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2010年2月13日 (土)

斬撃のレギンレイヴ~その1~

 気付いたら7時間連続(頭の角度すら5度くらいしか動かしてない)ほぼ石化プレイ。自分でもビックリ。つい2、3日前にボーダーランズで夜更かししたばかりだというのに、今日は仕事で結構疲れていてその後買ってきたにも関わらずだというのに、もっと言うと序盤は大して面白いと感じてなかったにも関わらずだというのに、

 気付いたら3時である。

「まだまだ若いモンには負けんわい」というのは風のように永田さんのセリフだが、40歳を前に僕も似たような心境である。

 斬撃のレギンレイヴは面白い。

だが、それは「地球防衛軍の刀版」だからではない。もっと言えば、

 地球防衛軍っぽいつもりで遊ぶと結構裏切られる。

というか、もっともっと言えば、

 難点も非常に多い。

例えて言うなら、

 シンプル2000シリーズみたいなところがとてもある。

具体的には、

・絵がしょぼい
 →特にポリゴン人形の顔の扁平率たるや筆舌に尽くしがたい

・クラコンの操作は「出来るがそれだけ」
 →チュートリアルでも一切触れられない操作系。ゲーム中もかなり(僕はクラコン派)違和感がある。

・敵を全滅させるのがクリア条件なのに、全滅後しばらく(1、2分?)クリアにならないとか、敵が全然発生しない時間がかなりあって「どうやって時間をつぶせばいいんだろう」という気にさせる場面も何度か合ったりした。

・相変わらずだが、囲まれるとなすすべもなく死ぬことがある。

・ストーリーが見るに堪えないくらいキツい。
 →最初から飛ばそうと思えば飛ばせるし、2回目からはオートで飛ばせる設定もあるけど。

・「緑色のカーソル」が表示されているときが間合いに入った時、という説明があるにも関わらず、カーソルが点灯した直後は全然届かない気がする。僕が悪いのかな?

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でも、そんな安っぽいチューニングをかいま見せつつも、面白いところはとても面白い。っていうか、このソフトを買った人のほとんどが、

 サンドロットや地球防衛軍のファン

であることはもう疑いようがないと思うし、

 ゲーム性も地球防衛軍と酷似しているのを期待していた

のではないかと思うのだけど、、、まぁかなり違う。具体的には、

・武器がランダム取得じゃなく、ゲーム中に手に入るクリスタルのような素材を使って開発する。
→クリスタルは特定のボスからしか得られないような素材ではなく、概ね強さによってランクがあるくらいの差別化しかない。

・HPマックスもそのクリスタルで増やす

・結果プレイ中に手に入るアイテムは、クリスタルとHP回復アイテムだけ。

・ストーリーモードには、剣技を中心とした男性主人公フレイと、魔法や弓を主体とした女性主人公フレイアそれぞれに縛りのあるマップが存在する。
※いくらフレイでやりたくてもフレイアじゃなきゃクリア出来ない→先に進めることが出来ない箇所がある。

・最初はイージーとノーマルしか遊べない

・オンラインでマルチプレイが「無料で」出来る。
 →オンとオフでは別のセーブデータとなる

・世界観がギリシャ神話ベースのファンタジー

・Wiiリモを振って剣で斬るのが基本

・ダッシュがある
 →一定距離高速移動。使い勝手は悪くない

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ざっくり思い出せたのはこんなところ。死ぬとゲームオーバーだが、ロードではなく、出撃画面に戻る。なんでわざわざこんな書き方をしたのかというと、

 死んでもプレイ時間は残る。

なので、結構やりがいがあるのだ。全滅してゲームオーバーになったらロードしてその間のプレイ時間が「なかったこと」になる某Fなるファンタジー物RPGとは違うのである。

さて、

時刻もかなり押していることだし、レギンレイヴのどこがどう面白いのか、EDFとの違いは何なのかについて、思いつくまま気の向くままに書いてみたいと思う。正直言って仕事終わりでプレイ開始なので、やってる人と比べたら全然だろうと思うし、自分自身遊び始め2時間くらいは、

 ボーダーランズのがかなり面白いかな・・・

と思っていたくらいなのだが、

 今は割と良い勝負。

評価的には★★★☆というところかな。

まず一番気になっているだろう点は、「ランダムドロップじゃない」ところだと思うのだけど、これはぶっちゃけ

 特定のマップだけをプレイされる

ことを避けるというか、まぁレギンレイヴにも「稼ぎやすいマップ」はあるのだけど、最初からハードやインフェルノでプレイ出来ない→一気に強い武器を手に入れて低難度のマップを簡単にクリア出来てしまうのを防いでいる。武器や防具(HP強化のことね)を鍛えるには、とにかく面をクリアするしかない。途中で死んだらそこまでのクリスタルは手に入らない。

