメニューからがんばってグランツを撃っていたことを思えば格段にやりやすい。
・ちょっとずつ増える経験値とお金
こういったタイプのゲームだと中ボスなどの区切り毎に取得経験値の落差が大きく、踏破した部分を再度通っても経験値がほとんど入らないということがままあるが、今作は割と正比例するように増えていくので、(新しいところに行っても劇的に経験値やお金が貯まりやすくはならないが)地道な努力もしっかり報われるようになっている。地味だけど序盤をマラソンしていてもちゃんと経験値が溜まっているのを見るのは結構嬉しく、珍しいと思うのさ。
・ちょっと大袈裟すぎるくらいの音楽
嗜好依存だけど結構いい。開発のシンソフィアはプロレスゲームやシムシティDSなどを作ってきたところで、作曲関係の名前が表に出てきてはいないようだが、、、例えばソーマブリンガーと比べても十分渡り合えるくらいの出来ではあると思う。嫌いじゃないです。
・イカすネーミングセンス&ジョーク
ちょっとしたテキストにシャレが効いていて、ガキっぽいと言えばそれまでだけど僕的には◎。敵をストップさせる魔法「タンマ」や、氷の矢を撃つ魔法「チベタイト」、睡眠魔法「ネムラス」などあまりにダイレクトでむしろ気持ちがいいくらいだ。お菓子の家を守るケルベロスの名前が「クッキー」というのもかわいくて良い。
・攻略本がなくてもある程度のレシピがわかる
合成を繰り返すことで職人レベルが上がり、職人レベルが上がることでレシピが増えるというサイクルは常にある程度現実味のある「目標」をちらつかされることとなり、以前から書いていた「目標不在によるモチベーションの欠落」を上手くフォローしている。
道中で出会う「アイテムをランクアップ(いや、正しくは「特定の物への変化」か)してくれる漬け物ばあちゃん」も、一度漬けて貰ったアイテムはその結果が表示されるようになるなど、細かな気配りも忘れていない。つか性格的にこういうリストは埋めたくなるが、「20(ないし30)匹の敵を倒してくるくらい時間が掛かる」というのは、まことにちょうどいい。そればかりやりたくなるほど簡単じゃないし、やろうと思えばがんばれる。いやホントよくできてると思います。
・アルゴリズムのチューンが素晴らしい
初見時のボスは大抵強くて(まぁ僕がヘタレというのも当然あるにはあると思うけど)、結構死ねる。でも動きをよく見れば「回復や攻撃のタイミング」も見えてくるし、冷静にダッシュに切り替えれば
※武器をLR同時押しでしまうことでダッシュモードになる。
追いつかれる攻撃はほぼない。薬は大量に持てるけど大量に使うとお金が掛かるし、そもそも「使うタイミング」を誤ると簡単に連続攻撃を食らってこれまた死ねる。
ザコに関しても同様に強さを明確に感じられるチューンに仕上げられつつも、
しばらく戦ってるとレベルや装備が上がってどんどん楽に倒せるようになる。
このさじ加減が誠に素晴らしい。最初に戦ったティアマットなんて適当に戦ってた序盤はかなり苦戦したのに、今じゃ1、2発で倒せるようになっちゃったからね。当然と思われるかも知れないけど、案外難しいと思うんだよ。
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「意外と近いゲームがない」と先ほど書いたけど、要するにバランス感覚の話。ボスでは簡単にやられちゃうくらい手強いのに、その直前にワープポイントがあったり、きっちりレベルが上がると強さが実感できる「当たり前のこと」が当たり前に出来ていたり、見た目やスクリプトがファンシーなのに奥行きは結構ありそうだったり。
