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2011年2月 9日 (水)

マジすか学園~AKB48その3~

まぁモンハンネタからのシフトがよもやAKBになろうとは、読者さまの誰ひとりとして予測してなかったのではないかと思うわけですが、ぶっちゃけウチのブログの常連さんに訴求するかどうかは、

 全くわかりません。

ただ、ポイントとしては、

 訴求しないと思うわけではない

ということです。要するに、

 みんな食わず嫌いかもよ!?

と言いたいわけです。アラフォー妻子持ちの僕ですが、下は小学生から上は50歳以上まで「受け止めるキャパ」のあるプロダクツ。それがAKBなのではないかと日に日に思いを強くする次第なわけです。

・・・

ウチの店のバイトの子(既婚36歳くらい)とは、以前から全くと言っていいほど話題の共有が出来ませんでした。映画は、見ない。パソコンは、持ってない。マンガは、読まない。アニメも、見ない。強いて言えば手芸をやるそうですが、僕はやらないし、ドラマは僕が見ないし、バラエティもそれほどかぶるわけでもない。

 そんな彼女と初めて接点が生まれたのがAKB48主演の深夜枠ドラマ「マジすか学園」。

まさかの「全話録画してる」というので、お借りして、

 気合いの一気一晩徹夜視聴。
※当然次の日は仕事。

まぁ正確には徹夜と言っても、

 朝の5時半には寝ましたけどね。

つかアニメでもドラマでも一気に見ると話を「忘れにくくて」いいのですが、さすがにジジイなのか翌日(要は今日)結構キツかったですな。シブヤのギャルに「歳取ったと感じるのはいつ?」というアンケートに、「オールがキツくなった」というのもうなずける話です。ええもちろん僕はシブヤのギャルではありませんが。

最初「マジすか学園」というタイトルを目にしたときは、正直な話、いわゆるバラエティ番組だと思いました。「夕焼けニャンニャン」みたいなものだろうと。「鉄腕ダッシュ」みたいなものだろうと。「ねらわれた学園」ではないのだろうと。「漂流教室」でもないのだろうと。

 だが実際は結構「ねらわれた学園」寄り。

というか、作風に強い「懐古感」を感じさせまくる。「長いスカート引きずってた、のんびり気分じゃないわね」と歌った尾崎豊の頃には、まだ缶コーヒーは100円玉で買えたわけで、正直「なんで今これ?」という気持ちがなくはなかったのだが、

 対象が僕らかも知れないと思うと、全てに合点がいく。

「ヤンキーの学園モノ」は、DNAのルーツに「金八先生」があり「積み木くずし」があり、「ビーバップハイスクール」がある。「GTO」も系譜と言えるかも知れないが、どっちにしてもそれほど若年層に訴求する世界観とは言い難い。

 が、それは見方を変えれば新鮮に映る可能性も高い。

僕らには懐かしく、今の中高生には物珍しく映るかも知れない。そしてその世界で繰り広げられる物語は、

 これでもかというほどわかりやすく、お約束通り。

これはマンガやノベルが原作のドラマでは出来ない、もっと言うと「まず出演者あり」の構成ならではのものだと思うが、

 全てがご都合主義の上に構築され、30分という尺できっちり起承転結がある。

ゲストキャラが紹介され、仲間がやられ、主人公が覚醒し、勝利して終わる。連ドラゆえのメインストーリーに大島優子を配置し、主役の前田敦子はぶっちゃけ演技や発声が甘くても、「古くさい雰囲気と『学芸会のよう』という逃げ口上」で力押ししてしまう。もし仮にこれがAKBでなくとも、これだけしっかりとしたテンプレートの上に泳がせれば、大抵の若手ならゴールまでがんばれてしまう、そう思わせるだけの「バックアップ」が出来ている。

企画・原作が秋本さんで、脚本や監督は別の人。
※監督とかは回ごとに違ってたりもする。
だから誰の実力・手腕のおかげでこの物語が成立しているのかは今ひとつ見えにくいが、

 僕がティッシュ10枚分以上泣けたのは事実。

なんて言うかやっぱAKBの良さってのは「熱量」「真剣さ」なんだよね。自分が学生時代に熱かったことを、「焼けぼっくいに火」を付けるかのように刺激してくる。演じているのはついこないだまでゲームで僕を好きだと言ってくれたり、歌って踊って笑顔を振りまいていたカワイコちゃんたちなんだけど、彼女たちの多くが将来の夢に「女優」と言うだけあって、

 アイドルをドラマに使ったのとは違う手触りがある。

それはつまりは「鼻血で真っ赤に染まった顔」であったり、それなりにがんばってる殺陣であったり、グラドルの事務所的にはOKが出そうもないキャラの性格設定だったりするのだけど、

