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2010年3月25日 (木)

昔っぽいゲーム

携帯ゲーとかハンゲームとかフラッシュゲームみたいなのは全然詳しくないのだけど、最近PSPを中心に「SFCみたいな見た目」のタイトルがいくつか散見されている。一番メジャーなのが「勇者のくせになまいきだ」シリーズだと思うが、まぁなんと言うか、最初は「あざといな~」と思ったものの、心の片隅には、「ちと興味がある」という思いがくすぶっていたのも事実。で、最近出た「クラシックダンジョン」など、

 本気でやりたい。

と思うほどの見た目。いかにもなアクションRPGで、音楽もファミコン世代直撃の音色に仕上げ、狭い世界に気の利いたジョークと、非常にズルい風体をまとってきた。が、実際それが果たして本当に面白いのかどうかはやってみないことにはわからない。

こういうタイトルを見るとちょっとドキドキするが、世代的にはファミコンまで巻き戻してはいなくて、せいぜいSFCライク。
※GBAライクでもいいかもしれないけど。
フムフムと思う反面、「どこまでが羊の皮として成立してるのか」も気になるトコロ。

ダウンロードソフトでリリースされたロックマン9なんかはそんな中で数少ない「ファミコンライク」なものだったけど、あれはどうも「完全にファミコン」を意識するあまり、「ファミコンと現代の融合」みたいな魅力に欠けてた気もする。何が言いたいかというと、

 ファミコンの見た目、ディスクシステムの音色で、今風のゲームがやりたい。

という話。ガントレットの見た目でディアブロがやりたい。ドラクエ3の見た目でドラクエ8がやりたい。ケルナグールの見た目で、ゲーム性はストIV並、みたいなのがやってみたい。斑鳩のファミコン版がやってみたい。ポケモンは最初から凄かったので別に大丈夫。FPSも見た目が売りなのでさほどでもない。

昔は「スプライト」なる縛りのもと、グラフィックにかなりの制限があって、ちょっとハメを外すと画面やキャラがチラつきまくったりしていたものなのだけど、今の技術とスペックならそんなことはない。言い換えればテグザーやR-TYPEディメンションのように、「昔のゲームを今のグラフィック」にしたものはあっても、「今のゲームを昔のグラフィック」にしたものはない。たぶんニーズがないと思われているからだと思ったのだが、こうしてクラシックダンジョンや他にはピクセルジャンクシリーズ、360のインディーズタイトル、100万トンのバラバラなんかも、「何かその気配を感じさせる」。

何で昔のグラフィックのゲームをしたいかと言えば、それはとどのつまり1画面内で処理できる情報量が増えすぎてると思うからだ。もう少しフォントは大きくてもいいんじゃないの?無駄なものがある気がしないでもないんだけど?むしろこのデザインは何が何だかわからない気がするんですけど・・・。

こないだ立て続けにプレイした体験版祭りの中で「ゴッドオブウォークローン」とも言えるタイトルがいくつもあったが、本家ゴッドオブウォーも含めて、

 敵のデザインが懲りすぎていて何が何だかわからない。

FF13とかもそう。言葉を荒げて言えば、

 おまえはゴミの塊か。

と言いたくなるほどよくわからない。別にファミコンディスク版ゼルダの伝説に出てきたスタルフォスでいいじゃないの?と思う。無駄にいろんなものが付きすぎてむしろデザインとして破綻してるって言うんじゃないの?こういうのは、と。

実際僕らの世代に直撃したタイトルの多くは、そのドット絵のデザインに魅了されたものも多い。ゼルダはほぼ全ての敵がすばらしいし、ドルアーガのリーパー、ドラクエだって9に至って未だにリカントやスライムのデザインをそのまま使っているし、果たしてFF13のボムのデザインがファミコン版FFのボムのデザインよりすばらしいと賞賛する人がどれほどいるかあやしいもんだ。

ダライアスだってポリゴン化されたG以降魅力が妙になくなった気がするし、R-TYPEもグラディウス、、、まぁグラディウスは上手く描いてたけど、テグザーとかザナックとか今のグラフィックセンスで仕上げたことで「失速してる」ものも凄く多い気がする。つか、

 かっこわるくなってる気がする。

だからそれだったらいっそのことファミコンライクな風体で、あ!でももしかしたら、

 その技術がないのかも

少ないドットに少ない色数そこで表現できる芸術がドット絵なのだけど、その蓄積もテクニックもない人間が作ったら、

 カケフくんのジャンプ天国

みたいなのになっちゃうのかしら。それは否定。

でもやっぱ思うんだよな。別に2Dでもゴッドオブウォーは面白いんじゃないかと。ベヨネッタだっていろんな操作で2Dフィールドで技を覚えて戦うのは楽しめるんじゃないかと。重要なのは数字と手応えとエフェクトであって、解像度や演出では語れない「面白さ」が絶対ある気がする。でもってそういうところを掘り起こすことが、案外日本のゲーム作りの強みを見つけることにつながるような気もするんだよね。

最近海外に押されてるなんて話を頻繁に目にするんだけど、別に海外のビッグバジェットのタイトル全てが面白いなんて全然思わないんだよな。日本のタイトルが勝手に面白くなくなってるだけなような気すらする。何が面白くて何が面白くないのか、重要なところはどこなのか、グラフィック面のコストは特に莫大な部分だと思うんだけど、その辺をシェイプしてプリミティブに面白さを追求していくだけで、「ファミコンの見た目だけどPS3ソフトよりずっと面白い」ものが絶対出来ると思うんだけどな。

Wiiウェアのエキサイトバイクなんてまさにそういうことでしょ?

あ、でも勘違いして欲しくないのはGTAのDS版みたいに、「やれないからこうなった」みたいなのは違うと思うんだよね。DSってハードはPSPと比較してロースペックだってことがネックにしかならない「と、思わせちゃだめ」という話。重要なのは、「ファミコンやスーファミのような見た目」で「凄く豪華なことをさせる」って発想だから。「内側豪華主義」は広告に訴えにくいけど、

 今の世の中ネットもあれば体験版もあるわけじゃない?

十分理解と売り上げを作ることは出来ると思うんだよね。戯れ言かも知れないけどさ。

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