 しかし、当然先の面の方がクリスタルの質や量は良い

結果少しでも早くクリアしていくしかない。たぶんハード以上の難度はノーマルをクリアしなければアンロックされないだろうし、いろんな面をプレイしなければ、より効率の良い面を見つけることもままならない。

 早く先の面に行きたいのに、全滅するとその時間が無駄になる

このジレンマがまず良い。簡単にクリア出来る面を繰り返して貯めるのは、EDFと比べて(ランダムドロップがない分)ドラマがない。が、手堅さはある。各種クリスタルはどのマップでどれが出やすいなどが明らかにあるから、少しでもメモを残してあれば、割と苦もなく生産性を上げられる。でもやっぱりドラマはない。

 その分は完全に一新された装備群で補われる。

結局のところEDFの新作を求めてはいるものの、ゴリアスはゴリアスであり、ライサンダーはライサンダーでしかない。既に使い勝手を知ってしまっている武器は、多少パラメータが変わったところで試してもみないだろうと思う。

 でもこれは新作。

マップによって、相手によって、倒しやすい武器はある。だが、最初からそれを知って戦っているわけじゃないから、手持ちのカードから「これかな?」と思うものをチョイスして戦うことになる。

 当然死ぬことも多い。

が、そこで学んで次回倒せるのなら、それはそれで問題ない。一つ一つの武器を試してはクリアのしづらい面を攻略していく。中には二度とやりたくないような面、やり合いたくないような相手もいたりするが、それとて慣れぬウチの話。ひとたび相手にマッチした装備を見つけられれば、

 それは直接爽快感の上昇になる。

そう、レギンレイヴはEDFと違って接近戦を余儀なくされるシステムなので、
※魔女っ子の方もMPを回復する手段が「剣で斬る」しかないので、絶対に接近戦の必要があるのだ。
相手とかなり近くで、それも派手に斬り合う場面が多いのだが、

 その時の効果音がとっても良くできている。

具体的にどうこうじゃない、単純に気持ちいい。とっても気持ちいい。僕が好きなのは槍だが、相手を何体か重ねて貫く気持ちよさは、なかなか他に類を見ないのではないかと思うほど。
※貫通の弓もそう。まぁこれはライサンダーにも似た気持ちよさだけど。

戦闘中のボイスは相変わらず、、、というかEDFよりうるさいくらいにまくしたてるし、大型のザコを倒したときの「爆発四散するかのごとくクリスタルがまき散らされる」様はとても気持ちがいい。
※最後に大型ザコを倒すと時間がなくて取りきれないことの方が多いが。

クラコンは前述の通り「とりあえず動かせるようにした」感がありまくりで、メニューのスクロールからメインの斬撃に至るまで、かなりやりづらいところが多い。これならむしろヌンチャクでやろうかという気になりかねないほどなのだけど、、、まぁ僕の場合は振るのがかなり嫌いなのでがんばって耐えてプレイする。

 耐えてまでプレイしなければならないのか。

これはFFの時にも書いたことだけど、「信じてプレイする」ことは、やはりファンとして基本であり、当たり前のことなのだ。EDFは僕を裏切らなかった。ならば今回のレギンレイヴも僕の期待を裏切らないに違いない。序盤こそテンションが低く、ストーリーもマジウザだけど、自分にあった武器と戦い方が身に付いてくると、印象はどんどん様変わりする。

 考えて戦う楽しさが浮かび上がってくる。

でも考えなくても強くなれる。そこがサンドロットの良さであり、僕が今日何度死んでもめげずにリトライした理由でもある。

現在22面くらいかな?闇の地下洞窟の後編。前編でも何度も死んで、この調子だと後編でも死にそう。でもまぁその他の面で鍛えるのも別に問題ない。マックスHPを増やせば難度も下がるに違いないし、その間に新しい武器に必要なクリスタルも貯まるかも知れない。

斬撃のレギンレイヴは大小様々なモチベーターがあるわけじゃないが、強さに関する部分、新しい武器を試してみる感覚など、「一番手前の小さなモチベーター」の出来が非常に良い。だからついつい止め時を失ってしまう。リモを振らないから疲れないし。

