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2010年6月22日 (火)

ゲームクリエイターの話

最近元チームニンジャだった板垣何とかさんがまた何かゲームを作ってると4gamerとかファミ通とかに出ていたんだけど、

 この人ってホントいつ見てもウサンクサイな。

まぁこんな辺鄙なブログで見ず知らずの中年に言われたかないだろうけど、なんつか、「ゲームクリエイターに抱く幻想」みたいなのは正直あるね。僕らの世代だとやっぱ神様宮本茂氏と尊敬する堀井雄二先生、天才老中枡田氏、魔界村藤原得郎氏、ミスター体感ゲーム鈴木裕氏、ゲームデザイナー遠藤雅伸氏と、

前述の板垣伴信さん、広井王子さん、坂口博信さん、日野晃博さん、名越稔洋さん、小島秀夫さんの間には、

 どうも大きな違いがある(あくまで僕の主観ですよもちろん)。

それは純粋に見た目だったり、ビッグマウスだったり、実績だったり、価値観の相違だったり、生理的な嗜好の差だったりするのだけど、
※密かに順番通り。

 総じてメディア露出が多い人の方が信用できない気がする。

宮本茂氏は実際もうえらくなっちゃってるから、初代ゼルダを作ったときのような「圧倒的な信頼感」は失せてしまってメディアに出るのもやむなしと思うのだけど、

 ゲームクリエイターはまず作品で語るべき

だと思う部分はやっぱりある。何つか、ベヨネッタ神谷英樹氏だって、凄まじいオーバーワークで作品を仕上げてる。自己管理が出来ないという管理する側の建前はあるだろうけど、実際は何日も家に帰れないとか、ギリギリまで調整するとか、「有言実行」な部分が見えないと正直ピンとこない。藤原得郎氏は今でこそ名を残すタイトルを扱ってないけど、三上真司氏が氏を前にして借りて来たネコのように萎縮していた記事などを見ると、「かっこいいクリエイター」ってのはこういう人のことなんだろうって思う。

最近E3の任天堂ページに、何人ものクリエイターインタビューが載っているのだけど、ほとんどの人が顔と名前がつながらない。ぶっちゃけ宮本氏と岩田社長、桜井先生くらいで、他はゼルダの青沼氏が辛うじてわかるくらいだったのだけど、

 話してる内容はどれも非常に興味深く、納得できる

最初全然興味がなかったメトロイドOTHERMなんて、「Wiiリモコン横持ちの十字キーとABボタンのみを基本」という話だけでもなんかグッと来てしまった。スーパーメトロイドが最高のメトロイドだと思っている僕にとって、

 スーパーメトロイドの続編

という言葉に、言いしれぬ安心感と期待感を煽られてしまう。「部分的には自動化する」というのも今のニーズに合っていると思うし、何もかもをポインティングデバイスとアナログ操舵にすればいいというものではないはずなのだ。

実際は名前など何にも知らなくても、「そいつらが作ったんだろう」というだけで十分な訴求力を持つ「サンドロット」や、「作ってる人は変わったはずだけど期待感に翳りがないのはなぜだろう」と思う「ブリザード」なんかもあるけど、当たり前の話、

 作ってるのは人間。

「作品で語る」べきなら顔や格好やらは関係ないだろうと言われそうだけど、「人間だからこそ人間を見てしまう」部分はやっぱり否定できなかったりもする。名作と呼ばれる作品を作り上げるクリエイターの多くは雑誌などでも精悍なまなざしを僕らに投げかけたりするが、実際は任天堂の「社員」のように、やるべきことをやる普通のおっさんの方がずっと凄かったりもするはずで、むしろ

 表に出てこない人こそがもっと評価されるべきじゃないか

と思ったりした。金髪やグラサンの「広告塔」は、その訴求対象には十分機能するかも知れないが、自分的にはアースグリーンの作業服であったり、数週間風呂にも入れないようなハードワーカーが好き。前から書こうと思ってたけど、レベルファイブの白騎士物語の続編、驚愕の仕様「続編からはプレイ不可」。前作をクリアしなければ続編はプレイ出来ない。代わりに「前作も一緒に付ける」という。

 だったら前作が途中で耐えられなくなって投げ出した人は続編をやる資格がないってこと?

「1はダメだったけど2は面白そうなのでやってみたいかも」という人は「許さない」ってこと?

前作を一緒に付けるコストは「続編」の売価に全く降りかかってないの?前作を買った人が少し安く続編だけ買えたりはしないの?

 背筋に冷たい感覚が走る。

ドロッとしてきたので話をシフトするけど、こないだ伊集院光が中村光一さんとクリエイターさんの前でシレンをプレイする動画を見た。お互いがお互いを知り、礼儀はあれど居心地のいい関係。あーだこーだとやりとりしつつも中村社長の人柄がところどころに見え隠れ。たぶん自分のやりたいこととやれること、相手の求めるものなど、いろんな要因でチュンソフトはドラクエの開発を降りたのだと思うけど、個人的にはレベルファイブじゃなくチュンに作って欲しかったな。3Dも通信対応もポリゴンすら無いかも知れないけど、、、

 たぶん面白い。

まぁ僕が今回書いてる話ってのはすごくガキっぽい話で、たとえばアニメの声優が思ったよりかわいくないとか、イケメンが登場しまくる漫画の作者がかなりのブサイクだったりして、「なんだか気持ちが醒めてしまう」のと似たようなことなんだろうと思う。ヤクザもののゲームをチャラ夫が作ってるのを見て、「内容とかもうそういう問題じゃないや・・・」ってのは。

余談だけど、「この人は幸せそうだなぁ」というクリエイターとしては「山内一典氏」が一番かな。車が大好きでそれを買われてSCEに入って(だよね?違ったらごめん)、作ったソフトが自分と価値観を共有できる大多数の人に受け入れられ、そのお金でスーパーカーを買い、サーキットを走らせ、あまつさえ自分のゲームから本物のスーパーカーを作らせてしまう。好きなことだからこだわるし、そのこだわりに共感する人が世界中にいるから(今の日本には少ない)ワールドワイドで勝負出来る作品が作られる。僕はそれほど車に興味がないけど、内側にいる人にしてみれば彼がナンバーワンクリエイターというケースもあるだろうなって思う。ちょっとうらやましい。

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