マインクラフト~その6~
リスクの少ないピースフルでダンジョンの奥を闇雲に掘りまくる。大量の岩とわずかながらの鉄、霞ほどの金やダイヤを手に入れつつ地下のダンジョンがどんどん顕わになっていく。
モンスターがいなくとも、突然の縦坑に油断し落下したり、慎重に掘削しているつもりでも溶岩の中へ落ちて持ち物を全て消失したりする。これで敵がいたらと思うとゾッとするが、むしろその状況で手に入れた素材の方が遙かにありがたみがあるのだろうなぁとも思う。
何度見つけても鉄は嬉しいが、やはりダイヤのうれしさには全く敵わない。ダイヤは現時点で合計10個ほどしか見つけていないばかりか、そのうち半数はトラブルとミスによって消失している。だから実際手元にあるのは「ダイヤのピッケル」に姿を変えた3個と、あまりが2個のみ。見つけたときは本当に嬉しい。ちなみにレッドストーンは既に300個くらい、ラピスラズリも60個以上あるから、ダイヤがどれほどレアなのかは推して知るべしというところだ。
とりあえず何をしていいやら途方に暮れたため、しばらく闇雲な掘削をし、鉄を溜めたり岩を溜めたりしたので、精神的にはゆとりが生まれた。ダイヤのピッケルで黒曜石も手に入れたし。
別に何という理由もなく自宅の3階に外壁を作った。高さ7ブロックほどで、2階とほぼ同じ高さだが、今回は完全に窓を無くし、見た目の雰囲気はまるで地下と変わらない。何か展示室のようにオブジェクトを作ろうかとも思うが、こういう時にパッと気の利いた物が作れない辺りが、ヘタレだなぁと思う。
「何でも作れる」はずなのに、手が止まるのは、「作りたい明確な物」がないからだ。やっつけで作った実寸大のモアイでは、ブロックの大きさがアダとなってディティールに魂が宿らない。かといって数十メートルのモアイでは世界観にそぐわない。
ダンジョンの中を掘り進むのはいろんな素材も入るから愉快だが、目的意識という点ではどうしても弱い。全ての行き止まりを明らかにした時点で一応の終わりを見るが、必ずダイヤがある保証の元に掘り進んだわけでもなく、敵がいないからドラマも生まれない。
やはりマインクラフトは「何かを作らなければ」楽しくない。
娘も、赤やピンクのブロックを溜めるだけではやはりモチベが弱く、「別荘」を建築途中でやや投げ気味だ。せっかく同じゲームを交代で遊んでいるのだから、お互いがお互いを意識しあえるようなテーマが欲しい。
何となくネットで見たら、世界はやっぱり広い。いろんな「凄い建造物」を作ってる人がいる。スフィンクスやオーソドックスなお城から、「走る車はないけど」車のコース。ラダトームの城の1フロアは見てすぐニヤリとしたし、マリオやポケモンを題材としたオブジェもある。
基本的に「巨大な」ものが多く、多種多様なブロックを使った模様や、大量のトーチを使った幻想的な神殿は、きっと設計段階から楽しかったんだろうなぁと思わせる。
それを見ながら僕が頭に描いたのは二つ。
・ピラミッド
・ジェットコースターその2
一つ目は、単純に大きなオブジェが作りたいと思ったこと、そしてそれにはピラミッドが最もわかりやすく、作りやすそうだと思ったため。
ただ、机上の空論ではあるものの、「一番大きなピラミッド」を考えると、その作業量の膨大さにはめまいを禁じ得ないボリュームがある。
まず、高さをフルに「128ブロック分、ハーフブロックで256段」とした場合、単純に一辺の長さは512ブロックになる。それを地下64ブロック分掘削した場合、仮に地下の空洞が一切存在しない場合で、
512×512×64≒1677万ブロック
もの掘削をしなければならないことになる。っていうか、ハーフブロックではなく、地上のみ高さ64段のピラミッドだったとしても、、、
128×128×64≒104万ブロック
の空間を整地しなければならないわけで、もうこの時点で、
思ったより無理。
という感じだ。
ただ、海面下にも巨大な建造物を造る前提で「ダム」を作り空間を構築するというのは、それはそれでロマンがあり、ピラミッドと違って「面」で済む分、労力も少ない。海面をざっくりせき止めるだけでも、十分「巨大な建造物」になり得る。
それと共に「作りたい」という衝動に駆られたのが「ジェットコースターその2」だ。
前回は室内にぎゅうぎゅう詰めでマッドマウスを作り、これはこれでニンマリしたのだが、最近鉄も結構集まったことだし、今度はもう少しスケールの大きなものが作りたくなってきた。
だが、このマインクラフトのシステム上、レールをループさせることは出来ないわけで、「シャトルループ」や「コークスクリュー」みたいなものはいくら作りたくても出来ない。ならば、と思ったのが、
海底から空中へ走るトロッコ。
もちろん水中をそのまま走らせることは不可能だから、その為には「海中にコースを造る必要がある」。出来るかどうかもわからない海底トンネルだが、
ガラスで作れば立派な海中コースだ。
マインクラフトの水には二種類あり、一つは「ただの水」そしてもう一つは「水源」だ。同じバケツ一杯に取ることが出来るアイテムでも、水源はその1ポイントから水が湧き出し、ただの水は、地面に吸われて消えてしまう。海は基本的に全てのブロックが水源で出来ているから、ただトンネルを造っても水は地面に吸い込まれないと思われる。水源なくすには、基本バケツでそのブロックの水を「取る」か、ブロックを作って消すしかない。
※たぶんだけど。
ガラスブロックは破壊しても元には戻らない、ある意味貴重な素材だから、最初は掘削の容易い泥を使って狭い空間に海底トンネルを造る実験から始めなければならないだろうが、単純に、
ガラス張りの海底トンネルから洞窟を抜け、空へ飛び出すルート
というのは、ブレーンコンドルを彷彿とさせ、かなりテンションが上がるシチュエーションだ。
坂道を併走させることで動力を得るブースターだけでなく、今なら4、5台のトロッコを重ねつつスイッチでメインルートにシフトさせることで作れる「完全自走式トロッコ」もたぶん作れる。
※スタートの準備が大変なのと、最初と最後にかなりの手間が掛かるには掛かるけど。
調整は難しいかも知れないけど、上手く作れば「ジャンプ」や「1ブロックの隙間」、「レールなしで走らせるところ」も織り込めるかも知れないし、
とにかくワクワク出来る。
マインクラフトを遊ぶ上で最も重要なモチベーターは「ワクワク」だと僕は思う。
大量のガラスを無駄遣いする覚悟で、いっちょやってみようかと思ってる次第だ。
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