オンラインのロビーを見たら「77面」という表示があったので、少なくとも77面まではあることが確定している。まだまだ先は長いが、

 全くもって楽しみであると言わざるを得ない。

サンドロット、何だかんだ言ってさすがである。絵はしょぼいけど(^^;。

・・・

ホントは発売日にアップするつもりだったんだけど、今までに書いたやつがオートでアップされることをすっかり忘れていて、かつ

 ゲームがおもしろくてそれどころじゃなかった

ため、結局翌日になってしまった上記のネタなのだけど、書いた後オフィシャル行ったら岩田社長の「社長が訊く」VSサンドロット編があり、とても興味深く読めたのでちょっとだけ補足しておく。
http://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rznj/vol1/index.html

まず、「ギリシャ神話」じゃなくて「北欧神話」だったみたい・・・。まぁ僕にしてみれば「そんなのひとくくりでいいよ」ってなもんなのだけど、まぁ一応。つかこういうのが

 アメリカ人が日本人見て「クンフーやって!」って言うのと同じ

なのかなとか思ったりはした。

 フランス人なら誰でも英語もしゃべれる

とか、

 日本と中国は隣なんだから中国語くらいしゃべれるよね?

みたいなのと同じなのかな、と思ったりはした。

あとやっぱりクラコン操作は後付けで、「出来た方がいい」という理由で付けられたレベルのものだったことも発覚。要は、

 Wiiリモでいかに気持ちよくプレイできるか敵を斬る気持ちよさを磨き上げるというのはどういうことなのか。

に着眼したソフトだったことも発覚。道理で効果音が気持ちいいわけだ。書き終えたらモーションプラスを付けてそっちでやってみようと思った。
※でもクラコンの方が操作しやすい武器があるのも事実らしく、僕が今愛用している「槍」なんかは、たぶん絶対間違いなくクラコンの方が操作しやすい。だって今使っていてすごく強いんだもの。

軽く流したけど、「モーションプラス」に対応したしっかりとした剣劇アクションというのもたぶんコレが初っぽい。要はドラクエソードとは違う「斬り心地」があるだろうという話。

あと、「ケースが黒」というのも新しい。言われて気づいたけど、レギンレイヴは17歳以上というレーティングが為された、任天堂初のソフトということで、Wiiマリについで2本目のカラーケースタイトルとなったという。そういう特別な冠を任天堂からお墨付きでもらえるほどのタイトルかと思うとプレイする側も襟が正されるというか、ちょっと誇らしい気持ちになる。

特別なのはサンドロットとしても同じなようで、開発期間のみならず、ボリューム、気合いともに、「過去最大のタイトル」と公言していた。「おもしろさ的にも一番だ」と。

そう、レギンレイヴはおもしろいのだ。見た目はしょぼくて一昔前の、たとえて言うなら360の地球防衛軍3よりも遙かに古くさいグラフィックであっても、それはゲームのおもしろさを左右する要素ではない。
※全く影響がないとは言わないが。

「俺たちのゲームは世界一おもしろい」と信じて疑わない連中が、そのフィールとシンクロする感性を持ったプレイヤー(僕)に「これまでで一番」と言っているのだ。開発末期にいきなりWiFi同時プレイを入れたり、モーションプラスやクラコン対応させたこと、密かに(あんま目立たないけど)巨人族の動きにはかなりの手間暇が掛けられていたことなど、地味な積み重ねが今のレギンレイヴを支えているのだろうが、重要なのはそうしたバックボーンではなく、

 今目の前にあるこのゲームが、たぶん僕にとってWiiのキラータイトルになり得ている

という事実だ。

書き終えたらまず各面の特徴をエクセルで書き出したりしてみようか。クリアに掛かる時間ともらえる報酬、難度と気持ちよさをリストアップしてより効率的な稼ぎポイントを洗い出したい。これをしないことには今直面している難関をクリアするのは難しかろう。

リストアップが済んだら一端思う存分に稼ぎまくりたい。同じ面の繰り返しはEDFでもお手の物だったわけだし、リモを振らせるのがそれほど楽しいのなら、それで稼げば新鮮さも伴うだろう。なんならモーションプラスアリナシ両方で試したっていいくらいだ。

試すと言えばリモ操作で相性がいいと言われている剣だけじゃなく、槌や王じゃくだっけ?使ったことがない武器、クラコンで今ひとつ使いづらい武器を使ってみるのもいい。むしろそっちで戦った方がより気持ちよく楽に倒せる面も絶対あるはずだし、気合いを入れてチューニングしたサンドロットスタッフに対する礼儀であるとも言えるだろう。

