4GAMERの島国大和のコラムを読んで
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20100703002/
エンタメのネタは鮮度が命として、SCEやマイクロソフトのE3ハードを残念に思ったり、3Dだけ、ライトユーザーだけでなく、これまでとりこぼしてきたコアユーザーに対する攻めも込めたハードであると3DSを分析したりと思わずフムフムと納得してしまう傍ら、在りし日の石井ぜんじ氏やTACOX氏、春生文氏(ゲーム批評)、風のように永田氏のコメントコラムに感じたような「全肯定」は抱かない。コメントは的を得ているし、短い中に上手く要点をまとめる技量も感じるが、どこか「惹きつけられる」オーラがない。
人は皆「納得を求める生き物」であると思う。思うが、「納得することだけで心を奪われるのか」と言えばそれは否であると思う。最盛期の小泉純一郎やバラク・オバマには、明らかにそれ以上の「何か」があった。
今回のE3の話はどこでどんな記事を読んでもそこそこ以上に楽しめたが、同時にSCEとマイクロソフトの失速感、3DSから、WiiやDSの「発売後半年くらい経った後の微妙感」が見え隠れするようで、ちょっと怖くもなった。3Dスティック、振動パック、タッチスクリーンにモーションセンサー、3D表示と時代を切り開いてきた任天堂だが、実際自分がそれら「新手」に心をどれほど奪われたかと言えば、甚だ怪しいものだ。
3Dスティックのバーは長く、レースゲームの「カウンターを当てる」ような動作や、スターフォックスの回転のように高速な切り返しには「著しく向かない」。「階調」が多い分、デジタルとの差は体感しやすいが、それによってゲームが楽しくなるかどうかはまた別の話。プレステ3のコントローラーにも6軸の検知が付いているはずだが、それを活かしたソフトが未だないのも、「開拓者が一様に評価されるわけではない」ことを物語っているように思う。
3Dには「飛び出してくるタイプ」と「奥行きが広がるタイプ」の二通りの見せ方があるらしいが、昨今の流れは概ね後者に寄っているという。主だった理由として前者は目に負担を掛けやすいというものがあるらしいが、正直ディズニーランドやユニバーサルスタジオのアトラクションに受けた衝撃が、随分こぢんまりとしてしまったなぁ、という感想を抱いた人も少なくないに違いない。確かに長時間迫力満点はキツいかも知れないが、奥行きだけではさしたるワクワクはない。アバターも「おおっ3Dだな!」とは思ったが、どちらかと言えば後者のタイプで、思わずのけぞってしまうようなシーンはなかったように思う。
3DSが開いたところにPSP2が上手く乗っかったときの方が、案外僕的に楽しめるコンテンツが生まれるんじゃないの?
と思ったりもするのだ。そう考えるとSCEが早計に手を打ってこなかったのも頷ける。他力本願ではあるが、実際そうしてプレステは育ってきたし、そこに明確なニーズが今なおあることもわかりきっているのだ。
最近はあまりゲーム雑誌を読まなくなったし、4gamerもところどころかいつまんで読む程度で、独身時代と比べたら10分の1くらいしかゲームに対する情熱も知識もなくなってしまっているかもしれない。でも、時々、(これは本当の話ね)思い出すんだよね。ふとファミコン時代のゲームに対する情熱感というか、あのドット絵の先にある「至福の時」を。タイトルが何だったのかはその時々で違うんだけど、たぶんドラクエやスーマリよりも前のものだった気がする。まだ「ファミコンが高解像度」だった頃だった気がする。
※たぶん「興味はあるけど面白くはなさそう、でも興味はある」という位置づけだった「アトランティスの謎」とか「アストロロボササ」とかのイメージな気がする。昔から地雷を踏むのは絶対嫌だったので(まぁ中には踏んでるのもあるけど)スルーしたんだけど、子供心にスゲェやりたかったんだよな。友達も買わなかったから「当時もし買っていたらどうだったのか」はもはや知るよしもないんだけどさ。
あの頃のワクワク感とかは正直今の時代再現するのは難しいのかもしれないけど、やっぱりどこかで諦めきれないというか、期待してしまう自分がいるんだよな。
余談だけど今さらながらバーチャルボーイが欲しくてしょうがなくなることもたまにある。あの当時トイザらスの店頭にあったデモ機でほんの数秒覗いた画面は(焦っていたこともあって)よく見えず、未だに未練が残ってるんだよな。3DSがそのトラウマを払拭してくれたりするのかなぁ。
タイトルからは離れるがゲームの話をもう少し。
今日何気なく娘に「ポケモンいる?」と訊いたら、即座に「いらない」。「なんで?」「面倒だから」。なるほど。
