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2011年4月23日 (土)

海猿 ザ・ラストメッセージ

なんだかんだ言ってシリーズ見てるし、こういったディザスター系の映画は好きなのでレンタル開始を楽しみにしてた。まぁ映画館に行くほどじゃないんだよな。

伊藤英明は正直ここでの役柄以外はどうも「熱すぎて」好きになれないのだけど、海猿の彼は結構好き。文字通りハマり役という感じで、ウソっぽくないというか、「信じてあげる気になる」というか。

加藤あいは今回彼との絡みがほとんどなく、正直笑顔が少ない役回りだったのだけど、

 女優さんとしてはかなり好き。

キレイ系の邦人女優の中ではたぶん一番好きかも。っていうか対抗馬が思い出せないだけかも。今回はタイトル的にも「今作で最後」と言わんばかりに過去作品のカットがたくさん差し込まれていて、

 ああ、昔からこの人は綺麗だったなぁ

と改めて認識。今回他に香里奈と吹石一恵も出てるけど、(まぁ役柄的に特に加藤あいを「輝かせる必要」があるのは否めないけど)頭一つ抜けてる。

あらすじは、韓国やロシアとの共同出資によって日本海に立てられたガスプラント「レガリア」が、作業中にドリル船との接触事故を起こし、重ねて大型の台風が直撃。新人海上保安官と伊藤英明扮する仙崎含めわずか5人が取り残される。台風によりヘリや巡視艇からの救助もままならず、レガリアのガスタンクがいつ爆発するか知れない状況で彼らの運命は、、、みたいな、まぁいかにもな設定。

まぁそんな「いかにもさ」はなんら問題ない。見る方もわかってみるわけだから。ただ今回の雰囲気は、僕らからすると、

 パトレイバー・ザ・ムービーを彷彿とさせまくる

レガリアの形状は海上に浮く巨大な工場のような風体で、「箱船」と比べると遙かに現実味があるが、台風やその構造、話の流れなどが結構酷似。原作者や監督がパトレイバーを知っていたかどうかはわからないが、見ている方としてはどうしても印象がかぶる。

 でもそれも織り込み済み。

っていうかむしろそれを期待して見たというところもなきにしもあらずくらい。

確実な興収が見込める続編ということで、今作のお金の掛け方は邦画としてはかなりのレベルで、CGやセットの出来もとても良い。うがった表現をするなら、

 PS3より遙かに高性能なゲーム機で再現された海上石油プラントを舞台にしたFPS

という感じで、館内を移動したり、いろんな資材が落ちてきたりするシチュエーションはとてもゲーム的。特にコード関係の充実度は目を見張るものがあり、バイオショックやデッドスペースの「内装」とは比べものにならないくらい高密度なディティールを見せてくれる。正直「ここまでやってくれなくても、、、」と思った途端にはたと気付いた。

 そう言えば3D版もあったんだった。

それで妙に納得。キャストたちよりも近景にそうしたオブジェクトを配置して、より容易に立体感を感じて貰えるための一助としていたのか、と。意外と2Dで見ても効果は出ているな、と。

そう、この海猿3のCGのレベルは本当にかなり良く、「とても本物っぽい」。どこまでがCGでどこまでがセットかわからないような見せ方も上手くて、

 映像面での不満はほとんどなかった。

じゃあ何が不満だったのかってことになるんだけど、

 ぶっちゃけこれもいつも通り、序盤のナルい展開がやっぱ好きになれない。

佐藤隆太との掛け合いがどうにも軽かったり、
※事実ああいった極限状態ではある種の明るさは不可欠なのかも知れないけど。
新人隊員の甘さにもかなりイラっとさせられる。

 でもまぁ予想の範疇。

要は「良い意味でも悪い意味でも期待通り」の作品であり、強いて言えば、主題歌がエグザイルなのが、、、っていうか僕はエグザイルが嫌いなのだけど、「エグザイルが主題歌を歌っていることそのもの」に関しては、海猿の主客層のニーズにフィットしてるだろうからなんら悪いことじゃないむしろマーケティングとしては正しいと思うのだけど、その主題歌が、

 あんまし好きじゃない。

というか、前作の伊藤由奈「プレシャス」
http://www.youtube.com/watch?v=2m_t3qkOh6Y
がスゲェ好きだったんだよね。映画にも合ってたし。
※ちなみに今作のエグザイルも映画にはまぁまぁ合ってる。

そこだけかな。赤ちゃんは「適度にかわいくなくて」上手いと思ったし。あんましかわいすぎるとそこに視点が集中しちゃって主役を食っちゃうし、レガリアの設計主任の人(名前は知らない)もかなりかっこいい演技で引き込まれたし、鶴見辰吾は鶴見辰吾で相変わらず「良い感じの悪役」だったし、

 ホントテレビで見るのに丁度いいディザスター映画。

僕の好きな石黒賢があんまし活躍しなかったのは残念だけど、時任三郎はいつも通り期待通りの役回りだったし、

 「海猿」を見ようと思う人が見る分には裏切られない

のではないかと思った。誘われたりとかテレビでやってるのをたまたま見るとかだとまた違う感想になるかも知れないけどね。

クリス的な評価は★☆。低いみたいだけど、最初からこのくらいの期待しかしてなかったし、まぁそれに添う答えだったって感じですかね。溜飲が下がるような場面、カタルシスを感じるような場面はほとんどなかったですしね。でもシリーズ見ていて嫌いじゃない人には普通にオススメします。たぶん普通の感想になると思いますけど。

PS.明日のネタはゲーム関連ですが、「超長い」です。長いのが好きな方、期待してください(ハードル上げたな)。クオリティ的にはボチボチですが。

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