 脇の先っぽまでかなり安定感がある。

これはタイトルにある「マジ」の文字と、ライブ前の掛け声「いつも感謝!、いつも冷静丁寧正確に!」、と気持ちよくリンクする。物語終盤のたかみなのセリフには、体中の毛穴が開くほどピリピリとした緊張感が伝わってきた。

最初の頃はホントにメンバー全員にぎこちなさが拭えなかったけど、ラスト3話のクオリティは(少なくともそこまで通しで見てきた者にしてみれば)異常に高い。さっき「涙」と言ったけど、それは単純に物語だけでも演技の迫力だけでもない、完成度が引き出したものだと僕は思うんだよね、、、いや、「完成度」というとこのドラマが「のだめ」とかと比べても良く出来てると思われちゃうかも知れないから、「クオリティの上昇率」みたいな言葉にした方がいいかも。

繰り返しになる部分もあるけど、本作はホントに出演者の「ヨゴレ」がキツい。青あざや切り傷や血のりべったりの顔が毎回必ず出てくるし、髪の毛引っ張られるシーンはさすがにスタントは使えないと思う(ヅラにしたって大変そう)。これらは、というかこの「ヤンキー」をテーマにしたのは、

 彼女たちがどれだけ演技に対して真剣なのかをアピールするのに最も好都合だったから。

なのではないか。事務所に「そういう仕事」が回ってきても、マネージャーの段階で切られたりしないように、「ギリギリのラインをかなり高めに設定させる」為に、ここまで汚してるんじゃないかと思った。

「歌って踊れる」なんてのはきょうび腐るほどいる。でも「汚れることが出来る」子はそれほど多くないと思うんだよね。もっと言うと、「汚れられる」ようになるには、相応の覚悟と訓練が不可欠だとも思う。

 まさにAKBは「覚悟」を鍛える場だと思う。

「夢に向かってがんばろう」はAKBのキーワードの一つにもなっている。ただ笑っているだけでチヤホヤされるような「文字通りのアイドル」なんてのは今の時代にそう長くは生き残れない。軽く「発足5年」というのは容易いが、13歳から18歳。18歳から23歳と「上り調子」で行ける子は、本当に一握りだと思う。だから、総選挙のように「メンバー間」がギスギスして当然のようなイベントや、握手会での地道な活動、「詐欺まがい」と言われる商法も駆使する。

正直井上真央や堀北真希のような「サラブレッド」にはなれないかも知れないが、マジメに続けて行けば、そして凶悪な大失態を犯したりしなければ、ある種ジャニーズにも似た「未来」が見える気がする。「卒業させるか否か」がキーになるような気もするけど。

ちなみにキャスティングに関しては(たぶん秋本さんの手腕だと思うけど)、「上手くまとめたなぁ」としか言いようがない。第一回総選挙の人気の順に出演者のカット数、時間数、役割の重要度、セリフの多さ、アップの多さなどが本当に綿密に計られ、配され、ファンに納得いって貰えるように、
※僕はそこまで濃くないので「これ以上はないだろう」というくらいのレベルだったけど。
その子の「いいところ」が出るように物語が作られ、セリフが決められていったと思う。だからゴールも明確に決まっていただろうし、そう感じさせる「気持ちのいい収束感」があった。だからクライマックスの3話で涙を流しまくっちゃったのだ。

以下細かな感想。

・各キャラのあだ名がスゲェイイ。あれってば「アパッチ野球軍」とか「アストロ球団」レベルだよ?板野友美の「シブヤ」とか、「絶対本名が渋谷なわけじゃない」と思うもんね。「渋谷系」だからシブヤなんだろうな、とか。「チョウコク」はイマイチよくわかんなかったけど。

・特にハートに来たのは、たかみな、麻里子様、板野かな。たかみなは役柄的にも美味しかったけど、それに負けないいい演技で引き込まれた。彼女は将来の夢が「ソロの歌手」なんだけど、むしろ女優に向いて、、、ああでも背がないのがきついのか。っていうか彼女の夢が一番ハードル高そうなんだよな。歌は上手いし、出せば売れると思うけど、「夢を叶えさせる」ことがAKB全体にプラスになるとは思えないもんな。少なくとも今は。

・鬼塚だるま役の「なちゅ」は一体何者?と思ったけど、どうやら芸人みたいだね。でもこの子は途中、「オマエが主役かよ!?」ってくらいよく出てて、AKBのメンツじゃない分監督も自由に使える駒として重宝したんだろうなぁって思った。AKBはほんの一瞬ですら「無駄遣い」出来ないっぽいもんね。