さすがに僕は買うが、長男は受験生だし、娘もこんなだってことに加えて、発売2週間を待たずにFF14が出る。FF14は9月22日にコレクターズエディションというのが出て、30日にスタンダードが出るらしいが、どちらも結構なお値段だ。
※前者は最寄りの量販で1万超える。
ポケモンはプレイする度に、「なんだかんだ言ってそれなり以上に面白い」と感じさせる完成度がある。今回もたぶん間違いなくそこそこ以上は楽しませてもらえると期待している、、、が、
FFはどうか。
ポケモンをわずか4日で切り上げてアクセス地獄に陥るほどの価値がある1本なのか。そもそも「今FF14が面白いのか」。
確かに11と似たシステムの12は、終盤グダグダになるまで、平均以上に楽しませてもらったし、友人Tと一緒にダラダラと「世界をタンノーする」ことに魅力がないとは言わない。が、正直オンラインRPGから離れて随分経つ。今さら感がないとは言い切れない。
とりあえず買えなくて焦りまくるのも嫌なので、たとえ高額になったとしても予約を入れておこうという気持ちはある。若い頃ならともかく、40の大台ともなれば2ヶ月、3ヶ月など、「気付けば過ぎている」程度の時間でしかない。
「でもブラックだけ買うってのもなぁ、、、」
FF中心に生活をシフトするということは、ポケモンを早々に切り上げるということであり、2本買う意味は希薄となる。発売日の朝ヤマダに並びに行く楽しさに期待を掛けたい一方で、ドラクエ9の時のように誰も来なかったらどうしようという不安があるのも事実なのだ。つかまぁPCオンリーのFF14が全世界相手に1000万近い本数をリリースしようかというポケモンより発売日が盛り上がる可能性はさすがにないと思うが。
でもひとりで地味に遊び続けるテンションがないのも事実なんだよな~。ココの読者様でもどれほどの人がポケモン買うか全然見えないし、
※むしろFF14に期待してる人のが多そうな気がするし。
迷うとこ。
も少し話がズレるけど、とりあえずバトルロード、ポケモン、FF14を過ぎると、次に買いたいゲームは一気に3DSまで飛ぶか、もしくは途中でPSPを買ってプロジェクトディーバ2を買うかって感じになるんだよな。ファミ通をパラパラリとめくってもそれほどハートに来るタイトルがないというか、、、
ホントねぇな・・・
ちょっと自分でも引くくらい。でもディーバ2のためにPSPを今買うのはやっぱないよな~。年末にはPSP4000が(下手したら3DSも)出るかもって噂もあるみたいだし、どうせ買うならそっちだよなぁ、たとえ半年近く待つことになったとしても。
とりあえずゼノブレイドクリアしろや
って感じはしなくもないな。バトルロードが出たら絶対やらなくなるわけだし。
※と言ってもバトルロードの方も全然やらないって可能性もあるけど。
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コメント
ポケモン買いますよ。
まだソウルシルバーもクリアしていないというのに!
ゼノブレイドをクリアしたらソウルシルバーを再開する予定です。
肝心のゼノブレイドは落ちた腕の所です。
これからエリアマップを埋めるために探索します!
あとどれくらあるんだろ・・・
次のエリア行くたびに憂鬱になります。
投稿: ユウジュ | 2010年7月 7日 (水) 01時26分
欲しい新作が無いときは、積んでいるやつを崩すとイイデスヨ
といっても、プレイし始められるほどのテンションに持っていくのが大変なんですよね。
そんなときは他人のプレイ日記なんか見たりするのもアリかもしれません。逆効果なこともありますが。。。
# Borderlandsはクリスさんの日記を見て、Steamインストール→購入しました。ありがとうございます。
投稿: ねぎとろ | 2010年7月 7日 (水) 20時31分
ちすユウジュさん、ねぎとろさん、クリスです。コメントどもです。最近はVIPっていうの?ネットのくだらない?情報を集めたところを覗いたりして、なんか時間を浪費してる気がしてならない感じ。ガツンとモチベが上がるタイトルとかあればいいんですけどね~。
>ユウジュさん
ポケモン買われるんですね!ちょっと嬉しかったり。僕がポケモンについてブログで書いても誰もやらないんじゃやっぱり寂しいですものね。ひとりでも「俺もやってるぜ」って人がいると結構支えになります。つかゼノブレイドも今さらですがここまでやってきたのは読んでくれてる人がいたからって気がしますからね、、、とは言ってもそのモチベもかなり切れ気味なわけですが。
>次のエリアに行くたびに憂鬱に
わかる。僕の場合は、メンバーが抜けたり替わったりするたびに憂鬱になりますね。「ああこのメンツで戦わなきゃいかんのか」とか「経験値が無駄になるなぁ」とか「戦略を練り直すの面倒」とか。
