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2011年7月23日 (土)

ましろ色シンフォニー

ふらふらとネットの波に揺られていたら、「いちゃらぶ」というキーワードと共に件のタイトルを発見。「つよきす」や「マジ恋」のようなコメディタッチのタイトルが好きな僕だけど、それをどうカテゴライズして検索すればいいかわからなかった。でもどうやらこの「いちゃらぶ」というのがそれに該当しそうな気配。ギャルゲー成分が低下してることもあり、久々に心がちょっと動いた。

実を言うと「TO HEART2 ダンジョントラベラー2」と直前まで凄く迷ったのだけど、
※こちらも肌色成分が多そうなタイトルだし、評判も悪くないみたいなので。
3DダンジョンRPGは「根をつめないと」なかなか続けられないタイトル。ましてやしばらく前に「最後の約束の物語」というややそれっぽいタイトルで心をくじかれたばかり。むしろ今はゲーム性の希薄なお気楽アドベンチャーのぬるま湯につかりたい気分だったのだ。

「ましろ色シンフォニーmutsu-no-hana(以下ましろ)」は2009年にPCでリリースされたエロゲーのPSP版。当然エロはないが、紹介者によればそれでも十分「いちゃいちゃしたシチュエーション」が楽しめるということなので問題なし。むしろPSPで物足りなければPC版も買えばいい。今ならそこそこ安くなってるだろうし。

あらすじとしては、、、同じ地区にある女子校と共学の高校が、今回統合するにあたって、ひとまずテストケースとして共学校から男女何名かが女子校へ編入することになる。主人公は2年で、腹違いの妹が1年に居り、二人ともテストクラス生。ありがち設定として両親は家を空けており、来る者は拒まず、(遊びに)出る者も追わずな環境。

ヒロインは前述の妹「桜乃」と、クラスメートの委員長的ツンデレ「愛理」。なぜかメイドの「アンジェ」。3年のロリ巨乳ふわふわキャラ「みう先輩」。PSP版でヒロインになったクラスメートでみう先輩大好き&男嫌いの「紗凪」。完全新キャラで演劇部りりしさあふれる「結月」の6人。他にも愛理のお袋さんや担任の先生、親友の男子などが顔付で出てくるが、まぁさほど登場人物は多くない。

システム的には途中それっぽい選択肢が出て、ルートを決め、あとはずっと読むだけ。体感的にはプロローグが2割、選択が1割、残り7割が個別ルートって感じで、「ほっとんどゲーム性はない」。

物語はかなり気楽な感じで進むが、「つよきす」ほどコミカルさはなく、同時に(愛理ルートが現在終盤)シリアスさもあまりない。付き合い出すまでも3時間くらい掛かった気がするが、そこから先のデレモードもかなり長く、そういう展開が好きな人なら十分楽しめるハズ。

経験の薄い僕が感じた特徴としては、

 主人公の性格が良すぎる。

ルックスも柔らかで好印象なようで、実際にこんな男子がいたら、、、っていうか、

 こんな男はいない(断言。

ギャルゲーに出てくるような女の子がいないのと同様、こんな周りの空気を穏やかにさせつつ、気配りの達人で、ジョークやウィットも携えつつ他のクラス、学年にも知り合いがいて、ルックス◎な上に「彼女がいない」なんてヤツは存在しない。

変質的なエロも好むタカヒロ作品の主人公と違ってとてもウブだし、女の子が嫌がるようなことは絶対しない。自分を殺すことに抵抗がなく、むしろそれが居心地がいいとすら考えている・・・。

 モテて当たり前。

ゆえに、このイケメンにぶつけるのは、相応にハードルが高い子である必要があったわけだけど、、、

 とりあえずツンデレ色の強そうな愛理をチョイス。

この子は母親が学園長で統合を進める一方、あまりにソリが合わないので家を出てひとりで暮らしてる。その為か統合には反対で、当然クラスにいきなり現れた男子たちにも冷たい。勉強も当然できるし、クラス委員もやりますよ、的キャラ。

告白までのエピソードはかなり丁寧に(ちょっと丁寧過ぎるくらい)描かれるので、違和感や唐突な印象は全くないが、付き合いだしてからの「デレの加速」がかなり早く、むしろちょっと行き過ぎな印象もあった。かわいいんだけど、
※注:見た目ではなく性格的に。見た目は髪の毛の色以外みんな同じようなもんなのでさほど語ることはない。
何かちょっと萌えきれないというか、なごみんのように「一線超える」感じではなく、二次曲線みたいな、それまでの展開が緩やかな分、正直ちょっと置いてかれ気味になった。

ただ、PSP版なのであくまでキスまでの描写しかなく、言っても過激なわけじゃないんだけどね。

ちなみに大笑いするような場面はなく、クスリとするところが数カ所。ジーンとする場面もなく、萌えにニヤリとするところが数カ所という感じで、正直派手さはない。でもメッセージの送りやフォント切り替え、セーブもたくさん出来るし、音楽も悪くなく、プレイしていてストレスになるような要素は、物語、脚本、システムなどほとんど全てにおいてない。だからこそ数時間ブッ通しでプレイしてしまえるし、現実逃避も出来る。

評価的にはまだひとりだけなので何とも言えない部分もあるけど、★★★はあると思う。途中でPSP新規参入の結月がいなくなっちゃうとか、正直もう少しエロくてもいいんじゃねぇの?みたいな気持ちが沸かなかったとは言わないが、パラメータや日程みたいな面倒なシステムが嫌いで、でも告白後のストーリーもぜひ楽しみたいという人には、

 結構強くオススメ出来るかも知れない。

つか好みの問題ではあるけど、正直この絵師さんは僕的にはちょっと・・・って感じではあったけどね。いかんせんみんな同じに見えるというか、あの「飴細工」のようなヘアスタイルには正直萌えきれませんでした。でも声優はどのキャラも違和感がなく、安心安定。
※僕の好きな「トロピカルKISS」に出てた子も数人いるし。

キャラデザが好みだったらもっとハマれたかなぁって感じではありましたな。あとこのままダラダラプレイして他のキャラで「これかっ!」って子が出てきたら、それはそれで評価も変わるかも知れませんです。

蛇足だけど、プレステつよきすの素奈緒にちょっと似てたな。好みの点で素奈緒に軍配って感じだったけど。

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コメント

やはり、フカヒレがいないとダメか…。

投稿: joker | 2011年7月23日 (土) 08時17分

タカヒロさんの「無駄知識の厚み」みたいなのがデカいんですよね。意外と。

投稿: クリス | 2011年7月23日 (土) 08時39分

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