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2010年2月 7日 (日)

映画の話をダラダラとする

小学校入る前からの友人であるところのnoriくんから電話で、思わずAVATARの話から映画全般の話に盛り上がった。同好の士との会話というのはとても快適かつ愉快なもので、思わずいつも以上に饒舌になってしまったのだけど、私的ブログであるここでもそこで出た話に少し触れてみることにする。まぁ最近は映画を見る人と見ない人の差が昔以上に明確になってる気がするから、ここで書いてもフックする人は少数派かもしれないけど。

まずAVATAR。noriくんは3回見たといい、僕以上に物語に対する理解度も深いのだけど、お互い共通して感じたのは、、、

 ヱヴァ破にもサマーウォーズにも負けてる

という話。僕のブログでの評価でもAVATARは8点で前2者は満点だったのだけど、ここにはやはり明確な差がある。

結局のところAVATARは「感情移入出来ない」のだ。相手が青い異星人だからというのも大きいが、ともすれば人の言葉を解さない旧時代の文明との乖離も感じる。エメリッヒの紀元前1万年にも感じたことだが、やはり「なじみがない世界」というのは気持ちを乗せにくい。この場合の「なじみのある世界」にはエイリアンのようなSFやRPGで腐るほど接している西洋ファンタジーも含まれるわけで、もしナヴィの住まうパンドラの世界がそうした「認識しやすいもの」であったなら、たとえばそれが青い巨人であったとしても、もう少し距離が縮まったかも知れない。それはつまり「猿の惑星」の方が僕の感性に近かったという話だ。

サム・ワーシントンというキャラにも話は及んだ。彼はとても力強くかっこいいが、そのかっこよさは「硬派でピュア」なもの。一途さがあり、ある意味日本の俳優には全く該当する人がいない、海外でもあそこまで純粋な、母性本能をくすぐる、それでいて適度にマッチョな(その昔こういうスタイルを「マスキュラン」と称した頃があったけど、今じゃすっかり死語だね)男性。ある意味現実にはいない「ファンタジー」な男性像だから、女性視聴者に「すごく良く映る」と考えられなくもない。というか男性にしか訴求しない映画では20億ドルも売れるはずはなく、やっぱり彼の魅力による部分も大きかったのだろうとも思うよね。

アビスの「異世界感」とエイリアン2のパワーローダー、建機ライクなメカの魅力はともすれば古くさい、使い古された印象を与えかねないのだけど、それを力業で説得力を持たせたところがやはり凄いわけで、話自体は別段新しくもなければ面白くもないというか、まぁそれで十分なんだろうなぁと思う。結局のところ3Dやあの世界そのものを見せることでその「作品としての価値」は9割方果たしてるって感じなんだよね。見た後特に感情を揺さぶられなかったから満点にはならないんだけど、「体験に対するコストパフォーマンス」としては、やっぱり十分すぎるほど満足出来るものだったって思うんだよな。

サムがかっこいいという話から、他に誰って言えばヒュー・ジャックマンがまず出てくるのは当然と言えば当然。昔はトム・クルーズが最高にカッコイイと思ってたけど、最近のトムは今ひとつ「ハマれる役」をやらないこともあって、今はやっぱり強さとやさしさの見えるヒュー・ジャックマン。サムがピュアで硬派ならジャックマンはどこか「イイ意味の軽さ」が見え隠れして、

 宮内洋と似てる

なんて話も。ジャックマンならズバットのような役でも違和感がない。戦隊モノ(X-MEN)にあって一番かっこよくて人気が出る=アオレンジャーという感じなんだよね。でも意外と「ジャックマン&サム」の組み合わせはアリかも。ちなみにサムはかなりガタイが良さそうな役回りだったけど、ジャックマンはウルヴァリンみたいな「原作では比較的背格好の低い役」をやったためにさほどタッパがない印象もあったりしたんだけど、

 実際は189cmもあってサムの180cmよりノッポ。

だったりするんだよね。ああ今スゲェ妄想が膨らんだ。

 2010年版キャノンボール誰か作ってくれねぇかな。

サム・ワーシントン&ヒュー・ジャックマンペア<かっこよすぎ
ブルース・ウィリス&シャイア・ラブーフペア<いいコンビだと思うんだけど
アンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピットペア<ステキ過ぎる!
コラス・ケイジ&ダニエル・ラドクリフペア<知的担当
ジャック・ニコルソン&ショーン・コネリーペア<あり得ない!
トニー・ジャー&スティーブン・セガールペア<絶対無敵!

