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2010年7月 9日 (金)

大きなケガや病気

したことあります?あと入院とか。自分は点滴は割とやってもらうこともあるんですが、
※2年に1回くらい
入院や派手なケガをした記憶がありません。物心つかない頃、電動ミキサーの中に手を突っ込んでそりゃもう周囲が青ざめるほど左手小指の下を切っちゃった「らしい」
※傷跡は残っている。
ということと、辛うじて記憶にあるのは、「押しボタン式のポット」を思わず押して派手に太ももをやけどしたこと
※小1の頃他界したじいちゃんに流水で冷やしてもらった記憶があるのでそれよりは前。
くらい。まぁどちらも小さい頃なので忘れたと言えば忘れた話。

ありがたいことにそれ以降、交通事故(加害者側になったことは何度かあるけど)で傷ついたこともないし、、、まぁ一二度飛び出してきた車に自転車乗っていてぶつかられたことはあるけど「コツン」くらいで大事には至らなかったし、「真っ赤」なおしっこが出て医者が「すぐ専門医に診せた方が良い」とやや大きめの病院に連れて行かれた後、「今日は自宅で休んで下さい」と普通に返されたことなどもあるけど、それもまぁ大したことじゃない。骨を折ったこともアキレス腱を切ったこともなければ、隔離されるような流感にかかったこともないし、救急車に乗ったことも、、、たぶんない。

だからあんましそういう「重体」の人の気持ちがわからないのだけど、この度我が長男が、「半月板の損傷か!?」という状況に陥り、「松葉杖ライフ」を強いられることになった。

直接の原因はわからないが、とりあえず1ヶ月ほど前に高いところから飛び降りて「靱帯断裂」をやっちゃったらしく、
※長男の名誉のために言うが、「そんな無謀なことは『いたって普通にやる』のが中学生」だと僕は思う。
しばらくなんか脚に巻いてた。まぁ痛いのだろうが、その点ウチの息子はしょっちゅう「痛い痛い」というので、その尺度がわからないのだ。オオカミ少年というつもりはないが、いつも痛いと言っていると「本気でスゲェ痛い」場合でも、同列に見られてしまうのは無理からぬことだと思う。

そしてそのケガが治りかけた頃、昨日プールの授業中に激痛が走ったらしく、6時間目の授業をキャンセルしてでも病院に連れて行ってくれ、とかみさんがかり出された。半月板はレントゲンに映らないので、翌日MRIを通す算段になったようだが、

 まぁなんつか痛そうなのだが、それ以上はわからないのだ。

骨折も痛そうだし、脱臼だって十分痛そうなのだが、自分はインフルエンザとか食あたり的な痛みは経験していても、ケガの痛みはほとんど経験がない。じっとしていれば痛くないのか、そのままでも痛いのか、筋肉痛とは違うんだろうけど、擦り傷切り傷の「ヒリヒリ」とした痛みよりは近いのか。

 全くわからない。

とりあえず歯痛のキツいヤツの方が痛そうな気はするが、それもよくわからない。麻酔とかで和らげたりしてるもんなのだろうか。

ただまぁ2階に上るにも松葉杖は不便だし面倒だしたぶん痛い。かみさん的にも毎日送り迎え&塾も送り迎えで大変だなぁと思うが、本人的に1限授業を早引けすることになったり、遊ぶにしても何にしても自由を大きく束縛されることにかなりへこんでいるらしいとのことだったので、

 僕なりにどう気を遣うか

を考えたりした。

こういう時普通の優しい人なら、「大丈夫?」とか「痛い?」とか「かわいそう」などと心にもない・・・こともないかも知れない気配りの美辞麗句を並べるところだろうが、基本僕はさほど優しくもないし、浮ついた言葉も信用しないタイプなので、

 結局ケガには一切触れなかった。

代わりに取るに足らないゲームの話や、授業の話を相手の方を向くでもなく、つらつらと並べた。ただ、

 険はない。

いつもなら、(勉強せずにゲームしていたりすると)言葉尻にそこはかとない険を含むが、昨日はそれを一切なくす方向で軽口を並べた。

それが通じたかどうかはわからない。むしろ通じてないのかも知れないし、「父ちゃんは何にも気遣ってくれなくて冷たいなぁ」と思われたのかも知れないが、とりあえず塾から帰って「おやすみ」というまでの間、息子の口から「愚痴」や「悔しさ」「切なさ」「痛み」に関するコメントはたぶん一切無かったと思う。もっと言えば「おやすみ」はいつもよりさわやかだったと思う。

結局のところ自分にケガの経験がない以上、相手の気持ちになれるわけもない。が、前も書いたとおり、人間は「継続して感じ続けることは出来ない」生き物だとも思うのだ。おなかがすいた、おしっこに行きたい、振られて悲しい、○○クンが好き、、、全て四六時中思い続けることはない。だから痛みもきっと「思い出さなければ忘れていられる時間」があるはず。

何にも関係ない会話をし、いつもどおりの精神状態になれれば、少なくともその間はケガに対して意識をそぐこともなくなる。実際「意識すること」で直りが早くなる可能性もあるから、それが本当の意味での正解かどうかはわからないが、とりあえず今日も「いつもどおり」に接しておこうと思う。

自分から進んで気に病む度合いを強める必要はない。50の苛立ちを70、80にするのも、40、30にするのも自分次第だ。

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