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2010年1月13日 (水)

エンドオブエタニティ体験版

見事にFFのやりすぎで体調を崩してしまったので、軽い話題でお茶を濁しつつ体力回復。つかまぁトラペゾ稼ぎばかりでコレと言って書くことがないというのも実情なのだが。

僕が「トライエースが嫌い」という話は再三このブログでも触れてきたことだけど、今回のエンドオブエタニティ(以下EOE)に関しては、雑誌で見る限りなかなかに絵もキレイで、「面白そう」なオーラを「序盤」は感じていた。

というか正直な話、ヴァルキリープロファイルの昔からトライエースのRPGはどれも僕にとってとても「面白そう」に映る。やってみたい気にさせるというか、そそられるというか。

しかしいざプレイするとその価値観の違いに辟易とさせられるというか、ぶっちゃけ面白さを見つけるのが非常に困難な手ざわりばかりが残る。要するに「合わない」のだ。まぁ売上本数的にもミリオンに届くタイトルがあるわけでもないから、世間一般からしてもそれほど魅力的でないのかも知れないが。

で、このEOEの体験版なのだけど、

 なぜ体験版を用意したのか凄く理解に苦しむ出来。

僕にしてみればとてもありがたい。これをプレイすることで「絶対に買わない」という意志を確実なものにすることが出来たから。でも僕以外にも「買おうか買うまいか」迷っていた人が果たしてこの体験版をプレイして「よしこれなら買おう」という気になるんだろうか。「思った通り面白い」となるんだろうか。

始まるといきなり廃墟のような場所に投げ出され、パーティが何人であるか、いや、誰が味方で誰が敵なのかもわからない。目的もわからないし、どうすればどうなるのかも全くわからない状態で、

 □インビジブルモード

これが表示されるだけ。ボタンを押すと破線で移動経路と思しきラインが表示され、移動開始するとところどころでジャンプだ攻撃だのコマンドが出て行動に移る。

 正直これでもよくわからない。

キャラの顔もほとんど見えず、敵と味方の区別もままならないままに、ただ□と○を押して敵を倒していく。敵に与えるダメージも100を越える強力なダメージと1とか5とかの焼け石に水的なものがあり、

 それらの使い分けもわからない。

女の子だけがなんだか強力なダメージを与えているように思えるが、何か消費してるんだろうか。

部屋の中の敵を全滅させると次に向かうべきルート(床)が明滅し、次の部屋へと移動するが、5つか6つか移動してみても、何も変化があるようには思えない。敵が出て適当に倒し進んでいくだけ。風景も代わり映えせず、これで700メガバイト近い容量とは、一体何に割いてるんだろうという気にさせられる。

体験版を無料で公開するというのは、ユーザーにとってメリットしかない。やりたくなければやらなければいいわけだし、試しにやってみることで購入のきっかけとなることもある。だが、販売側からしてみたら「これを実売に繋げたい」が為の体験版だろう。プレイすることで買う気がなくなってしまうような体験版に何の意味があるのかと思う。とりあえず体験版の評価は「高めに見積もって」0点。普通ならマイナスにどれだけ伸びるかって内容だった。

一緒にグラビティなんとかという重力が働くシンプルなアクションシューティングと、グランツーリスモ5のタイムアタックデモも落としてプレイしてみたが、

 どちらも全く人生の無駄遣いであった。

前者は爽快感が全くないストレスだけが蓄積する「アステロイドより古代のゲーム性」をPS3で構築した「お金をくれてもいらない」タイプのゲーム。

GT5デモは、まぁこういうゲームが好きな人が買えばいいんじゃないの?僕はもう全くいらないけど。という内容。視点は車内視点のみで、コースアウトしたら戻るのに数十秒掛かるんじゃないかというシミュレーター志向。リアルなのかも知れないが面白みは全くなく、点数を付けるとしたらこちらも「高めに見積もって」0点。作り手のマスターベーション以外に僕に流れ込む感情は皆無。好きな人は好きかもしれないけど。