・・・案外楽しいもんだな(^^。こんな荒唐無稽な話なのに、一方で「トム・クルーズとウィル・スミスはギャラが高すぎるからないな」とか「ジェイソン・ステイサムはサム・ワーシントンとキャラがかぶるからないな」とか「女優でもうひとりこの枠に入る人って、、、意外といない」とか考えてしまう自分がいたりして(^^;。あ、キャメロン・ディアスとジェシカ・アルバ辺りにペア組んで貰おうかな!<妄想だけでご飯大盛り3杯って感じですね。

閑話休題。

映画ってのはさ、その作品で基本評価が下されるべきだだとも思ったりするわけで、なんつか新007がさ「あれが本来のボンドなんだよ」なんてことを言われたとしても、

 だったらそのボンドで今までずっと続く人気シリーズに成り得たのか!?

って思ったりもするワケじゃない?秘密のメカと、モテモテの女たらしと、派手なアクションシーンがあったからこそここまで来たって思うんだよね。今原点回帰的な見せ方をすることそのものを否定するわけじゃないけど、

 このボンドが過去のボンド全てを否定していいわけねぇだろ

って思う。なんかそれって違うくねぇか、と。あと最近妙に説教臭いというか、エコだとか愛だとかを「無駄に折り込んでる」作品が多いのもなんか反吐が出るって話も出たね。別にエンターテイメントなんだからそういうのなくても別にいいじゃんって思う。ぶっちゃけAVATARにもそういうところはあるんだけど、

 かんに障るのと障らないのの境界で後者に入る手ざわり

って伝わるかしら。2012とかの不自然なまでの家族愛というか、まぁ上手く言えないんだけど、

 ナウシカはあんまし好きじゃない

って話。今見ると意外なくらい綺麗なんだけど、でもその話はどこかマスターベーション的というか、まぁ駿作品はどれもそういうところがあるにはあるんだけど、「紅の豚」の方がずっと「こっちに届く」というか、まぁジブリ系で好きなのは、

1位カリオストロ 2位紅の豚 3位猫の恩返し

だったりしますからね>僕。ラピュタもなんかどこか違和感が残るんだよな。なんだろ、パズーがイマイチ不幸を臭わせてるからかも<ホントにそうかも。つかポニョとか未だに見てないもんな。

面白い作品ってのはその時その時で変わっていくもので、僕的に今の時代は既に「動と動」のアクション映画じゃないと「間が持たない」気がするという話。

ダイハード4、トランスフォーマー、AVATARもそうかな、、、とにかく矢継ぎ早に派手なシーンを見せつけて、それこそ「1分に1回は盛り上がる」ような作りの映画が、ことアクション映画では一番売れ筋で、楽しめるんじゃないかって話。それはつまり、

 クリスタルスカルが今ひとつだったのは「静と動」の映画だったから

って話。昔のインディは、それこそ静と動でも全然楽しめたというか、そもそも「当時の割合でもメチャ動のシーンが多かった」し、ジョークひとつ、演出ひとつとっても僕らにとって新鮮な驚きが詰まっていたから、見ていて全く飽きなかったし、心にも深く刻まれたんだけど、ハリソンが歳を取ってしまったのと同様に、今同じような作りで映画を作っても、、、でも今ふと思ったけど、

 あんなオバサン出したりしなきゃよかったのでは?

とも思えてきたな。キャンプ地のシーンとか冗長すぎるバイクのチェイスシーンとか、全体的に場面のメリハリが薄い印象で、ラストの神殿みたいなところも「唐突感」ばかりが目について、、、

 今風の作りにすればインディももっと楽しめる映画になったのでは?

と言う気が凄くしてきた。

AVATARをしてキャメロン監督が「ようやく技術が追いついた」と言ったように、インディにも同じような「理想像」があったのかも。例えば先日見たサロゲートも、ブルース・ウィリスの「若かりし頃」をCGでイメージ再現して「ひとりの全く別の役者」を作り上げていたわけで、無茶とモラルと金銭的負担を無視して作り上げることが可能なら、

 若いハリソンに新作インディの主演をしてもらう

ことも可能なのかも、と思った。

まぁインディの場合は世界観そのものが正直古くさいというか、既に過去のモノになりかけてるってのもあるから、そうしたところでやっぱり「賞味期限切れ」を感じてしまう可能性はゼロじゃないけどね。

・・・

久々に猫の恩返しが見たいと思ったらそのDVDが読めなくなっていてかなりショック。メディアは昔から日本製
※最近では太陽誘電のみ
しか使ってないけど、読めなくなるときは読めなくなる。最終的にRAIDでいつ消えても大丈夫なバックアップ体制を整えておかない限り、常に不安とリスクは消えないんだよなぁと思ったな。

まぁ猫の恩返しの面白さに関しては僕の胸に強く刻まれてはいるんだけどさ(^^。

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