スラムダンクを久々に読み返した
娘が読みっぱなしにページを開いて伏せてあったページを見ると、花道がテストで赤点を7つ取ったところだった。
なんというどうでもいいところ。
確かにここなら「読むのを一時中断」してもなんら不思議はない。っていうか僕でも中断する。
だが僕はここからついページをめくってしまう。追試の勉強をし、ギリギリでクリアし、夏休みの合宿へ入っていく・・・。
スラムダンクは誰が何と言おうと傑作スポ根マンガだ。スピード感のある作画、ブレがなく、強烈に立ちまくったキャラ、軽いジョークと熱い展開、「努力」「友情」「勝利」の全てが、とんでもなく高次元で融合した、最高のマンガだ。
最高のマンガだから最高に好きなシーンはいっぱいある。
合宿のシーンもそのうちの一つだ。
悟空が100倍の重力と仙豆によってとんでもない力を短期間で得たように、花道もわずか1週間の合宿の間で、みるみる成長していく。安西先生のセリフが多いのも、このシーンがどれほど重要で、濃密なものであるのかを物語っている。
軽く鳥肌が立つ。
ページをめくるペースがどんどん上がっていき、左に積まれていた本がどんどん右に移っていく。
別に今さらこのマンガのことをどう力説しようとも、そんなことは「誰もがわかっている」ことだ。子供がドラゴンボールを読み始めたことを嬉しく思うように、なんだかんだ言って北斗の拳が面白いように、スラムダンクもまた、
読み始めたら最後まで読んでしまう。
マンガは映画やアニメと違って「読み飛ばし」がしやすい。パラパラパラとハイペースでダレた展開を流すのも容易だ。
もちろん人によっては「全てきっちり見届けなければ、ラストの感動が薄れてしまう」という人もいるとは思うが、僕はさほどこだわりもなく、浅いところは浅く飛ばす。でもやっぱり有名なシーン。名場面には持つ手にも力が入る。
久しぶりに読んで、一番目頭が熱くなったのはこのシーンだ。
「このチームは、、、最高だ、、、」
かっこいいシーン、気持ちいいシーン、面白い、楽しいシーンは他にもいっぱいある。これまでも何度か、「スラムダンクで一番好きなシーン」はどこかと友達と熱く話し合ったこともある。
でもここは見落としていた。
正確には、読んでいた時は当然感動して覚えていたはずなのだが、いわゆる名場面としてプレイバックする場面ではなかった。
が、今日は違った。
全てのスラムダンクのシーンの中で、ゴリのこのセリフがナンバー1だと思った。
「このチームは、最高だ」
僕もそう思う。最高のチームだ。ホントに最高のメンバーだ。
目頭が熱くなった。涙もろくなって久しいが、スラムダンクを読んで泣けてきたのは今日が初めてかも知れない。より強く、より純粋に、ゴリの気持ちが僕に流れてきた。
ゴリの涙の意味が、セリフ以上に、たとえて言うなら、皮膚から染みこむように流れ込んできた。
・・・
僕は未だにワンピースを読んでない。どうしてもあの「目」が好きになれないからなのだが、もしかしたらこのスラムダンクのような、最高のシーンがあるんだろうか。いや、無ければあそこまで人気にはならないだろうな。きっとあるに違いない。
まぁスラムダンクには劣るだろうがな。
スポーツは嫌いだが、スポーツマンガは大好きなクリスであった。
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コメント
こんにちは、クリスさん。
自分も小6~32歳までバスケしてたんで、スラムダンク読み始めると止まらなくなります。
歳がタメだったキャラクター達を、あっという間に超えていきましたが(^-^;
ワンピースも持ってますが、同じように止まらなくなるマンガですよ~。
投稿: KC | 2011年4月21日 (木) 17時42分
ちすKCさん、クリスですども。
やっぱ経験されてらっしゃる方から見るスポーツマンがってのは未経験者とは違う意味の重さというか、楽しさがあるんでしょうね。もちろん中には「そんなんあるかよ!」みたいなのも有るんでしょうけど、知ってる人しかわからない、知ってる人ならニヤリと出来るネタも絶対あると思うし。
※しかし12-32歳って、、、やめる時も感無量な感じですね。
ワンピースは僕にとっての大根やブロッコリーみたいなものなのかも。何かの拍子に食べられるようになる、、、みたいな?わかんないッスけどね~(^^。
投稿: クリス | 2011年4月21日 (木) 21時53分