・松井玲奈がかわいくてビックリした。この子は1/48にいなかったはずだから、
※これだけかわいければ絶対覚えてる
たぶんSKEかと思ったら案の定だったのだけど、「かわいさ」という尺度で言えば板野にも負けてない。まぁクリス判定だけど。役柄的にも「笑顔を活かす」という意味で、ベストだった。つか「笑顔がいい」という点ではゆきりんにも同じことが言えるのだけど、ぶっちゃけこっちは扱いが今ひとつだったな。
→気になって少し調べたら、この玲奈ちゃん、自分が住んでるとこの隣町豊橋市出身でビックリ。こんなかわいい子がクラスにいたら、なんつか、どっか壊れちゃうよな。ちなみにSKEでエースなのはもちろん、AKBのメディア選抜にも選ばれてた。今度PV見る時は探してみよう。

・ホルモンのきたりえ、高城やゴスロリのみゃお、歌舞伎の河西は最近名前と顔がつながってきた子たち。がんばって上の方に登ってきて欲しいなぁ。特に河西は声が軽くて、いい意味で個性的。

・あんましセリフがなかった(ムクチは別)子たちは、やっぱ演技が下手なんだろうなぁとか勘ぐっちゃったな。こじはるとか前敦とか。まぁしょうがないわな。

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4月から続編が始まるらしいので、かなり期待。っていうか「優子の双子の妹」とか出してくるのかしら。もしくは時間を戻して?パラレルワールド?

今度は前以上にお金も使えるだろうし、演技にも磨きが掛かってると思うし、まぁ主役は優子ちゃん確定な分、話の作り方を根本から変えなきゃいけないわけだけど、秋本さんなら上手くまとめてくれちゃうでしょう。

ちなみにマジすか学園の評価は、(全部通しで見た前提で)★★★★です。良かったですよ(^^!

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コメント

こんにちは、クリスさん。

マジすか学園、自分もTV放送で毎週観てました。
最初はAKBのドラマって事で、よくあるアイドルがでるチャライ感じのドラマかな~なんて思ってたんですけど、シリアスだったり暴力シーンもあったりで面白かったですね~。
続編をやるってのは初めて知りました。それは楽しみだな~。
ドラマとは関係ないんですけど、AKBの中では「ヘビーローテーション」って曲が好きです。CD買おうかと思ったくらい。結局買わなかったんですけどね・・w

投稿: UMBRA | 2011年2月 9日 (水) 09時57分

どもですUMBRAさん、クリスです。とても嬉しいコメントです(^^。

マジすかに超はまってる自分としては、同じ経緯で、「さほどでもなかったAKBを好きになっちゃう」みたいなエピソードはとても心強い。
※「CD買おうかと思って結局買ってない」というあたりの着地点も同じでなおのこと(^^。

UMBRAさんの年齢は失念してしまいましたが、自分的にはもう「懐かしさ爆発」な上に「今風の見せ方」と「超強力なメディアミックス」。
※写真集、バラエティ、PV、そしてドラマ
中二病を刺激しまくる演出の数々に、いろんな意味でメロメロです。「照れつつもがんばる」ところなんかは、今時の若い子と「その中では間違いなく希有な真剣さ」がせめぎ合っていてホント胸を打たれちゃうんですよね。

秋本さんて、正直見た目が魅力的なわけじゃないじゃないですか。太ってて顔も丸いし、しゃべりも特筆して楽しそうには見えないし。でも絶対頭いいと思うんですよ。それも「僕好みの価値観を踏まえた頭の良さ」だと。だからもうサブタイトルとかあだ名とか、曲の歌詞だけじゃない「秋本臭」がするところ全てがフックしちゃう「過敏状態」になっちゃってるんですよね。AKBINGOを見始めて、慣れてきてそれがより強くなってきたというか。

次回の総選挙は僕もCDを買いたい所存です。現時点ではほとんどDD(誰でも大好き)なので、それまでにはしっかりと推しメンを定めたいと思いますけどね。
※ただ年齢的な視点が入ると、どうしても「みんながんばって欲しい」ってなっちゃうんですよね。優子さんを推したい気持ちがありつつも、あっちゃんに逆転して欲しかったり、やっぱりたかみなが一番がんばってるんだからもっと上に、と思いつつも板野の「美化」は異常だよな、とかまゆゆも今度はうれし涙にさせたいし、、、地味にみゃおが好きとか、みぃちゃんの世間での評価が低いことにもの申したいってのもあるし、、、。

 どんだけハマってんだよ

って感じですけどね(^^;。

投稿: クリス | 2011年2月10日 (木) 09時21分

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