久々に凹んだ話
僕は割と凹まない方、、、だとは思うのですが、
※40年生きてきて片手で足りるくらいしか経験がない。中三で勝手にバンドを辞めたことと、高一でスキー研修の抽選に行きそびれたことと、高三のクリスマスをひとりで過ごしたことと、予備校の運動会で滑って転んだことくらいしかない。つかこれを今告白しちゃって良かったのかとちょっと思うが、まぁNO問題ということにしておけ。
昨日(5/4)は久々に凹んだ。
※と言っても前述した4つほどじゃないけど
あまりブログで書いたことがないタイプの話ではあるけど、何となく書いておこうと思う。
元々のシフトでは5日が休日だったのだが、ちょっとした都合で4日になった。まぁ立場上それは別に問題もなく、休みと言ってもぶっちゃけいつも通り家でダラダラと過ごすだけだろうと最初は思っていた。
ただ、かみさんにそれを告げる時ふと思い出したことがあった。かみさんと子供達は、毎年5月の3、4日と浜松にある母方の実家へ、浜名湖祭り(大凧が有名。屋台の数の驚天動地なほど出る。300軒くらい出る)へ泊まりに行っている。もし5日が休みなら、何も問題なく、帰ってきてからまたどこかへ出かければいいだけの話だが、それが4日に変更となるとそうはいかない。まぁ僕ひとりでひっそりと過ごすことになるだろうと思った。たまには映画でも行こうかとも思った。ダラダラゲームばかりでは人生の無駄遣いだよなぁと思った。
が、
珍しくかみさんが、
「今年は浜松祭りが中止になったから、待ち合わせをしてどこかへ行こう」
と言う。一般のご家庭ならば何も珍しいことなんてないと思うかも知れないが、我が家ではこの流れは非常に珍しい。10年ぶりくらいじゃないかと思うレベルの提案だ。
まぁ僕としても断る理由もないし、たまには外で遊ぶのも悪くない。とりあえず行きたいところがないかネットで探したりもしつつ、ガソリンを満タンにしたり、カメラや待ち合わせに早く着きすぎてしまったときのためにPSPを充電したり、3DSも鞄に入れたりした。珍しく風呂にも入った<これは非常に珍しい。
息子は現在高一で、一応まだ塾にも通っているし、部活もあるからまず平日は休めない。娘は小六だから多少時間の都合は付くが、それでも土日以外はそうそう出歩けるほどの時間はない。まぁ高校生にもなって家族でどこかへ行くというのも、僕らの世代からしてみたらちょっと違和感があったりもするが、浜松の実家の「大ばあちゃん」は言わば「ひいおばあさん」であり、老い先それほど長くないとも(かみさんが)言ってたから、こういうイベントを無視するのもどうかと言うところなのかも知れない。
前日一通りの準備を済ませ、PCの前でいつものようにダラダラ過ごす。他に家族のいない我が家では、珍しく愛猫カンナが僕の足の間で丸くなっている。愛(う)いヤツめ。
いつもより早めに切り上げ、目覚ましを二個セットして就寝する。明日は朝10時には家を出なければならない。普通にしていれば十分起きれるし間に合うだろうが、何があるかわからない。油断しないようにしなければ。
朝起きると気持ちのいい5月晴れである。アスレチックに行く予定とかみさんが行っていたが、それもいいだろうと思った。
階下に降りるとカンナが猛烈な勢いでニャーニャーまくし立ててくる。エサが切れたのかな、と見ると、結構減っている。今日は一日いないから多めに出しておこう。ついでにトイレの砂も捨てておこう。
ひとしきりエサを食べたカンナが、先ほど以上に僕にまとわりついてくる。今度は「外へ出してくれ」の合図だ。
我が家では、かみさんがいるときは割と昼夜を問わず猫を外出させている。しょっちゅう、というか毎日のようにトカゲを取ってきたり、ヘタすると野良猫と一緒になだれ込んでくることもあるが、メインで世話をしているかみさんの決断なので僕が文句を言う筋合いではない。まぁカンナとしてもそれなりに楽しく充実して過ごせれば、家の中でじっと老いていくより幸せだろうな、とも思うし。
僕はわずかな逡巡のあと、カンナを家から出すことにした。時刻は8時20分。まぁ10時前には戻ってくるだろうと思って、、、。
猫の行動半径は100~300mくらいと言われている。それ以上遠くに置いてきたりすると、戻ってこられなかったりするらしい。近所はさほど開けてはいないが川があり、車の通りは少ない。平常自宅に帰ったときに家の外で見かけることも少なくない。
