魔法使いの弟子
めちゃめちゃ面白かった!映画館に行かなかったことを後悔するくらい面白かった!DVDで見たから評価は★★★★どまりだけど、劇場ならきっと満点。いやいやホントにこれだから映画は侮れない。人生の大切な2時間の過ごし方。まさしく魔法のようだった。
冒頭で語られるあらすじとしては、、、
千年前にいた偉大な魔法使いマーリン。彼には3人の弟子がいた。3人はマーリンと共に悪の魔法使いモルガナと戦っていたが、一人の裏切りによりマーリンは瀕死の重傷を負ってしまう。しかし残る二人のひとりがモルガナを体内に取り込み、マトリョーシカの中に自らと共に封印。マーリンの遺言「モルガナを完全に滅ぼすのは導かれし者にしか出来ない」を信じ、最後の一人が永遠とも言える時間、「彼」を探し続けた。そして千年後・・・。
あらすじ書くのってスゲェ難しい。特に僕の様な記憶力に多数のセキュリティホールが自動育成されているような人間には、今見た映画の話すら、「瞬く度」に忘れていく。でもまぁこんな感じだったと思う。
千年後、骨董店をカモフラージュとして活動していた魔法使いの元へ、「偶然」10歳の少年が迷い込む。彼はモルガナの上に(マトリョーシカだから)重ねて封印された悪の魔法使いを揺り起こしてしまうが、善の魔法使いと共に立ち向かう・・・
何とも締まらない表現で恐縮だけど、まぁこんな感じ。とりあえず「この映画が楽しめる人」は、
・冒険者のファンタジーが好き
・インディジョーンズが好き
・ハリーハウゼンも好き
・テンポのいい映画が好き
・派手なSFXが好き
・ヒロインはかわいくないとテンションが下がる
・ハッピーエンドじゃなきゃヤダ
・どちらかというと昔話より現代が舞台の方が落ち着く
・ニコラス・ケイジが好き
・努力友情勝利が好き
以上の中で10個ほど該当する人なら間違いなく楽しめる。というか、
この映画はまさにこういう映画。
僕らにはインディジョーンズやロマンシングストーンが冒険モノの原体験だったわけだけど、もしも当時この作品が上映されていたとしたら、間違いなくインディと張り合える。ヘタしたらこちらの方がヒットしたかも知れないってくらい楽しめた。
※特にクリスタルスカルになって「テンポが失速した」と感じた人なら、間違いなく魔法使いの弟子の方が楽しめると思う。
ウィローやタイタンの戦い、ネバーエンディングストーリーもそうだけど、この手の映画は割と「クリーチャーやSFXを目玉として使う」ことが多かったが、CGの技術が上がり、コストが下がったことで、過去最高なのではないかというほどにインフレして使用されている。正直ハリーハウゼンのアーマチュアのような「空想世界感」はなく、僕自身好みとしても「安っぽさ」は禁じ得ないが、それでもここまで贅沢に使ってくれれば話は変わってくる。
もはや目玉ではなく、ナチュラルに演出されている。
ちょっぴり情けない主人公(弟子)と、厳格に見えてどこか人間みのある師匠。要所要所でそんな情けなさを吹き飛ばす「かっこいいところ」も見せてくれて、「ヒロインが惚れるのも無理ない」と思わせる。<ここ非常に重要ね。
主人公は情けないけどかっこいいのだ!
パーシージャクソンはマスクだけ取ったら彼よりもハンサムだが、正直あんましかっこよくなかった。クリスタルスカルのシャイアはかっこいいし僕も大好きだけど、役柄的にはどうしてもハリソンの引き立て役にならざるを得なかった。
でも今作の彼は違う。
「主役」を最も給料の高い俳優とするなら、今作の主役は師匠であるニコラス・ケイジということになるが、物語はあくまで弟子である彼のもの。・・・っていうか名前を忘れたままなのもかわいそうなので調べた。「デイブ」のもの。
※ちなみにニッキーは「バルサザール」
見ている僕らは、素直に「情けないけどかっこいい若い主人公」に感情移入し、努力し、失敗し、ヒロインに恋をして、大魔法使いと戦う。
文字にするとシンプルで味気ないけど、「魔法使いの弟子」はまさしくそういう映画。最初から最後まで盛りだくさんだけど軸線はブレず、ハヤリではないかも知れないけど、見たらしっかり楽しめる。
監督を調べたらジョン・タートルトープという。代表作には「ナショナルトレジャー」があった。なるほど納得出来る。ニッキーは大好きだけど日本人には派手さに欠ける俳優。国内では今一歩のプレゼンしか為されなかったわけだ。
※だからこそ僕自身映画館に行きそびれてしまったわけだ。
スタッフロール後のおまけで続編へのニオイも残しつつ、次回は必ずスクリーンで見たいと思わせる映画でした。「CGのエフェクトには辟易してる」という人じゃなければ、普通に楽しめると思いますよ(^^。
※クライマックスは思わずナミダが出るほど高揚できたしね。
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