派手な必殺技でガンガン攻めていくソーマブリンガーのような「今風な気持ちよさ」ではなく、どちらかというとチクチクと敵を倒して強くなっていく「RPGらしい楽しさ」のウェイトが高く、レアドロップを「ハック」する、の部分は割と抑えられている。ただ、少なくとも現時点では欲しい武器、狙ってるユニークアイテムみたいなものは全くないのに、、、
モチベーションが途切れない
そこが意外なんだよね。それだけ細部が心地よく遊べるように構築されているってことなんだと思う。
正直セーブが一つしかないのに、「どれか一つの専門職を選べ」と言われたときはかなりビックリしたりはしたけど、それもまたこのゲームならではのスパイスと好意的に受け取り、冷静に考えて
魔法使いはやはり攻撃力だろ
と武器をチョイス。
※ちなみに攻撃力≒魔力みたいなもんだから。
今後その選択がどう出るのかはわからないけど。
細かなところに触れるなら、
・装備を強化したときにランダムで付加効果&ベース性能アップが付く
・ダウンロードプレイで持ってない友達とも一緒に出来る
・アイテムの受け渡しも可能
・複数の友達とプレイすることでしか得られないご褒美
・メディアミックスでのパスワードによるレアアイテム等のゲット(まぁこれはネット見ちゃうと全部ってくらいわかっちゃうわけだけど)
など、「Wi-Fi以外は」押さえられてる感じ。つかまぁ最初からWi-Fiでやるつもりのない僕には関係ないことだけど。ハクスラってやっぱ「自分で自分の為にアイテム集める」ゲームだと思うし。まぁステータスアップの食事を「一人分の素材で全員効果が及ぶ」仕組みとか面白いとは思うけどさ。
ともかく。いろいろ踏まえても良くできてるゲームってことに変わりはなさそうです。クリス評価は厳しくも甘くもなく★★★☆というところですかね。ちなみに現在LV42。そろそろ防具の底上げがしたいところなのだが、、、ってトコロです(^^。
・・・
書いた後もう少しプレイしたので補足。
まず不満点についてですが、
・武器をしまいづらい
→ただボスと戦ってるとそれが「意図したものかなぁ」とも思えるんだよね。難度を調整してる感じというか。
・ボタンコンフィグが出来ない
→よく使う魔法をRLなしに設定したくなるハズ・・・っていうか自分の場合はたまたまよく使う魔法が順番に出てきたので再設定したいわけじゃないんだけど、たぶんいるだろうと。
・漬け込み時など、アイテム関連のソートが出来ないケースがある。
→量が多いので結構面倒。とくに「みそこうじ」4つを「しょうゆ」に変えたときはかなり辛かった。まぁ「30匹倒せ」の繰り返しの方が辛かったけど。
・通常プレイ時に「張り」となるようなレアモンスターみたいな存在が欲しかったかも。 →どうしても作業色が強くなっていく(嫌いじゃないんだけど)ので。ただ本当に存在した場合それを意識させ過ぎちゃうのも今の絶妙なバランスを崩すことになっちゃう気もしないでもないんだよな。まぁ「一応」希望ってトコで。
・ドキドキ感が薄い。
・プレイ時間が表示されない。
・セレクトボタンが無駄遣い
→マップの拡縮に使うくらいなら武器しまうのに使って欲しかった!