結局のところ序盤はかなり楽しかったのが、後半まで維持できるだけの強いエンジンじゃなかったってことなんですかね。フィオルンは好きですが、そのほか脚本関係全てが好みとかなり距離がある仕上がりだってのも痛いです。最初に殺さなきゃもう少しコミカルで親しみやすいシナリオにすることも出来たんじゃないかって思うんですけどね~(^^;。
>ねぎとろさん
積みゲーですかぁ、、、。実のところ「手を付けてない」レベルの積みゲーは一本もないんですよね。ほったらかしのものはいっぱいありますが。ただまぁその多くは「ほったらかす理由」があってほったらかしにしているわけで、今やっても旬を過ぎているというか、楽しめないものの方が多いんじゃないかとは思うんですよね。
※楽しめそうなものでも、システムとか展開とかのいろんな情報を忘却していて「復帰マジ無理」ってなったりもしますし→「TheRuinsOfTheLostKingdom」とかそうでした(^^;。
他の方のプレイ日記って自分ほとんど読まないんですよね~。っていうか面白いと思った日記が本当に数えるくらいしかなくて、
※具体的に言うと永田さんのものしかなくて。
ゼノブレイドとかいくつか読みましたが、あんましピンとこなかったんですよね。まぁ自分も▲付けた回以外は自信持ってオススメ出来る内容じゃないんですが。
※▲付けた回は自信持ってるのかって言われると、、、まぁ好みではあるわけです(^^;
ボーダーランズ、購入ありがとうございます。面白くなかったらごめんなさいとしか言えませんが、自分みたいに、「FPSはさほどでもない。でもハクスラは基本好き。世界観は許容範囲」という人間にはかなり最高の出来でしたよ(^^。続編が出たらぜひ欲しい。いや、まず発売日に買う(洋ゲーショップに予約してでも)と思います。訊かれてもない余談ですが、ボーダーランズは序盤の「スゲェ怖いよ」って思っていた期間があったからこそ自分が強くなっていくのが楽しくて仕方なかったんですよね。常にモチベをそそる箇所が何カ所かあって、ビルドし直すのも容易かったし。最初にスナイパーを選んだのが一番ラッキーだったかも知れません。
積みゲーじゃないけど、ボーダーランズを別キャラで始めようかな(^^。
投稿: クリス | 2010年7月 7日 (水) 21時25分
こんにちは! お久しぶりです。
ポケモン買いますよ~。社会人になってから、ゲームをする時間は短くなってしまってますが
ポケモンは一番楽しみにしています。
子供や友人と話題を共有できるっていうのがあるのも、大きいと思います。
もしよかったら、クリスさんとポケモン交換したいなーと思ってます。
オンラインゲームのようなリアルな繋がりでは無いですけど、
交換してもらったポケモンでパーティー組んでゲーム出来るって素敵だと思うし、
初代のころは近所の友達と交換するぐらいだったのに、
ネット繋がった今だから出来る楽しみ方じゃないかなぁと思います。
投稿: スニャ | 2010年7月 8日 (木) 10時48分
どもですスニャさん、クリスです。レスが遅れて申し訳ない。
「ポケモンは一番楽しみにしています」と聞くと、同僚の支店長(僕より年上)を思い出すのですが、彼はもうライフワークのように、「ポケモン→ポケモン」という感じでプレイしてますね。
やっぱり一緒にやってくれる人がいるかどうか、が凄く重要なタイトルなので、周囲の環境が何よりポイント。その点子供がやってくれないのはウチとしては非常に痛手なんですよね。長男は受験生なので、せめて娘だけでも、と思っていたのですが、全然やる気がないようで、、、自分ひとりで続けられるか正直不安の方が大きい感じ。
※FFも出ちゃうし。
ただそんなことを言っても毎回賞状もらうまではがんばってきてるので、
※それ以上のコンプはとても無理ですが。
今回もマイペースでプレイしたいと思います。つか
琴線に触れるさじ加減ってスゲェ難しい
って思うんですよね。今でこそライコウとか捕獲できてホントによかったと「いい思い出」になっていますが、当時はもうホントつらくてつらくて逃げ出したい気持ちでいっぱいだったんですよね(^^;。ヒンバスも同様。
ただ、やっぱりそういうのが無いと盛り上がれないというのもまた事実だし、難しいところです。今でもウチのブログに「ヒンバス」で検索して来て下さる方がいますしね。
あとはメタグロスやバンギラス並にかっこよくて強いポケモン(バンギラスはそれほどでもないけど(^^;)がいて欲しいってことかな。正直前回はあんましグッと来るポケモンがいなかったんだよな、個人的に。
投稿: クリス | 2010年7月17日 (土) 04時09分