« 斬撃のレギンレイヴ~その5~ | トップページ | つれづれなるままに・・・ »

2010年2月21日 (日)

あま~いトマトゼリー

セブンイレブンに寄ったら

 「こ、これはもしや!?」

という風体のゼリーが鎮座ましましている。1年、、、いやもう3年くらい前になってしまうかな、とんねるずのみなさんのおかげでしたのお土産にて、石橋に絶賛され、その年のナンバーワンに輝いた「トマトゼリー」を彷彿とさせる、トマトが丸々一個入ったゼリーが売っている。

 買うしかない。

が、正直家族全員の分を買うほどテンションが高くない。1コ398円もするし、ボリュームもかなりデカイのでぶっちゃけ長男や娘と三人で食べてちょうどいいかな、と思った程度。むしろヘタしたら、

 全員一口食べて「もういらない」

となる可能性も高い。なぜなら、、、

 僕はトマトがそもそも好きじゃない。たまに甘いトマトがあるとわずかにテンションが上がったりもするが、それとて「瑞々しくて美味い梨」や「甘くて最高の桃」や「腹が痛くなるのを覚悟してでも8分の1カットくらい喰いたくなるスイカ」と比べたら微々たるレベル。プチトマトも食卓に並んでいて「どう考えてもこれは僕に食べろという意図だろうなぁ」と感じさせる配置でない限り、自分から進んで取ったりはしない。まぁミートスパゲッティなどで「料理として」使われるトマトは嫌いではないが。

 長男と娘は普通に食べる。好きか嫌いかと言われたらたぶん好きだと答えるだろうという程度には食べる。「ホントにホントに絶対好き?ねぇ好き?好きって言って!ねぇってばぁ~うふ~ん」なんて言われたら「むしろ嫌いかも」と答えるかも知れないが、そんな質問を投げかけてくるトマトはいないのでやはり普通に好きなのだろうと思う。

ちなみにトマトジュースはかみさん以外だれも飲まない。若いときは飲めなかった物が歳を取って味覚が変わり、美味さを理解できるようになっている可能性を踏まえて数年前30年ぶりくらいに摂取したが、

 「やっぱりマズイ」
※トマトジュース教の方スミマセン。

何がどうってあの「何とも言えないすっぱさ」がダメ。レモンやオレンジなどの酸味とは全く違う、どちらかというと酢のような
※自分酢も実は嫌い。
どうにもひっかかるようなのど越しが耐えられない。

 もしかしたらこのゼリーもそうか!?

とりあえず一口食べた時点であまりに他の人の感想が悪かった場合、食うのに大きな抵抗が生まれる&もし美味しくても美味しくないと脳が判断してしまう。可能性を恐れて、

 3人一緒に食べることにした。

 しかし!

巧みなスプーン遣いでセンターに安置されたトマトの具と、周囲のゼリーを黄金律のごときバランスですくい取った「マスターオブスプーン」の僕と違い、彼らはかなり悪戦苦闘を強いられていたようだった。トマトを取ろうとするとゼリーが取れず、ゼリーを取ろうとするとトマトが固まったまま切れない。最初綺麗だったゼリーはいつしか空爆後の焼け野原の如くガレキと腐敗臭たちこめ、、、腐敗臭はいたしませんトマトゼリーですから。

 ともかくグチャグチャに。

「腹に入れば同じ」とは言ったもののこれではかなりテンションも下がる。が、ともあれ食わねば始まらない。が、いつになっても待てど暮らせど彼らのスプーンの上に世界は広がらない。いつまで経っても「陸地だけ」「海だけ」の偏った惑星だ。それじゃあ生き物が棲むには不適切だぜベイベー!?もちろんゼリーには何も棲む必要などない。

最終的に娘は具だけ、長男はゼリーだけという地球創造の瞬間に立ち会うことになった。っていうか話が広がっているのか狭まっているのかよくわからないな。

そしてかけ声と共に口にする。

 「せーの!」

たかがトマトゼリーによくもまぁここまで盛り上がれると我ながら思うが、こういうのは演出が大切なのだ。

 「微妙?」

長男が口にする。僕は、

 「案外アリかも」

やはり世界がバランスよく形成された者の強みだったのか!?と疑いの目を向けた長男が今度は気合でスプーンを操る。マスターからしてみたらまだまだへっぴり腰だが、その心意気やよし。精進するがよい。

 「うん美味いかも」

長男があらためて赤く染まる世界を噛みしめている時、一言も言葉を発せず黙々とゼリーを食べていた娘が一言。

 「ボク1コ食べれる」

それほどまでに美味かったのか。っていうか僕も案外まんざらではない。いや、むしろもう一度食べたい。いやいや、むしろ売り切れる前にストックしておきたい。いやいやそんなレベルじゃない。ホワイトデーのお返しはキミに決めた!いやいやみんなが好きとは限らないぜ?っていうかそれまで店頭に並び続けているのかどうかも怪しいもんじゃないか。

 とりあえず買っておくか!?

っていうか別にお返しを3月14日に渡さなきゃならない法律などない。たぶんない。ないと思う。ないと思うけど渡さないと空気が悪くなる。たぶん悪くなる。

さて、ここまでダラダラとこれにまつわるエピソードを書いてきましたが、ここでようやっと味について触れます。別に書かなくたって興味がある人は既に買って食べてるでしょうし、言葉でいくら何を言われたって「トマトゼリー」である以上、イメージしづらいことに変わりはないはずなのですが、まぁ軽く触れますと、

 フルーティかつセンシティブで、トマトらしさを残しつつトマトとは別の甘みや酸味も見え隠れして「非常に美味い」。

さっきまでと微妙に言ってることが違うんじゃね?と思われるのを承知で書いちゃいますが、このセブンイレブン「あま~いトマトゼリー」、たぶん僕が一生の間で一度も食べたことがない味です。っていうか、

 トマト味なのに美味い

というのがそもそも不思議な感じすらします。特にトマトがあまり好きではない人に「美味いトマトの味を想像してみて」と問うてもピンとこないように、「まるで果物のような甘さとすっぱさがあるトマト」というのがちょっと遠いんですよね。

 だから結局食わなきゃわからない。

でもたぶんセブンイレブンにしか置いてない。

価格が400円近くするってのはさすがに高いというか、その満足度からしたら、、、例えば東京の有名店のデザートとしてトマトを丸ごと一個使って「美味しく」<これ重要ね。デザートとして仕上げたとしたら、

 1コ1500円くらい普通に取る味

だと思う。これは「400円でも売れる」から200円の物を400円にしたのではなく、「400円でしか売れないから」400円にしたものだと思う。

 要するに、絶対価格は高いが、相対価格は決して高くない。

牛丼が1杯食えるとか、ハンバーガー何個分だよとか、人それぞれ400円に対するイメージはあると思うけど、

 僕的には大いにアリ。

ってことだけはたぶん確か。賞味期限が長かったらホントに買い置きしたいというか、セブンイレブン専売じゃなければサティで箱買いするのになぁと思ったり思ったりやっぱり思ったりです。つか398円だから売れ残ってたのかも知れないけど。
※これが150円とかだったら絶対巡り会えなかったと思うもの。

 あま~いトマトゼリー。クリス評価★★★★!

ゼリーは甘いけど、評価は甘くないぜ!?でもってこのコメントはうまくないぜ!!

久々に▲△かな。

|

« 斬撃のレギンレイヴ~その5~ | トップページ | つれづれなるままに・・・ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: あま~いトマトゼリー:

« 斬撃のレギンレイヴ~その5~ | トップページ | つれづれなるままに・・・ »