カンナは戻ってこなかった。
10時になっても11時になっても。
この時点でかみさんに電話を入れる。「戻ってこないんだけど」。「じゃあ中止だね。適当に帰るから」と返事。
仕方ないと思う。昨夜から、いや、2日の夜からずっと家に閉じ込められていたカンナは、3日の夜もかなりの剣幕で「出してにゃ~出してくれにゃ~」と僕に訴えかけてきていた。だが、僕は自分ひとりで家の玄関を開けっ放しにする勇気はない。
※泥棒よりも野良猫が入ってくるので。
かなりのストレスがカンナに溜まっていたのは間違いないところだ。だってこのところ毎日出て行ってるから。
正直言うとカンナを家から出したままで出かけてしまおうかとも思った。夕方6時くらいには戻ってくるつもりだったし、これまでもそういう日がなかったわけじゃない。
だが、ここでかみさんのセリフがよぎる。
僕が以前「玄関閉めちゃえばいいのに」と言ったとき、「他の猫とケンカして逃げ帰ってきた時に閉まってるとやっぱちょっとかわいそうなんだよねぇ」と。
別段ケンカなぞしてないなら、ただトカゲや虫を捕まえてくるだけなら、玄関は閉めておいても構わない。それこそ毎日のように遊び回ってるんだから、ちったぁ食事が空いても死にはしないだろう。だが、ケンカとなると話は別だ。時折咬まれたとおぼしきキズを負ってる時もある。
結局僕は家から一度も出られず、カンナの帰りを待つことになった。
ヤツが戻る4時まで。
いつもは休みでもズボンすら履かない。なのに昨日は靴下も履いて、鞄にカメラやら何やらも詰め込んである。10時を回った頃には一旦PCの電源も落とし、あとは戻るのを待つだけという状況にしてあった。
いろんなことが「仕方なかった」と思う。その前の夜に一旦家から出したとしても、そのまま昼過ぎまで戻ってこなかったかも知れないし、逆にまるまる30時間以上閉じ込めていたからこそなかなか帰ってこなかったのかも知れない。
わずか1時間半とは言え、カンナが僕に「泣き続ける」のは間違いなかったし、外がいいお天気なのは窓の外を恨めしく見ているヤツにもわかるはずだ。同じ状況が再びあっても「家から出さずにいる」自信が僕にはない。
だが、やっぱりこのチャンスは特別なものであったのかも知れないと思う。ゴールデンウィークの中日に、天気がよく、高校生になった長男とかみさんと娘とどこかへ出かける、みんなの休みが重なるようなチャンスは、もしかしたらこれが最後だったのかも知れないとさえ思う。
だから僕は凹んだ。
凹みつつ、あまりの悔しさにずっとゲームしてた。時間はあんまり経たず、何度も時計を見た。
夜6時過ぎにみんなが帰ってきて、長男から一言「出す方が悪い」と言われた。俺もそう思う。だが、それを悔やんだからそれで平気ってわけでもないのだよ。
・・・
そう言えば20歳くらいのころ、浜松の街中で今のかみさんと待ち合わせをして凄く探したり待ったりした挙げ句結局会えなかったことがあったな。あれも結構凹んだ。「浜松」と相性が悪いのかも。
まぁ厄年だからな。こんなのは序の口なんだろうな。つかブログの常連さんにしてみれば、「クリスあん時も凹んでただろ!」ってのがあったりするんだろうな。僕は覚えてないけど。
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コメント
猫に振り回された一日お疲れさまです(笑)
まあ、予想外と言うか、想定内と言うべきか…。
まさかと予想しながら拝見させてもらいました(^_^)
ネコちゃんは気ままな動物ですからね〜、仕方ないですね(;´д`)
クリスさんも気を落とさずに頑張ってください!
P.S ゲームをする時間は無駄ではないと思います。至福の時間です!根拠は無いですが…。
投稿: joker | 2011年5月 6日 (金) 00時55分
ちすjokerさん、クリスですまいど。確かにネコのすることですからね。ある程度は折り込み済みというか、覚悟がなかったわけではないです。ただまぁそれがタイミング的にあまりにあまりというか、まぁそれが「やや想定外」だったってだけのネタだったんですけどね。
>ゲームをする時間
まぁ無駄なものとそうじゃないものがあるとは思いますけどね~(^^;。「心が躍る」ようなゲームをプレイし続けたいですね。
投稿: クリス | 2011年5月11日 (水) 14時51分