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2011年3月 7日 (月)

アイアンマン2

休みだったので何か映画でもと、借りてきた。ホントは「宇宙戦争」とか「地球が静止する日」みたいなSFが見たかったのだけど、まぁテキトーなのが見あたらず。

アイアンマン1はそりゃもう面白かった記憶が強いが、逆にそれが2を見ることの障害になっていた面は否めない。「あんなに面白いわけはないだろう」と。また、キャラクター的にトニー・スタークはピーター・パーカーよりはるかに好感が持てる「イカした三枚目キャラ」だが、そうは言ってもアメリカンヒーロー、2作目に「マイナスの
負荷」を掛けてくるのは間違いないと思ったのもある。

だが、見終わった後の感想を素直に吐露するとするなら、

 まぁ映画館に行っても良かったかな

という至って無難な着地点となった。アイアンマンは等身大のヒーローであり、敵キャラクターもメタルギアやジュラシックパークのような巨大な物ではない。だからいくら派手なドンパチをやったところで、「スクリーン狭し」という印象にはならず、どこかしら「テレビの特撮ヒーロー」という印象が見え隠れする。

ただ、だからといってつまらなかったわけでは決して無く、「兵器としてのアイアンマンの価値」「トニーに及ぼすリアクターの悪影響」「ちょっとしたラブエッセンス」「美人のスカーレット・ヨハンソン」「全く別の大きな力」など、飽きさせない工夫に満ちている。序盤こそトニーの優男ぶりが鼻につくが、
※中盤以降は中盤以降でライバル企業のハマ-という男が鼻につくようになるが。
そこを超えれば最初あった声優に対する違和感も消え、ラストまで滞りなくよどみなく楽しめる。

「アイアンマン」というだけあって、「メカ」「金属」に対する演出や露出は前作以上にハンパなく、僕みたいに「グロス(ツヤ有り)」仕上げが好きな人には本当にタマラナイ。もう公開からかなり経ってるからネタバレを気にせずに書いてしまうけど、中盤の変身シーン、F1カーのカットモデル、銀色に輝くマークII、ホントタマラナイ。正直ハマーが作ったロボットはダサいし、ラスボスのデザインも前作の方がかっこいいとは思うが、この機械の演出がゆえに、この作品が「男の子向け」になってる印象はあった。

キャストもかなり豪華で、見終わった後確認したら、サミュエルに見えたのはちゃんとサミュエル・L・ジャクソンだったし、色っぽすぎるナタリーは「2006年世界で最もセクシーな女性ナンバー1」スカーレット・ヨハンソンだった。彼女は劇中最初に登場した時からただならぬオーラがあると思ったんだよな。っていうか「素敵過ぎるだろ」と。トニーもあれじゃ浮気しちゃうだろ、と。

ちなみに彼女は他に何に出てたかなぁと確認したら、僕の大好きな「スパイダーパニック」や「アイランド」に出てた。その時の記憶はあんましないんだけどね。

ヒール役のイワン=ウィップラッシュもかなりかっこよく、キャストを見て「あ~そう言えばミッキー・ロークって言ってたわ」って感じ。でも僕の中の彼のイメージ=優男さは皆無で、

 非常にかっこいい悪役

だった。ただラストのやられ方は正直もう一ひねり欲しい気はしたけどさ。
※あっさりし過ぎというか、攻撃方法に奥行きがなさ過ぎ。

トニーの恋人役はさほどメジャーどころでもなかったけど前作から引き続きで、トニー役のロバート・ダウニーJrも、今回はきっと満足行くギャラをもらったことだろうと思う。

 でも前作でトニーの相棒だった軍人が今回別の人になってたのだけは残念。

ウィキペを見ると「金銭的トラブル」とあり、ロバートとのギャラアップのとばっちりを受けた形になっちゃったのかなぁってあらぬ邪推をしてしまったりもした。前作ラストで「次はオレの番か」をぜひとも実現して欲しかったのだけど、、、。

ただ、代わりのローディ役の俳優も決して悪いわけではなく、いい感じにトニーを引き立ててくれたのはホッとするところ。こう見えてアイアンマン2はスパイダーマン以上にメジャーな俳優で固められているから、ちょっとした「甘さ」が全体のクオリティに影響しかねないとも思うんだよね。その点彼はしっかり仕事してたと思う。

「しっかり仕事してた」というと、いけ好かないライバル会社のハマー役の俳優も、すごくしっかり仕事してた。とにかく見ていてスゲェムカつくというか、でもかと言って殺しちゃダメだよなぁとも思うし、続編の可能性が高い作品だけに、扱いが難しいというか、まぁ「愛すべき小物」ってことなんだろうけどね。まぁ素直になっちゃえば、嫌いですけどね。

ハマーの役柄は確かに気に入らないけど、全体通して見れば特にビデオを止めたくなる場面もなく、要所要所に見せ場があり、ウィットがあり、
※トニーが新しい元素を見つけた時の「簡単だな」のセリフはスゲェいいと思った。他のヒーローだったらなかなかこの着地はない。コブラでもこのセリフはない。非常にトニーらしいいいセリフだなぁと。
最後も前回不完全燃焼だった二人の間がちゃんとくっついてホッとする感じ。
※ちなみにスタッフロールの後にもちょっとだけおまけがありますので、今から見る人はご注意を。つってもそう大したカットでもないけどね。

とにかくお金を掛けてる印象が強かったので、もしかして赤字になっちゃってないか心配だったのだけど、ウィキペを見た限りではしっかりと数字を残してるようで一安心。これなら今作以上にはっちゃけたお金の使い方をしても大丈夫だろうなぁって感じ。

一説には「アヴェンジャーズ」としてアイアンマンから離れるんじゃないか、なんてnoriくんからたれ込みがあったりもしたけど、基本トニー役が代わりでもしない限りは、そうそうテイストが激変することもないだろうなって感じですわ。

仮面ライダーや戦隊ヒーロー、牙狼などの「等身大ヒーロー」が好きな男の子(年齢問わず)なら、普通に見て普通に楽しめるでしょう。クリスの評価は★★★ってとこですね。正直前作の方が見終わった後の感覚は上だったかなぁとは思いますね。
・・・あ、でもスカーレット・ヨハンソンのサービスカットは非常に最高だったと思います。つかそういうとこ、「大事」ですよ!

PS.凄く細かいとこだけど、今見返していて「うむ」と思ったところをひとつ。ローディが再起動後に気を失っていて、トニーがマークIIの顔を指でつつくシーン。

 コツンコツン

と言う音がとても心地よかった。金属だけど気高さがあるわけじゃなく、アルミでもスチール缶でもない。「ああ、アイアンマンでアイアンマンをつついたっぽい音だなぁ」と。地味にこういうところはこだわってるんだろうな。

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