各武器の特徴をメモるのもおもしろい。EDFの時にはDPSを自分で計算してウンウン楽しい悩みに興じたではないか。こちらも時間さえ掛ければ新たな武器がどんどん手に入るのだ。7時間掛けてたどり着いた「今」だが、壁を前にして1面から(イージーを埋めるというのもアリか・・)復習がてら再度踏破するのもいい。そのときは今まで使ってなかった方のキャラや武器でいきたいところだ。

・・・

EDFシリーズは大好きだが、じつはそれほど長い時間プレイした記憶がない。50時間か100時間か、、、ついつい何度もソラスばかりと戦ってしまい、効率を重視し過ぎて枝葉末節の装備を楽しむ余裕がなかった。

でもレギンレイヴはもう少しじっくり取り組んでもいいかもしれない。オフだけじゃなく、オンのキャラを育てるのもいい。
※オンにはオンにしかない面もあるようだし。
幸いウチにはモーションプラスも有線LANもある。
※ちなみにブラウン管でプレイしていて「文字がつぶれて読めない」ということは今まで全くない。さすがサンドロットそういうところにもきちんと気が回っている。

最近テレビの使用率が下がっていた我が家だが、しばらくはコレで行こうと思う。
※惜しむらくは分割同時プレイがない点に尽きる。娘と一緒にやれたら楽しかっただろうにと思うんだよな。っていうか、

 いっそのこと2本買うか!?(本体ごと)

と思わなくもないが、さすがに無茶というものだろうな(^^;。

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コメント

こんにちは、クリスさん。トムニャットです。

レギンレイヴ、購入される前まではあまりテンションが上がられなかったご様子でしたからちょっと心配だったのですが、どうやら(まだ評価保留のところはあるにしても)杞憂だったようですね(^^)。
顔がショボイのはせっかく万人受けしそうなキャラデザインなのにちょっと寂しい気もしますが、まぁ、マイキャラよりも敵キャラの方に気合いを入れてもらっているなら問題なし!でしょうか。

かくいう私は発売日に買ったものの、実家にWiiを撤去してしまっているので未だ遊べず。。。クリスさんの評価が低かったら、今日も実家に帰らずに雪が止んだときに遊びに行けばいいか~と思っていました。が、どうもそうはいってられないようですね(^^)。
うちにはモーションプラスがないので、同じくクラコンになりそうですが、サンドロットの思惑には乗りたい思いがありますので一通りの操作を試してみてから買ってみようかな、と。

うーん、しかし最強クラスと考えるソフトハウスがついに任天堂というバックを得て、過去最高と自負する一本を送り出してきたことは感涙のレベル・・・かも(^^;?
願わくばこれが売れに売れて、地球防衛軍新作への足がかりになりますように!

投稿: トムニャット | 2010年2月13日 (土) 12時53分

ちすトムニャットさん、レギンレイヴってますか?自分は自制自制で日に日にプレイ時間が少なくなってきていますが、明日は休みなのでぐっつりプレイする予定。っていうか、

 ヘタしたらEDFより面白いかも

という感じ。何がとかどこがとかはわからないんですが、馴染みのあるSFの設定を越える「気持ちよさ」みたいなのがあるのかも知れません。

Wiiリモやモーションプラス系操作は、今の自分にはかなりハードルが高いと感じつつも、「自動視点補正をなくして旋回スピード等を調整」すればかなりやりやすくなるという噂も目にします。ドラゴンクエストソードの時に「全然爽快じゃない」斬り心地だったのがまるで嘘のようというコメントも見ましたし。

ただ仰るとおり世間での評価は正直それほど高い物ではないようですね。点数的にもそうですが、どこか「三国無双」と比べられてるというか、

 オレに言われれば全く別の気持ちよさを追っかけたゲームだがなっ!

見た目や操作感(慣れるまで時間が掛かる)に関してシビアに判断が下されているというか。

 まぁ自分が満足していればそれでいいのだがなっ!

相変わらず敵とかのオブジェクトとかが限界前後で画面が「ものすごーーーーく」遅くなるのはご愛敬ですが、ここで関係が良好になることでPS3等の最新ハードでのリリースがなくなるのはそれはそれで嫌かなぁという気はしますね。当然作ってるだろうと思いつつも早めのリリース発表が待ち遠しいところです。

ただ、このレギンレイヴも、十分続編が出ることに期待を寄せられる内容であるとは思います。ぜひともトムニャットさんにも、

 「こ、このヤリは強すぎて危険だぜ・・・」

的な?

 「フッフッフッ、、、死にたいヤツから来さらすがよいわぁぁぁ!!!」

みたいな(^^、ハイテンションかつ高没入感のある世界に染まって欲しいと思いますよ(^^。

投稿: クリス | 2010年2月15日 (月) 22時32分

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