体験版ってのはやっぱりそれをプレイすることで発売がより待ち遠しくなると言うか、期待が膨らむものでなければ意味がない。「意味がない」という表現は陳腐で好きじゃないが、やっぱり誰にとってもメリットがないのだからそう表現せざるを得ない。

●良質な体験版

以前も触れたネタかも知れないけど、過去僕がやった体験版でよかったと思った物といえば、、、

・天外魔境II

1つ目のマップを遊ばせてらえる充実の内容。ボス戦も4回くらいあって、オープニングも見られる。セーブが出来ず、データも引き継げないが、本編のボリュームが大きいからこそ、作品に自信があるからこそ出来た体験版。つか市販品だったような気がするけど、後悔はなかったな。

・FF7

PSに変わってそのインパクト絶大な世界を思いっきり見ることが出来た。レスポンスは製品版と比べて劣る出来だったが、それなりにボリュームもあって本編の発売がとても楽しみになった。惜しいのはそれがクソの役にもたたないソフトに同梱されていこたことかな。

・スタントマンイグニッション

そもそもデモの固まりのような派手なゲーム性なので、1面遊ばせて貰えるだけでも十分楽しさが伝わるのに、遊べるのは3面。それぞれに魅力があり、僕なんかは勢いで輸入代行にオーダーを入れてしまったほど。360の体験版の中でもかなり上位。

・バーンアウトパラダイス

これも360の体験版で非常に楽しめる。製品版はより広いマップで遊べるが、体験版だけでもかなりの広さで派手なクラッシュが楽しめる。制限時間も長く、ある意味これで満足してしまう人もいるのでは?という最高な体験版。

・SKATE

バーンアウト同様オープンワールドタイプの体験版だけど、遊べるのは公園だけ。でもその公園には基本から応用まで十分楽しめるだけの障害物が揃っており、2,3時間は十分楽しめる。グラフィックはさほどインパクトがないが、ゲーム性と操作性だけで十分面白さは構築出来るという好例。

・エースコンバット6

ビジュアル訴求力の高いタイトルはやはりその武器をいかにアピール出来るかが重要であり、この体験版の場合はそれがまさに奏功した例。遊べる内容も「おいしい」ところだし、ボリュームもある。体験版ダウンロード数世界一だったと思うけど、それも頷ける内容。

・ジオメトリーウォーズエボルブド

360最初のジオメ。体験版は時間制限があり、記録も残らないんだけど、製品版には時間制限のあるゲームモードがなくなるらしく、結果として「体験版のままでいいや」となってしまった切ないタイトル。でも続編やDS版はちゃんと買ったので、種はしっかりと根付いたと言えるけどね。

・ロストプラネット

個人的にマルチプレイは楽しいとは思わないけど、ソロ用のデモは敵の量も(製品版より)多く、メリハリのある最高レベルのもので、ブランニュータイトルだったけど製品版購入を誓わせる内容だった。個人的にはもう少し本編に救済措置が欲しかったかなぁとは思ったけど、
※育成要素とか。逃げ道がね。
これはこれで体験版としてはマストなチューンだったと思う。

・スーパーマンR

国内未発売で、僕も製品版は持ってないんだけど、数少ない今でも360の狭いHDDに残り続ける体験版。スーパーマンの派手な移動速度と破壊力は動かしているだけでも楽しく、「ならでは」感爆発。日本語版が出ていればと思ったりしつつも、案外体験版のとこだけでお腹いっぱいなのかもとも思ったり。

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そもそも「自分が楽しめるゲーム」が少なくなっているわけだから、体験版に「触れる」打率も下がって当然なのだけど、それを差し引いてのEOEの出来はひどすぎると思った。ユーザーとして「買わずに済む」のはありがたいけど、それは本意じゃないだろうし・・・。

テイルズオブヴェスペリアとか「そもそもこういうゲームが好きじゃない」ような僕に訴求しないのは理解できるけど、全くのブランニュータイトルなら、もう少しユーザーに歩み寄るチューン(悪く言えば媚び)がなされていてもいいんじゃないかなぁとシミジミ思ったよ。

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