こんなもんかなぁ。あんまし大きな不満はないです。
現在レベル50で35階くらいをウロウロ。正直防御力が低く、
※エイリアンレザーが見つからないっ!>必死にレザー関係を漬け込んだのに全てNGギャフン。
いよいよ魔法使いに試練の時か、と思いつつ「開幕ネムラスで距離を取ってからちくちく」が正解かなぁとか思ったり。あと10回分のスキルアップを全て通常攻撃と炎に振ろうかなぁとか。
本当はパーティプレイメインでファイターを盾に、プリーストに回復してもらいつつ魔法使いで大ダメージというのが理想なんだろうけど、それを実現するのはなかなかにハードルが高そうな気配。
※長男も横から見ていてさほど食いついてる様子もないし。つか「見た目が弱い」のも惜しいっちゃ惜しいとこなんだよな。
最悪もう1本買って「一人で2本プレイ」という筋書きもないではないが、そこまで傾注させるほどでもないとも思ったりなんだよね。
何にせよあと1週間でFF。それまで楽しませてもらえたら十分って感じなんだけど、内容的には「普通に良くできてる」と思います。強くはオススメしないけど、その「強くないオススメ」にほだされて買ってくるような人には、たぶん楽しめるし、元も取れると思う(見た目が子供っぽいとかも含めて)。
ドラクエ9のようにユーザーがもっと大量にいて、地図(ダンジョン)のやりとりが容易にすれ違いとかで出来たら、もっと盛り上がったかもなぁとも思った。掛け値なしで★★★☆(7点)のゲームです。これは褒め言葉ですよ。
※余談だけどファンタシースターポータブルもレベル50程度の時点での評価が同じ7点だったんだよね。
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コメント
こんばんは!
私も、アイテムや魔法のそのまんますぎるネーミングとか、
テキストのセンスとか、見た目が子供っぽいとか、
コンパクトに収まった(でも奥は深い)ダンジョンとか大好きです。
自分がこのゲームを大好きなんだけど、その理由が具体的に言えない(見えない)モヤモヤが、クリスさんのレビューを読むと
「あ、そうだ、だから私このゲーム好きなんだ」
ってハッキリすっきり見えてすごく気持ちいいです。
漬け込みの???リストは埋めたくなりますよね(笑)
攻略本に漬け込み結果ほとんど載ってはいるんですけど、見ないようにしてます。
だってそこも含めて「遊び」たいですし。
プレイ時間は本当に表示されてて欲しかった~。
推定で50時間くらいは遊んでると思うんですけど、いまだに狙ったスキルがカンストしてないんですよね。ホント何時間やってるのか知りたい(笑)
(普通に進めた時間+全職を試しプレイしてみたり、他のこともやりつつ、の50時間ですけどね)
それと、エイリアンレザーですが…普通に進めてきてまだ手に入ってないのなら、ワールドチェンジしないと出てこないかもしれませんね。
ワールドチェンジはこのゲームの醍醐味なのでガンガンして欲しいな~なんて思ったりしています。
と、記事、とてもしみじみと、「あ~そうだな~」なんて思いながら読ませていただきました!
周りで誰もクロストレジャーズを遊んでいないせいもあって、ニヤニヤしながら気持ち悪い顔で読んでいました、すみません(笑)
投稿: Laki | 2009年12月12日 (土) 03時44分
ちすLakiさん、テンションにムラがある男クリスですども。翌日ちょっとしたきっかけで、プレイ出来なかったなら、妙に盛り下がってしまってアララというか、正直なところ、
ああ攻略本が出てるからネットに情報が溢れてないんだな・・・
と思ったら必死になって調べてる自分がバカらしくなってきて、まぁいいかってなっちゃいました。
以前から何度か書いていることなのですが、ゲームってのは適切な情報公開があって初めて本当の楽しさを感じることが出来るというか、そのさじ加減を誤ると途端にその世界からの距離感を感じてしまったりするものだと思います。
そんなのわかるわけない。
と思えるような解法や、
欲しくてたまらないような武具の情報
エンディングのワンシーン
など、出すべき事と出すべきでないことというのがたぶんある。攻略本は商売上当然のリリースだと思う一方で、
※僕自身ネットで情報を集めようとしたわけですし
ゲーム内だけで結構何とかなるように作られている構造に水を差すような気も正直しちゃったんですよね。まぁそもそもそれ以前にこのタイトルがもっと盛り上がっていればそんな心配は杞憂だったのかも知れませんが。
※みんなで突き崩していく感を楽しめた、というか。
まぁ底の浅い男ですから、適当に間引いて見てもらえたらと思いますです。
※クロストレジャーズから足を洗ったわけではないんですけどね(^^;。
投稿: クリス | 2009年12月14日 (月) 21時27分